中古マンション、売るなら今? 2026年秋、戸建てへの住み替えを考えるタイミング(2026年10月03日)

マンションから戸建てへの住み替え
REAL ESTATE / HOME

マンションを売って、戸建てへ。
今だから考えたい住み替えのタイミング

中古マンション価格は依然として高い水準にあります。
その一方で、在庫は増え、実際の不動産取引の現場では
価格調整の話も少しずつ聞かれるようになりました。

数年以内に戸建てへの住み替えを考えているなら、
「もっと高くなるかもしれない」と待ち続けるだけではなく、
今のマンションという資産を、
これからの暮らしへ組み替えることを考えてもよい時期なのかもしれません。

中古マンション市場に起きている変化

「マンションの価格がずいぶん上がった」
と感じている方は多いのではないでしょうか。

実際、首都圏の中古マンション売出価格は
2026年現在も高い水準にあります。

しかし、相川スリーエフは建設会社であると同時に
宅地建物取引業者でもあります。

そのため、一般の不動産ポータルサイトやREINSに掲載される前の
売主物件の情報が直接入ることがあります。

最近、その中に少し変化を感じています。

「価格は相談できます」
「条件によっては値引き可能です」
「早めに売却したい」

こうした話が以前より目につくようになりました。

もちろん、これだけをもって
「マンション価格が下落する」と断定することはできません。

ただし、在庫が増え、買主が価格に慎重になる局面では、
売主の希望価格と実際の成約価格の間に
少しずつ温度差が生まれることがあります。

6,000万円で売り出していることと、6,000万円で売れることは違う

不動産市場を見るうえで重要なのは、
売出価格と成約価格は違う
ということです。

ポータルサイトに掲載されている金額は、
基本的には売主の希望価格です。

実際の取引価格は、
市場の需給や買主との交渉を経て決まります。

数年以内に住み替えるつもりなら、
今のマンションが「実際にはいくらで売れるのか」を
一度確認してみる価値があります。

では、マンションを売って何に住むのか

今のマンションを売却して、
また別のマンションを購入する。

もちろん、それも一つの選択です。

しかし、現在のマンションが高く売れるのであれば、
私たちはぜひ一度、
戸建住宅という選択肢
を考えていただきたいと思います。

70㎡のマンションから、120㎡の戸建てへ

例えば70㎡前後の3LDKマンションに暮らす4人家族。

子供が成長すると、
必要な空間は大きく変わります。

子供に一部屋ずつ与えたい。

仕事のできる書斎が欲しい。

収納を増やしたい。

玄関を広くしたい。

車を2台置きたい。

犬を飼いたい。

庭が欲しい。

マンションで80㎡、90㎡へ買い替えると、
エリアによっては価格が一気に上がります。

それなら生活圏を少し広げて、
100㎡、120㎡、あるいはそれ以上の戸建住宅
を考えてみる。

これは十分に現実的な選択肢です。

戸建てには「自分の家」という自由がある

戸建住宅には、
マンションとは異なる自由があります。

玄関を開ければ自分の土地。

車を自宅の前に停める。

子供が庭で遊ぶ。

犬が走る。

ガレージをつくる。

家庭菜園を楽しむ。

ウッドデッキで朝食をとる。

友人を呼んで食事をする。

そして、上下階や隣室を必要以上に気にせず、
自分たちの生活リズムで暮らすことができます。

窓も、間取りも、自由になる

戸建住宅なら、
25帖、30帖という大きなLDK、
吹き抜け、高天井、大開口窓なども
建築計画の中に組み込めます。

相川スリーエフは長年、
サッシ・窓・建築に携わってきました。

戸建住宅なら、
窓を単なる建材ではなく
光・景色・断熱・デザインをつくる建築要素
として考えることができます。

庭に向けた大開口。

床から天井まで伸びる窓。

景色を切り取る窓。

高断熱ガラス。

日射取得と日射遮蔽。

現代の高性能住宅なら、
大きな窓と高断熱を両立させることも可能です。

管理費・修繕積立金・駐車場代を何十年払うのか

マンションでは、住宅ローンとは別に
管理費、修繕積立金、駐車場代などがかかります。

例えば駐車場代が月2万円なら年間24万円。
30年間なら単純計算で720万円です。

戸建住宅にも当然メンテナンス費用は必要です。

ただし、
何をいつ修繕するのかを
基本的には自分で判断できます。

「駅徒歩5分」を少し手放してみる

マンション価格を押し上げている大きな要因が立地です。

しかし、一度考えてみてください。

本当に、駅徒歩5分でなければならないでしょうか。

徒歩5分を15分にする。
都心から30分を45分にする。
一駅、二駅、生活圏を広げる。

その代わり、
土地が広くなり、家が大きくなり、
庭ができ、駐車場ができ、書斎ができる。

暮らしの選択肢は大きく広がります。

家族と、その家で何年暮らせるのか

子供が18歳になってから戸建てへ移るのと、
5歳のときに移るのでは、
家族全員でその家を楽しめる期間が13年違います。

庭で遊ぶ時間。
子供部屋で過ごす時間。
家族でリビングに集まる時間。

不動産には資産価値があります。

しかし、
家族がそこで過ごす時間にも価値があります。

見るべきは「売却価格」ではなく「住み替え差額」

将来の相場を当てることより、
まず現在の数字を並べてみることが重要です。

現在のマンションの売却可能価格

住宅ローン残高

売却諸費用

希望する土地価格

住宅建築費

購入・建築諸費用

例えばマンションが7,000万円で売れ、
ローン残高が2,000万円なら、
売却諸費用を差し引いても
大きな自己資金が生まれる可能性があります。

そこに新たな住宅ローンを組み合わせれば、
これまで想像していなかった戸建住宅が
現実的な選択肢になることがあります。

マンションは、次の家を建てる資産になる

マンション所有者は、
住宅をゼロから買う人ではありません。

すでに不動産という資産を持っています。

その価値が購入時より上昇し、
住宅ローン残高が減っているなら、
その差額は次の住宅へ移すことができます。

70㎡の暮らしから120㎡の暮らしへ。
駐車場から自宅ガレージへ。
バルコニーから庭へ。
共用廊下から自分だけのアプローチへ。
決められた間取りから、自分たちで考える間取りへ。

今だから、一度計算してみる

「あと2年待てばもっと高く売れる」
かもしれません。

反対に、中古マンション在庫がさらに増え、
買主が価格に慎重になる可能性もあります。

将来の価格は誰にも正確には分かりません。

だからこそ、
今すぐ売却を決める必要はありません。

まず、

今のマンションを売ったら、
どんな土地に、どんな戸建住宅を建てられるのか。

そこまで計算してから、
マンションに住み続けるのか、
戸建てへ住み替えるのかを判断すればよいのです。

今のマンションを売ったら、どんな家が建てられるのか。

相川スリーエフでは、
マンション売却、土地探し、住宅建築まで
一貫してご相談いただけます。

売却を決めていなくても構いません。

まずは「次にどんな暮らしができるのか」から
考えてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2026年10月時点の不動産市場情報および
当社が宅地建物取引業者として接する市場情報をもとに構成しています。
不動産価格の将来動向を保証するものではありません。

東京23区の築古ビルを企業本社へ。相川スリーエフが始める「第二の新築」再生事業(2026年09月21日)

BUILDING REGENERATION / TOKYO & METROPOLITAN AREA

築古ビルを、
企業の「本社」へ。
壊す前に、価値をつくり直す。

東京23区、そして首都圏に残る築古RC・S造ビル。
土地には価値がある。躯体もまだ使える。けれど、外観・窓・設備・使い方が古いことで、本来の価値を発揮できていない。

相川スリーエフは、不動産・建築・窓・カーテンウォール・外装ファサード・金属加工を一つの事業として組み合わせ、
古いビルを「もう一度選ばれる建築」へ再生します。

築古ビル取得
定期建物賃貸借
コンバージョン
RC再生
カーテンウォール
金属ファサード
企業本社

A QUESTION FOR TOKYO

築50年だから、
建物の価値はゼロなのでしょうか。

私たちは、そうは考えていません。

税務上の「法定耐用年数」は、建物の物理的な寿命そのものではありません。
構造躯体の状態、耐震性、劣化状況、立地、用途、改修後の収益性。
建物の価値は、本来それらを総合して考えるものです。

東京23区には、駅から近く、周辺の土地価格も高いにもかかわらず、
古い外観、単板ガラス、旧式のアルミサッシ、老朽化した設備によって、
十分な賃料や企業価値を生み出せていない中小規模ビルが残されています。

建て替えるには多額の資金が必要です。
解体すれば、長年使ってきた躯体もすべて失われます。

ならば、その躯体を使いながら、建物の商品価値だけを大胆につくり直す。

私たちは、それを「第二の新築」と呼んでいます。

BEFORE / AFTER

同じ建物でも、
ここまで変えられる。

下の2枚は、東京23区内・敷地約30坪・3階建てRCビルを想定した再生イメージです。
古い校舎のような外観を、躯体を活かしながら企業本社へコンバージョンする構想です。

BEFORE
改修前の築古3階建てRCビル
AFTER
カーテンウォールと外装パネルで再生した築古RCビル
改修前|古い塗装外壁、既存アルミサッシ、引戸のエントランスを持つ築古RCビルを想定
改修後|縦型カーテンウォール、白系外装パネル、サイン・デザインパネル、照明計画により企業本社へ再構成

※画像は事業構想を表現するイメージパースです。実際の改修可否・開口変更・構造補強等は現地調査、構造検討、法令確認に基づき判断します。

THE IDEA

「空き家再生」で実証された発想を、
東京の築古ビルへ。

この事業を考える上で、私たちが敬意を持って注目している先行事例の一つが、
日本経済新聞(2026年9月21日)でも紹介された株式会社ジェクトワン様の空き家活用サービス「アキサポ」です。

アキサポは、所有者から空き家を一定期間借り受け、
リノベーションを行い、利用者へ転貸することで、
古い建物を再び収益を生む資産へ変えてきました。
2025年には日本サービス大賞「国土交通大臣賞」も受賞しています。

「古いから壊す」ではなく、
「使い方と価値を設計し直す」。

私たちは、この優れた発想に強く共感しています。。

相川スリーエフが考えているのは築古住宅だけでなく、
東京23区・首都圏のRC・S造築古ビルを対象にした、より建築的で、より大規模な再生事業です。

そして、借り上げだけに限定しません。

FOUR ROUTES

借りるだけではない。
最も合理的なスキームを選ぶ。

建物によって、所有者によって、そして利用する企業によって正解は変わります。
最初から一つの契約方式に固定する必要はありません。

01 / LEASE
定期借家で
再生する
オーナーが所有を継続し、一定期間の利用権を事業側へ。改修・運用条件を事業収支から設計。
02 / PURCHASE
物件を
購入する
改修投資が大きい場合は、長期賃借より取得の方が合理的なケースもあります。
03 / COMPANY OWNED
入居企業が買い、
本社にする
古いビルを企業自身が取得し、相川スリーエフが一棟を専用本社へコンバージョン。
04 / JOINT PLAN
オーナーと
共同で考える
改修負担、賃料、期間、将来売却まで含め、一棟ごとに最適な形を検討します。

FOR BUSINESS OWNERS

中小企業だからこそ、
「一棟本社」は武器になる。

大企業のような巨大な本社は必要ない。
しかし、自社らしさを感じさせる本社は持ちたい。

東京23区の優良立地で新築ビルを一棟取得することは、簡単ではありません。
一方、築古ビルまで視野を広げれば、選択肢は変わります。

古いRCビルを取得し、ファサード、エントランス、窓、内装、照明、サインを一新する。
1階をショールーム、上階を執務室や会議室にする。
企業ロゴをデザインパネルへ組み込み、建物そのものをブランドにする。

「貸事務所に入る」のではなく、
「自社のための建築を持つ」。

その選択肢を、もっと現実的なものにしたいと考えています。

築古ビル再生後の企業本社オフィス内装イメージ

FROM OLD BUILDING TO HEADQUARTERS

外観だけではない。
企業の働き方までつくり直す。

01 / BRAND

企業の「顔」をつくる

エントランス、サイン、照明、ファサードを一体で設計。
建物そのものを企業のブランディングへつなげます。

02 / WORKPLACE

働く場所を再設計する

受付、会議室、執務スペース、ラウンジ、ショールーム。
一棟利用だからこそ、部署や来客動線まで含めて設計できます。

03 / PERFORMANCE

建物性能も更新する

高性能窓、Low-E複層ガラス、外皮、空調、照明などを検討し、
見た目だけではない再生を目指します。

FINANCING SIMULATION

では、3億円規模の事業を、
どうやって成立させるのか。

築古ビル再生を「建築」だけで考えると、大きな改修費に目が向きます。
しかし、本来は物件取得・自己資金・融資・利用方法まで含めた一つの事業です。

築古ビル再生の資金スキーム シミュレーション

※上図は、ビル購入2億円・改修1億円・諸費用2,000万円・総事業費3.2億円、自己資金8,000万円、銀行融資2.4億円、20年返済、年2.5%、元利均等返済を仮定した概算例です。

土地担保だけで考えて、最初から諦めない。

例えば30坪の土地があり、周辺相場を仮に坪500万円と置けば、
単純な土地価格イメージは1億5,000万円です。

しかし、金融機関が実際に評価する担保価格は、
公示価格、路線価、実勢価格、鑑定、流動性、接道条件などによって異なります。
「土地が1.5億円だから1.5億円融資される」という単純なものではありません。

一方で、金融機関が見るのは担保だけでもありません。
借入主体となる企業の財務内容、返済能力、取引実績、事業計画、
そして改修後にその建物が生み出す価値や収益性も重要です。

だからこそ、「築古だから融資は無理」と決める前に、
物件・企業・改修計画を一つの事業計画にして、まず金融機関と相談する。

私たちは、その相談から始めたいと考えています。

BANKABILITY

同じ建物でも、
「誰が使うか」で金融は変わる。

例えば、改修後の築古ビルを、
財務内容が安定した企業が長期にわたり本社として利用する。

あるいは、その企業自身が建物を取得する。

そうなれば、金融機関から見える事業像は変わります。

建物の担保評価だけではなく、
企業の信用力、キャッシュフロー、自己資金、事業の継続性、
不動産としての出口戦略まで含めて検討できるからです。

築古ビル再生は、不動産だけの話でも、建築だけの話でもありません。

不動産、金融、建築、企業経営。
この四つを同じテーブルに載せる必要があります。

FROM NEW BUILD TO EXISTING STOCK

国の政策も、
既存ストック活用へ動いている。

住宅・建築政策では、新築だけでなく、
既存住宅・既存建築物の性能向上、長寿命化、空き家活用、
省エネルギー改修を後押しする政策が拡大しています。

住宅金融支援機構にも、住宅セーフティネット、省エネ、耐震などを対象とした
賃貸住宅リフォーム融資が存在します。
また、2026年9月には、国土交通省が空き家等を改修して貸し出す事業者向けの
新たな融資制度を2027年度にも設ける方向で検討していると報道されています。

ただし、私たちがこの事業を考える理由は、
「補助金があるから」「公的融資があるから」ではありません。

まず、民間だけでも成立する再生事業をつくる。
そのうえで利用できる政策支援があれば、より良い再生へつなげる。

それが、持続可能な事業だと考えています。

WHY AIKAWA THREE F

なぜ、相川スリーエフが
この事業をやるのか。

私たちは、単なる不動産会社でも、単なる建設会社でもありません。
建物を探し、設計し、施工し、窓をつくり、外装をつくり、再び市場へ戻すための機能を、自社グループの中に持っています。

01 / RC CONSTRUCTION

RC建築を理解している。

相川スリーエフは、RC造・鉄骨造・木造を手掛ける総合建設会社です。
RC住宅をはじめ、店舗、集合住宅、工場など多様な建築に携わってきました。
東京建築賞の受賞案件施工をはじめ、建築専門誌掲載、グッドデザイン賞・LEED認証案件等にも関わってきた実績があります。

02 / WINDOW & CURTAIN WALL

窓とカーテンウォールを理解している。

創業以来、建築用サッシ・ガラス・開口部に携わってきました。
LIXIL製フロント・カーテンウォールに加え、
ドイツSchücoの高性能サッシ・ファサード製品にも対応する製作体制を整えています。

03 / KASHIWA TECHNICAL CENTER

外装部材を、自分たちでつくる。

柏テクニカルセンターでは、CNCサッシ加工機、アルミ形材切断機、
シャーリング、ベンディングマシン、パンチ・レーザ複合加工機などを整備。
外装パネル、幕板、窓回り金物、デザインパネルまで製造できる体制を構築します。

04 / RENOVATION AWARD

既存建物の改修を、技術として磨いている。

建材カンパニーは、一般社団法人建築開口部協会
「2025年度 第2回 優秀改装事業者コンテスト」において全国唯一の最優秀賞を受賞。
新築だけでなく、既存建築をどう生かすかにも長年取り組んできました。

FACADE AS CORPORATE IDENTITY

外壁は、修繕するだけではない。
企業のブランドにできる。

今回の再生イメージでは、古いRC躯体の前面に白系外装パネルを配置し、
既存の窓位置を活かしながら、縦方向にカーテンウォールのラインを通しています。

さらに、金属のデザインパネルへ企業名やロゴを組み込み、
ファサードそのものを企業のアイデンティティへ変える。

柏テクニカルセンターのパンチ・レーザ複合加工機を使えば、
文字、ロゴ、幾何学模様、自由形状などを金属板へ加工できます。

建物を単に新しく見せるのではなく、
「この会社だから、この建築になった」と感じられる外観へ。

それが、私たちが目指すファサード再生です。

WE ARE LOOKING FOR

二つの出会いを、探しています。

BUILDING OWNER

首都圏の築古ビルオーナー様

売却、賃貸、建て替え、改修。
どれが最善なのか分からない段階からご相談ください。

  • 東京23区・首都圏に築古RC・S造ビルを所有している
  • 空室や賃料低下が気になっている
  • 大規模修繕費をかけるべきか迷っている
  • 相続したが活用方法が決まっていない
  • 売却も含めて検討したい
  • 建物を残せるなら残したい

COMPANY OWNER / CEO

東京に「自社本社」を持ちたい企業様

完成したオフィスを探すだけでなく、
古いビルを購入するところから本社づくりを始める方法があります。

  • 毎月のオフィス賃料を資産形成へ振り替えたい
  • 23区内で一棟本社を持ちたい
  • ショールーム・店舗・オフィスを一体化したい
  • 企業ブランドを建築で表現したい
  • 中古ビル購入+コンバージョンを検討したい
  • 銀行融資を含め、まず事業可能性から相談したい

PROJECT FLOW

物件を見てから、
答えを決めます。

物件・希望条件を確認・宅建業者の当社が検証

所在地、築年数、構造、延床面積、現在の利用状況、希望する売却・賃貸条件、企業側の本社要件などを確認します。

建物・法規・市場性を調査

躯体、耐震、劣化、用途地域、容積率、既存不適格、用途変更の可能性、周辺賃料・売買価格等を調べます。

再生プランと概算事業費を作成

窓、外装、設備、内装、用途構成まで含め、改修後にどのような建物へ変えるかを検討します。

所有・賃借・売買スキームを比較

オーナー継続所有、定期借家、企業取得、第三者取得など、案件に応じて合理的な方法を比較します。

金融機関へ相談

自己資金、担保、企業信用、返済期間、改修後の事業計画を整理し、実際の融資可能性を金融機関と協議します。

設計・製造・施工へ

成立性を確認した上で、設計、製作、建築、ファサード、窓、内装を一体で進めます。

THE SECOND NEW BUILD

新築しなければ、
新しい建築はつくれないのか。

私たちは、その常識を変えたいと思っています。

50年前につくられたコンクリートの躯体。
今では同じコストではつくれない構造。
都市の中で長い時間を過ごしてきた建物。

それらをすべて壊すのではなく、
現代の窓、現代の外皮、現代の設備、現代のデザイン、
そして新しい企業の活動を重ねる。

古い建物に、
新しい会社が入り、
新しい時間が始まる。

その再生が経済的にも成立するなら、
建物にとっても、オーナーにとっても、企業にとっても、
そして都市にとっても、一つの合理的な選択肢になるはずです。

PROJECT CALL

東京の築古ビルに、
もう一度、価値を。

相川スリーエフは、東京23区を中心とする首都圏で、
築古ビル再生の可能性を一緒に検討していただける
ビルオーナー様、企業経営者様、不動産関係者様、金融機関様からのご相談をお待ちしています。

築古ビルを所有している方
売却・定借・改修・共同事業。何を選ぶか決める前の段階からご相談ください。
東京に本社を持ちたい企業
物件探し、購入検討、金融相談、コンバージョンまで一緒に事業可能性を検討します。

築古ビルに、第二の新築を。
AIKAWA THREE F

参考・関連情報
・相川スリーエフ「東京・首都圏の築古ビルに、第二の新築を。」
https://www.aikawafc.co.jp/column/8160/
・相川スリーエフ「柏支店移転のお知らせ/柏テクニカルセンター」
https://www.aikawafc.co.jp/blog/news/7995/
・ジェクトワン「アキサポ」空き家活用サービス
https://www.akisapo.jp/about/service/lessor/
・日本サービス大賞「アキサポ」国土交通大臣賞
https://service-award.jp/result_case05/traffic02.html
・住宅金融支援機構「賃貸住宅リフォーム融資」
https://www.jhf.go.jp/kanri/chintaireform_safety/index.html
※本記事は築古ビル再生事業の構想および検討例を示すものであり、特定物件に対する投資勧誘、融資保証、収益保証、税務・法務上の助言を目的とするものではありません。掲載する取得価格、改修費、土地価格、返済額等はすべて仮定によるシミュレーションです。実際の物件取得、用途変更、改修工事、融資については、建物状態、耐震性、法適合性、権利関係、金融機関審査、借入主体の財務内容等により条件が異なります。法定耐用年数は税務・会計上の基準であり、建物の物理的寿命を直接示すものではありません。

建材産業論|YKK AP統合報告書2026 × LIXIL × 流通再編(2026年09月20日)

建材産業論|YKK AP統合報告書2026 × LIXIL × 流通再編

YKK AP「統合報告書2026」を読み解く――「サッシ販売店」は消えるのか

YKKとLIXIL、100年の思想をたどると見えてくる。
メーカー、ホームセンター、施工会社が交差する「次の再編」

YKK APが2026年に発表した64ページの資料を読んで、サッシ販売店が複雑な感情を抱いた方々が多いのではないかと感じた。

怖いのは、YKK APが強くなるからではない。
メーカー、ホームセンター、販売店、工事店の境界線そのものが、これから大きく変わる可能性があるからだ。

2026年9月18日、YKK APは最新の「統合報告書2026」を公表した。

YKK AP「統合報告書2026」
全64ページ/2026年9月18日発行

 

この資料を単なる企業報告書として読むと、「リフォーム強化」「高断熱化」「海外展開」「DX」「人材改革」といった、大企業の経営方針が並んだ資料に見える。

しかし、YKKの創業から約90年、さらにトステム・LIXILの100年近い歴史まで遡って重ね合わせると、別の景色が見えてくる。

これは、YKK APという一社の成長戦略だけではない。


日本の窓・建材流通が、次にどのように再編されるのか。
その兆候が、この64ページに現れているのではないか。

今回の統合報告書2026では、長期ビジョン「Evolution 2030」、第7次中期経営計画、PHSとの戦略的パートナーシップ、新人事戦略「Architect HR」、一貫生産体制の高度化、スマートファクトリー、環境配慮型まちづくり、さらにコンプライアンス上の不適切事案とガバナンス再構築まで扱われている。

本稿では、この2026年資料を出発点にする。

しかし、2026年だけを見るのでは足りない。

なぜYKKはファスナー会社から建材へ進出したのか。

なぜYKK APという会社をつくったのか。

なぜYKKは上場しないのか。

なぜ今、パナソニック ハウジングソリューションズなのか。

そして一方、トステムはなぜ40年以上前から「住生活総合産業」を掲げ、販売店情報システム、ホームセンター、住宅FC、住設、ビルサッシ、カーテンウォール、施工会社まで取り込んできたのか。

この二つの歴史を重ねて初めて、「統合報告書2026」が示している本当の意味が見えてくる。

第1章 まず「統合報告書2026」から読む――YKK APは何を変えようとしているのか

今回の報告書で最も重要な言葉の一つが、
「収益構造の変革」
である。

YKK APの2025年度実績は、連結売上高5,576億円、営業利益120億円、営業利益率2.2%。

2026年度計画は、売上高6,158億円、営業利益173億円、営業利益率2.8%である。

5,576億円
2025年度 YKK APグループ売上高
120億円
2025年度 営業利益
2.2%
2025年度 営業利益率

巨大企業である。

しかし、売上高5,000億円を超えて営業利益率2%台という数字を見ると、課題も明確だ。

原材料価格、物流費、人件費、新築住宅着工の減少。

こうした環境下で従来通り「数量を増やす」だけでは、十分な利益を残しにくい。

YKK APが変えようとしているのは、商品だけではない。
「稼ぎ方」そのものである。

そのために国内では、新築中心からリフォーム・改装へ比重を移す。

製造では自動化、省人化、デジタル化を進める。

海外では成長余地の大きい市場へ進む。

そしてPHSとの連携によって、窓・ドアだけではなく、住宅一棟に提供できる価値を広げる。

この一連の流れを別々の施策として読むべきではない。

全部、収益構造を変えるための一本の戦略として読むべきだろう。

第2章 YKKはなぜ「窓」をつくる会社になったのか

YKK創業者 吉田忠雄
吉田忠雄
YKK創業者
吉田忠裕
吉田忠裕
1990年YKK AP社長、1993年YKK社長
魚津彰
魚津 彰
YKK AP代表取締役社長

YKKの原点は窓ではない。

1934年、吉田忠雄が東京・日本橋でサンエス商会を創業し、ファスナーの加工・販売を始めた。

戦後、黒部へ製造拠点を築き、ファスナーの品質を自ら支配するため、材料、機械、製造工程へと遡っていった。

YKKを説明するとき、象徴的に語られるのが「川上遡上」である。

完成品を買って組み立てるだけではない。

材料を自分でつくる。

設備を自分でつくる。

機械まで自分でつくる。

品質とコストを、工程の源流から握る。

1957年、吉田商事、現在のYKK APが設立された。

1959年、YKKはアルミ溶解・押出を開始。

1965年にビル用アルミサッシ、1966年に木造住宅用アルミサッシ、1975年にエクステリア、1982年には樹脂サッシへ進出している。

確認できる事実
YKK AP公式沿革では、1959年のアルミ溶解・押出開始から、1965年ビル用アルミサッシ、1966年住宅用アルミサッシ、1982年樹脂サッシへと展開した経緯が明記されている。YKKのAP事業は「窓市場が魅力的だから参入した」というより、自社が持った材料・押出・加工技術を建築へ展開した結果として成長したと読む方が実態に近い。

これは後のYKK APの企業文化を理解するうえで重要だ。

YKKはまず「売り場」から入った会社ではない。

技術から市場へ入った会社なのである。

「善の巡環」は、今も経営思想の中心にある

創業者・吉田忠雄の企業精神は、
「善の巡環」
である。

「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」。

顧客、取引先、社員、地域、社会と共に栄えることで、自社も持続的に発展するという思想だ。

2026年のYKK APサステナビリティデータブックでも、この「善の巡環」を原点として、ステークホルダーと持続可能な未来を共創する考え方が改めて明示されている。

つまり、少なくとも公式な企業思想として、吉田忠雄の考え方は現在も消えていない。

なぜYKKは上場しないのか

YKKとLIXILを比較する際、見落とせないのが資本構造である。

YKKは非上場企業だ。

吉田忠裕は「私の履歴書」の中で、創業者が株式を「事業への参加証」と考え、実際に会社で働く社員が株を持つべきだと考えていたことを説明している。

YKKの大株主には、従業員持株会であるYKK恒友会が存在する。

また吉田忠裕は、資金調達や信用力のために上場する必要性を感じない、という考えを示している。

ここで重要なこと
「非上場だから長期経営ができる」と単純化するべきではない。しかし、株式市場の短期的評価に相対的に左右されにくい資本構造は、長期研究、設備投資、一貫生産、海外投資、そしてPHSのような大型PMIを時間をかけて進めるうえで、一つの経営上の特徴になっていると考えられる。

1990年、「YKK AP」という社名が意味したもの

1990年、吉田商事は「YKKアーキテクチュラルプロダクツ株式会社」へ商号変更する。

略称がYKK APである。

ここで重要なのは、APが「Aluminum Products」ではないことだ。

APは、Architectural Products――建築用工業製品である。

つまり、会社名そのものが最初から「窓だけ」を意味していない。

YKK APは2002年にYKKの完全子会社となり、2003年にはYKK側の建材製造事業を統合し、YKKグループのAP事業を完全一体化した。

現在のYKK APも、パーパスとして「Architectural Productsで社会を幸せにする会社。」を掲げている。

PHS、BIPV、ランドスケープ、住宅建築、大規模修繕。

これらを「窓メーカーの多角化」と見ることもできる。

しかし別の見方をすれば、
YKK APが“AP”という言葉の本来の射程へ戻っている
とも言える。

第3章 トステムは、YKKとは逆の場所から始まった

潮田健次郎
潮田健次郎
トステムの前身・日本建具工業を1949年に設立
潮田洋一郎
潮田洋一郎
住生活グループ/LIXILの経営を担った
瀬戸欣哉
瀬戸欣哉
LIXIL代表執行役社長兼CEO

LIXILの源流の一つであるトステムは、YKKとは違う場所から始まっている。

1923年、潮田竹次郎が木製建具小売の妙見屋商店を創業。

1949年、潮田健次郎が日本建具工業を設立する。

つまりトステムの出自は、ファスナー製造でも、アルミ押出でもない。

建具を顧客へ売る商売である。


YKKは技術から市場へ向かった。
トステムは市場から技術と商品へ向かった。

この違いは、その後の二社の戦略にも驚くほど残っている。

潮田健次郎は「顧客」と「数字」を徹底的に見た

東京大学の新宅純二郎氏によるトステムのケース研究を読むと、潮田健次郎の経営観がよく分かる。

潮田は、財務、原価計算、IE、工程管理、品質管理、マーケティングを体系的に学び、品質を単なる製品精度ではなく、顧客へメリットをもたらすことと捉えた。

トーヨーサッシの経営理念は「品質主義・顧客主義・人間主義」。

どれほど会社が大きくなっても、顧客に近い場所から発想するという考え方が強かった。

YKKの「川上遡上」と対照的に、トステムの強さは
「川下掌握」
と表現すると分かりやすい。

1984年、すでに「サッシだけでは1兆円にならない」と考えていた

ここが、2026年のYKKとPHSを見るうえで極めて面白い。

1984年、トーヨーサッシは「TOSTEM宣言」を打ち出し、「住生活総合産業」を志向する。

研究資料によれば、1988年当時、住宅1戸当たりの売上は約80万円。

そこへユニットバス、システムキッチン、便器、インテリアなどを加え、1戸当たり約300万円へ引き上げ、売上1兆円を狙う構想があった。

約80万円
当時の住宅1戸当たり取扱高
約300万円
住設・内装へ広げた場合の取扱高構想
1兆円
「住生活総合産業」が見据えた売上規模

そして約40年後の2026年、YKKはPHSをグループへ迎えた。

歴史の繰り返しではない。

しかし、市場が成熟したとき、メーカーが「一棟当たりの提供価値」を増やす方向へ進むという意味では、非常に似ている。

筆者の解釈
YKKがLIXILを模倣したという意味ではない。新築住宅市場が成熟・縮小する環境では、単品販売から住宅一棟の価値提供へ広がることが、異なる企業でも合理的な経営戦略として収斂しやすい、という意味である。

第4章 トステムの本当の革命は「サッシ」ではなく「流通」だった

商品総合化と同じくらい重要なのが、販売店政策である。

1985年、トーヨーサッシは販売店向け情報システム「TOPICS」を導入した。

見積、粗利、受発注、在庫、納期、請求などを、販売店とメーカーのコンピューターでつないだ。

1989年には導入店が1,000店を超えたとされる。

いまならクラウド受発注、販売管理、ERPと呼ぶものだ。

しかし1980年代である。

当時のトステムは、住生活産業を「システム産業」「情報産業」として捉えていた。

メーカーが商品を卸すだけではない。

販売店の業務そのものを、メーカーの情報網へつなぐ。

後年のLIXILのショールーム、FC、施工サービス、デジタル化まで考えると、この思想には連続性がある。

足りない機能は買う――日鐵カーテンウォール

トステムはM&Aにも早かった。

ビルサッシ事業では1977年の参入後、苦戦が続いた。

そこで1985年、三井軽金属加工と日鐵カーテンウォールをグループへ加えた。

日鐵カーテンウォールは、超高層ビル用サッシやカーテンウォールで実績を持っていた。

歴史が示すこと
トステムは40年以上前から、単なるメーカーではなく、「製造+販売+施工」に必要な機能をM&Aで補完していた。後のLIXILにつながる「足りない機能は取り込む」という企業行動は、かなり早い時期から存在した。

第5章 LIXILはどのように誕生したのか

潮田竹次郎が木製建具小売の妙見屋商店を創業

潮田健次郎が日本建具工業を設立

住宅用アルミサッシ事業へ進出

ビル用サッシ、ホームセンター事業へ進出

住宅フランチャイズ事業へ進出

日鐵カーテンウォール等をグループ化、住生活総合産業へ

トステムとINAXが経営統合

新日軽、サンウエーブ工業を傘下へ

トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、東洋エクステリアの5社統合でLIXIL誕生

瀬戸欣哉が経営トップへ

2011年、LIXILは、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社統合によって誕生した。

つまりLIXILは、最初から単一の商品カテゴリーの会社ではない。

窓、サッシ、エクステリア、水回り、内装という複数の住生活事業を、一つの企業体へ統合した会社である。

その後、American Standard、GROHEなど海外企業も傘下へ加えた。

一方で、巨大化した事業ポートフォリオは整理も必要となった。

現在の瀬戸欣哉体制では、拡大そのものより、事業ポートフォリオ、収益性、生産性、機動性を重視する方向が強い。


LIXILは「広げた後に、統合し、絞り、磨く」段階にいる。
YKKは「深く掘った後に、横へ広げる」段階へ入った。

第6章 統合報告書2026最大の変化――PHSが加わった意味

2026年版を過去のYKK AP資料と比較すると、最大の構造変化は、パナソニック ハウジングソリューションズがYKKグループへ加わったことである。

2026年3月31日、YKKが設立したYKKインベストメントがPHS株式の80%を取得した。

残り20%はパナソニック ホールディングスが保有する。

PHSは、社名とPanasonicブランドを維持する。

つまりPHSがYKK APへ吸収されたのではない。

YKKグループの中に、ファスニング、AP、HSという新しい事業構造ができた。

YKK AP PHS 組み合わせたとき
窓、ドア、ファサード、カーテンウォール、エクステリア キッチン、バス、トイレ、洗面、内装建材、床、収納、住宅設備 建物の「外」と「内」の提案領域がつながる
建材流通店、MADOショップ、設計・施工のプロ市場 住宅設備・リフォームの顧客接点 相互送客、クロスセル、リフォーム大型化
アルミ、樹脂、ガラス、加工・製造技術 住設、制御、内装、設備技術 一棟単位の商品開発・技術提案の余地

「外」のYKK APと「内」のPHS。

両者を組み合わせれば、YKKグループは「窓を売る企業」から「住宅一棟の価値を扱う企業群」へ近づく。

ここで潮田健次郎の「1戸80万円から300万円へ」という構想を思い出すと面白い。

40年前のトステムが考えた「住生活総合産業」と、現在のYKKグループの方向性は、異なる歴史を歩みながら同じ市場原理へ近づいているように見える。

第7章 ここで「アルミ撤退」と読んではならない

YKK APの戦略を語るうえで、素材については特に慎重でなければならない。

2026年度経営方針でYKK APが示しているのは、
樹脂とアルミの素材構成を最適化すること
である。

これは「アルミから撤退する」という意味ではない。

住宅用の低断熱なアルミ単体窓を縮小すること。

アルミ樹脂複合窓を使うこと。

樹脂窓を使うこと。

高性能アルミをビルや高級住宅へ使うこと。

これらはすべて両立する。

ビルサッシ、カーテンウォールでは、アルミは依然として中核的な材料である。

しかもYKK APは、2026年にもリサイクルアルミ100%品「Re・AL R100」を展開するなど、アルミの低炭素化、再生利用を強化している。

YKK APが進めているのは「脱アルミ」ではない。
用途別の素材最適化と、アルミそのものの高性能化・低炭素化である。

住宅の量産市場では、樹脂窓、アルミ樹脂複合窓が伸びる。

一方、高級住宅、大型開口、ホテル、オフィス、ビル、カーテンウォールでは、高性能アルミシステムの価値が残る。

これはSchücoを見るうえでも重要だ。

高性能アルミは、単純な「昔のアルミサッシ」の延長ではない。

熱遮断、ガラス、気密、水密、構造、デザインを一体で考えるシステム商品である。

第8章 YKK APは、すでに「施工」に近づいている

ここから、販売店の未来を考える。

「メーカーが将来、工事会社そのものを持つのではないか」と考えると、実は一部はすでに始まっている。

YKK APは2013年にリフォーム会社イワブチをグループ化。

2014年には大規模修繕会社ラクシー。

2021年には大規模修繕会社日東。

2025年には住宅建築会社・四季工房もグループへ加わった。

さらにランドスケープ領域でも会社を取得している。

ここで重要なのは
YKK APが「メーカーをやめて工事会社になる」のではない。製造を核にしたまま、リフォーム、大規模修繕、住宅建築、ランドスケープなど、現場を完成させる機能を外側へ増やしている点である。

YKK APは1992年にYKK APグループ施工協力会を発足させている。

つまり、施工品質や施工ネットワークへの関与は最近始まった話でもない。

今、その関与がさらに重要になっている。

第9章 MADOショップは「販売店を守る仕組み」なのか

この議論で、MADOショップを無視してはいけない。

MADOショップは、YKK APと建材流通店がパートナーシップを結ぶ窓リフォーム専門店である。

約100店舗からスタートし、現在は約1,000店舗。

YKK APによれば、売上規模は15年間で約15倍に成長した。

この数字だけを見ると、「YKK APは販売店を守っている」と言える。

その通りである。

しかし、そのMADOショップの中身を見る必要がある。

相談を受ける。

現場を確認する。

採寸する。

提案する。

施工する。

補助金対応をする。

アフターサービスを行う。

これは、昔の意味での「サッシ販売店」ではない。
地域密着型の住宅改修工事会社である。

したがって、私はMADOショップを「販売店をそのまま残す仕組み」とは見ない。

むしろ、
販売店を工事会社・サービス会社へ進化させながら、メーカーとのパートナーシップを維持する仕組み
と見る方が実態に近いと思う。

第10章 ホームセンターは「窓屋」になるのか

ここからが最も重要な将来仮説である。

YKK APはリフォーム分野で、ホームセンターや家電量販店など大型リテールへの営業を強化している。

なぜホームセンターなのか。

理由は単純である。

エンドユーザーがいるからだ。

住宅新築では、建築会社、工務店、設計事務所が商品選定を主導する。

しかしリフォームでは、消費者本人が「寒い」「結露する」「防犯を強くしたい」「玄関を替えたい」と考えて動く。

そのとき、日常的に生活者が訪れるホームセンターは非常に強い。

すでにカインズでは、内窓工事をWEB、電話、店舗で受け付ける。

見積、契約、代金回収、補助金手続きまでカインズ側が行う。

施工は協力施工会社へ依頼する。

ここで重要なのは、職人が誰かではない。

顧客を誰が持っているかである。

2030年代への仮説
ホームセンターが全国の職人をすべて正社員として抱えるとは限らない。むしろ、集客、顧客情報、現調予約、採寸基準、見積、契約、決済、補助金、工程、保証、品質管理をホームセンター側が持ち、施工だけを地域の認定施工会社へ委託する「プラットフォーム型元請」の方が現実的である。

職人を雇わなくても、商流は握れる。

これは、既存のサッシ販売店にとって非常に大きい。

第11章 住宅系窓・ドア・エクステリアは、販売店の仕事ではなくなるのか

私は、すべてがホームセンターへ移るとは考えていない。

しかし、市場の一部は大きく変わる可能性がある。

市場 特徴 今後主導権を持ちやすい主体
標準化しやすい住宅改修
内窓、玄関ドア交換、戸建窓カバー工法、カーポート、フェンス
採寸や施工手順を標準化しやすい。見積のデジタル化が可能。消費者が比較しやすい。 ホームセンター、大型リテール、メーカー系列リフォーム、認定施工ネットワーク
地域総合リフォーム 複数工種、地域信用、住宅全体の判断が必要。 MADOショップ等から進化した地域施工会社、工務店、リフォーム会社
非標準・技術型工事
ビルサッシ、カーテンウォール、RC、大型開口、特殊納まり、漏水改修、ファサード
施工図、構造、防水、防火、製作、現場管理など専門技術への依存が大きい。 専門工事会社、ファサードエンジニアリング会社、設計施工会社

最も厳しくなるのは、何も持たない「中間流通」だろう。

顧客はホームセンターが持つ。

商品はメーカーが持つ。

見積はシステムが行う。

物流は効率化される。

施工は認定工事会社が行う。

このとき、「商品を仕入れて再販売する」という機能だけでは、存在理由を説明しにくい。

第12章 LIXILは、すでに「製品+施工+メンテナンス」を持っている

ここでLIXILを見ると、未来の一部がすでに現実になっている。

LIXILには100%子会社のLIXILトータルサービスがある。

販売、加工、施工、メンテナンス、設計、施工管理、請負まで行う。

さらに全国のパートナー施工会社と連携する。

メーカー → 営業 → 加工 → 施工 → メンテナンス → パートナーネットワーク

つまりLIXIL側では、「メーカーの商品を販売店へ卸すだけ」という構造を超えたサービス機能が、すでに大規模に存在する。

しかもトステムは1977年にホームセンター事業へ進出している。

後のビバホームである。

トステムの歴史を長く見ると、「メーカーと生活者の距離を縮める」という方向は一貫している。

第13章 YKKとLIXIL――似てきたが、思想は同じではない

YKK / YKK AP トステム / LIXIL
原点 ファスナー製造・加工 木製建具の小売・製造
象徴的思想 善の巡環/川上遡上/一貫生産 品質主義・顧客主義・人間主義/住生活総合産業
競争力の出発点 材料、設備、加工、製造品質 顧客、営業、販売店網、情報、物流
資本構造 非上場 上場
歴史的な成長方法 技術内製化、一貫生産、長期投資、選択的M&A 流通改革、商品総合化、積極的M&A
現在 深掘りした技術基盤から、PHSによって横へ拡張 広げた事業群を、収益性・機動性の観点で再構成

YKKは「技術の川上」から顧客へ向かってきた。
トステム・LIXILは「顧客の川下」から製造・技術・施工を取り込んできた。

2026年、その二つの軌道が以前より近づいている。

しかし、同じ会社になるわけではない。

YKKはPHSをYKK APへ完全統合せず、PHSの社名とPanasonicブランドを維持する。

これは現時点では、複数ブランド・複数事業会社を残しながらシナジーを出す「連邦型」に近い。

一方LIXILは、2011年に主要5社をLIXILブランドの下へ統合した。

この違いは今後の組織文化、販売政策、PMIに大きく影響する可能性がある。

第14章 統合報告書2026から透けて見える「YKK APの本音」

ここまで歴史を遡ったうえで、改めて統合報告書2026へ戻る。

すると、各施策が別々には見えなくなる。

新築から改修へ

国内の新築市場が長期的に縮小するなら、既存住宅・既存ビルを改修する市場へ移る必要がある。

単品から一棟へ

窓だけでなく、PHSとの連携で水回り、内装、外装まで提案領域を広げる。

人手から自動化へ

一貫生産体制を強みにしながら、スマートファクトリー、ロボット、自動化、省人化を進める。

社員管理から「Architect HR」へ

人材不足時代に、社員自身がキャリアを設計し、専門性を高める仕組みへ移る。

国内から海外へ

国内で収益性を高めながら、海外AP事業で成長を取りに行く。

メーカーから「建物価値提供企業」へ

BIPV、ランドスケープ、住宅建築、大規模修繕、PHS。

APという事業領域そのものを広げる。

つまり、統合報告書2026に書かれているのは、
「もっと窓を売る方法」ではない。「窓メーカーという事業モデルを、次の時代へどう変えるか」
である。

第15章 「販売店」は消えても、会社は消えなくてよい

ここで販売店側の話へ戻る。

会社が生き残る道は、むしろ明確だ。

現調できる。

採寸できる。

施工できる。

工程管理できる。

施工図が描ける。

建築基準法、防火、断熱、構造を理解する。

漏水や既存建物の問題を解決できる。

補助金に対応できる。

複数メーカーを組み合わせられる。

アフターサービスまで持つ。

ここまで来れば、その会社は「販売店」ではない。


専門工事会社であり、エンジニアリング会社であり、建築会社である。

特に、ビルサッシ、カーテンウォール、高級住宅、大型開口、RC、ホテル、集合住宅改修、既存ビル再生、板金、ファサード、特殊金属加工は、標準化やECだけでは完結しにくい。

標準商品が大型流通へ移るほど、非標準領域に技術者と施工力を持つ会社の価値は、逆に上がる可能性がある。

第16章 相川スリーエフはどこへ行くべきか

この文章は、YKKやLIXILを評論するためだけに書いているのではない。

私たち自身の話だからである。

相川スリーエフも長く、サッシ・建材販売を事業の中心に置いてきた。

しかし、販売機能だけで10年後を考えることは難しい。

建築。

RC。

リフォーム。

既存ビル再生。

Schüco。

高性能窓。

カーテンウォール。

板金。

ファサード。

CAD/CAM。

自社加工。

これらを「多角化」と見ることもできる。

しかし、今回のYKKとLIXILの歴史を踏まえると、別の見方ができる。


「商品を売る会社」から、
「建物を完成させる能力を持つ会社」へ変わろうとしている。

大企業と同じことをする必要はない。

大量生産、全国標準化、定型リフォームは、大企業や大型リテールが強い。

地域の中堅企業が狙うべきなのは、大企業が効率化しにくい領域だ。

小ロット。

特注。

高級住宅。

大型開口。

RC。

既存ビル。

設計事務所対応。

特殊納まり。

高性能アルミ。

ファサード。

特殊金属加工。

ここでは、価格表より図面が重要になる。

物流より施工管理が重要になる。

商品知識だけでなく、建築知識が重要になる。

総論 100年かけて「川上」と「川下」が交差した

YKKの創業者・吉田忠雄は、品質を支配するため川上へ遡った。

トステムの潮田健次郎は、顧客を理解し、流通を支配するため川下へ近づいた。

二つの会社は、長い間、違う方法で日本の住宅建材市場を競ってきた。

しかし2026年、YKKはPHSを迎え、住宅の内側へ広がった。

リフォーム会社、大規模修繕会社、住宅会社、ランドスケープ会社をグループへ加え、施工ネットワークを強化している。

大型リテールとの接点も増やす。

LIXILは、100年かけて広げてきた総合住生活事業を、瀬戸体制のもとで収益性と機動性を軸に再構成している。

施工・メンテナンス機能もすでに大規模に持つ。

YKKは「技術の川上」から顧客へ降りてきた。

トステム・LIXILは「顧客の川下」から製造・技術・施工を取り込んできた。

その二つの軌道が交差する場所に、私たち建材販売店がいる。

だから、次に再編されるのはメーカーだけではない。


メーカーと顧客の間にいる私たちの役割そのものが、再編される。

2030年代、「サッシ販売店」という看板は残っているかもしれない。

しかし、その中身は今とは違うだろう。

ある会社は、メーカーやホームセンターの施工パートナーになる。

ある会社は、地域リフォーム会社になる。

ある会社は、専門工事会社になる。

さらに一部は、設計・製造・施工を束ねるファサードエンジニアリング会社になる。

消えるのは、会社の名前ではない。


「売ること」だけで価値を生み出せた時代なのではないか。

YKK AP「統合報告書2026」を読み解いて見えてきたのは、YKK APの未来だけではなかった。

これは、窓を売ってきた私たち自身の未来の話である。

主な参照資料・一次情報

YKK AP「統合報告書2026」

https://www.ykkapglobal.com/ja/company/download/asset/data/report2026.pdf

YKK AP「財務情報」

https://www.ykkapglobal.com/ja/company/information/financial-information/

YKK AP「第7次中期経営計画」

https://www.ykkapglobal.com/ja/company/management/plan/

YKK AP「2026年度経営方針」

https://www.ykkapglobal.com/ja/newsroom/releases/20260305

YKK AP「PHS株式譲渡手続き完了」

https://www.ykkapglobal.com/ja/newsroom/releases/20260331_2

YKK AP「YKK APの歴史」

https://www.ykkapglobal.com/ja/company/information/history/

YKK AP「MADOショップ15年の歩み」

https://www.ykkapglobal.com/ja/stories/20260331

YKK「私の履歴書」

https://www.ykk.com/japanese/ykk/autobiography/01-02.html

YKK AP「サステナビリティデータブック2026」

https://www.ykkapglobal.com/ja/sustainability/activities-data/data/basic-information/

LIXIL「LIXILの歩み」

https://www.lixil.com/jp/about/history.html

新宅純二郎「トステムの企業成長と戦略」J-STAGE

https://www.jstage.jst.go.jp/article/amr/1/1/1_010103/_pdf

カインズ「内窓リフォーム」

https://reform.cainz.com/campaign/inner-window/index.html

東京・首都圏の築古ビルに、第二の新築を。――相川スリーエフ、柏から始めるビル再生事業(2026年09月19日)

NEW BUSINESS / BUILDING REGENERATION

築古ビルに、
第二の新築を。

相川スリーエフは、既存の躯体を生かしながら、
窓・ファサード・内装・設備・用途を再構築する
「既存ビル再生事業」への取り組みを始めます。

東京には、築後50年前後を迎えた中小規模のビルが数多く残されています。
外観は古く、断熱性や設備性能も現在の水準には届かない。
しかし、その建物が立つ場所には、現在も高い都市価値が残っていることがあります。

大規模再開発の区域から外れた日本橋浜町などの都心周辺部にも、
交通利便性や周辺環境に恵まれながら、
築年数だけで十分に活用されていない建物があります。

すべてを解体し、ゼロから建て替えることだけが答えなのでしょうか。

構造躯体を調査し、必要な耐震補強を行い、
高断熱の窓と新しいファサードを与える。
内部は現代の需要に合わせてコンバージョンし、
新しいテナントを迎えられる空間へ変える。

私たちが目指すのは、表面だけを整える改装ではありません。
古い建物の性能、印象、使い方、そして事業価値までつくり直すことです。

建物を壊して新しくするのではなく、
残すべきものを残し、古い建物に新しい価値を実装する。
それが、相川スリーエフの考える「第二の新築」です。

一棟の築古ビルは、ここまで変えられる。

下の画像は、角地に立つ5階建ての築古ビルを想定した再生イメージです。

茶色いタイルと古いアルミサッシで構成された昭和期の外観を、
マットブラックの断熱窓と金属幕板によって再構築。
さらに、建物を斜めに横断する立体的なデザインパネルを重ねることで、
南青山や銀座の商業建築を思わせるファサードへ転換しています。

BEFORE
茶色いタイルと古いアルミサッシで構成された改修前の5階建て築古ビル
改修前イメージ|築後約50年を想定した中小規模ビル
AFTER
カーテンウォール、金属幕板、デザインパネルで再生された5階建てビル
改修後イメージ|窓・外皮・意匠を一体化したファサード再生

※画像は既存ビル再生事業の構想を表現したイメージパースです。

窓を替えるだけでも、外壁を覆うだけでもない。

この事業の中心にあるのは、
窓、断熱窓やアルミカーテンウォール、金属幕板、デザインパネルを
別々の製品として扱うのではなく、
一つの「建物外皮」として設計・製造するという考え方です。

01

断熱性能を高める

高断熱の窓やカーテンウォール、Low-E複層ガラスなどを組み合わせ、
古い建物の弱点になりやすい開口部と外皮の性能向上を図ります。

02

都市の表情を変える

アルミやステンレスなどの金属幕板により外観を再構成。
素材、割付、陰影、光の反射まで含めて建物の印象を設計します。

03

建築に個性を与える

穿孔、切り抜き、折り曲げを組み合わせたデザインパネルによって、
一棟ごとに異なるファサードをつくります。

デザインパネルには、幾何学模様、企業名、ロゴ、文字、
地域に由来するモチーフなどを表現できます。

日中は金属の陰影が建物の立体感を強め、
夜間は室内照明や外部照明が切り抜き部分から漏れることで、
昼とは異なる表情をつくり出します。

これは外壁を隠すための化粧材ではありません。
建物の環境性能と都市に対するデザイン性を、
一つの外皮の中で成立させるための建築部材です。

KASHIWA TECHNICAL CENTER

そのデザインを、柏でつくる。

この事業を展開するための重要な製造拠点が、
相川スリーエフの柏テクニカルセンターです。

私たちは、断熱サッシ、カーテンウォール、金属幕板、
そしてデザイン性の高い建築パネルを製作するため、
製造設備とデジタル加工環境を刷新します。

WINDOW & FACADE

ドイツ製CNCサッシ加工機

CAD、CAMのデジタルデータに基づき、アルミ形材の穴あけや切削などを高精度に加工。
高性能窓やカーテンウォールの安定した製作を支えます。一つひとつのアルミ形材にはバーコードが発行され、切断から加工までを自動化します。

PRECISION CUTTING

ドイツ製アルミ形材切断機

サッシやファサードを構成するアルミ形材を正確に切断。
CNC加工と組み合わせ、設計データから製造工程への連携を進めます。

METAL FORMING

シャーリング・ベンディングマシン

金属板の切断と曲げ加工により、幕板、見切り材、
コーナー部材、立体的な外装パネルなどを製作します。

PUNCH & LASER

パンチ・レーザ複合加工機

パンチ加工とレーザ加工を組み合わせ、
金属板に文字、ロゴ、幾何学模様、自由形状などを表現。
建築に固有の表情を与えるデザインパネルを製作します。

図面から加工機へ。建築と製造を、直結させる。

高度な加工設備を導入するだけでは、
新しい建築は生まれません。

重要なのは、建築設計で描かれた意匠を、
製作可能な部材へ落とし込み、
施工可能な納まりとして現場へ届けることです。

相川スリーエフは、CAD・CAMと加工設備の連携を進め、
図面作成、製作図、加工データ、部材製造、現場施工までの流れを
一つにつなげていきます。

  1. 既存建物の
    調査・診断
  2. 用途・収益性・
    デザインの企画
  3. 設計・製作図・
    加工データ作成
  4. 窓・幕板・パネルの
    自社製造
  5. 施工・リーシング・
    再稼働

当社は、住宅建材、サッシ・カーテンウォール、
総合建設、不動産という複数の機能を持っています。

これまで個別に培ってきた力を一棟の再生プロジェクトに集約し、
必要に応じて構造設計、設備設計、耐震診断などの専門家とも連携する。
それによって、単なる外装改修ではなく、
建物の再稼働までを見据えた事業をつくります。

量産品を取り付けるだけでは、街の個性は生まれない。

既存ビルは、一棟ごとに条件が異なります。

躯体の状態、階高、窓の位置、敷地条件、周辺の街並み、
想定するテナント、必要な断熱性能、耐震性能、事業予算。
同じ答えをそのまま当てはめることはできません。

だからこそ、小ロット・多品種の加工に対応できる製造設備と、
建築全体を理解する設計・施工能力が必要になります。

一棟ごとに異なる建物を調査し、
一棟ごとに異なる外皮を考え、
一棟ごとに必要な部材をつくる。

柏テクニカルセンターは、
既製品を保管するだけの場所ではありません。
建築家やデザイナーの発想を、
実際の金属とガラスで建築へ変換する場所を目指します。

古い建物だからできない、ではなく。
古い建物だからこそ、
まだ引き出されていない価値がある。

大規模再開発とは違う、もう一つの都市再生。

東京の都市再生は、大手デベロッパーによる大規模開発だけで
成り立っているわけではありません。

100坪、200坪、300坪の敷地。
5階、6階、8階建ての中小規模ビル。
そうした一棟一棟も、街の景観と経済を構成しています。

大手企業の投資対象から外れる規模であっても、
立地が良く、躯体が活用でき、
新しい用途を与えることで再び収益を生み出せる建物があります。

私たちは、そうした建物を見つけ、
建築、製造、不動産、リーシングを組み合わせることで、
「取り壊されるまで待つ建物」から
「もう一度選ばれる建物」へ変えていきたいと考えています。

もちろん、すべての築古ビルを残すことが目的ではありません。
構造安全性、耐震性、法適合性、改修費、将来の収益性を確認し、
建て替えと再生のどちらが合理的かを判断する必要があります。

その上で、残す価値のある躯体には、
現代の性能と新しいデザインを与える。

相川スリーエフは、柏テクニカルセンターの新しい製造力を核として、
既存ビル再生という新たな事業領域へ踏み出します。

窓をつくる。
ファサードをつくる。
デザインパネルをつくる。
そして、建物の次の50年をつくる。

新築に負けない性能と、新築にはない時間の価値。

その二つを一つの建築にすることが、
私たちの新しい挑戦です。

木造か、RC造か、鉄骨造か。答えは一つではない。 美しく、非常時にも強い家をつくる。(2026年09月13日)

R-LABEL コンクリート住宅

AIKAWA THREE F / ARCHITECTURE & BUILDING MATERIALS

美しい家は、
非常時にも強い。

木造、RC造、鉄骨造、大開口、炎、電気、地下空間。
日常の豊かさと、もしもの時の強さを分けて考えない住宅へ。

住宅の防災というと、非常食、防災バッグ、懐中電灯、ポータブル電源などを思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろん、それらは大切です。

しかし相川スリーエフでは、住宅そのものについて、もう少し違う考え方があってもいいと思っています。

「非常時のためだけのもの」を増やすのではなく、
普段使っているものが、非常時にも役に立つ。

日常時と非常時を切り離さずに考える「フェーズフリー」という考え方があります。

私たちが興味を持ったのは認証マークそのものではありません。
住宅を構成する一つひとつのものに、日常と非常時の両方の価値を持たせることができないだろうか。
という発想です。

01 / STRUCTURE

木造か、RC造か、鉄骨造か。
答えは、一つではありません。

住宅について、「木造がいい」「RC造が強い」「鉄骨造がいい」といった比較が行われることがあります。

しかし、私たちは構造を優劣だけで考えません。

木造には木の柔らかさ、設計の自由度、合理性があります。
RC造には重量感、耐久性、遮音性、地下空間や大胆な造形を実現しやすいという魅力があります。
鉄骨造には、大スパンや大開口を実現しやすいという強みがあります。

大切なのは、先に構造を決めて住宅を当てはめるのではなく、
つくりたい空間と暮らしから、最も適した構造を選ぶこと。

One's Life Home 木造住宅の施工
One’s Life Home ― 木造住宅を支える職人の技術

だから、混構造という選択肢がある。

相川スリーエフでは、木造・RC造・鉄骨造、それぞれの建築に対応します。
さらに、必要に応じて複数の構造を組み合わせる「混構造」も選択肢になります。

例えば、地下空間はRC造。

地上の居住部分は木造。

大きなスパンや特殊な開口を必要とする部分には鉄骨を取り入れる。

一つの構造に住宅を合わせるのではなく、住宅のために構造を選ぶ。

02 / RC & UNDERGROUND

地下をつくるなら、RCという強さ。

R-LABEL RC住宅
R-LABEL ― RC住宅

地下空間では、土圧、地下水、防水、構造耐力など、地上とは異なる条件を考えなければなりません。
そのため、住宅の地下部分はRC造が中心になります。

しかし、地下室をつくったからといって、地上階まで必ずRC造にする必要はありません。

地下をRC造、地上を木造とすることもできます。
もちろん建物全体をRC造にするという選択肢もあります。

そして地下は、必ずしも「非常時専用のシェルター」である必要もありません。

ワインセラー。
ホームシアター。
書斎。
バー。
趣味室。
収納。

普段は人生を豊かにする場所として使い、その一角に水、食品、生活用品などを備蓄する。

それなら地下は、日常のための空間であると同時に、何かが起きた時に家族の生活を支える空間にもなります。


R-LABELを見る →

03 / LARGE OPENING

大開口は、景色をつくる。
そして非常時にも価値を失わない。

建築の印象を劇的に変えるものの一つが「開口」です。

壁一面のガラス。庭と室内を連続させる大きな引戸。空と建築をつなぐファサード。

相川スリーエフでは、LIXILをはじめとする国内建材に加え、ドイツSchücoの高性能アルミサッシ・カーテンウォールも扱います。

大開口の第一の目的は、もちろん防災ではありません。

光を取り込むこと。庭を見ること。風景と暮らすこと。

しかし、電気が止まった昼間でも自然光は入ります。
開閉できる開口であれば、外部との動線や自然換気という機能も残ります。

「防災窓」をつくるのではない。
美しい大開口が、非常時にも役割を失わない。


Schüco by 相川スリーエフ →

04 / FIRE

電気が消えても、本物の炎は残る。

R-LABELモデルハウスに設置されたEcoSmart Fire
R-LABELモデルハウス / EcoSmart Fire

相川スリーエフが提案しているもう一つの素材が、「炎」です。

EcoSmart Fireは、バイオエタノールを燃料とする暖炉です。
薪暖炉のような煙突を必要とせず、住空間の中に本物の炎を取り入れることができます。

本来は防災用品ではありません。

コンクリート、木、石、金属、ガラス。
そこに本物の炎が加わるだけで、住宅の表情は大きく変わります。

一方、バイオエタノール式の一部モデルは電気や都市ガスに依存せず炎を灯すことができます。
適切に燃料を備えておけば、停電時にも炎を使うことができます。

もちろんEcoSmart Fireを「非常用暖房」として扱うものではありません。
しかし、
普段楽しんでいる本物の炎が、停電した瞬間に無価値にならない。
ここに、住宅を考える上での面白さがあります。

大開口住宅とEcoSmart Fire

05 / ENERGY

太陽光も、蓄電池も、
「非常用」だけではありません。

太陽光発電も蓄電池も、普段から使う設備です。

日中につくった電気を家庭で使い、余剰電力を蓄電する。

そして停電時には、設備構成に応じて照明、通信、冷蔵庫など、暮らしに必要な電力の一部を支えることができます。

平常時の省エネルギーと、非常時のエネルギーレジリエンスを同じ設備で考える。

06 / WOODEN ARCHITECTURE

木造だからできる、豊かさもある。

One's Life Homeの注文住宅
One’s Life Home ― 建築家とつくる木造注文住宅

強い住宅という言葉から、RC造だけを連想する必要はありません。

木造住宅には、木造だからこそ実現できる軽やかさ、素材感、温かさがあります。

One’s Life Homeでは、建築家による設計と職人の技術を組み合わせ、デザイン性だけではなく、構造、安全性、住宅性能まで含めた家づくりを行っています。

地下はRC、地上は木造。
必要に応じて鉄骨を組み合わせる。
そうした発想も、相川スリーエフだから可能になります。


One’s Life Homeを見る →

07 / BUILDING MATERIALS

そして、空間を完成させる建具まで。

私たちは建物だけをつくる会社ではありません。

相川スリーエフには建材事業部があり、サッシ、ドア、金属建具、内装建材など、建築を構成する「部材」そのものにも携わっています。

既製品を選ぶだけではなく、建築やインテリアに合わせて建具そのものを考える。
入口、引戸、リビングドア、バーへの扉。
建具は壁の一部ではなく、空間の表情を決める重要な建築要素です。

オフィス入口 建具デザイン
OFFICE ENTRANCE — 空間の第一印象をつくる建具
和室引戸
JAPANESE ROOM — 和室引戸
隠れ家バー 建具
PRIVATE BAR — 隠れ家への入口
リビングドア
LIVING DOOR
リビングドア デザイン
LIVING DOOR — 建築と一体化する建具

建築会社と建材会社が、一つの会社の中にある。

設計者が考える空間を、建材側が理解し、製作側へつなぐ。
サッシも、ドアも、金属も、住宅も、別々の世界として扱わない。
これは相川スリーエフの大きな特徴の一つです。

OUR PHILOSOPHY

「防災住宅」に見えない、
強い住宅。

玄関を開けても、防災用品はほとんど見えない。

見えるのは、美しい建築、大きなガラス、木、コンクリート、家具、庭、そして炎。

しかし、その裏側では住宅そのものが暮らしを支えています。

構造を考える。
自然光を取り込む。
電気をつくる。
電気を蓄える。
電気に頼らない炎を持つ。
地下に生活を支える空間を持つ。
窓やドアまで建築の一部として設計する。

それらを一つずつ「防災設備」として足すのではなく、最初から一つの住宅として考える。

08 / AIKAWA THREE F

何造の家か、だけでは語れない家を。

相川スリーエフは、RC住宅だけをつくる会社ではありません。

木造だけの会社でも、鉄骨造だけの会社でもありません。

木造、RC造、鉄骨造。
そして、それらを適材適所で組み合わせる混構造。

さらに、Schücoをはじめとする大開口サッシ、EcoSmart Fire、住宅設備、建具、金属製品、地下空間まで。

建築と建材の両方を知っている会社だからこそ、一軒の家を「構造」「窓」「設備」「建具」と分断せず、全体で考えることができます。

普段は、美しく、快適に。
そして、何かが起きた時にも強い。

それが、これから私たちが考えていきたい住宅です。

AIKAWA THREE F / OUR BRANDS & TECHNOLOGY

DESIGN / CONSTRUCTION / BUILDING MATERIALS

家づくりのご相談

木造・RC造・鉄骨造・混構造、新築、地下室、大開口、住宅建材まで。
構想段階からお気軽にご相談ください。


お問い合わせ

※設備・構造・停電時の利用可能範囲等は、建築計画、製品仕様、設備構成、設置条件によって異なります。
EcoSmart Fireおよび燃料は、製品の取扱説明書・安全基準・保管条件を遵守してご使用ください。
日頃から食料、飲料、エタノール、医薬品、その他備品を備蓄しておくことをお勧めいたします。

環境省が公開した「窓断熱リフォーム」動画17本を一挙紹介|先進的窓リノベ2026(2026年08月28日)

WINDOW RENOVATION 2026

国がここまで発信する「窓の断熱」。
その理由を17本の動画から読み解きます。

窓の断熱リフォームは、「冬の寒さをやわらげる」だけの工事ではありません。
夏の暑さ、結露・カビ、防音、ヒートショックや熱中症への対策、ペットとの暮らし、
そして賃貸住宅の空室対策や建物の資産価値まで、住まいのさまざまな課題に深く関わっています。

環境省の「先進的窓リノベ2026情報ステーション」では、
窓断熱リフォームについて分かりやすく紹介する17本の動画が公開されています。
相川スリーエフでは、窓・サッシ・建築を扱う専門会社の視点から、
これらの動画をテーマ別にご紹介します。

01

補助制度を知る

02

実際の改修効果を知る

03

健康との関係を知る

04

建物価値への効果を知る

FIRST MOVIE

まず知っておきたい「窓リノベ補助金」


窓リノベ補助金について

MOVIE 01

窓リノベ補助金について

まずはこちらから。窓の断熱改修と補助制度について、短時間で基本を確認できます。

CASE STUDIES

事例で解説!窓リノベのメリット

実際の居住者、施工会社、賃貸経営者などの視点から、
窓を断熱改修することで暮らしや建物にどのような変化が生まれるのかを見ることができます。
画像をクリックすると各動画が開きます。


窓の断熱改修でカビのない部屋に

MOVIE 02

窓の断熱改修でカビのない部屋に!


窓断熱リフォームで資産価値が向上

MOVIE 03

窓断熱リフォームで資産価値が向上!?


窓リノベで実感した夏冬の違いを聞いてみました

MOVIE 04

窓リノベで実感した夏冬の違いを聞いてみました!


空室対策の新常識 窓リノベ

MOVIE 05

空室対策の新常識「窓リノベ」!


施工会社が提案する戸建住宅の窓リノベ

MOVIE 06

施工会社が提案する戸建住宅の窓リノベ!


施工会社が提案する集合住宅の窓リノベ

MOVIE 07

施工会社が提案する集合住宅の窓リノベ!


窓を替えて家族みんなが幸せに

MOVIE 08

窓を替えて家族みんなが幸せに!


分譲集合住宅でも窓の断熱改修はできます

MOVIE 09

分譲集合住宅でも窓の断熱改修はできます!

AIKAWA 3F VIEW

私たちは、窓リノベを「補助金工事」だとは考えていません。

窓は、建物の外と内を隔てる大切な開口部です。
断熱性能、気密性能、遮音性能、結露、室温、冷暖房効率など、
暮らしの快適性を左右する多くの要素に直接関係します。

特に私たちが注目しているのが、賃貸住宅や集合住宅です。
断熱性能の向上によって居住者の満足度が高まり、
空室対策や物件競争力、長期的な資産価値の維持・向上につながる可能性があります。
窓は、これからの建物経営においても重要な設備のひとつになっていくと考えています。

EXPERT COMMENTARY

有識者・専門家に教えてもらう窓リノベ

断熱窓と健康との関係、これからの住まい選び、熱中症、防音、ペットとの暮らしなど、
窓リフォームをより広い視点から考える8本です。


窓は一番熱が逃げる場所

MOVIE 10

窓は一番熱が逃げる場所!


もしかしてその体調不良 家の寒さが原因かも

MOVIE 11

もしかしてその体調不良、家の寒さが原因かも?


賃貸マンション入居者は高断熱で快適な住まいを求めている

MOVIE 12

賃貸マンション入居者は、高断熱で快適な住まいを求めている!


これからの部屋選びは高断熱

MOVIE 13

これからの部屋選びは「高断熱」!


自宅で発症が4割の熱中症 きちんと対策できていますか

MOVIE 14

自宅で発症が4割の熱中症 きちんと対策できていますか?


健康も意識した効果的なリフォームとは

MOVIE 15

健康も意識した効果的なリフォームとは?


ペットと快適に暮らす家は窓がポイント

MOVIE 16

ペットと快適に暮らす家は「窓」がポイント?!


リビングだけじゃない 寝室 脱衣所も窓リノベ

MOVIE 17

リビングだけじゃない、寝室・脱衣所も窓リノベ!

FOR RENTAL PROPERTY OWNERS

賃貸住宅オーナーに、ぜひ見ていただきたい理由

今回公開された動画の中には、
「資産価値」「空室対策」「入居者が求める高断熱住宅」といった、
賃貸経営に直接関係するテーマが複数取り上げられています。

これまで窓の断熱改修は、居住者の快適性や光熱費削減を中心に語られることが多い工事でした。
しかしこれからは、築年数が経過した賃貸住宅が新築・築浅物件と競争していくうえで、
「断熱性能」そのものが物件の商品力を高める要素になっていくと私たちは考えています。

THREE VALUES

相川スリーエフが考える、窓リノベの3つの価値

VALUE 01

暮らしの価値

冬の寒さ、夏の暑さ、結露、騒音、部屋ごとの温度差などを改善し、
日々の暮らしそのものを快適にします。

VALUE 02

建物の価値

窓は長期間使用する建築部材です。
断熱・気密・遮音性能を高めることは、建物の性能そのものを高めることにつながります。

VALUE 03

経営の価値

賃貸住宅では、入居者満足度、退去抑制、空室対策、
物件競争力や資産価値という経営面にもつながる可能性があります。

OFFICIAL INFORMATION

動画だけではありません。公式資料も充実しています。

「先進的窓リノベ2026情報ステーション」では、動画のほかにも、
戸建住宅・賃貸集合住宅・分譲集合住宅向けのチラシやリーフレット、
光熱費削減シミュレーション、改修者アンケート、過去の申請実績などが公開されています。

「窓を替える」という発想から、
「建物性能を高める」という発想へ。

窓は、住宅の中でも外気の影響を強く受ける場所です。
だからこそ窓の性能を高めることは、建物全体の快適性を考えるうえで非常に重要です。

相川スリーエフでは、戸建住宅、賃貸集合住宅、分譲マンション、ビルなど、
建物の種類や既存サッシの状況を確認したうえで、
内窓、外窓交換、ガラス交換などを含めた最適な改修方法をご提案します。
補助制度の活用についても、窓の専門会社として総合的にご相談を承ります。

CONTACT AIKAWA THREE F

窓断熱リフォーム・補助制度のご相談は
相川スリーエフへ

戸建住宅から賃貸集合住宅、分譲マンションまで。
建物の状態とご希望に応じて、最適な窓改修をご提案します。


お問い合わせはこちら

※本記事で紹介している動画は、環境省が公開している「先進的窓リノベ2026」に関する広報動画です。
※動画のサムネイル画像をクリックするとYouTubeへ移動します。
※補助制度の対象要件、補助額、申請期間、公開資料等は変更される場合があります。最新情報は環境省および先進的窓リノベ2026事業事務局の公式情報をご確認ください。

都心マンション価格に変化の兆し。今、土地付き戸建てへの住み替えが始まっている(2026年08月28日)

湾岸マンション市場に変化の兆し。在庫増加と価格調整が始まる

東京都心のマンション市場に、これまでとは少し違う動きが見え始めています。

長く続いてきたマンション価格の高騰。

「東京のマンション価格はまだ上がる」
「都心の不動産は下がらない」

そんな空気が続いてきましたが、2026年夏、その流れに少し変化が表れ始めました。

これは「マンション価格が暴落する」という話ではありません。
価格が大きく上昇した今だからこそ、自宅に生まれた含み益を次の住まいへ移すという、新しい住み替えの選択肢が現実味を帯びてきたという話です。

MARKET DATA

東京23区中古マンション、2カ月連続下落。
都心6区は3カ月連続下落

東京カンテイが2026年8月24日に公表した7月の中古マンション価格によると、70㎡換算の平均価格は、

東京23区
1億2,724万円
前月比 −0.1%
2カ月連続で下落
都心6区
1億8,195万円
前月比 −1.7%
3カ月連続で下落
首都圏
7,547万円
前月比 +1.2%
最高値を更新
東京23区、都心6区、首都圏の中古マンション価格推移
中古マンション価格の推移を示したイメージ。市場全体が一斉に下落しているのではなく、特に価格上昇が大きかった都心部で変化が見え始めています。

つまり、「首都圏のマンションが一斉に値下がりしている」という単純な話ではありません。

むしろ今起きているのは、これまで特に価格上昇が激しかった東京都心部で、買い手が価格についていけなくなり、売主側が価格を調整し始めたという変化だと考えた方がよいでしょう。

TOKYO BAY AREA

湾岸エリアでも見え始めた
「売り急ぎ」

その兆候が分かりやすく表れている場所のひとつが、晴海、勝どき、豊洲、有明などの湾岸エリアです。

湾岸エリアではここ数年、タワーマンションを中心に価格が急上昇しました。

特に新築・築浅マンションでは、購入時より数千万円単位で市場価格が上昇した住戸も珍しくありません。

しかし最近では、当初の売出価格から大きく価格を下げたり、「価格相談可能」として早期売却を優先したりする物件も見られるようになりました。

現場で実際に起きていること

湾岸エリアの大型マンションを投資・転売目的で取得していた法人から、実際に株式会社相川スリーエフに対して購入の打診が入っています。

具体的な会社名、マンション名、住戸、価格については控えますが、当初提示されていた販売価格から、最終的には約15%低い価格まで相談可能という内容でした。

金額にすると、決して小さな値下げではありません。

億単位のマンションにおける約15%の価格調整です。

「そんなに下がるのか」と驚く方もいるでしょう。

しかし、不動産を実需という視点から冷静に見れば、必ずしも不思議なことではありません。

むしろ私たちは、
その価格まで下げても、実需という観点から見れば、なお高いのではないか
と感じています。

マンション価格は、建築費だけで決まっているわけではありません。立地、希少性、眺望、ブランド、周辺開発への期待、金融環境、そして何より「次にもっと高く買ってくれる人がいる」という市場参加者の期待によって価格が形成されています。

PRICE BENCHMARK

一戸の値下げが
「そのマンションの価格」になる

ここにマンション特有の価格形成があります。

戸建住宅や土地は、一つひとつ条件が違います。道路付けも違えば、土地の形も、面積も、方角も違う。建物も違います。

ところがマンションは違います。

同じ建物の中に、同じような面積、同じような間取り、同じような方角、同じような階数という比較対象が大量に存在します。

一度でも値を下げた成約実績ができれば、
それが新しい「ベンチマーク」になります。

例えば、あるマンションの高層階住戸が、それまでの市場価格より15%低い価格で実際に成約したとします。

すると次の買主は当然こう考えます。

「同じマンションの、より条件の良い部屋がその価格で売れたのに、なぜこちらの部屋はそれより高いのか」

こうなると、それまでの高い売出価格を維持することが難しくなります。

そして、そのベンチマークを基準として同じマンションの他の住戸が見直され、さらに同じエリアの競合マンションにも影響が及びます。

なぜ今、売り急ぐのか

価格が上昇しているときには、売主は「もう少し待てばさらに高く売れる」と考えます。

特に投資や転売を目的として購入した所有者であれば、値上がりを待つこと自体が戦略になります。

ところが、同じマンション、同じ棟、似た面積・間取りの住戸が市場に増えてくると状況は変わります。

上昇相場

「もう少し待てば、さらに高く売れる」

転換局面

「他の売主が下げる前に、自分が先に売った方がよい」

ここが不動産市場の転換点です。

全員が同時に弱気になる必要はありません。最初の一人が価格を下げ、その価格で成約する。それを見た次の売主が下げる。そして価格が一段下がったところで、新しい相場が形成されます。

LIFESTYLE SHIFT

マンションを買えないから戸建て、ではない

興味深いのは、最近の戸建住宅への関心です。

東京23区ではマンション価格の高騰が続く一方、戸建住宅には相対的な割安感が生まれています。

しかし、私たちが注目しているのは、「マンションが買えないから戸建てにする」という動きだけではありません。

むしろ別の住み替えが始まっています。

マンション価格が現在のように高騰する以前に、自宅としてマンションを購入した方々です。

投資家ではありません。

普通に結婚し、家族で暮らすためにマンションを購入し、10年、15年、20年と生活してきた方々です。

そうした方の中には現在、
購入価格を大きく上回る含み益を持っているケースがあります。

例えば5,000万円で購入したマンションが現在8,000万円、あるいは1億円で売却できる。

住宅ローンの残債を差し引いても、まとまった自己資金が残ります。

そこで、「マンション価格が高い今のうちに一度売却しよう」という考え方が出てきます。

最近ではテレビの情報番組などでも、マンション価格が高騰する以前に購入した一般の方が、現在の含み益を確定し、土地付き戸建住宅へ住み替える動きが取り上げられるようになりました。

東京都心住宅地の土地
LAND VALUE

「建物」だけではなく
「土地を持つ」という考え方

マンションを所有している場合も、もちろん土地の共有持分はあります。

しかし戸建住宅の場合は、自分自身が土地を所有します。

建物は時間の経過とともに評価が変化しますが、土地は立地そのものに価値があります。

もちろん、土地なら何でも資産価値が安定するわけではありません。駅距離、道路付け、用途地域、容積率、建ぺい率、周辺環境、災害リスクなどによって価値は大きく異なります。

だからこそ、「マンションから戸建てへ移れば必ず得をする」という話ではありません。

大切なのは、現在所有しているマンションの価値と、これから購入する土地の価値を同時に見ることです。

庭を望む開放的な戸建住宅のリビング
NEXT LIFESTYLE

含み益を「次の住まい」に移す

これは投機ではありません。

これまで住んできた住宅の資産価値が上昇した結果、その含み益を次の住まいへ移すという考え方です。

仮にマンションを1億円で売却し、住宅ローンを3,000万円返済して7,000万円程度の資金が残ったとします。

その資金を頭金として土地付き戸建住宅を取得すれば、これまでとはまったく違う住宅選択が可能になります。

これからの住宅選びは「価格」だけではない

駅徒歩数分というマンションの利便性を少し譲る代わりに、戸建住宅だからこそ実現できる暮らしがあります。

より広いリビング
専用の庭
大型の収納
複数台の駐車スペース
書斎・趣味の部屋
ペットと暮らせる空間
ホームジム
大型キッチン

そして、上下階や隣戸を気にしなくてもよい生活。

マンションとは違う豊かさを手に入れることができます。

住宅は金融商品ではありません。毎日そこで暮らす場所です。

子供が成長する。仕事のスタイルが変わる。車を持つ。趣味が増える。親との同居を考える。ペットを飼う。そして自分自身も年齢を重ねていきます。

マンション価格は、本当にこれから下がるのか

ここは慎重に考える必要があります。

現在のデータだけを見て、「東京のマンション価格はこれから暴落する」と判断するのは早計です。

実際、首都圏全体では中古マンション価格が上昇している地域もあり、新築マンションでは高額物件の供給によって平均価格が大きく押し上げられるケースもあります。

したがって、東京のマンション全体が一斉に値下がりするとは限りません。

一方で、中古市場を見ると、東京23区は2カ月連続、都心6区は3カ月連続の下落。

さらに市場では売却物件が増え、価格を調整してでも売却しようとする動きも実際に出ています。

そして私たちのもとにも、これまでの価格から大幅に条件を下げた湾岸マンションの購入打診が届き始めています。

これは統計には少し遅れて表れる、市場の現場の空気です。

「マンション価格が上がるか、下がるか」だけを考える時期から、
「自分が持っている不動産をどう活用するか」
を考える時期へ移り始めているのかもしれません。

すでに十分な含み益があるのであれば、最後の1円まで値上がりを取りに行く必要があるのでしょうか。

最高値がどこなのかは、誰にも分かりません。

相場の天井は、下がった後で初めて分かります。

それならば、十分な含み益があるうちに利益を確定し、その資金を次の住宅、次の土地、そして家族のこれからの暮らしへ移す。それもまた、非常に現実的な選択です。

ONE STOP SUPPORT

「売る」と「買う」と「建てる」を
別々に考えない

マンションから戸建住宅への住み替えで難しいのは、売却と購入、そして建築を同時に考えなければならないことです。

現在のマンションはいくらで売れるのか。
住宅ローンはいくら残っているのか。
売却後に手元にいくら残るのか。
次に購入できる土地はいくらなのか。
その土地にどの程度の住宅を建てられるのか。
建築費はいくらになるのか。
住宅ローンはどの程度組めるのか。
売却と土地取得のタイミングをどう合わせるのか。

これらをバラバラに考えてしまうと、住み替えは非常に複雑になります。

不動産会社にマンション売却を依頼し、別の不動産会社に土地探しを依頼し、さらにハウスメーカーや工務店に住宅建築を依頼する。そのたびに同じ資金計画を説明し、それぞれの会社が別々の立場から提案する。これでは、本当に自分にとって最適な住み替えなのか判断することが難しくなります。

AIKAWA THREE-F

不動産と建築を、一つの計画として考える

株式会社相川スリーエフは、不動産だけの会社でも、住宅を建てるだけの会社でもありません。

私たちは創業以来、住宅・建築・建材に携わり、不動産事業と建設事業の双方を展開してきました。

STEP 01
現在所有しているマンションを売却したら、実際にいくら残るのか。
STEP 02
どのエリアで、どの程度の土地を購入できるのか。
STEP 03
その土地に、どのような戸建住宅を建築できるのか。

これらを一つの住み替え計画として考えることができます。

マンション価格が大きく上昇した今。

これまで住み続けてきたマンションの価値を一度確認し、その資産を次の暮らしへ移していく。

それは、投資目的ではない一般のご家庭にとっても、一つの合理的な選択肢になりつつあります。

マンションに住み続けることが正解の場合もあります。

売却することが正解の場合もあります。

そして、その資産を活用して土地付き戸建住宅へ住み替えることが、家族にとって最も良い選択になる場合もあります。

大切なのは、最初から
「売る」「買う」「建てる」を別々に考えないことです。

株式会社相川スリーエフは、現在お住まいのマンションの査定・売却のお手伝いから、次の土地探し、資金計画、設計、戸建住宅の建築まで、一気通貫でサポートいたします。

住まいを「売る」ことをゴールにするのではなく、
現在の資産を、これからの人生にふさわしい住まいへつなげていく。

それが、私たち相川スリーエフが考える住み替えです。

マンション派?戸建派?住み始めてわかる重たい固定費とは?(2026年08月16日)


TOKYO HOME SELECTION


あなたなら、どっち?


東京都内、予算2億円。
マンション派? 戸建派?

マンション価格高騰 今購入するならマンションか戸建住宅か


2億円使うなら、あなたはどちらを選びますか?


マンション価格が高騰する今だからこそ、ぜひ一度考えてほしいテーマです。


▶ YouTubeで動画を見る


先日、お客様からこんなご相談をいただきました。


「東京都心でマンションを買うか、
戸建住宅を建てるか迷っています」

検討されていたのは、駅に近いマンション。

価格は、およそ
2億円。

しかし、その予算があるなら、
駅から徒歩10〜15分ほどまで範囲を広げて、
土地を購入し、戸建住宅を建てるという選択肢もあります。


さらにお話を伺うと、これからお子様が生まれる予定とのこと。


「子どもが遊べる庭が欲しい」


「車を2台置きたい」

こうなると、
「駅に近いからマンション」
という理由だけでは、なかなか決められません。


同じ2億円。
そのお金を、何に使うのか。


CONDOMINIUM


駅近マンション

駅へのアクセス
セキュリティ
共用設備
管理のしやすさ


HOUSE


土地付き戸建

庭
2台分の駐車スペース
広さ
間取りの自由度


購入価格だけでなく、
「住み始めてから」も考える。

マンションには、購入後も管理費や修繕積立金などの固定費がかかります。

都心で車を2台所有するのであれば、
駐車場代も決して小さな金額ではありません。

もちろん戸建住宅にも将来の修繕費は必要です。


大切なのは、購入価格だけで決めないこと。


IF YOU HAD 200 MILLION YEN…


あなたなら、どっち?


駅近のマンションに2億円。
それとも、少し駅から離れて
土地と戸建住宅に2億円。


AIKAWA THREE F


私なら、どちらを選ぶか。


建築会社を経営する立場から、
東京都内のマンションと戸建住宅について考えてみました。


続きは、ぜひ動画をご覧ください。


▶ YouTubeで答えを見る


住まい選びから、ご相談ください。

株式会社相川スリーエフでは、
マンション・戸建住宅という枠にとらわれず、
土地探し、不動産、設計、施工まで含めて
お客様の住まい選びをご提案しています。

東京都内で
「マンションを買うべきか、戸建を建てるべきか」
と迷われている方も、お気軽にご相談ください。

東京23区でRC中古住宅という選択肢[仲介〜リノベまで一気通貫](2026年08月14日)

東京都心の中古RC住宅リノベーション

AIKAWA THREE F / RC RENOVATION

東京都心の中古RC住宅という選択。

新築だけが「理想の邸宅」ではありません。





東京都心で、自分らしい邸宅に住みたい。

広いリビングがほしい。重厚感のある外観にしたい。車を大切にできるインナーガレージがほしい。道路から室内が簡単に見えないプライバシー性もほしい。音を気にせず音楽や映画を楽しみたい。そして、地震、火災、防犯についても安心できる住宅にしたい。

そう考えて住宅を探し始めると、一つの選択肢として浮かび上がってくるのが、
RC造、鉄筋コンクリート造の戸建住宅です。

しかし、東京都心で土地を探し、そこからRC住宅を新築するとなると、現在は相当な予算と時間が必要になります。

質の良い中古RC住宅を購入し、
自分のための邸宅へリノベーションする。

新築するのではなく、優れた建築を引き継いで再生する。東京都心だからこそ、この住宅取得方法には大きな可能性があります。

これは単に、「中古住宅を買って、きれいにリフォームしましょう」という話ではありません。

土地を選び、建物を見極め、残すべきものを残し、間取り、内装、設備、照明、空調、断熱、窓、玄関ドアまで再設計する。

既存の優れたRC躯体を活用しながら、住宅としての価値をもう一度つくり直す。

新築するのではなく、優れた建築を引き継いで再生する。

WHY NOW?

なぜ、いま「中古RC住宅」なのか

最大の理由の一つが、建築費の上昇です。

鉄筋。コンクリート。型枠。アルミ。ガラス。電線。設備機器。断熱材。内装材。さらに物流費、人件費、施工費。

建築を構成するさまざまなコストが上昇しています。

特にRC住宅は、木造住宅とは施工方法が大きく異なります。

基礎をつくる。鉄筋を組む。型枠をつくる。コンクリートを打設する。養生する。

さらに次の階でも同じ工程を繰り返し、躯体が完成してから、防水、サッシ、設備、内装へ進んでいきます。

そしてRC住宅を新築する際に必要なのは、建築費だけではありません。

「時間」という、もう一つの大きなコストがあります。

土地探しから始めれば、RC住宅の新築には2年以上

東京都心で理想のRC住宅を建築しようとした場合、まず土地探しから始まります。

希望するエリア。敷地面積。道路付け。土地の形状。高低差。用途地域。建ぺい率。容積率。高度地区。斜線制限。地下室をつくれるか。インナーガレージを配置できるか。

希望する邸宅が建築できる土地となれば、何でも良いわけではありません。

条件に合う土地を探すだけでも、半年程度かかることがあります。

土地が決まれば設計です。リビング、キッチン、浴室、ガレージ、中庭、地下室、収納、照明、空調、窓、外構。一つひとつ検討していきます。

さらにRC住宅では、意匠設計と並行して構造設計も非常に重要です。

01 土地探し 約6か月
02 設計・構造設計 約6か月
03 建築確認申請等 約4か月
04 着工から完成 約10か月
TOTAL
合計 約26か月
土地探しから完成まで、2年以上。

もちろん案件によって期間は異なります。しかしRC住宅は木造住宅とは異なり、計画から完成まで相応の時間を必要とする建築です。

だからこそ、「RC住宅に住みたい=土地を買って新築する」だけではないのです。

東京にはすでに、質の良いRC住宅が建っています。

THE VALUE OF TIME

20年前のRC住宅を、いま同じようにつくったらいくらになるのか

例えば、築20年のRC住宅を想像してみてください。

20年前にこの住宅を新築したオーナーは、土地を取得し、設計者と何度も打ち合わせを重ね、構造を考え、素材を選び、設備を選び、多額の費用をかけてRC住宅を完成させています。

特に東京都心で富裕層の方が建築されたRC住宅には、大きな吹き抜け、地下室、インナーガレージ、中庭、大空間のLDK、特注階段、大判石材、造作家具、大型浴室、屋上など、一般的な分譲住宅ではまず見ない空間が存在することがあります。

さらに、それらを成立させるために、構造そのものから特別に設計されている場合もあります。

その住宅には、20年前のオーナーが投入した
「予算」と「こだわり」が、建築として残っています。

20年前の「100」と、現在の「100」では建てられるものが違う

仮に、20年前の建築費を「100」と考えてみます。

現在、同じ規模、同じ構造、同程度の素材と設備を使い、同じ住宅をもう一度新築しようとしても、「100」でつくることは極めて難しいでしょう。

仕様や建物規模によっては、当時の建築費の2倍近く、あるいはそれ以上の費用になるケースも十分考えられます。

これは一律に「20年間で建築費が必ず2倍になった」という意味ではありません。

しかし、鉄筋、コンクリート、型枠、アルミ、ガラス、設備、人件費などが大幅に上昇している現在、過去につくられた高品質なRC建築を、現在まったく同じ条件で再現することは容易ではありません。

THE KEY POINT

「古い住宅を安く買う」のではありません。
過去に大きな予算を投じて建築された資産を、現在ゼロから新築するより有利な価格で取得する。

最も費用と時間がかかる「RC躯体」は、すでに完成している

RC住宅を新築するとき、大きな費用がかかるのは目に見える内装だけではありません。

地盤。場合によっては杭。基礎。鉄筋。型枠。コンクリート。構造壁。床。屋根。地下躯体。

こうした建物の骨格そのものに、多額の費用と長い工期が必要です。

中古RC住宅では、その構造体がすでに存在しています。

もちろん、その躯体が良好な状態であることが前提です。


高額な構造部分をゼロからつくらず、現代の性能とデザインを加える。

これは、中古RC住宅ならではの非常に合理的な考え方です。

RC住宅だからできる「建築資産の継承」

RC造住宅には、税務上の法定耐用年数として47年という期間が設定されています。

もちろん、法定耐用年数は建物そのものの寿命を意味する数字ではありません。

実際の耐久性は、設計、施工品質、立地、使用状況、防水、修繕、メンテナンスなどによって大きく変わります。

それでも、RC住宅が長期利用される建築として成立しやすいことは、中古RC住宅を考えるうえで重要です。

築20年を「もう20年」と見るか。
「20年前の建築資産が、まだここに残っている」と見るか。

富裕層が所有していたRC住宅には、質の良いものが少なくありません

東京都心で中古RC住宅を探すうえで、もう一つ注目したいことがあります。

富裕層の方が住まわれていたRC住宅には、比較的手入れが行き届いている住宅が見つかることがあります。

もちろん、富裕層が所有していたから無条件に良質という意味ではありません。建物ごとの確認は絶対に必要です。

しかし、高額な費用をかけて建築された邸宅では、建築後も専門業者によるメンテナンスを行い、外壁、屋上防水、バルコニー防水、設備、空調、給排水、外構などを定期的に修繕しているケースがあります。

さらに、建築当初から使われている素材そのものが良い場合があります。

天然石。無垢材。造作家具。特注金物。大型建具。造作階段。

現在同じものを製作すれば、かなりの費用がかかるものもあります。

前のオーナーが長い年月をかけて守ってきた
「建築資産」である。

富裕層から富裕層へ。住宅そのものを引き継ぐ

東京には、過去のオーナーが大きな予算と情熱を注いで建築したRC住宅が数多く存在します。

それを築年数だけで判断し、すべて壊してしまう。

もちろん建て替えるべき住宅もあります。しかし、すべてを壊す必要はありません。

良いRC躯体なら残す。良い石材なら残す。良い空間なら活かす。特徴ある中庭なら活かす。地下ガレージならその価値を利用する。

そして、現代に合わなくなった部分だけを再設計する。

富裕層から次の富裕層へ、住宅そのものを引き継ぐ。

土地だけを買うのではありません。

建物も含めて、前のオーナーがつくった価値を買う。

そして次のオーナーが、自分の時代に合った住宅へつくり直す。

これは成熟した都市だからこそ成立する住宅取得方法ではないでしょうか。

CURRENT PROJECT

当社も現在、目黒区でRC邸宅をリノベーションしています

これは単なるアイデアとしてお話ししているわけではありません。

現在、相川スリーエフでは目黒区に建つRC邸宅の大規模リノベーション工事を進めています。

ご依頼いただいているのは、超富裕層のお客様です。

既存のRC住宅が持っている躯体と空間を活かしながら、住宅全体を現在のライフスタイルに合わせて再構成しています。

単にクロスを張り替える、キッチンを交換する、そのような表層的なリフォームではありません。

素材。質感。色。光。空間。設備。家具。建具。細部の納まり。

一つひとつにこだわりながら工事を進めています。

石材一つを決めるにも、その色、柄、厚み、サイズ、周辺素材との取り合いまで考えます。

照明も、ただ明るくすれば良いのではありません。

どこを照らすのか。どこをあえて暗くするのか。壁を照らすのか。天井を照らすのか。素材を美しく見せるのか。夜の窓の外まで含めて考えるのか。


既存のRC住宅を使いながら、住まいとしてはまったく新しいものをつくる。

実際にこの工事を進めているからこそ、私たちはあらためて感じています。

質の良いRC住宅は、古くなったから壊すのではなく、もう一度大きな価値を与えることができる。

RC住宅が長く選ばれてきたのには理由があります

01 堅牢性

適切に設計・施工されたRC躯体は、重量感と剛性を持つ建築です。耐震性能は建築年代、構造計画、施工品質、地盤条件などによって異なるため、中古住宅では個別の確認が重要です。

02 耐火性

コンクリートは不燃材料です。建物が密集する東京都心では、火災への備えも住宅性能の大切な一部です。

03 遮音性

都心住宅では静けさも大きな価値です。重量のある壁・床に加え、窓を高性能化することで、外部騒音への対策も検討できます。

04 防犯性とプライバシー

道路側には閉じ、中庭や庭側へ大きく開く。「外には閉じ、内には開く」という設計は、東京都心のRC邸宅と非常に相性があります。

古いRC住宅も、手入れによって表情は大きく変わります

RC打ち放しの外壁は、経年によって汚れや雨だれが目立つことがあります。

しかし、それだけで建物自体が古くなったと判断する必要はありません。

外壁の状態を確認したうえで洗浄し、必要に応じて補修を行い、クリア塗装等で保護する。

それだけでも建物の印象は大きく変わります。

RC打ち放し住宅 外壁洗浄・クリア塗装イメージ
※画像はRC住宅再生のイメージです。実際の施工方法は既存外壁の状態を確認したうえで判断します。

古いから壊すのではなく、価値が残っているものは再生する。

中古RC住宅は「時間」まで購入できる

新築RC住宅と、中古RC住宅+リノベーション。

大きな違いは価格だけではありません。

時間です。

中古RC住宅には、土地があります。基礎があります。RC躯体があります。地下室やガレージがすでに存在していることもあります。

工事範囲が限定的であれば1か月程度、設備、内装、窓などを含めたリノベーションなら2?3か月程度で施工できるケースもあります。

もちろん、スケルトンに近い大規模改修や構造変更を伴えば、それ以上必要です。

人生において、2年という時間は短くありません。

住宅購入では、建築費だけでなく時間もコストです。

「中古だから妥協する」のではありません

中古RC住宅を選ぶ理由を、「新築より安いから」だけにしてしまうと、この住宅取得方法の本当の魅力は伝わりません。

考え方は逆です。

良い土地と良いRC躯体を先に取得し、自分に必要な部分へお金をかける。

キッチンは交換できます。浴室も交換できます。床も壁も変えられます。照明も再設計できます。空調も更新できます。窓も交換できます。玄関ドアも交換できます。

構造上可能であれば、間取りも再構成できます。

しかし、恵比寿、広尾、白金、麻布、青山、代官山、目黒、成城といった土地そのものを後からつくることはできません。

さらに、すでに存在する質の良いRC躯体を同じ価格で新築できるとも限りません。

「土地+建物価格」ではなく「完成後の価値」で考える

例えば、中古RC住宅の購入価格が2億円。

リノベーション費用が5,000万円。

合計2億5,000万円。

数字だけを見れば大きな金額です。

しかし、比較対象を間違えてはいけません。

比較すべきなのは、
同じ場所に土地を買い、同規模・同品質のRC住宅を現在新築するといくらになるか。
です。

土地取得費。設計費。構造設計。確認申請。地盤改良。杭。基礎。RC躯体。設備。内装。窓。外構。そして完成まで2年以上。

そこまで含めて比較する。

中古価格+リノベーション費用
VS
土地取得+新築完成価格

重要なのは「中古RCを買うこと」ではなく「良い中古RCを買うこと」

私たちは、すべての中古RC住宅をおすすめしているわけではありません。

安いから買う。RCだから買う。築20年だからまだ大丈夫だろう。

そのような判断は危険です。

構造。築年。確認済証。検査済証。増改築履歴。修繕履歴。雨漏り。屋上防水。バルコニー防水。外壁。コンクリートの状態。クラック。鉄筋腐食の可能性。給排水管。電気容量。空調設備。換気設備。窓。玄関ドア。地下防水。擁壁。

確認すべきことは数多くあります。

そして最も重要なのは、
「自分がやりたいリノベーションを、その建物で本当に実現できるのか」
を購入前に考えることです。

買ってからリフォーム会社を探す、では遅いことがあります

一般的な中古住宅購入では、物件を探し、内覧し、価格交渉し、契約し、引き渡しを受け、その後リフォーム会社を探すケースが多いと思います。

しかし、本格的なRC住宅のリノベーションでは、私たちはその順番をおすすめしません。

この壁を撤去したい。リビングを広くしたい。キッチンを移動したい。浴室を大型化したい。大きな窓をつくりたい。ガレージを変更したい。サウナをつくりたい。

そうした希望があるのであれば、
購入してから「できませんでした」では遅いからです。

中古RC住宅は、可能な限り不動産購入とリノベーション計画を同時に進める。

それが合理的です。

ONE STOP

相川スリーエフは、物件探しから完成まで考えます

相川スリーエフは、不動産仲介だけを行う会社でも、リノベーション工事だけを行う会社でもありません。

不動産
設計
建築
住宅設備
窓・サッシ

中古RC住宅を探す段階から、
「この住宅を買ったら、どんな家につくり変えられるか」
という視点で一緒に考えることができます。

物件探し。購入検討。建物調査。リノベーション計画。設計。見積。施工。住宅設備。窓。玄関ドア。完成。

できる限り一つの流れとして考える。

これは中古RC住宅の再生において、大きな意味があります。

古いRC住宅ほど「窓」を見てください

躯体は素晴らしい。外観にも重厚感がある。石材にも費用がかかっている。

しかし、窓だけが20年前、30年前のままという住宅があります。

古いアルミサッシや断熱性能の低いガラスが残っていれば、冬の寒さ、夏の日射熱、結露、外部騒音などの原因になります。

窓は設備ではなく、建築です。

庭に面した窓を大きくする。可能な範囲でフレームを細くする。テラスとLDKを視覚的につなぐ。窓を変えると、性能だけでなく建物の印象そのものが変わります。

2026年は、窓を変える大きなチャンス

2026年現在、既存住宅の断熱改修には国と東京都による大きな支援制度があります。

国:先進的窓リノベ2026事業
既存住宅の高性能な断熱窓への改修を支援。住宅は1戸あたり最大100万円。
東京都:既存住宅省エネ改修
高断熱窓・高断熱ドアは1住戸あたり上限200万円。一定の防犯性能を備えた対象高断熱窓を含む場合は上限300万円。

※補助・助成制度には対象製品、性能要件、申請時期、予算、契約時期、施工条件等があります。すべての工事が対象になるものではありません。制度内容は変更される場合があります。

だからこそ、購入後に制度を調べるのではなく、
住宅を購入する段階から、使える制度まで含めてリノベーション計画を考える
ことが重要です。

RC住宅と大開口。この組み合わせは美しい

RCには、コンクリート特有の重厚感があります。

その重い壁に、大きなガラスを組み合わせる。

「閉じたコンクリート」と「開かれたガラス」

道路側には閉じる。庭側へ大きく開く。

外から見るとプライベートな住宅なのに、室内へ入ると大きなガラスの向こうに庭や植栽が広がる。

東京都心のRC邸宅だからこそ魅力的な空間です。

キッチン、浴室、家具、照明。中身はすべて新しくできる

本格的なリノベーションであれば、住宅全体を一度整理してしまった方が美しくなる場合があります。

LDKを大空間化する。キッチンをアイランド型にする。床を天然石や大判タイルにする。間接照明を組み込む。建具を天井までのハイドアにする。

収納を造作する。洗面をホテルライクにする。浴室を大型化する。大型ウォークインクローゼットを設ける。ホームシアターをつくる。ワインセラーをつくる。サウナをつくる。

庭とリビングを大開口でつなぐ。

既存のRC躯体が同じでも、
住宅の中身はまったく別の邸宅にできます。

「新築そっくり」ではなく「新築ではつくれなかった家」へ

私たちが目指したいのは、中古住宅を単に新築のように見せることではありません。

せっかく質の良いRC住宅を引き継ぐなら、
「この土地と、この躯体があったからこそ完成した住宅」
にしたい。

20年前の設計者が考えた構造。前のオーナーがこだわった空間。現在では簡単につくれない地下室。大きなインナーガレージ。厚いコンクリート。独特な中庭。

それらを全部壊すのではなく、良いものは残す。

そこへ、現代の設備、高性能な窓、断熱、空調、キッチン、浴室、照明、スマートホーム、防犯設備、そして新しいオーナーのライフスタイルを加える。

過去の良い建築を、現在の技術で再編集する。

古いから安いのではない。「過去の建築資産」を買うということ

中古RC住宅とは、古くなった住宅を安く買うだけのものではありません。

20年前、30年前。その住宅を建てたオーナーが土地を選び、設計者を選び、間取りを考え、構造を考え、素材を選び、設備を選び、多額の建築費を投じて完成させた住宅です。

その建築資産を、現在の新築価格とは異なる中古不動産の価格で取得する。

そして、使えるものは使う。良いものは残す。古くなったものだけを交換する。住宅性能を上げる。デザインを自分好みに変える。

これは「新築を諦めた人の選択」ではありません。
現在の建築費を知っている人ほど、検討する価値のある合理的な選択です。

TOKYO RC RENOVATION

東京都心の良質な中古RC住宅を探します

相川スリーエフでは、東京都心を中心に中古RC戸建住宅のご相談を承ります。まだ物件を決めていない段階でも構いません。むしろ、ぜひ購入前にご相談ください。

不動産仲介から、建物の検討、リノベーションの設計・施工、住宅設備、窓・玄関ドアまで、一つの流れとして対応します。窓やドアについては、当社の建材部門が自社で設計・施工を担当します。

良いRC住宅を見つける。
建築資産を引き継ぐ。
良い躯体を残す。
性能を上げる。
そして、自分だけの邸宅へ。

あなたの理想の邸宅は、これから建てるのではなく、
すでに東京のどこかに建っているかもしれません。



TOKYO RC RESIDENCE

A Different Way to Own a Luxury RC Home in Central Tokyo

Building new is not the only way to create your ideal residence.

A spacious living room. A substantial architectural presence. An integrated garage. Privacy from the street. Quiet interiors. Security, fire resistance and a sense of structural solidity.

For buyers seeking these qualities in central Tokyo, reinforced concrete ? RC ? residences are a compelling option.

Yet purchasing land and constructing a new RC residence today requires both substantial capital and considerable time.

Acquire a high-quality existing RC residence,
then transform it into a home designed entirely around you.

This is not simply about buying an older home and making it look newer.

It is about identifying the right land and the right structure, preserving what deserves to remain, and redesigning the interiors, equipment, lighting, insulation, windows and entrance doors around the next owner.

Why Existing RC Homes Matter Now

Construction costs have risen significantly. Reinforcing steel, concrete, formwork, aluminium, glass, electrical materials, equipment, insulation, logistics and labour all contribute to the cost of a new building.

RC construction also requires a lengthy sequence of structural work: foundations, reinforcement, formwork, concrete placement, curing, waterproofing, windows, mechanical services and interior construction.

In addition to money, a new RC residence consumes another precious resource:
time.

From Land Search to Completion: More Than Two Years

In central Tokyo, finding the right parcel alone can take approximately six months.

Location, road access, site configuration, zoning, floor-area ratio, building coverage, height restrictions, underground construction and garage requirements all affect the feasibility of a project.

Once the land has been secured, architectural and structural design begins.

Land search: approximately 6 months
Architectural and structural design: approximately 6 months
Building approval procedures: approximately 4 months
Construction after groundbreaking: approximately 10 months
Approximately 26 months in total.

The actual period varies by project, but RC homes generally require substantially more time than conventional timber construction.

What Would a 20-Year-Old RC Residence Cost to Build Today?

Consider an RC residence completed twenty years ago.

Its original owner selected the land, commissioned architects and engineers, made countless design decisions and invested significant capital into creating a bespoke home.

Many high-end RC homes in Tokyo contain features rarely seen in conventional housing: double-height spaces, basements, internal garages, courtyards, large living areas, custom staircases, natural stone, bespoke furniture and unusual structural layouts.

The previous owner’s capital, taste and ambition
still exist within the architecture.

The Same Budget No Longer Builds the Same House

If the cost of construction twenty years ago is represented as 100, reconstructing the same residence today for the same 100 would be extremely difficult.

Depending on scale and specification, a comparable project today can approach twice the original construction cost and, in some cases, exceed it.

This does not mean that every building has literally doubled in cost.

The important point is that reproducing a high-quality RC residence built in the past has become far more expensive.

You are not simply buying an “old house at a discount.”
You may be acquiring a substantial architectural asset for far less than the cost of recreating it today.

The Most Expensive Part ? the RC Structure ? Already Exists

Groundwork, piles where required, foundations, reinforcement, formwork, concrete walls, floors, roofs and basement structures require enormous capital and time.

In an existing RC home, those major structural components already exist.

Provided the structure is in good condition, the owner can invest in modern performance, equipment and design instead of rebuilding the entire structure from zero.

Passing Architectural Assets from One Owner to the Next

High-end RC residences previously owned by affluent households are sometimes especially interesting because many have been maintained over the years by specialist contractors.

Natural stone, solid timber, bespoke joinery, custom metalwork, large doors and special staircases may still possess significant value today.

This is not merely an old property.
It can be an architectural asset preserved by its previous owner.

We Are Currently Renovating an RC Residence in Meguro

This concept is not theoretical for Aikawa Three F.

We are currently carrying out a major renovation of an RC residence in Meguro, Tokyo, commissioned by an ultra-high-net-worth client.

The project is not a superficial refurbishment.

Materials, texture, colour, lighting, spatial composition, equipment, furniture, joinery and construction details are all being reconsidered carefully.

By retaining the value of the existing RC structure while redesigning the living environment, the residence is being transformed into something entirely new.

Why RC Homes Continue to Be Chosen

Properly designed and constructed RC homes offer substantial structural mass, strong fire resistance, excellent potential for acoustic performance, and architectural freedom for privacy-oriented urban residences.

In central Tokyo, one of the most compelling design concepts is to remain private toward the street while opening dramatically toward an inner courtyard, garden or terrace.

Closed to the street. Open to the interior.

Even Exposed Concrete Can Be Renewed

Exposed concrete naturally develops staining and weather marks over time.

That does not necessarily mean that the building itself has lost its value.

Following an appropriate inspection, cleaning, repair and protective clear coating can dramatically refresh the appearance.

Exposed concrete residence before and after cleaning

Image shown for illustrative purposes. Appropriate treatment depends on the condition of the existing concrete.

An Existing RC Home Can Also Save Time

An existing home already has land, foundations and an RC structure.

It may already have a basement, garage, courtyard or other expensive architectural elements.

Depending on the scope, a limited renovation may take approximately one month, while more extensive upgrades involving interiors, equipment and windows may be completed within several months.

Major structural work naturally requires longer.

Two years of your life has value, too.

This Is Not a Compromise

Choosing an existing RC residence is not simply a way to spend less.

The real opportunity is to acquire the right land and the right structure first, then invest in the areas that matter most to you.

Kitchens can be replaced. Bathrooms can be redesigned. Floors, walls, lighting and air-conditioning can be renewed. Windows and entrance doors can be upgraded. Layouts can be reconfigured where structurally feasible.

But a location in Ebisu, Hiroo, Shirokane, Azabu, Aoyama, Daikanyama, Meguro or Seijo cannot simply be recreated.

Compare the Finished Value, Not Just the Purchase Price

Imagine an existing RC home purchased for JPY 200 million, followed by JPY 50 million of renovation work.

The total investment is JPY 250 million.

That may appear substantial, but the correct comparison is not with another used home.

The correct question is:
What would it cost to acquire comparable land and build a comparable RC residence from scratch today?

The Key Is Not Buying an Existing RC Home. It Is Buying the Right One.

We do not recommend every existing RC property.

The structure, construction documents, inspection records, repairs, waterproofing, concrete condition, cracking, plumbing, electrical capacity, air-conditioning, windows, basement waterproofing and retaining walls all require careful evaluation.

Most importantly, buyers should determine before purchase whether the renovation they want is realistically possible.

Do Not Wait Until After Purchase to Plan the Renovation

A conventional transaction often follows this sequence: search, viewing, negotiation, contract, handover, then renovation planning.

For a major RC renovation, that sequence can be risky.

Removing walls, enlarging living spaces, relocating kitchens, expanding bathrooms, installing large windows, changing garages or adding a sauna may all depend on structural and technical conditions.

The right approach is to evaluate acquisition and renovation together.

Aikawa Three F Considers the Entire Process

Aikawa Three F is not simply a real-estate brokerage firm, nor simply a renovation contractor.

Real Estate
Design
Construction
Residential Equipment
Windows & Facades

We can consider the property from the earliest stage with one question in mind:
What could this residence ultimately become?

Windows Can Transform the Entire Residence

Many older RC homes have excellent structures and expensive original materials but outdated windows.

Upgrading the openings can improve insulation, solar control, comfort, acoustic performance, security and architectural expression.

A window is not merely equipment. It is architecture.

Japan and Tokyo Offer Significant Support for Window Renovation in 2026

In 2026, national and Tokyo Metropolitan Government programmes provide substantial support for high-performance window and door renovation of existing homes.

Eligibility, product requirements, timing, budget availability and application procedures vary.

For this reason, subsidy planning should begin before contracts and construction wherever required.

RC and Large Glass Openings

One of the most powerful ways to transform an RC residence is to redesign its openings.

The visual contrast between substantial concrete walls and expansive glass can create extraordinary residential spaces.

Heavy concrete. Expansive glass.

The Interior Can Become an Entirely New Home

Large living spaces, island kitchens, natural stone flooring, integrated lighting, full-height doors, bespoke storage, hotel-like bathrooms, home theatres, wine rooms, saunas and garden-facing openings can all fundamentally change the experience of an existing structure.

The RC shell may remain, but the home itself can become entirely different.

You Are Buying an Architectural Asset from the Past

An existing RC residence should not simply be understood as an old home sold at a lower price.

It represents the land, design, structure, materials and capital invested by a previous owner.

Acquire what still has value. Retain what deserves to remain. Replace what is obsolete. Improve performance. Redesign the space around your own life.

This is not the choice of someone who gave up on building new.
It is a rational choice for someone who understands what high-quality construction costs today.
AIKAWA THREE F

We Search for High-Quality Existing RC Residences in Central Tokyo

Aikawa Three F can assist from the property-search stage through building assessment, architectural planning, renovation, residential equipment and window and entrance-door upgrades.

Even if you have not yet selected a property, we encourage you to consult us before purchasing. The right question is not only “Should I buy this property?” but “What could this residence ultimately become?”

Find the right RC residence.
Inherit its architectural value.
Preserve the structure.
Upgrade its performance.
Create a residence entirely your own.

Your ideal home may not need to be built from scratch.
It may already exist somewhere in Tokyo.

2026年8月更新 東京23区のマンション事情(2026年08月11日)

REAL ESTATE & ARCHITECTURE COLUMN
東京のマンションに、
いったい何が起きているのか
高騰する価格、重くなる維持費。
その一方で、築50年のマンションが人気になる時代へ。
東京のマンションはバブルなのか。まだ上がるのか。
湾岸のタワーマンションは10年後も価値を維持できるのか。
一方では管理費や修繕積立金が上昇し、管理会社から契約を断られるマンションまで現れています。
ところが築50年、60年のヴィンテージマンションには購入希望者が集まる。
一見矛盾しているように見える現在の市場を、不動産と建築の両面から考えます。

01 / MARKET
東京のマンション価格は、どこまで上がるのか

東京のマンション市場は、ここ数年で大きく変わりました。
以前なら特別な存在だった「億ション」が、東京23区では決して珍しいものではなくなっています。
都心では2億円、3億円という価格帯も増え、最上級住戸ではさらに高額な商品も登場しています。

しかし、この価格上昇をすべて投機だけで説明することはできません。
土地価格、鉄鋼、アルミ、ガラス、コンクリート、設備機器、物流費、人件費。
建築を構成するほぼすべてのコストが上昇しています。

さらに建設業界では職人不足が続き、ゼネコンも施工会社も以前と同じ価格では請け負えません。
つまり、マンションそのものを昔の価格でつくることが難しくなっています。

THE REAL QUESTION
いま考えるべきなのは「高いか、安いか」だけではありません。
その価格を、10年後・20年後にも支える理由が残っているか。

02 / PRICE
なぜ「マンションバブル」と簡単には言い切れないのか

現在の東京マンション市場には、値上がりを期待した購入や短期転売など、
投資的な動きが存在することは確かです。

一方で、東京の一等地にある高級マンションは、
ニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポールなど世界の主要都市と比べれば、
富裕層から相対的に割安と評価される場面があります。

日本人にとって「3億円」は非常に高額です。
しかし世界の富裕層から見れば、東京の治安、交通、医療、食、都市インフラを考えれば、
十分に購入対象となる価格に見えることがあります。

また、建築原価自体が大幅に上昇しているため、
需要が弱くなったからといって新築価格が昔の水準へ簡単に戻るとは限りません。


「バブルだからすぐ暴落する」とも、「東京だから永遠に上がる」とも言い切れません。

これからは物件ごとの立地、希少性、管理力、供給量によって差が広がる可能性が高いと考えています。

03 / BAY AREA
湾岸・23区外周部は、いま最も判断が難しい
東京湾岸エリアのタワーマンション在庫
大規模開発が周辺相場を引き上げる一方、同質の住戸が大量に中古市場へ出る局面では価格競争も起こります。

現時点で特に判断が難しいと考えているのが、
東京23区の湾岸エリア、そして23区でも外側に位置するマンションです。

再開発が進み、タワーマンションが建設されると、
その周辺の中古相場まで押し上げられることがあります。
商業施設、道路、公園、教育環境、交通利便性まで向上すれば、
街そのものの魅力も高まります。

しかし、その価格が10年後にも維持できるかどうかは別問題です。

少なくとも現在建築中、あるいは販売中のマンションには、
マンション価格が史上最高値を更新していた時期に事業計画が始まったものが少なくありません。
そこへ建築資材と人件費の高騰が重なりました。

この二つの要因によって、都心だけでなく郊外でも驚くほど高額なマンションが登場しています。
最上級住戸では数億円、場所によっては5億円を超えるような価格まで見られるようになりました。

VIEWPOINT
湾岸だから危険、郊外だから危険、という単純な話ではありません。

重要なのは、10年後にも「そこに住みたい」と考える買い手がいる街かどうかです。

04 / OWNERSHIP COST
マンションは「買った後」に、想像以上のお金がかかる
マンションの管理費・修繕積立金と管理リスク

マンションを購入するとき、多くの方は販売価格と住宅ローン返済額を中心に考えます。
しかし、本当に注意したいのはその後です。

COST 01

管理費

COST 02

修繕積立金

COST 03

駐車場費

COST 04

固定資産税

そして築年数が進めば、修繕積立金や管理費が引き上げられるケースもあります。

ここで非常に重要なのが、
修繕工事の価格とマンションの資産価値は連動しない
という点です。

地方や郊外だからといって、
防水工事、外壁工事、足場、設備交換などが都心の半額になるわけではありません。
資材も職人も基本的には同じです。

IMPORTANT

都心のマンションでも、地方のマンションでも、
修繕工事そのものに必要な価格は大きく変わりません。

ところが、将来の売却価格には大きな差が生まれます。

これは資産価値の低い地域ほど、将来大きな問題になる可能性があります。
マンションの売却価格は低いのに、修繕に必要な費用は都心と大きく変わらないからです。

05 / MANAGEMENT
管理会社がマンションを選ぶ時代

最近では、小規模マンションを中心に、
管理会社から管理契約の解除を申し入れられる例まで報道されています。

管理会社側も、人件費上昇と人材不足に直面しています。
管理人、清掃員、フロント担当者、設備点検。
マンションの戸数が少なくても必要な業務は多数あります。

その結果、小規模物件では採算が取れないと判断される可能性が出てきています。

これまで管理会社は「マンション側が選ぶもの」でした。
これからは逆に、

管理会社から選ばれるマンションでなければならない

時代になるかもしれません。

06 / RENOVATION
数億円が動く大規模修繕という世界

マンションでは、十数年ごとに大規模修繕が行われます。
大型マンションになれば工事金額は数億円、
場合によってはそれ以上になります。

一方、管理組合の役員は建築工事の専門家とは限りません。
防水工事はいくらが適正なのか。
外壁補修数量は妥当なのか。
足場費用は適正なのか。

その情報格差を利用した談合や過大な見積もり、
特定業者への利益誘導が問題になることもあります。

ONE IMPORTANT IDEA

マンション一室を買うということは、部屋だけを購入することではありません。

建物全体を共同所有し、何十年にもわたり維持していく組織の一員になるということでもあります。

07 / VINTAGE
それでも築50年のマンションが人気になる理由
築50年以上でも人気を集めるヴィンテージマンション

一方で、築50年、60年を超えても購入希望者が集まるマンションがあります。

希少な立地、現在では再現しにくい広い住戸、特徴のある建築デザイン、
成熟した植栽、眺望。
そして何より、何十年にもわたって住民がきちんと修繕し、建物を守ってきたという実績があります。

ただ古いだけのマンションと、ヴィンテージマンションは違います。

VINTAGE VALUE
築何年なのかではなく、
その年月をどう守ってきた建物なのか。

同じ築50年でも、
「ぜひ買いたい」と言われるマンションと、
管理不全で売却が難しくなるマンションに大きく分かれていくでしょう。

これからのマンション市場で起こるのは、
単純な全面高騰や全面暴落ではなく、
猛烈な二極化なのかもしれません。

08 / LIFE PLAN
5〜10年後に戸建住宅を建てるなら、最初から戸建ても考える

一生住むことを前提にするのであれば、
将来の価格下落や売却のしにくさを理解したうえで、
郊外マンションを選ぶという考え方もあります。

売却しないのであれば、短期的な市場価格を過度に気にする必要はありません。

しかし、
「5〜10年後には土地を買って戸建住宅を建てたい」
と考えている方には、
郊外マンションを一度購入することを積極的にはおすすめしません。

マンションを一度購入

売却時に価格が下がっていれば売却損が発生する可能性があります。
さらに所有期間中、管理費と修繕積立金を払い続けます。

最初から戸建住宅

土地取得と建築費を、
将来住み続ける住宅そのものへ投入できます。
住み替えコストや売却リスクを減らせるケースがあります。

LIFE PLAN
住宅選びで最初に考えるべきなのは「何が値上がりするか」ではありません。

10年後、20年後に、自分たちはどこで、どのように暮らしていたいのか。

09 / CENTRAL TOKYO
都心マンションを検討するなら「購入後の余力」を見る

東京23区の中でも、特に希少性の高い都心マンションについては、
少し考え方が変わります。

例えば3億円という販売価格を見たとき、
それを無理して住宅ローンで購入するのではなく、
資産配分の一つとして無理なく購入できるだけの資金的余裕がある方です。

MONTHLY OWNERSHIP COST
住宅ローンのほかに、修繕積立金、管理費、駐車場、固定資産税などで、
月20万円程度の負担が発生しても無理がないか。

そのような購入層が集まる希少性の高い都心マンションであれば、
長期的にも需要が失われにくい可能性があります。

一等地、駅近、眺望、ブランド、建築デザイン、管理水準など、
「同じものをもう一度つくることが難しい」という希少性は、
長期的な資産価値を支える大きな要素です。

コンシェルジュサービス、ゲストルーム、フィットネス、ラウンジ、
さらにはホテルのようなルームサービスまで備えるマンションもあります。

そうした暮らしそのものに価値を感じ、
維持コストまで含めて負担できるのであれば、
マンションには戸建住宅にはない大きな魅力があります。

AIKAWA 3F
相川スリーエフは、住まい方から一緒に考えます
相川スリーエフでは、マンションか戸建住宅かを最初から決めつけてご提案することはありません。
お客様のライフスタイル、家族構成、資産計画、将来の住み替えまで含めて考えます。
REAL ESTATE
不動産部門

マンション、中古住宅、土地などを取り扱い、
お客様のライフスタイルや将来計画を考えながら住まいをご提案します。

ARCHITECTURE
建築部門

マンションのリノベーションから、
土地を活かした戸建住宅の設計・建築まで対応しています。

まずは相川スリーエフへお声がけください。

マンションを購入するべきか。
戸建住宅を建てるべきか。
中古マンションを購入してリノベーションするべきか。

まだ何も決まっていない段階でも構いません。
東京23区を中心に首都圏エリアの複数拠点から、
不動産と建築の両方の視点でご相談を承ります。

※本記事は住宅・不動産市場に関する一般的な考え方を紹介するものであり、
個別物件の将来価格、値上がり、値下がり等を保証するものではありません。
実際の不動産購入、売却、建築等にあたっては、
立地、建物、管理状況、資金計画その他の条件を個別にご確認ください。

ブログの最新記事

カテゴリー

アーカイブ