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相川スリーエフの事業紹介(2026年02月07日)

Corporate Narrative

建材・建築・不動産を内包する、都市建築技術集団

技術・組織・製造・施工を統合し、首都圏の建築に「成立」をもたらす事業構造

株式会社 相川スリーエフは、建材・建築・不動産という三領域を、業務区分ではなく基幹技術として内包し、
組織として一体運用してきました。本稿は、クライアントの皆様、そして当社への参画を検討される皆様に向けて、
「なぜこの構造を取り続けているのか」「その構造が品質と信頼にどう接続されるのか」を、可能な限り解像度高く共有するための企業紹介です。

要約資料(PDF):短時間で全体像を把握したい方へ

相川スリーエフ 事業紹介(要約資料PDFの表紙)

画像をクリックすると、そのままPDFを閲覧できます。
本文は、より詳細な企業構造・技術・組織を記した「完全版」です。

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都市の建築は、分業では完結しない

都市に建つ建築物は、設計、構造、外装、内装、設備、法規、施工、維持管理と、
無数の専門分野の重なりによって成立しています。その一つひとつは高度に専門化され、
どれか一つが欠けても建築は成立しません。

しかし同時に、分業の集合体として並べるだけでは、都市建築は最後まで立ち上がらないという現実もあります。
設計の意図が施工で失われる。建材の性能が現場で活かし切れない。不動産としての判断が建築の可能性を狭めてしまう。
こうした“断絶”は、分業そのものではなく、分野同士が互いを理解していないことから生まれます。

相川スリーエフは、建材・建築・不動産という三つの領域を、単なる業務区分としてではなく技術として内包し、
一体の組織として運用する構造を選び続けてきました。これは短期的な効率のためではありません。
品質・再現性・信頼性を、長期にわたって担保するために必然的に行き着いた構造です。

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建材事業|建築の外皮と境界を、設計し、施工する

相川スリーエフの建材事業は、一般に想像される「建材販売」とは本質的に異なります。
中核となるのは、鉄筋コンクリート造および鉄骨造建築における、ビルサッシおよび硝子工事の設計・施工です。
これは部材を供給する仕事ではなく、建築の外皮そのものを成立させる請負工事であり、設計段階から施工完了まで一貫して責任を負う領域です。

ビルサッシとは、建築精度を決定づける工事である

ビルサッシは、木造住宅用サッシの延長線上に存在するものではありません。
一棟ごとに異なる構造条件、外装仕上げ、タイル割付、躯体精度を前提に、施工図を起点として設計される建築要素です。

サッシ寸法は、タイルを美しく納めるために調整され、外壁の連続性や建築全体のプロポーションに影響を与えます。
サッシは単なる開口部ではなく、建築の輪郭線を形成する部位であり、その精度が建物の完成度を左右します。

溶接施工と現場硝子工事を前提とする世界

ビルサッシの施工は、溶接を伴う専門工事です。木造建築における大工施工とは異なり、
サッシ職人による金属加工・溶接技術が不可欠となります。硝子工事もまた、現場嵌め込みを前提とした工程が中心となり、
高層階への揚重、大型硝子の多人数施工など、現場ごとに高度な施工計画と管理が求められます。

改修・更新工事という、もう一つの中核

相川スリーエフは、新築ビルサッシ工事に加え、既存建築物のサッシ・ドア改修工事を数多く手がけています。
分譲マンション、賃貸マンション、RC住宅、木造住宅。主に採用されるのは、躯体を傷めずに更新を行うカバー工法です。

カバー工法には、新築以上に厳しい現場条件が伴います。実測精度、設計力、施工計画力、施工管理、そして熟練した職人の技術。
それらを総合的に投入し、建築として成立させる必要があります。ビルサッシ工事で蓄積してきた知見が、改修領域で大きな強みとして機能しています。

技術の蓄積が、制度を「価値」に変える

現在、国や自治体によって、窓・ドア改修に関する各種制度が整備されています。
相川スリーエフでは、これらを単なる付加サービスとは捉えていません。
制度を正確に理解し、建築的に成立させ、施工品質として完結させる――そのための体制を組織として整えてきました。

申請業務は無償で代行し、東京都においては断熱診断認定事業者・認定工事店として登録されています。
また、千葉県ではサッシ工事・硝子工事において最高位となるAランクを取得し、確かな施工品質と管理体制を継続的に磨いています。

組織としての建材事業

ビルサッシ工事は、個人の技能だけで成立する仕事ではありません。営業、積算、設計、施工管理、職人、
そしてそれらを支えるバックオフィス。相川スリーエフの建材事業は、高度に分業化された技術組織として運営されています。

営業は単なる窓口ではなく、納まり・仕様・工程を理解したセールスエンジニアとして機能します。
積算は大量の設計図書を読み解き、建築全体を俯瞰した上で金属製建具を拾い出します。
設計は国内外の設計体制を連携させ、高精度な施工図を安定的に供給し、現場条件に応じて国内で短期完結させる体制も保持しています。

施工管理は、設計から引き継いだ施工図を基に、ゼネコンの建築施工管理と協議しながら納まりと工程を確定し、
製品納期と職人手配を最適化して着工へ導きます。着工後は安全を第一に、品質と工程を両立させるための判断と指示を積み重ね、現場を成立させます。
その背後には、各拠点でチームを支える事務・管理メンバーが存在し、部署間連携と書類対応を含めて、現場の再現性を下支えしています。

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製造機能|自社工場が可能にする精度と応答性

相川スリーエフの建材事業には、製造機能が内包されています。アルミフロントサッシ、板金曲げ加工品。
商業施設のファサード、大型硝子開口、サッシ周辺の額縁やカーテンボックスに至るまで、
建築意匠を構成する要素を自社で製作し、現場条件と設計意図に対して迅速に応答できる体制を整えています。

2026年秋には工場を移転し、製造設備を刷新します。高精度なレーザーカットと高度な曲げ加工を実現し、
外装ファサード製品の製造領域へと進化します。設計意図への追従性、部材精度、施工性――
それらを総合的に引き上げることで、首都圏の都市建築における外装品質を、より確実に支える体制を構築します。

また、当社はドイツの高級建材ブランド「Schüco(シューコー)」のシステムに対応した製造・施工体制の整備を進めています。
これは“輸入品を扱う”という話ではなく、国際水準の設計思想と性能要件に応答できる製造・施工品質を、組織として確立する挑戦です。
LIXILのカーテンウォール領域に加え、複数のファサードシステムを同時に扱える体制へ――それが次の製造フェーズです。

※外装ファサード製品の仕様・寸法・性能要件は、シリーズや構成、耐風圧、納まり条件等により変動します。対外表記として数値を固定する場合は、仕様条件と併記することを推奨します。

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建設事業|元請として建築を成立させるという責任

相川スリーエフの建設事業は、建材事業の延長でも付随業務でもありません。
建築を元請として成立させるための、独立した基幹事業です。
請け負うのはRC建築、木造建築、そして大規模リノベーション。
いずれも設計難度が高く、施工管理能力と技術判断が常に問われる建築です。

得意とする建築領域とスケール

RC建築では、都市部における高級注文住宅を中心に、工事金額1億円〜5億円規模の建築を数多く手がけてきました。
マンションにおいては5階建以下の壁式RC構造を得意とし、構造合理性と居住性の両立を重視しています。

木造建築では在来工法・ツーバイフォー工法の双方に対応し、5,000万円〜1億円規模の戸建住宅、
1億円〜3億円規模の集合住宅を主戦場としています。商業施設や複合用途建築において総工費5億円を超える建築を請け負うケースもあります。
規模の大小ではなく、設計意図の実装難度に対して、組織として応答できるか――そこに建設事業の本質があります。

リノベーションという総合技術

リノベーションは、単なる内装更新ではありません。構造、防火、設備、法規。既存建築が抱える制約を読み解き、
再構築する総合技術です。区分所有マンションの全面改修、戸建住宅のスケルトンリノベーション、商業施設・業務施設の大規模改修まで扱い、
金額帯は100万円規模の部分改修から4億円超の大規模改修まで幅広く、用途・構造・法規条件も多岐にわたります。

とりわけRC建築や商業施設の改修では、設計者・行政・施主との高度な調整が不可欠です。
相川スリーエフは、施工管理の技術判断を“現場対応”で終わらせず、再現性ある組織知として蓄積し、
次の案件へ接続していくことで、品質を安定させています。

建築家と協働する体制

相川スリーエフが手がける建築の多くは、建築家が設計する高難度案件です。意匠性の高いディテール、特殊な納まり、
一般的な施工方法が通用しない設計意図。それらに対し、「できない理由」を返すのではなく、成立させる方法を探し、実装する。
その姿勢が建設事業の根幹です。

そして、建設事業の強みは単体で完結しません。建材事業の知見と製造機能を背景に、外皮・境界・納まりを“建築として”最適化できること。
これが、元請としての責任をより確実なものにします。

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不動産事業|建材と建築を内包した不動産という思想

相川スリーエフの不動産事業は、不動産単体で完結するものではありません。
建材事業と建設事業を内包した不動産――それが、この事業の本質です。
土地・建物の仲介、リノベーションを前提とした購入提案、自社による取得、新築分譲、買取再販までを一体として扱います。

建築的視点による不動産判断

相川スリーエフの不動産提案は、立地や価格だけで判断しません。建物の構造、外皮性能、改修の可否、法規制への対応可能性、将来の資産価値。
これらを建築の知見をもとに評価し、提案へ落とし込みます。建設・建材を理解していない不動産事業者には、容易に再現できない領域です。

仲介・再生・開発までを一体で考える

仲介はゴールではなく、建築と再生の起点になり得ます。購入後の改修計画が成立するか、性能をどこまで引き上げられるか、
将来の維持管理まで含めて合理的か。相川スリーエフは、施工・製造・設計協働の知見を持つ組織として、それらを一体の意思決定として扱います。

拠点は千葉県船橋市(本店・湊町/宮本)および東京都世田谷区成城に構えています。複数都道府県にまたがる事業展開のため、
宅地建物取引業免許は国土交通大臣免許を取得しています。

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三事業が重なり合うことで生まれる価値

建材事業は、建築の精度を底上げする。建設事業は、建材の可能性を最大限に引き出す。不動産事業は、それらを資産価値へと転換する。
相川スリーエフは、この三事業を分断せず、一つの循環構造として運営しています。

分業の時代にあって、三領域を同一組織で運用することは、簡単ではありません。だからこそ、成立させるだけの組織力が必要になります。
営業、積算、設計、施工管理、製造、そして不動産。各部署が互いの領域を理解し、情報が途切れない状態を維持すること。
その「当たり前」を高い水準でやり切ることが、品質と信頼を支えます。

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時間の蓄積と、これから

昭和22年創業。相川スリーエフは、首都圏に根を張り、都市建築に向き合い続けてきました。
現在は130名を超える社員とともに、技術と組織の両輪で、建築の成立を支える体制を磨き続けています。

派手さで語るのではなく、技術と信頼の積み重ねで語る。設計者が安心でき、発注者が任せられ、参画する人が誇りを持てる。
その状態を、事業構造として保ち続けること。相川スリーエフは、これからも首都圏を基盤に、都市建築に必要とされ続ける技術集団として進化を続けます。

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2026年 東京都にある賃貸マンションの内窓と玄関ドアの補助金事業(2026年01月13日)

【速報】2026年も東京都にある賃貸マンション向けに“内窓が実質無料”が始まりました。

驚くべきは、1棟に窓が4箇所でも、100箇所でも、上限なく内窓が実質無償ということ。

上限は1戸につき、国が100万円、東京都が30万円なので、2DKくらいだと、実質無料が実現します。

ファミリータイプで窓数が多い時は少し負担額が出ますが、まずは見積もりをいたしましょう。

【ご注意】今年3月中に、東京都へ事前申込(予約)を入れる必要があります。取り消しは可能です。これを逃すと、実質無償が難しくなる可能性があるので、早めに行いましょう。

詳しくは以下をクリックしてください。


2026内窓とドア補助助成金(相川3F)

2026年 年頭所感|株式会社相川スリーエフ(2026年01月01日)

2026年 年頭所感|株式会社相川スリーエフ

―― 住まいと建築を、現場から支える。

2026年 年頭所感|株式会社相川スリーエフ

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は、株式会社相川スリーエフに格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

私たち相川スリーエフは、建材カンパニーおよび建設カンパニーを擁し、
住宅建築、建材事業、製造業の三つを主軸として、住まいと建築に関わる事業を展開してまいりました。

住宅の設計・施工にとどまらず、建材の供給、製作、加工、そして現場施工までを一貫して担う体制は、
私たちにとって強みであると同時に、大きな責任でもあります。
「つくる側」と「使われる現場」の双方を理解しているからこそ、品質に対して決して妥協しない。
それが、相川スリーエフの原点です。

2026年の環境認識

2026年は、金融・為替・物価といった外部環境の変化に加え、
人手不足や供給制約といった構造的課題が、建築・製造の現場により強く影響する一年になると見ています。

建築分野においては、新築需要の質的変化とともに、
既存建築物の改修、断熱・省エネ性能の向上、開口部を中心とした建材更新の重要性が一段と高まっています。
これは一過性の流行ではなく、住宅・建築の「標準」が更新される過程であると、私たちは捉えています。

相川スリーエフが貫く三つの柱

  1. 住宅建築:
    設計意図を正確に読み取り、構造・性能・納まりのすべてにおいて、
    「長く住み続けられる住宅」を現場品質で実現します。
  2. 建材事業:
    窓・サッシをはじめとする建材を、単なる商品としてではなく、
    建築性能を左右する重要な要素として捉え、最適な提案と供給を行います。
  3. 製造・ものづくり:
    製造と施工を切り離さず、現場で本当に活きる精度と再現性を追求し、
    生産性と品質の両立を図ります。

どの事業領域においても、私たちが最優先するのは「安全」と「品質」です。
見えない部分ほど丁寧に、数値と実感の両面で確かな結果を残すこと。
それを、経済環境が変動する中にあっても揺るがぬ基準として、徹底してまいります。

結びに、本年が皆さまにとりまして健やかで実り多い一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
2026年も株式会社相川スリーエフは、住まいと建築の本質に向き合い、
現場から社会に価値を提供し続けてまいります。

2026年 元旦
株式会社相川スリーエフ
社員一同

2026年 先進的窓リノベ+クールネット東京【東京都賃貸マンション編】(2026年01月01日)

2026年 先進的窓リノベ、いよいよ始まりました。

新年あけましておめでとうございます。株式会社相川スリーエフです。2026年も、住まいの快適性と省エネ、そして暮らしの安心につながる「窓の断熱リフォーム」を、分かりやすく丁寧にお届けしてまいります。

先進的窓リノベは国の大型補助金として、2023年・2024年・2025年の3年間「集中投下型」でしたが、サプライズで2026年も継続となりました。国が本気で環境を、そして国民の健康を考えていることがわかります。

東京都も負けてはいません。東京都は国を上回る助成金を出しています。


14分で要点がわかる解説動画(約14分)

まずは肩の力を抜いて、サクッと全体像をつかんでください。

※サムネイルをクリックするとYouTubeで再生します。


2026年 先進的窓リノベ解説動画サムネイル


クールネット東京と組み合わせて「実質無料」になるのか?

いま、2026年1月現在、どのように組み合わせるべきか。本動画でじっくり解説しています。

3月末までの特別企画をご用意しています

東京都のマンションをお持ちのオーナー様必見です。ぜひご覧ください。

お問い合わせフォームの本文に「東京賃貸マンション窓リフォーム希望」などとご記入くださいませ。

年末年始休業のお知らせ(2025年12月29日)

年末年始休業のお知らせ

平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
株式会社相川スリーエフでは、誠に勝手ながら下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

【年末年始休業期間】
2025年12月30日(火)〜2026年1月5日(月)

【営業再開日】
2026年1月6日(火)より通常営業いたします。

休業期間中にいただいたお問い合わせにつきましては、
営業再開日以降、順次対応させていただきます。

 

※ウェブサイトからのお問い合わせは受け付けておりますが、技術的なご相談や個別案件につきましては、1月6日以降、担当者よりご連絡いたします。何卒よろしくお願いいたします。

2027年着工|RCフルオーダー住宅 受付開始(2025年12月13日)

 

 

相川スリーエフが展開する
RCフルオーダー住宅ブランド「R-LABEL」

相川スリーエフは、住宅・建築の中でも特に高度な専門性が求められる
RC(鉄筋コンクリート)フルオーダー住宅に特化した
グループブランド R-LABEL を展開しています。

それは、早さや価格競争を目的とした住宅ではありません。
時間をかけ、思想を積み重ね、世代を超えて価値を引き継ぐための建築です。


R-LABEL モデルハウス見学


R-LABELモデルハウス ザハ・ハディッドの照明

2027年着工 RCフルオーダー住宅の工程

2026年1月 ご相談会
2026年3月 プラン作成・概算見積
2026年5月 設計契約
2026年8月 正式図面完成
2026年9月 正式見積書ご提出
2026年10月 建築契約・建築確認申請
2027年1月 建築確認受理
2027年2月 着工
2027年12月 完成・お引き渡し

このスケジュールは一見すると長く感じられるかもしれません。
しかし、RCフルオーダー住宅においては、むしろ最短に近い現実的な工程です。

時間の大半が費やされるのは、施工ではなく、ヒアリングと設計です。

建築基準法をはじめとする法規制の整理、構造計算による形状検証、
量感とプロポーションの調整、ディテールの精緻化、
そして予算とのバランス調整。

図面とは、単なる線の集合ではなく、思考の履歴そのものだからです。

相川スリーエフとR-LABELは、
この「設計に時間をかける」という姿勢を、何よりも大切にしています。

R-LABELがRC住宅だけを建てる理由

木造や軽量鉄骨住宅は、合理的でスピーディーな選択です。
しかし、R-LABELが目指すのは、流行や効率の先にある建築。

RC住宅は高価です。
それでもなお選ばれる理由は、耐久性や耐用年数といった数字だけではありません。

100年使うことを前提に、更新し、手入れし、価値を重ねていく。
その結果、将来手放す場面が訪れたとしても、
「建物そのものに魅力を感じる次のオーナー」へ引き継がれていく

それが、相川スリーエフとR-LABELが考える
RC住宅の本質的な資産価値です。

VILLA COUCOU 外観

VILLA COUCOU(ヴィラ・クゥクゥ)
吉阪隆正|1957年築/2022年修復|東京都渋谷区西原

VILLA COUCOUは、「完成した瞬間が頂点ではない建築」を体現しています。
時間とともに価値が深まり、説得力を増していく存在。

この建築が半世紀以上を経てもなお語られ続ける理由は、
奇抜さではなく、構造の必然から導かれた美しさにあります。

その姿勢こそが、R-LABELのRC住宅に受け継がれています。

相川スリーエフからのご案内

R-LABELの家づくりは、早さを競うものではありません。
時間をかけることでしか到達できない建築があります。

2026年初春、まずはご相談会から。
相川スリーエフの思想と、R-LABELの空気感を、ぜひ体感してください。


R-LABEL モデルハウス見学予約

 

【気になる】都心で増えているお問い合わせ内容(2025年12月12日)

相川スリーエフ|窓・RC・ラグジュアリーサッシ

高級RC住宅から望む夜景
Column

最近、相川スリーエフへのお問い合わせが増えている理由

―― 窓・RC住宅・ラグジュアリーサッシ。その背景にある“時代の変化”。数だけではなく、相談の質が変わった今、何が起きているのかを一気に解き明かします。

窓断熱リフォーム
フルオーダーRC住宅
Schüco(シューコー)
設計〜施工〜建材を一気通貫

ここ最近、相川スリーエフには、これまでとは明らかに質の異なるお問い合わせが増えています。数が増えただけではありません。内容が、より本質的で、より専門的で、より高額になってきているのです。
その中心にあるのが、次の3つです。

マンションの窓・ドア改修のイメージ
マンションの窓・ドア改修は「見た目」だけではなく、断熱・防音・結露・防犯まで、暮らしの質と資産価値を底上げします。

1窓リフォームの問い合わせが急増している理由

―― 国策 × 補助金 × 東京都の上乗せ支援

「最近、窓の相談が本当に多いですね」

これは現場の感覚として、はっきり言えます。

理由は明確です。カーボンニュートラル実現に向けた国策としての“窓断熱”が、本格フェーズに入ったからです。

2025年で完全終了予定とされていた大型補助金「先進的窓リノベ事業」は、2026年も継続(先進的窓リノベ2026)されることが決まりました。

Point

「今やらないと損」ではなく、
“性能と資産価値を上げる”ために窓を変える時代。

さらに東京都では、国の補助金を大きく上回る独自助成を用意しています。

  • 国の補助金
  • 東京都の助成金
  • 条件次第では併用可能

この構造が一般にも浸透し始め、「今やらないと損」「どうせなら性能の高い窓に」という意識が一気に高まっています。

なぜ相川スリーエフに相談が集まるのか

窓リフォームは、「商品を付け替えれば終わり」ではありません。

  • 建物の構造理解
  • 既存サッシとの取り合い
  • 気密・断熱・結露
  • 防音・防犯
  • マンション・戸建・賃貸それぞれの制約

これらを総合的に判断できる会社は、実は多くありません。

相川スリーエフは 建築会社であり、建材会社でもあり、さらにサッシ製作・施工を内製できる会社です。だからこそ「この家にとって、どの窓が最適か」を前提にした提案ができます。

補助金を最大化するためだけの窓ではなく、10年、20年先の快適性と資産価値まで見据えた窓リフォーム。その姿勢が、選ばれている理由です。

2RC住宅の相談が増えている本当の理由

―― 富裕層比率の上昇と、マンション価格の異常高騰

重厚感のあるRC住宅の外観
RC住宅は、強さ・静けさ・守る力。意匠もまた“資産”として残ります。

ここ数年、はっきりと肌で感じている変化があります。首都圏、特に都心部で、富裕層の比率が確実に高まっているという事実です。

そしてもう一つ。マンション価格が、実際の資産価値以上に高騰してしまったこと。

  • 都心のタワーマンション
  • 海外投資マネーの流入
  • 実需と乖離した価格形成

その結果、「そこまで出すなら、土地を買って家を建てる」という考えに至る方が、確実に増えています。

実際に増えているご相談

  • 土地に3億円
  • 建物は2億円以内
  • 合計3〜5億円
  • RC住宅限定
  • 地下室付き

なぜRC住宅なのか

  • 地震への強さ
  • 火災への耐性
  • 防犯性
  • 防音性
  • 台風・飛来物への安心感

「命と資産を守る器としての住宅」を考えたとき、RC住宅を選ばれる方が増えるのは、自然な流れです。

相川スリーエフでは、RC住宅は施工管理常駐で対応するため、年間5棟ほどしかお請けできません。それでも「待ってでも相川スリーエフでRC住宅を建てたい」と言ってくださるお客様がいらっしゃることに、心から感謝しています。

木造住宅も、実は多い

自然素材を活かしたオーダー木造住宅のイメージ
自然素材とデザインの緻密さ。木造でも“作品性”のある家づくりを積み重ねています。
  • 完全注文住宅
  • 自然素材
  • デザイン重視
  • 建物価格5,000万円〜1億円前後

建築家とつくる、作品性の高い木造住宅を数多く手がけてきました。その上で、「それでもRCがいい」という選択が増えている。それが、今のリアルです。

世田谷区成城を拠点に、世田谷・渋谷・目黒・中野・新宿・文京・大田区。著名人や富裕層が多く住むエリアで、上質で資産価値のある邸宅をつくり続けています。

3Schüco(シューコー)の高性能・大型サッシへの問い合わせ増加

―― 窓を「ラグジュアリー資産」として考える時代へ

Schüco(シューコー)の高性能窓のイメージ
フレームの美しさ、可動部の精度、そして断熱性能。窓が空間の“格”を決める時代へ。

相川スリーエフには、建材カンパニーがあります。これまでLIXILのフロントサッシ、アルミカーテンウォールを製作してきました。

そして、LIXILがドイツのトップサッシメーカー「Schüco(シューコー)」と提携したことで、相川スリーエフもシューコーの高級サッシ製造・施工を担うことになりました。

現在は工場移転・生産体制構築を進めながら、すでに提案・積算・設計・施工を開始しています。

国産サッシでは到達できない領域

  • 国産では不可能なサイズ
  • 圧倒的な断熱性能
  • フレームの美しさ
  • 可動部の精度
  • 細部への異常なまでのこだわり

当然、価格は国産サッシの数倍です。それでも「シューコーじゃないとダメ」と言われるお客様が、確実にいらっしゃいます。

Luxury mindset

それは、フェラーリやポルシェと同じ感覚。
美しさ/ダイナミックさ/所有する喜び/資産価値。

シューコーが選ばれるシーン

  • 別荘のオーシャンビュー
  • 都心の広い庭を望むリビング
  • ガレージとリビングを仕切る巨大ガラス
  • 建築家住宅の象徴的な開口部

「窓そのものが主役になる住宅」そんな空間を求める方から、シューコーの問い合わせは確実に増えています。

まとめ|なぜ、いま相川スリーエフなのか

  • 国策と補助金を理解した窓リフォーム
  • 資産と命を守るRC住宅
  • 世界最高峰のラグジュアリーサッシ

これらを一社で、設計から施工、建材まで一気通貫で扱える会社は、そう多くありません。

相川スリーエフは 不動産建築建材サッシ製作 をすべて内包した、本物の総合建築会社です。だからこそ、「ちょっと聞いてみよう」ではなく、「本気の相談」が集まっています。

窓でも、住宅でも、RCでも、サッシでも。迷ったら、まず相川スリーエフに。

最初の一歩は「条件整理」からで構いません。現地の制約・建物の個性・ご予算・補助金・将来の資産価値まで、同じ目線で一緒に設計していきます。

© Aikawa Three F
※ 掲載内容は予告なく変更される場合があります。

「あなたが残したいのは“節税”ですか。それとも、家族が誇れる未来ですか。」(2025年11月26日)

Inheritance & Real Estate

相続対策の賃貸マンション購入はNGに。ならば早めの建築着手が安心。5年前からの新築着工を推奨します。
「節税のための不動産」から「価値を残す不動産」へ。

投資用マンションやオフィスビルなど、他人に貸すことを目的にした不動産の相続税評価を見直す――そんな方針が政府・与党から打ち出されました。特に相続を間近に控える中で節税対策で購入する物件などは厳しく見られるようになりそうです。政府が検討に入ります。(今年中にまとめる2026年度税制改正大綱の適用を目指します)  過度な節税目的での不動産購入を抑え、税の公平性を高めるのが狙いだと言われています。これは、単に税負担が増える/減るといった話に留まらず、「不動産をどう持ち、次の世代へ何を残すのか」という、日本人の資産観そのものに関わるテーマです。

相川スリーエフの視点で読む「相続税評価見直し」

相続税評価の見直しが意味するもの

現在の相続税では、不動産を「時価」で評価することが原則とされながらも、実務上は土地については国税庁が公表する路線価、建物については固定資産税評価額を用いて計算するのが一般的です。手続きの簡便さと公平性を両立させるための仕組みですが、ここ数年、その“時価との乖離”がさまざまな場面で指摘されてきました。

特に問題視されてきたのが、高額な賃貸マンションやオフィスビル、そして不動産の小口化商品です。高い賃料収入が期待できる物件は投資対象としての価値は高いものの、相続税評価では借家権割合などの影響で評価額が大きく圧縮されてしまうケースが目立ちました。その結果、

  • 現金のまま相続するよりも、賃貸マンションに組み替えて相続した方が税負担が大幅に軽くなる
  • 小口化された不動産商品を活用することで、贈与税や相続税が“驚くほど”軽くなる

といった「節税のための不動産」が広がり、本来の目的である資産承継や良質な賃貸住宅の供給とは違う方向に、投資マネーが流れてしまっていた面があります。

こうした状況に対し、政府・与党は、購入から一定期間内に相続が発生した投資用不動産については、路線価ではなく購入時の価格に地価の上げ下げを反映させた評価方法を導入する検討に入りました。実勢価格よりは2割程度低く評価する案が有力とされていますが、従来に比べると相続税負担が増える方が多いと想定されます。

ポイント:これからは「現金を投資用マンションに変えれば節税になる」という単純な図式は、通用しにくくなっていく可能性が高いということです。

「節税のための不動産」から卒業するタイミング

相続税評価の見直しが進めば、節税だけを目的にした不動産取得は、メリットよりリスクの方が大きい時代に入っていきます。税制は今後も社会情勢に合わせて変わっていきますが、そこに合わせて“スキーム”だけを追いかけても、いずれルール変更で帳尻を合わせられてしまうからです。

一方で、不動産という資産そのものの価値は、決して一夜にして消えるものではありません。立地、構造、素材、メンテナンス性、そしてその建物が生み出す暮らしや時間の質――これらは、税制がどう変わっても、長期的に評価され続ける要素です。

だからこそ私たちは、このタイミングを「節税のための不動産から、本当に価値のある不動産へと発想を切り替える良い機会」だと捉えています。

早めの対策としての「建てる」という選択肢

では、これからの時代に、資産としての不動産をどのように考えればよいのでしょうか。相川スリーエフとしてお伝えしたいのは、「税制を読み解いたうえで、長く使える建物を早めに計画する」という視点です。

長く使えることを前提に計画されたRC住宅。世代を超えて資産価値を残すという考え方。

1)賃貸マンションを自分で建築するという考え方

投資用マンションを「購入する」のではなく、土地から活かして自分自身で賃貸マンションを建てるという選択肢があります。特にRC造の賃貸マンションであれば、構造的な耐久性・遮音性・耐火性に優れており、適切なメンテナンスを行えば、数十年単位で安定した賃貸経営が期待できます。

重要なのは、節税ありきではなく、

  • そのエリアでどのような入居者ニーズがあるか
  • どの程度の賃料と稼働率が見込めるか
  • 建築と維持管理にどれくらいのコストがかかるか
  • 30年後、40年後に、建物としてどんな状態でありたいか

といった視点から計画することです。相続税評価が変わっても、建物そのものの価値がしっかり残っていれば、「残して良かった」と思える資産になります。

2)将来、子世帯に譲る前提でのRC住宅

もう一つの考え方として、「子世帯に引き継ぐことを前提にしたRC住宅を建てる」という選択があります。二世帯住宅、将来の賃貸併用住宅、あるいは一部をSOHO的に活用する形など、ライフステージに合わせて使い方を変えながら、建物自体は長く残していくイメージです。

RC住宅は、構造的な安心感に加え、プランニング次第で大きな開口部や地下空間、ガレージ一体の暮らしなど、唯一無二の空間体験をつくることができます。これは、単なる「節税対策」では決して得られない価値です。家族の時間を支えながら、将来、子どもや孫の世代が活用できる“住まい兼資産”として存在し続けます。

木造住宅を選ぶなら、「本物の木造」を

相川スリーエフはRC住宅だけの会社ではありません。むしろ、長い歴史の中で木造住宅にも深く関わり、自然素材を積極的に取り入れてきました。相続税評価の見直しというテーマからは少し離れるように見えるかもしれませんが、資産としての木造住宅についても、今一度触れておきたいと思います。

木造は、構造そのものが「弱い」のではありません。設計・施工・素材の選び方によって、耐久性も快適性も大きく変わります。私たちがご提案するのは、流行の“なんとなくナチュラル”ではなく、構造・断熱・仕上げ材まで含めて「本物の木造住宅」をつくることです。

たとえば、

  • 構造材には信頼できる品質の乾燥材・集成材を使う
  • 室内の仕上げには無垢材や珪藻土、しっくいなど、時間とともに味わいが増す自然素材を選ぶ
  • 窓や断熱ラインを計画的に設計し、冬暖かく夏涼しい性能を確保する

といった考え方です。私たちは、こうした素材とディテールの積み重ねを通じて、「経年劣化」ではなく「経年美化」する家を目指しています。きちんと手入れをすれば、むしろ時間が経つほど愛着が増し、結果的に市場からの評価も上がっていく――そのような木造住宅こそ、将来にわたって残したい資産だと考えています。

相川スリーエフが大切にしているのは、
「RCだから良い」「木造だから良い」という単純な二元論ではありません。
どちらの構造であっても、“上質な本物の素材”と、“長く使うことを前提にした設計”によって、資産としての価値は大きく変わる。この視点を、これからの家づくり・資産形成のスタートラインにしていただきたいのです。

「相続税評価が変わる前」に考えておきたいこと

相続税の評価方法が変わると聞くと、「改正後にどうなるのか」という点が気になります。しかし本当に大切なのは、「改正前から、家族とどのような資産を残したいかを話し合っておくこと」です。

早めに動くことで、

  • 古くなったアパートを、RCの賃貸マンションへ建て替えるべきか
  • 自宅をRC住宅に建て替え、将来は子世帯にそのまま引き継ぐ形にするか
  • 今の土地には、木造の注文住宅で「経年美化する家」を建てる方が良いのか
  • あるいは、そもそも不動産の比率をどこまで持つのか

といった選択肢を、冷静に検討する時間を確保できます。税理士やファイナンシャルプランナーと相談するのはもちろんですが、建物の性能や将来の維持管理まで含めて実務的なアドバイスができる建設会社の存在も欠かせません。

相川スリーエフは、RC住宅・RC賃貸マンション・木造注文住宅・窓や断熱改修まで、一貫して「資産価値」を意識した建築を手がけてきました。相続税評価の見直しというニュースは、その価値観をより強く社会全体と共有するタイミングだと考えています。

おわりに――税制は変わる。けれど「本物の建物」は残り続ける

税制は今後も変わっていきます。今日ベストだと思われている対策が、10年後には通用しなくなっているかもしれません。それでも変わらないものが一つあります。それは、丁寧につくられた建物は、時間をかけて価値を深めていくという事実です。

相続税評価の見直しが話題になる今こそ、「節税のための不動産」から一歩離れて、家族にどんな暮らしを残したいか、どんな街並みを次の世代に渡したいかという視点で、不動産と向き合ってみてはいかがでしょうか。

相川スリーエフは、RC住宅も木造住宅も、そして賃貸マンションも、
すべて「資産価値を見据えた建築物」としてご提案します。
相続や将来の住み替えを見据えた建築計画について、どうぞお気軽にご相談ください。

※小さなご質問だけでも、どうぞ遠慮なくお寄せください。
東京都内のRC賃貸マンション、RC住宅、そして「本物の木造住宅」については、土地探しから計画、賃貸マンションであれば資金調達や収益計画まで、相川スリーエフが一緒に考えます。

ご予算が心配で、最初の一歩を踏み出せないお客様が本当にたくさんいらっしゃいます。だからこそ、私たちはいつもお伝えしています。
「土地と建物を、家族の未来とセットで考えましょう」 と。

相続のことをお考えの方も、
「まだ先の話だから」と目をそらさないでほしいのです。
計画を始めてから、あっという間に2年が過ぎ、その後に建築が始まります。気づいた時には、「もっと早く考えておけばよかった」とおっしゃるお客様を、私たちは何度も見てきました。

税理士、銀行、ファイナンシャルプランナー、そして建築・不動産。
必要な専門家は、すべて私たちがつなぎます。
昭和22年創業、相川スリーエフは今年で77年。
人でいえば77歳は、まだまだ元気でいられる年齢です。けれど同時に、「そろそろ、本気で次の世代のことを考えようか」と静かに覚悟を決める年でもあります。

いま、この文章を読んでくださっているあなたにも、
心のどこかに思い浮かぶ「顔」があるのではないでしょうか。
遠くで頑張っている息子さん、
忙しく働く娘さん、
まだ幼いお孫さんたち。

その人たちの暮らしや笑顔のために、
どんな形で「住まい」と「資産」を残していくのか。
その物語を、一緒に描いていけたらと思います。

どうぞ一度、私たちにお話を聞かせてください。
図面や数字の前に、まずは「ご家族のこと」から、ゆっくりと。

東京都でも地下シェルター・シェルターの価格や仕様も説明(2025年11月23日)

地下に「安心」を構築する──住宅におけるシェルターの今

地下空間は、平時は趣味やくつろぎの場に。非常時には安心を支える拠点へ。

1.導入:変わる「安心」のかたちと住まい

21世紀後半に入り、国家安全保障の環境は著しく変化しました。地政学的な緊張、弾道ミサイルや特殊兵器(NBC兵器)などの攻撃リスク、さらには大規模自然災害などが、もはや“他人事”ではなくなってきています。こうしたなかで、住宅や住まいにおいても単に「快適」「デザイン」といった価値だけではなく、「いざという時に命を守る場」という視点が、新たに注目されています。

首都圏においても、日常の延長線上に「何かあった時の備え」を意識する世帯が増えており、特に地下空間を活用した“住まいとシェルターの複合”という選択肢が現実味を帯びてきました。こうした潮流の中で、当社・相川スリーエフがこれまで培ってきた技術力・施工力・提案力が存分に発揮されるフェーズに入っています。

特に、住宅の地下室や一部地下構造を“普段は第二のリビング、趣味の空間、防音ルーム”として活用し、有事には“シェルター”として機能させる──この設計思想こそが、我が社が打ち出す新しい安心価値です。

本稿では、まず制度面・社会動向を整理し、そのうえで住宅としてのシェルターの実際・分類・当社の提案を紐解き、最後に住まいを“長く安心して暮らす場”へと昇華させるための視点を提示します。

2.社会背景:首都圏で“備える住まい”が増えている

近年、都心・首都圏の住宅市場では、「安全・防災・安心」というキーワードが従来にも増して重要視されています。例えば、地震・台風・集中豪雨などの自然災害に加えて、弾道ミサイルや武力攻撃を想定した避難施設整備の動きも、国が明確に打ち出しています。

実際、内閣官房国民保護企画室が公表している「緊急一時避難施設」のデータによれば、令和5年4月1日現在、全国47都道府県で合計約56,173施設(うち地下施設3,336施設)が指定されており、人口カバー率で約123.5%に相当するという数字が示されています。 ただし、地下施設の割合は約4.3%と低く、都市部・地下利用空間の充実が今後の課題とされています。

このような国の動きに呼応して、住宅オーナー・富裕層・マンション所有者の間から「平時も使える安心空間」「地下・堅牢構造の住まい」を求める声が年々増加しており、当社に対するシェルター仕様の問い合わせ数も年を追うごとに増えてきています。たとえば、地下室を趣味用途(ホームシアター、防音演奏室、パーティールーム)としてつくり、有事にはシェルターとして転用するというご提案への反響が、高まっているのです。

また、木造住宅しか選択肢とされてこなかった都市郊外・住宅街でも、“地下室付き木造住宅”や“鉄筋コンクリート(RC)住宅+地下シェルター”といった複合仕様を検討する案件が出てきており、従来の住宅価値観に変化が起きています。

特に、首都圏・東京23区内・神奈川・千葉・埼玉エリアにおいて、立地価値と安全安心価値を両立させた住まいづくりが、富裕層・セカンドハウス検討層を中心に注目されています。

“平時の豊かさ”と“有事の備え”を一体化した、シェルター付き住宅の考え方。

3.制度・基準の整備──国が示す「シェルター」への道筋

住宅分野で“シェルター”と聞くと、なんとなく“別世界の装備”のように思えますが、実は国(内閣府・内閣官房/関係省庁)が、避難施設・シェルターの整備に関して明確な方針や技術指針を打ち出しています。以下、その主要なものを整理します。

3-1 「武力攻撃を想定した避難施設(シェルター)の確保に係る基本的考え方」

令和6年3月29日付で、閣副事態第159号として、内閣官房・消 防 庁・国土交通省・防衛省などが連名で「武力攻撃を想定した避難施設(シェルター)の確保に係る基本的考え方」を公表しています。

この文書では、例えば以下のような要点が挙げられています。

  • 我が国を取り巻く安全保障環境が「戦後最も厳しく複雑な」状況にあるという認識を示した「国家安全保障戦略(令和4年12月決定)」を前提としています。
  • 自治体等において、武力攻撃を想定した施設(コンクリート造・地下施設等)を「緊急一時避難施設」として指定・活用してきたが、今後は「一定期間避難可能な施設(特定臨時避難施設)」の整備を進めるべきであるという指摘があります。
  • 具体的には、「コンクリート造り等の堅ろうな建築物や地下駅舎・地下街等の地下施設を指定」し、「概ね1〜2時間程度」の避難を想定するという記述があります。
  • また、対象地域によっては「2週間程度」の避難体制を想定する施設(特定臨時避難施設)を整備する必要があるとしています。
  • 地下施設・既存ストックの活用という観点も明確に打ち出されており、今後の地下空間利用促進が明記されています。

このように“シェルター”整備が、公的にも「既存施設活用」「地下空間活用」「堅ろうな構造」「一定期間の避難想定」という観点から制度化・ガイドライン化されています。

3-2 「特定臨時避難施設の技術ガイドライン」

同時に、別添として「特定臨時避難施設の技術ガイドライン」も策定されており、具体的な建築・構造・避難機能・地下施設活用などが整理されています。

例えば、先述の「2週間程度の避難を可能とする施設」「広域避難が困難な離島・沿岸域等における特定臨時避難施設整備」などがその対象であるとされており、構造・設備・空調・飲料水・通信・衛生設備など、多岐に亘る検証項目が示されています。

このような公的な枠組みが明確化されたことにより、シェルター(あるいは“堅牢地下空間付き住宅”)を住宅設計に取り込む際の根拠・説得材料が強まりつつあります。

3-3 戦略・予算の文脈

また、民間報道等では、令和6年版の「骨太の方針」において、初めて「シェルター」や「地下施設」という言葉が明記された、という報道も出ています。これは国としての予算・制度の枠組みにシェルター整備が含まれたという意味で、住宅・都市開発の分野にも影響を及ぼす可能性を示しています。

4.シェルターとは何か──分類と住宅への応用

制度・社会背景を確認したうえで、次に「シェルター=避難施設/堅ろうな地下空間」を住宅に落とし込むための整理を行います。当社では大きく以下の3種類のシェルターを想定しています。

4-1 爆撃・ミサイル攻撃から身を守る「堅牢シェルター」

最も一般的にイメージされるのは、建築物への爆撃・ミサイル着弾など、直接的な攻撃から居住者を守るためのシェルターです。コンクリート造り・厚躯体・地下または地上部でも遮蔽性・衝撃吸収性の高い構造が求められます。公的ガイドラインでも「コンクリート造り等の堅ろうな建築物や地下施設を指定対象」とされており、爆風等からの直接被害を軽減する目的で、「概ね1〜2時間程度の避難を想定」する施設例が挙げられています。

住宅においても、例えば地下1階・厚床・耐爆性能を備えた空間を専用に設けることで、この「堅牢シェルター機能」を成立させることが可能です。

4-2 核兵器・NBC(核・生物・化学)兵器から身を守る「最強シェルター」

さらに上位概念として、「核兵器」あるいはNBC兵器使用を想定したシェルターがあります。放射線遮蔽・化学攻撃・長期滞在機能など、設計・設備要求が飛躍的に高まります。制度的には「特定臨時避難施設」で“2週間程度避難可能な施設”という記述があり、まさにこの種の用途を想定した設計思想です。

ただし、実際の住宅用途としてこのレベルを採用するかどうかは、現実的な議論が分かれています。なぜかというと、核攻撃は抑止力の観点から使用される可能性が低いという見方が多く、「果たして住宅にここまで備えるべきか?」という議論があります。しかし、「可能性ゼロではない」「安心に余裕を持たせたい」という価値観が富裕層や企業オーナー層で高まっており、住宅への応用も検討段階にあります。

4-3 自然災害・強烈台風・津波などから身を守る「地下室型シェルター」

もうひとつ、攻撃ではなく自然災害を想定した地下シェルター(あるいは地下室・地下収納空間)というカテゴリーがあります。特に木造住宅の場合、構造的にRC造ほどの遮蔽力を持たせるのは難しいものの、「地下室を設ける」「地盤対策+地下空間防湿・換気設備を備える」ことで、強烈な台風・水害・津波・地震時の安全拠点となり得ます。住宅としては、普段は趣味室・防音ルーム・ホームシアターとして使い、有事には“安全を確保できる地下空間”として機能させる設計が現実的です。

このように、シェルターの種類を整理すると、「(A)堅牢シェルター=攻撃対応」「(B)最強シェルター=核・NBC対応」「(C)地下室型シェルター=自然災害対応」という三分類が成り立ち、それぞれ住まいとして取り込む際の設計・コスト・用途・訴求ポイントが異なってきます。

平時の使い勝手と有事の安全性を両立させる、シェルター空間の計画イメージ。

5.なぜ住宅にシェルターを持つべきなのか──安心価値の設計論

住宅にシェルター機能を設ける理由は、「安心」「持続」「資産価値」という観点から整理できます。

5-1 命を守るシェルターとしての合理性

まず、住宅が「命を守る場」としての役割を果たすという視点です。国の制度でも、住民の避難・救援のためには「政令で定める基準を満たす施設」をあらかじめ指定する義務が都道府県知事にあるとされています。つまり、「日常を過ごす建築物であっても、緊急時には機能を果たすべき」という思想が制度面で存在します。

また、都市部では地下施設の活用促進が指摘されており、「地下駅舎・地下街」のような既存地下施設を避難・シェルター用途に活用する検討が進められています。

こうした背景から、住宅においても「普段は使えて、必要なときには避難・防護機能を持つ地下空間」という設計が、合理的な選択肢といえます。

5-2 平時活用が成立する“二次リビング”としての地下空間

シェルター機能だけを訴求すると「何かあったときにしか使わない空間」というネガティブな印象を持たれがちですが、当社はこれを「平時も活用できる地下空間」と捉えています。例えば、防音仕様にすればドラムを叩ける演奏室になる。遮音・遮光設計にすればホームシアターに、さらには書斎・ワインセラー・趣味空間・パーティールームとしても機能します。

このような「趣味+安心」の併用は、住宅の付加価値を大きく高めます。平常時も使えて、有事には安心を担保する──これこそが住宅としての“シェルター付き住まい”の魅力です。

5-3 資産価値・差別化住宅としての意義

加えて、富裕層・住宅投資オーナーの視点では、設計段階で“安心・堅牢”を付加した住まいは、競争力ある商品となります。特に首都圏・東京23区・神奈川・千葉・埼玉では土地・住宅価格の高騰が続いており、「安心価値」で他と差別化を図ることが可能です。提案先や購入先を選ぶ際、単に立地・デザイン・価格だけでなく、「第二のリビング+シェルター」というワンランク上の提案が響く時代に入っています。

また、マンションオーナーや賃貸アパート所有者にとっても、内窓・窓断熱リノベーションに加え、「地下空間・シェルター構想」を掲げることで、入居者満足度・入居付の優位性を高めることが可能です。

6.当社の提案力と差別化──相川スリーエフの優位性

ここからは、相川スリーエフならではの強みを踏まえ、住宅におけるシェルター提案の具体像と差別化ポイントをご紹介します。

6-1 自社製作製品

当社は建築請負だけでなく、多くのゼネコンやディベロッパー向けに、建材工事を請け負う事業を展開しています。その事業部が持つ三郷第2工場では、堅牢な鉄扉を製作しています。地下室の入り口は通常4センチの扉ではなく、2倍の厚みにするなど工夫します。

当社に新たな取り組みを少しご紹介します。当社は、地下シェルターだけでなく、上階の寝室や洋室をセーフティールーム(パニックルーム)にする取り組みを始めました。セーフティールームは、強盗など犯罪者が侵入したときに、命を守る部屋です。

具体的には、部屋の入口を堅牢は鉄扉にして、廊下や隣の部屋に面する壁内に、ステンレス製の板を独自広報で張り巡らせます。当社の三郷第1工場では、そのステンレスパネルを製造しています。切断して形状に合わせて曲げ加工、穴あけ加工を行います。※木造住宅の場合は、外壁側もステンレスパネルを張ります。

外部からの侵入を防ぐために、窓やドアの開口部を徹底的に防犯仕様にすることが大前提ですが、隙を狙って侵入されるリスクは捨てきれません。「配送業者のふりをして強引に侵入される」「持ち歩く鍵に刻印された番号を見られる」「キーを紛失あるいは盗まれる」挙げればキリがありません。セーフティールームは命を守ってくれます。

(セーフティールームはリフォームも可能。価格は300万円(税別)〜面積や仕様により変わります。おすすめは、リノベーションするときに、ついでにセーフティールームをつくることです。壁や床を剥がすタイミングが最適と言えます。ご相談ください。)

6-2 住宅×自然素材×安心構造の統合提案

さらに、当社が力を入れてきたのは「木のある部屋の魅力」「自然素材(珪藻土・漆喰・天然木)との調和」という住まいづくりの軸です。たとえば、木の香りがする地下室をつくることも可能です。内装には天然木・漆喰・珪藻土を用いた空間設計を行なうことで、爽やかな地下室ができあがります。こうした“自然素材×安心構造”という組み合わせは、通常の防災住宅・シェルター住宅とは一線を画しています。

地下空間・堅牢構造という“安心”に対して、自然素材による“心地よさ”“温もり”を加えることで、高額層の住宅ニーズに応える「安心と豊かさ」の両立を実現します。

6-3 平時用途設計・アフターサポート体制

上述した通り、地下シェルター仕様を設ける設計において、利用しない時期の“二次リビング”としての設計も重要です。当社では、防音仕様・換気・空調・間取り設計(ホームシアター・演奏室・パーティールーム等)を含めたプランニングを行っています。これにより、オーナー様が「何かあった時の備え」以上の価値を日常から享受できる住まいを提供しています。さらに、施工後のアフターサポート・メンテナンス契約・設備点検体制も整備しており、安心を長期的に担保する体制を持っています。

6-4 首都圏対応エリア

首都圏(東京23区・神奈川・千葉・埼玉)での施工を想定しています。当社の拠点は、世田谷区成城、豊島区上池袋、千葉県船橋市などにあり、成城からは神奈川県を、池袋からは埼玉県を船橋からは千葉県北西部全域をカバーします。地下室を設けるための許認可・構造設計・排水・地盤改良・換気・防湿設計など、都市部特有の課題に対応できる提案力を備えています。

7.住宅における設計上の留意点と技術要件

実際に住宅にシェルター機能(あるいはシェルター仕様地下空間)を組み込む際には、以下の設計・施工上のポイントを丁寧に検討すべきです。

7-1 構造/躯体

  • 地下室または地下階を設ける場合、地盤改良・地下水位対策・防湿・排水ポンプ設備などが必須です。
  • “堅牢シェルター”を目指す場合、躯体(RC造など)において壁厚、床スラブ厚、鉄筋密度、衝撃吸収構造、遮蔽性能などを仕様書化する必要があります。
  • 公的ガイドラインでは「コンクリート造り等の堅ろうな建築物」を前提としており、地下駅舎・地下街のような施設活用を想定しています。
  • 核・NBC対応を目指す場合、放射線遮蔽壁・化学防護ドア・空気浄化装置等の導入を検討する必要があります。住宅用途ではコスト・実用性を十分に検討する必要があります。

7-2 期間/用途想定

  • “1〜2時間程度”の避難を想定した「緊急一時避難施設」という枠組みが公的には提示されています。
  • より長期(2週間程度)の避難想定を持つ「特定臨時避難施設」は、主に広域避難困難な地域(離島・沿岸域)を想定しています。
  • 住宅用途では、“有事1〜数時間安心できる”という仕様が現実的ですが、用途・顧客ニーズ次第では“長期滞在型”設計も可能です。

7-3 付帯設備・サービス条件

  • 通常時役立つ機能:防音仕様、ホームシアター、趣味室、ワインセラー、パーティールーム等。
  • 有事時役立つ機能:換気・空気浄化、防塵防爆ドア、非常用電源・飲料水・備蓄・通信確保(Wi-Fi/衛星通信)等。
  • 地下空間を活用する場合、常時利用を前提に“換気・湿度管理・防カビ・湿気対策”を十分に実施することが重要です。
  • 保守・点検:シェルター機能は「備えっ放し」ではなく、定期的な設備点検・シミュレーション訓練を設計仕様に含めるべきです。

7-4 シェルターのコスト・価値分析

  • 地下構築・堅牢構造・設備付加といった仕様を加えると、当然ながらコストは増加します。顧客にはコスト対価として「安心」「希少性」「付加価値住宅」「資産価値」「差別化力」があることをコミュニケーションする必要があります。

・具体的に地下シェルターの価格をお伝えしたいところですが、建築場所によって大きく異なります。例えば、隣地が迫っている狭小地の場合は、地下室分の土を掘る必要があります。隣地が崩れないように、山留め工事という特殊な工事を行うのですが、狭い空間の場合は、緻密な山留め工事の設計を行い、仮設計画を行います。小型の重機を使うため、時間も費用も増していきます。15坪の地下シェルターをつくる場合、4,500万円から場合によっては9,000万円かかります。一般的な地下室よりもコンクリートが分厚いため割高になるのじゃ仕方ないことですが、住宅建築と考えると高価だと言えます。なぜならl地下室だけで一般住宅が建築できるほどの価格だからです。地下シェルターは、その考えを捨てなければなりません。あるクライアント様から、「高級外国車2台分の価格だね」と言われたことがあります。地下シェルターは建築ですが、「安心な空間」というカテゴリーとして、住宅とは別の考え方を持たないとならないのかもしれません。

  • 住宅用途として採用する場合、「平時使える価値(趣味空間・地下リビング)」と「非常時価値(シェルター)」を総合的に提示し、「使っても価値がある・備えても安心」という訴求が効果的です。
  • 当社では、ワンストップ体制・自然素材との調和・アフターサポートを組み込むことで、コスト増を納得していただける提案にしています。せっかく高価な空間を造るなら、とことん拘った空間にすべきでしょう。

7-5 地域・法令・立地特性

  • 首都圏・都市部では地下空間を用いた設計には地盤・地下水・排水・建築確認・都市計画・条例・防災協定などの整備が必要です。
  • また、地下構築による耐震対策・液状化対策・浸水リスク対策も重要です。
  • さらに、都心近接地では「地下室付き住宅」が希少性をもつため、立地価値も含めた設計検討が有効です。

8.首都圏住宅市場における機会と課題

8-1 シェルターを求める方々

  • 富裕層・ハイエンド層は、住宅購入時・リフォーム時に「安心・防災・質」を重視しています。地下シェルター仕様は、“安心価値”の象徴として訴求力があります。
  • 賃貸マンション・アパートのオーナーにとっても、「窓断熱+シェルター仕様(地下室・防音空間等)」を付加することで、入居付の優位性・プレミアム賃料を獲得する可能性があります。これはユーザーご指示の「先進的窓リノベとクールネット東京を活用した実質無料の内窓設置」という戦略とも親和性があります。
  • 立地が良くても“安心”が弱点となっていた物件に対して、「地下シェルター+自然素材仕様」という差別化は、新たな価値を創出できます。
  • 国の制度・補助金・地下利用促進といった動きが背景にあるため、今後住宅分野も“シェルター付き住宅”が一つの潮流になる可能性があります。

8-2 課題と留意点

  • 仕様コストが上がるため、価格転嫁・収益化・顧客納得の設計が必要です。過度な設計仕様(核対応レベルなど)を一般住宅に適用すると、ペイバックや実利用の観点でハードルがあります。
  • 地下室・地下構造の設計・施工には専門性があります。施工ミスや防水不良・換気湿度管理不備など、長期的な維持管理リスクを顧客と共に共有する必要があります。
  • 顧客の認知や安心感を醸成するため、「通常時も使える」「地下=趣味空間・第二のリビング」という訴求が肝です。単に“備え”を強調するだけでは、住宅としての魅力が弱くなります。
  • 法令・条例・建築確認・構造設計・地下水・排水など、地域ごとの条件が異なるため、初期設計段階でのリスクチェックが重要です。
  • また、住宅ローン・火災保険・瑕疵保険・長期優良住宅制度などと整合性を取る必要があり、金融・保険面でも設計段階から準備が必要です。

9.当社事例紹介(プラン提案)

ここでは、具体的な提案モデルを仮にご紹介します。実際の仕様・価格・顧客属性に応じて、カスタマイズが可能です。

9-1 プランA:都心近接地下趣味室+シェルター仕様

  • 立地:東京都23区西側、交通利便性良好。
  • 建築構造:RC造地上2階+地下1階(専有地下面積約50㎡)
  • 地下階用途:普段はホームシアター+防音楽器演奏室として活用、有事には“堅牢シェルター”として転用可能。地下壁厚250mmコンクリート、地下階床スラブ厚300mm、耐爆仕様基準(想定ミサイル破片・爆風軽減)を採用。
  • 内装仕様:窓には木とアルミを組み合わせた当社窓新型製品、床・天井には天然木・漆喰・珪藻土を採用し、温もりのある地下空間を実現。換気システム・非常用電源・防塵ドアを標準装備。
  • 訴求ポイント: “平時は映画・音楽・くつろぎの地下空間、有事には安心のシェルター”という二重価値。都市部立地+安心仕様による資産価値訴求。
  • サポート体制:定期点検・設備維持契約・シェルター仕様説明会を設置。

9-2 プランB:郊外一低層地域/木造住宅+地下室シェルター仕様

  • 立地:神奈川県郊外、自然豊かな住宅街。
  • 建築構造:木造2階+地下1階(地下躯体RC造・地下壁150mmコンクリート+防湿施工)
  • 地下階用途:書斎・趣味工房・ワインセラー兼シェルターとして設計。構造的には“自然災害対応型地下シェルター”として、台風・地震時にも安心を確保。
  • 内装仕様:1階・2階は天然木の床・漆喰壁・木製サッシを採用。地下階も木質間仕切り+防音・防湿仕様。
  • 訴求ポイント:木のある暮らしを大切にしながら、地下に安心空間を確保。「自然素材×安心構造」の住まい。
  • サポート体制:地下室湿気管理・地下換気冷暖房・用途変更可能設計(将来シアタールームや子ども部屋に転用)を提案。

9-3 プランc:賃貸併用住宅

  • 立地:東京23区城東エリア 自然が残る住宅街。
  • 建築構造:RC4階+地下1階(地下躯体RC造・地下壁150mmコンクリート+防湿施工)
  • 地下階用途:オーナールームから直接地下室に繋がるエレベーターを配備。賃貸されている入居者向けの地下室は共用スペースとして設ける。オーナー様とはコンクリート壁で完全に仕切る。地下シェルター付きの賃貸マンションとしてPR。

これらのプランはあくまでモデルですが、当社のワンストップ施工・自然素材との融合・安心構造設計の強みを活かした典型例として紹介できます。顧客のニーズ・予算・立地をヒアリングし、仕様の最適化・コスト設計・運用提案(平時活用・将来用途変更)を行うことで、他社にはない提案力を発揮できます。

10.問いかけ:本当に核シェルターまで必要か?──意見の分かれるところ

前述のとおり、シェルターには「通常ミサイル対応」「核・NBC対応」というスペクトラムがありますが、「住宅用途において核シェルター(NBC対応レベル)まで備えるべきか」という問いには、意見が分かれています。

  • 肯定的な立場から見ると、地政学的リスク・核兵器拡散・EMP攻撃などを考慮すれば、「可能性ゼロではない」「だから備えるべき」との考え方があります。特に富裕層・企業保有物件では“最悪を想定する安心”が価値になる可能性があります。
  • 一方、懐疑的な立場からは、核兵器の使用は抑止力が働くため現実味が低く、そのため住宅にまでそこまで備えるのは過剰という見方があります。さらに、コスト・運用・維持管理の負担を考えると、実用性・費用対効果に疑問を持つケースもあります。
  • 本稿では、住宅用途としては「通常ミサイル・自然災害レベルのシェルター仕様(1〜数時間の確保)」をベースに据えつつ、顧客のニーズ・予算・リスク意識に応じて“核対応レベル”もオプション設計できるという柔軟な姿勢を提示したいと思います。つまり、「必要かどうかは顧客次第」であるということを前提にしつつ、当社の提案枠として両者を用意しておくことが賢明です。

東京都と国の動き

  • 東京都は2024年に、弾道ミサイル攻撃など有事に備え、都営大江戸線・麻布十番駅に地下シェルターを整備する方針を表明。
  • 駅併設の防災備蓄倉庫を「長期間滞在できる避難施設」に改修する計画で、内閣官房と連携して検討を重ねてきた。
  • 進捗として、2025年度内に設計完了見込み、2025年度末から設備撤去など改修の前段作業に着手予定。
  • 施設には簡易ベッド、水・食料、非常用電源、換気設備などを備え、一定期間の滞在を可能にする構想。
  • 換気は空気入替だけでなく、都の避難訓練で想定される化学兵器なども踏まえた対策が望ましいのでは、という指摘。
  • 2025年9月25日、小池知事が核シェルター協会フォーラムで“首都防衛”と麻布十番シェルター整備の加速を明言。
  • 政府も2025年度中にシェルター仕様を定め、自治体と全国整備を進める方針で、東京はその動きと連動している。

政府資料からの補足(重要ポイント)

1) 国の「技術ガイドライン」は“長期滞在・堅ろう・地下・複数出入口”を明文化

内閣官房の技術ガイドライン(2024年版/第2版)では、

  • 避難期間は“2週間程度”を目安に想定
  • 可能な限り深い地下に配置
  • 出入口は離れた位置に2か所以上
  • 換気・給排水・電源・通信などの自立機能を整備
  • 収容面積は約2㎡/人+通行・管理部

などが示されています。

麻布十番の計画(簡易ベッド、備蓄、電源、換気、長期滞在)は、この国基準の方向性と整合的な「都市部モデルケース」と位置づけられます。

2) 構造の目安:RC厚さなど“堅ろうさ”の水準

同ガイドライン概要では、外力(爆風・破片)に対する堅ろう性確保として、

  • 外部に面する壁・スラブはRC厚30cm以上
  • 内側は20cm以上が望ましい

といった目安が提示されています。

既存の地下施設転用だと、この厚みや防爆扉・気密の確保が課題になりやすい点を核シェルター協会も指摘しています。

3) 換気とNBC(化学・生物・放射性物質)への扱い

ガイドライン本体では、武力攻撃類型に加えてNBC攻撃は“特殊な対応が必要”な脅威として記載されています。

一方で、施設仕様の中心は「通常兵器による爆風・破片」対策が主で、NBCについては自治体側の上乗せ検討余地が残る整理です。

あなたの文章の「化学兵器も念頭に置いた換気(フィルタリング、給排気口の防護、場合によっては陽圧化など)がベターでは」という問題提起は、国の枠組みの“空白を埋める現場側の論点”としてかなり筋が良い位置づけになります。

4) 国は2025年度に全国展開へ向けた体制と財政支援を強化中

2025年6月の関係府省会議資料では、地下施設の確保を含むシェルター整備を推進し、

  • モデルの「特定臨時避難施設(地下)」に国庫補助9/10
  • 具体例として与那国町で200人規模・約2200㎡、トイレ・シャワー・キッチン・非常発電・貯水・換気等を整備

といった国の後押しが示されています。

麻布十番が“都市型モデル”として先行することで、国の仕様・補助スキームの実運用テストの意味合いも強いと考えられます。

5) 東京都側の正式計画にもモデル事業として明記

東京都交通局の経営計画(2025)でも、麻布十番駅の防災倉庫を活用した避難施設整備のモデル事業を関係局と連携して進めると記載されています。

つまり今回の進捗報道は単発の思いつきではなく、都の中期計画に載った“既定路線のプロジェクト”です。

我々の知らないところで政府は様々な準備を重ね、同盟国と協議を始めています。小泉進次郎防衛大臣は、「我が国を取り巻く状況が大きく変わった。しかし、その中身を詳しく説明できない事情を理解して欲しい。私がこのようなメディア(フランクな雰囲気の某YouTubeチャンネル)に出ると決めたのも、この事態を理解して欲しいためだ。」と発言しています。危機が迫っていると言っても過言ではありません。

11.まとめ:安心を設計する住まいの未来へ

今日、住宅の価値は「デザイン」「利便性」「自然素材」といった要素だけでは測れません。社会の安全保障環境・自然災害リスク・都市化の進展が、住宅という私的空間においても“安心”“防備力”という新たな価値を要求し始めています。

国が制度・ガイドラインを明確化し、避難施設・シェルター整備を政策的に推進している今、住宅分野で「シェルター付き住まい」「地下空間+安心仕様」という提案は、単なるニッチではなく、もうすぐ住宅設計のスタンダードにもなり得る流れです。

そのなかで、相川スリーエフは、ワンストップ施工・自然素材との調和・施工体制・首都圏対応力という強みを備えており、「平時使える地下空間+有事に備えるシェルター仕様」という住まいを提案することで、顧客に新たな安心価値を提供できます。

住宅オーナー・富裕層・賃貸オーナーの皆様にとって、住まいは“備えるためのコスト”ではなく、“安心を構築する資産”であり、“日常と非常を融合させた場”として再定義されるべきです。

私たちは、この再定義をともに創造するパートナーとして、設計・施工・アフターサポートまでを責任を持って提供いたします。変化の激しい時代だからこそ、住まいに「安心の地下基地」を備える。それが、新たな住まいのスタンダードになる日も、遠くないでしょう。

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「老後移住」が投げかける問いと、千葉で考える“終のすみか”(2025年11月16日)

 

 

「老後移住」が投げかける問いと、千葉で考える“終のすみか”

「老後はどこで暮らすのが自分らしいのか」。
75歳以上の後期高齢者が他の市区町村へ移り住むケースは、この10年で約3割も増えました。
その行き先は、意外にも「都会」。医療・介護・買い物の利便性を求めて、終のすみかを都市部に求める動きが加速しています。
一方で、介護事業所が存在しない自治体も少なくなく、「どこで暮らすか」がそのまま「どんな介護を受けられるか」を決定づける時代になってきました。
本コラムでは、統計や介護情報サイトのデータを踏まえつつ、特に千葉県に焦点を当て、「老後移住」「終のすみか」「住まいと介護」を一体で考えていきます。最後に、相川スリーエフとしてお伝えしたいメッセージも添えました。


「老後移住」が増えているという現実

新しい街並みを見下ろす老夫婦の背中
新しい「終のすみか」

日経新聞の記事でも紹介されているように、「老後移住」が静かに、しかし確実に増えています。鹿児島県指宿市で暮らしていた82歳の女性は、2年前に夫との死別をきっかけに、単身で福岡市内の高齢者向け住宅へ住み替えました。関東に暮らす子どもが出張の際に立ち寄りやすく、通院や買い物にも便利な立地に魅力を感じたといいます。

このようなケースは、今や決して珍しくありません。総務省の統計では、別の市区町村に住民票を移した75歳以上の後期高齢者は、

  • 2014年:14万7,000人
  • 2024年:19万7,000人

と、およそ10年間で約3割増加しました。一方で、65〜74歳の前期高齢者は横ばい、25〜64歳は約1割減です。つまり、「75歳以上で動く人」が目立って増えているのです。

転入超過が最も多いのは札幌市で、2012年以降は毎年1,400人超。埼玉県さいたま市、福岡市、横浜市なども2024年には500人以上の転入超過となりました。相模原市や八王子市といった首都圏郊外も同じ傾向が見られ、比較的大きな都市が、他の自治体から後期高齢者を吸い寄せる構図が浮かび上がっています。

これは「田舎より都会が好き」という単純な話ではありません。医療・介護・買い物・移動手段…老後に必要なものを冷静に見つめた結果、「暮らしやすさのある街」へ動き出す人が増えている、とも言えます。


高齢者はなぜ都会へ向かうのか

■ 医療と介護サービスを求めて

札幌市が2021年度に行った調査によると、市外から転入してきた後期高齢者に移住理由を尋ねたところ、最も多かったのは「親族との同居」、続いて「入院・入所」でした。札幌市内には、ベッド数20床以上の病院が226カ所あり、北海道全体の約4割が集中しています。

全国的に見ても、

  • 医療機関の数・規模
  • 介護施設・介護事業所の数
  • 在宅介護サービス(訪問介護・デイサービスなど)の選択肢

といったインフラは、どうしても大都市圏や中核市に集まりがちです。

2024年の厚生労働省の調査を分析すると、全国1,741市区町村のうち、介護事業所が存在しない自治体は、

  • 通所型(デイサービスなど):172自治体
  • 訪問型(訪問介護など):115自治体
  • 通所型・訪問型どちらもない:58自治体

という結果でした。住んでいる自治体によって、そもそも選択肢が「あるか・ないか」から違ってしまう――これが日本の現実です。

■ 地方での生活負担の重さ

地方で暮らす魅力は、ゆったりとした時間・自然の豊かさなど、もちろんたくさんあります。しかし、高齢期になると次のような負担がじわじわと重くのしかかってきます。

  • 買い物に行くにも車が必須で、運転を続けられなくなると一気に不便になる
  • バスや電車の本数が少なく、通院に時間と体力を取られる
  • 雪かきや庭木の手入れなど、体力仕事の負担が続く
  • そもそも近くに総合病院や専門医がない

こうした日常の負担の積み重ねの末に、「少しでも元気なうちに、便利な街へ移ろう」と考える高齢者が増えているのです。介護大手の担当者は「今のシニアは自立志向が強く、子どもに迷惑をかけまいと、自分から都会へ出る後期高齢者が多い」と語っています。

■ 子どもの近くへ、という選択

高齢者向け住宅を運営する事業者のヒアリングでは、「子どもや孫の近所へ引っ越してくる高齢者」が増えているという声もあります。要介護認定を受けていても、すぐに施設に入れるとは限りません。地方で暮らす親の生活を手助けするため、自宅やその近所に親を呼び寄せる人も多くなっています。

ここでポイントになるのは、「どの街なら、親も自分たちも暮らしやすいか」という視点です。東京のど真ん中でなくても良い。むしろ、“都市の利便性 + 住宅の選択肢 + 介護資源 + 落ち着いた環境”のバランスが取れている街が求められています。


千葉県が老後の暮らしに向いている理由

そこで注目したいのが、東京に隣接しながらも、自然環境と都市機能の両方を持つ千葉県です。老後の生活拠点として千葉県をおすすめできる理由を、データとともに整理してみましょう。

■ 高齢者支援・福祉サービスの充実

千葉県内の各市町村には、地域包括支援センターが設置され、高齢者の相談窓口として機能しています。介護サービス・健康相談の提供に加え、健康教室・運動教室など、健康増進につながる取り組みも盛んです。

千葉県独自の取り組みとして、「しない、させない、孤立化!」を掲げた「ちばSSKプロジェクト」も展開されています。各自治体が、サロン活動や人材育成活動などを通じて、高齢者の孤立防止と地域づくりを進めている点も特徴です。

■ 都心へのアクセスが良い

千葉県の大きな魅力のひとつは、東京都心へのアクセスの良さです。JR総武線・総武快速線、常磐線、京成本線、東武アーバンパークライン、つくばエクスプレスなど、多様な鉄道路線が乗り入れています。

  • 千葉駅 → 東京駅:JR総武快速線で約40分
  • 船橋駅 → 東京駅:JR総武快速線で約25分
  • 松戸駅 → 上野駅:約20分、東京駅約30分
  • 柏駅 → 東京駅:約30分、秋葉原駅:約25分

都心の総合病院・専門医療機関を利用しやすい距離感でありながら、自然も多く、住宅の選択肢も幅広い――このバランスは、老後の生活の質を大きく左右します。

■ 商業施設の豊富さと「日常の便利さ」

千葉県内には、大型ショッピングモール、スーパーマーケット、商店街など、多彩な商業施設が数多く点在しています。幕張新都心やターミナル駅周辺のモールでは、日用品から専門店まで一度に用事を済ませることができます。

また、各エリアの商店街やスーパーでは、新鮮な食材や地元の特産品が手頃な価格で手に入るのも魅力です。「車がなくても暮らせる」「徒歩圏内・バス圏内で生活が完結する」という視点で見ると、千葉県内の多くの街は老後に適した環境と言えます。

■ 介護施設・老人ホームの選択肢が多い

介護情報サイト「LIFULL介護」のデータによれば、2025年11月16日現在、千葉県内の老人ホーム・介護施設(特養・老健・有料老人ホームなど)の掲載件数は2,317件。市区町村別に見ると、

(以下はLIFULL介護の検索結果をもとにした件数抜粋)
千葉市全域、船橋市(200件)、松戸市(198件)、柏市(152件)…など、県内の中核都市に施設が集中的に存在しています。

特に船橋市・松戸市・柏市は施設数が非常に多く、老後の選択肢という意味では「都市インフラ+介護インフラ」がそろったエリアだと言えます。

■ 有料老人ホームの費用相場が全国より抑えめ

千葉県の有料老人ホーム費用相場を見てみると、

  • 入居時費用ありの場合:平均470万円(全国相場710万円より約240万円安い
  • 入居時費用ありの月額費用相場:約22.1万円(全国相場25.9万円より安い傾向)
  • 入居時費用なしの月額費用相場:約21万円(全国相場21.8万円とほぼ同水準)

つまり、首都圏の利便性を享受しながらも、老人ホーム・介護付き住宅の費用は全国平均よりやや抑えられている――というのが千葉県の特徴です。LIFULL介護上では、有料老人ホームだけでも620件が掲載されており、特に松戸市に約70件と、多くの施設が集中しています。

「自宅か、施設か」という二択ではなく、「自宅をベースにしつつ、将来必要になったら施設も検討できる」だけの選択肢があること。これも、千葉県を老後移住の候補にする大きな理由になります。


老後に住みやすい千葉県のおすすめ5市

ここからは、千葉県内で老後に住みやすいおすすめの街を5つ、ご紹介します。いずれも「都心アクセス」「医療」「買い物」「高齢者福祉」のバランスが良いエリアです。

■ 千葉市

千葉市の魅力は、まず交通の利便性です。千葉駅から東京駅まではJR総武快速線で約40分。通院や買い物、趣味の用事などで都心へ出たいときにも非常に便利です。

市内には大型商業施設も多く、日用品から外食まで選択肢が豊富です。医療面では、千葉大学医学部附属病院や千葉市立青葉病院などの基幹病院があり、万が一の際にも安心感があります。

また、千葉市社会福祉協議会では、

  • 高齢者世帯を対象とした食事会や配食を行う「ふれあい食事サービス」
  • レクリエーションの場を提供する「ふれあい・いきいきサロン」
  • 地域の高齢者と住民が散歩を通じて交流する「ふれあい・散歩クラブ」

といった取り組みを行っており、高齢者福祉サービスが充実しています。

■ 船橋市

都心へのアクセスという点では、船橋市は千葉市以上に抜群の利便性を誇ります。船橋駅から東京駅まではJR総武快速線で約25分。京成本線や東武アーバンパークラインも利用でき、多方面へスムーズに移動できます。

船橋駅周辺には大型ショッピングモールが複数あり、買い物・外食・娯楽施設が充実。生活のほとんどを市内で完結させることも可能です。

高齢者向け福祉サービスも豊富で、地域包括支援センターや各種介護施設が整っています。船橋市医療センターや船橋中央病院などの医療機関もあり、高齢者が安心して暮らせる環境が整っているエリアです。

■ 白井市

白井市は、2023年度「本当に住みやすい街大賞シニアランキング」で2位を獲得した西白井を有する市です。生活環境・レジャー環境・福祉・医療環境のバランスがよく、街の安全性や交通の利便性も評価されています。

北総鉄道北総線が通っており、白井駅から日本橋駅までは約40分。都心へのアクセスも良く、生活圏を狭めることなくセカンドライフを楽しむことができます。

ショッピングモールやスーパーマーケットなどの商業施設も点在し、日常の買い物に困ることはほとんどありません。白井市立病院をはじめ、地域のクリニックも充実しており、医療面でも安心できます。

■ 松戸市

松戸市は、JR常磐線・新京成電鉄が通る交通の要衝です。松戸駅から上野駅までは約20分、東京駅までは約30分と、都心へのアクセスが非常に便利です。

松戸駅周辺には駅直結の大型ショッピング施設があり、買い物や食事を楽しめるほか、街全体としても商業施設が多く、日常の利便性は高いエリアと言えます。

医療機関も多く、多様な専門クリニックや病院が点在しています。松戸市は「高齢者が安心して暮らせる街づくり」に力を入れており、市のウェブサイト「まつどDEいきいき高齢者」では、高齢者向けのサービスや施設情報が分かりやすく整理されています。

■ 柏市

柏市は、JR常磐線とつくばエクスプレスが通る交通の結節点です。柏駅から東京駅までは約30分、秋葉原駅までは約25分と、通勤・通院・お出かけすべてに便利な立地です。

柏駅周辺には複数の大型商業施設が集積しており、ショッピング・外食・文化施設などが充実しています。市内には柏市立柏病院や柏厚生総合病院などの総合病院に加え、多くのクリニックもあります。

住宅地としても人気が高く、戸建て・マンションともに選択肢が豊富です。「都心からほどよい距離感」「生活の便利さ」「住宅の選びやすさ」を兼ね備えたエリアとして、老後の移住先としても注目されています。


施設だけに頼らない「終のすみか」の考え方

ここまで見てきたように、千葉県は「施設の選択肢」が豊富であり、「自宅で暮らしやすい街」も多いエリアです。では、実際に終のすみかを考えるとき、どのような選択肢があるのでしょうか。

■ 船橋・柏・松戸エリアで“住む家”を考える

先ほど触れたように、LIFULL介護のデータでは、千葉県内の老人ホーム・介護施設は2,317件。その中でも船橋市・松戸市・柏市は施設数が多く、自宅から施設への移行も見据えたエリアと言えます。

しかし、必ずしも「すぐに施設に入る」必要はありません。千葉県内、とくに船橋市・柏市・松戸市などでは、

  • 病院・クリニックが多い
  • 商業施設が充実している
  • 駅周辺だけで日常の用事が完結しやすい

という特徴があり、「自宅で暮らし続ける」選択肢も現実的です。

例えば、駅近では土地価格が高くなりますが、少しだけ駅から離れれば、土地の坪単価はおおよそ50万円前後というケースも少なくありません。30坪の敷地であれば、土地代は約1,500万円。建物は、

  • 耐震・断熱性能をしっかり確保した木造住宅で、内装のこだわりを抑えれば2,000万円台前半ほど
  • 内装や仕様にこだわった完全注文住宅なら3,000万円台

といったイメージが現実的なラインとして見えてきます(構造・仕様・エリアにより変動あり)。

■ 新築だけでなく「中古+リノベーション」という選択

老後の住まいを考える際、新築戸建てだけが選択肢ではありません。中古住宅を購入して、バリアフリー・断熱・耐震補強・水まわりの刷新などをセットで行う「中古+リノベーション」も、有力な選択肢です。

田舎暮らしで長く戸建てに住んでこられた高齢者の方の中には、「マンション生活には馴染まない」という声も多く聞かれます。マンションの良さは、

  • 庭や外構・外壁などのメンテナンスを自分でしなくてよい
  • オートロック・管理人などのセキュリティ面で安心感がある

といった点です。一方で、

  • 修繕積立金・管理費が年々増えていくことへの不安
  • 管理組合などのルール・付き合いが負担になる可能性

という懸念もあります。

最近、相川スリーエフに寄せられるご相談の中には、

  • 「京成線の駅周辺で、買い物に便利で病院もあるエリアに住み替えたい」
  • 「マンション暮らしをやめて、コンパクトな戸建てに移りたい」

といった声が増えてきています。20年前までは「広すぎる戸建てからマンションへ」という流れが主流でしたが、現在はむしろ「マンションから戸建てへ」という逆の動きも目立ってきました。

■ 「施設に入る/入らない」ではなく、「どう備えるか」

千葉県の有料老人ホーム相場は、全国よりやや安い水準にあり、施設の選択肢も豊富です。しかし、施設に入らなくとも、病院や商業施設が充実した街に自宅を構えれば、自宅での生活を長く続けることも充分に可能です。

大切なのは、「施設に入るかどうか」という二択ではなく、

  • 元気なうちは、自分のペースで暮らせる自宅と街を選ぶ
  • いざ介護が必要になったときには、移行先(サービス・施設)の選択肢がきちんとあるエリアを選んでおく

という「二段構えの備え」の発想です。


相川スリーエフからのメッセージ

相川スリーエフは、千葉・東京エリアで長年にわたり、新築住宅・リフォーム・窓リノベーション・不動産探しをトータルでお手伝いしてきました。高齢化が進む今、「どんな家を建てるか」「どこに住むか」は、もはや“若い世代だけのテーマ”ではありません。

■ 住まいは“今”だけでなく“これから”も見据えて

私たちが大切にしているのは、住まいを「今だけの箱」ではなく、「これからの人生を支える器」として考えることです。

  • 耐震・断熱性能の高い、安心して暮らせる構造
  • 将来の介護も視野に入れた動線計画・バリアフリー
  • 自然素材や窓の工夫による、ここちよい空気感と採光

これらを組み合わせることで、「年齢を重ねること」がそのまま「暮らしにくさ」につながらない住まいをつくることができます。

■ 窓と住環境が変わると、高齢期の毎日も変わる

私たちは窓リフォーム・断熱リノベーションにも力を入れてきました。窓を変えることで、

  • 冬の寒さ・夏の暑さが和らぎ、健康リスクを減らせる
  • 結露やカビを抑え、住まいを長持ちさせられる
  • 外とのつながりを感じながら、閉じこもりを防ぐ

といった効果が期待できます。高齢期において、「外が見える」「光が入る」「風が通う」ことが、そのまま心身の健康につながる場面は少なくありません。

■ 建築だけでなく、不動産探しもワンストップで

相川スリーエフは、建物づくりだけではなく、土地探し・中古住宅探しのお手伝いも行っています。

「京成線の駅周辺で、買い物に便利で、病院もあって、住み心地の良い場所を探している高齢者の方々」からのご相談も増えています。その多くは、

  • マンションからコンパクトな戸建てへ
  • 地方の大きな家から、都市近郊の住みやすい街へ

といった“老後移住”を前提とした住まい探しです。

私たちは、不動産と建築の両面から、

  • どのエリアが、その方にとって暮らしやすいか
  • どのくらいの土地・建物規模がちょうど良いか
  • 将来の介護や施設利用も視野に入れたとき、どの街が安心か

といった点を一緒に考え、具体的なプランをご提案します。

■ 「老後移住」は、怖いものではなく、“前向きな住み替え”にできる

最後に、相川スリーエフとしてお伝えしたいのは、「老後移住」は決してネガティブなものではなく、自分らしい生き方を取り戻すための前向きな選択にもなり得る、ということです。

田舎で長年暮らした家に愛着があることも、もちろん大切です。一方で、「医療・介護・買い物・交通」が整った街で、コンパクトで手入れしやすい住まいに移ることで、心と時間に余裕が生まれることもあります。

「親のこれからを考えたい」「自分たち夫婦の終のすみかをそろそろ決めたい」と感じたときは、どうぞ気軽にご相談ください。
家づくり・リフォーム・窓・不動産探しを通じて、千葉・東京エリアでの新しい暮らし方を、一緒にデザインしていければと思います。

※本コラムの内容は、統計データや介護情報サイトの情報をもとにした一般的な情報です。具体的な費用・制度内容は時期や自治体により変動しますので、最新の情報は各自治体・専門機関へご確認ください。

 

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