コラム

建売住宅でなく売り建てという選択肢(2023年06月13日)

時折りSUUMOが建売住宅と注文住宅の違いを説明していますね。

弊社もスーモカウンターに登録する工務店です。

SUUMOの推奨する家づくりは、工務店で注文住宅をつくる、ですが、なぜ、建売住宅だと後悔する人が多いのでしょうか。

まず、建売住宅は2種類ありますね。大型分譲地に一斉に50棟の木造住宅を建築して、販売会社が一生懸命販売する方式と、1区画から3区画くらいの小さめの土地に同時に木造住宅を建築して、これもまた販売会社が一生懸命販売する方式。

年間1万棟!などの大手パワービルダーが建てる建売住宅が有名ですが、建売住宅は見ればすぐに「あっ、建売だ。」とわかりますよね。

これは、なぜだと思いますか?

理由は様々ですは、一番は「適度に今のトレンドを採り入れて万人受けするデザイン」で設計するから、みんな同じ建物になってしまうからです。

例えば、片流れの屋根、外壁は窯業系サイディングで2色使い(ダーク調の色と白系の明るめの色の組み合わせ)、玄関は木目調、こんな感じです。

我々プロが見ると、サイディングの質も良くないのですが、外壁のコーナー(角)の部分が、切りっぱなしのサイディングをコーナーで突き合わせて、そこは金物で被せるだけ、ですから、よりチープに見えるのです。本当はサイディングならば、コーナー役物という部材を使い、綺麗に仕上げるのですが、原価を抑えるために使わないのですね。

他にも、1階なのに窓格子が無いとか、テラス窓もシャッターがない、さらには、全部の窓に網戸がなく、網戸はオプションです、と後から買う羽目に。

そして、洗面化粧台、キッチンなども安い商品を見た目よく加工したものがほとんどです。

深刻なのは、家を建てる大工の質です。大工には、当社のような注文住宅に特化した専門大工と、建売住宅に特化した大工がいます。

建物住宅の大工は、とにかく安い賃金で請け負うため、1年に何棟の家を建てるかで収入は大きく変わります。よって,驚くほど超高速で家を完成させるのです。もちろん、大工それぞれに技術的な差が生じますが、総じて言えることは、丁寧にはなれないと言うことです。

ちなみに、内装屋も同じ、電気工事、給排水工事、すべてが、建売住宅専門なのです。

地場工務店の建売住宅は、結構質が良いのですが、大手の建売住宅はお勧めできません。

そこで、お勧めするのは、売り建てです。売り建ては、土地を買ってから建物をつくる方式です。

これだと、外壁を選べたり、窓を選べたり、水回り商品を選べます。(中には選べない業者もいます。)

本当は、完全注文住宅が理想ですが、手の届かない場合は、建売でなく、せめて売り建てを選ぶと良いと思います。そして、工事中もちょくちょく現場を見に来ることです。

 

ここまでは、一般的なお話でした。ここで本当の提案です。

相川スリーエフは、スーモカウンターでも高い評価を受ける注文住宅専門の建設会社です。建築士賞など複数の受賞歴もございます。

この当社が、高い質で木造のローコスト住宅を提案すると言う、多分お客様にとっては最高の選択肢じゃないかと思うのです。

予算に余裕のある方は、完全注文住宅がお勧めですが、そうでない方や、そこまでこだわりは無いっす、という方には最適だと思います。

実際、価格はどのくらいかと言うと、2,000万円で当社の住宅を手に入れることができます。

土地をお探しならば、当社の不動産営業がサポートします。

住宅ローンも変動か、固定か、35年か、50年か、ライフプランを考えながらご提案します。

ぜひ、お声がけください。

 

それと、余談ですが、建売住宅=木造住宅ですよね。当社は RC住宅(コンクリート住宅)も得意としています。もちろん高いです。建物で5,000万円はします。もちろん面積が小さければ安くなりますけど、ローコスト木造住宅の2倍以上です。でも、頑丈で静かで将来の資産価値も素晴らしいものがあります。少し頑張れば RC住宅に手が届く人は、考えてみるのも良いかも知れません。

高級木造注文住宅、ローコスト木造住宅、RC注文住宅、お客様のご要望で最高の住宅をご提案します。

目指すのは、50年後も後悔しない住宅。

ご相談ください。

 

 

 

災害に強い住宅。[構造について](2023年01月12日)

南海トラフ地震がいつ起こってもおかしくないことは知られていますが、南海トラフは日本列島の東西に分かれており、どちらか片側が発生すると言われていました。しかし、今年に入り、片側に大地震が発生いたあと3年以内に、残りの片側にも起こる確率が最大96%という研究結果が出ました。つまり太平洋側はかなりの範囲で大きな被害を受けることになるわけです。もちろん、東京、千葉、埼玉、神奈川など首都圏エリアも大きな被害が想定されれいます。東京湾でも大津波が発生する確率が高く気象庁でも予測値が発表されています。

気象庁津波発生時の高さ予測→こちら

南海トラフ地震は、マグニチュード8以上の地震が起こるとされれいます。震度ですと6以上、最大7です。最近の住宅は耐震性能が高いので倒壊は免れます。しかし、耐震基準を満たしていない住宅やビルは多く存在していて倒壊する恐れがあり、住宅密集地では倒壊した住宅が隣の住宅にもたれ掛かり倒壊が連鎖する恐れがあります。何より怖いのは火災が発生することです。仮に耐火性能が高い木造住宅でも外壁や躯体が大きく破損すると、耐火処理した被覆が剥がれて性能を失います。住宅密集地に新築する場合は周辺の建物を調査することが大切です。

 

[住宅密集地]

写真をご覧ください。住宅密集地です。ここで火災が起こると大変なことになります。国や自治体も非常に懸念しています。いづれ起こるであろう、地震、火災、津波。早めの備えが大切です。

新築するなら周辺状況を調査すべきです。高台で住宅が密集していない場所ならば木造住宅を含めどのような構造でも安心です。もし、密集しているエリアは最低限、耐火性能の高い住宅にすべきです。そして、周辺の住宅が古い場合、崖が近い場合、津波や河川氾濫危険エリアには、RC住宅をおすすめします。

 

[国交省の資料]

[津波で流される木造住宅]

[津波で骨組みだけになった重量鉄骨造]

[持ち堪えるRC造]

 

  • 津波、河川氾濫、洪水に耐えるにはWRC(壁式RC)住宅が最適。
  • 高台で敷地が広い場合は、どのような構造でも問題ありません。だからこそ資産価値の高い住宅を建てたいですね。弊社のおすすめ住宅は木造ならば自然素材や素材を活かしたり、軸組構造そのものにこだわる、世界にひとつだけの注文住宅。WRC造ならばコンクリートのデザインを活かし、照明やインテリアにもこだわるステータスの高い注文住宅です。
  • 海抜の低いエリア、河川氾濫危険エリアは、最低でも1階をRCにして2階から木造がおすすめ。1階をビルトインガレージにして、ガレージ入り口には水が侵入しないよう対策すべきです。
  • 上空から何かしらの飛来物が心配なエリア(例えば飛行ルート下・火山噴火危険エリアなど)は、屋根をコンクリートすると安心です。車道に接する角地や路地交差点角地なども車が衝突する恐れがあるので、頑丈なRC住宅がおすすめです。
  • あまり考えたくないことですが、最近では首相や官房長官が核シェルターに言及しており、自衛隊や地下鉄構内にシェルターを設置すると公言しています。そうなれば、自衛隊、米軍基地、防衛省や首相官邸の周辺の住宅には地下室にシェルターを作りたい、そんな時代になってしまいました。実際弊社でも相談件数が増えています。地下室を造るついでにシェルター化するという相談です。周辺にシェルターがある住宅は聞いたことありませんよね?それは極秘で建築されるからです。
  • 結論は、建築場所や周辺環境を考慮したうえで、RC造か木造、このどちらかがおすすめです。

ちなみに、木造住宅は軽いので地盤改良の費用が安く済む、というメリットがあります。しかし軽いが故に揺れやすい、水に流されやすい、というデメリットもあります。RC造はとにかく重たいので地盤改良をしっかり行う必要がありコストが高いというデメリットがあります。一方、とにかく重たいので揺れにくく流されにくいというメリットがあります。その中間の重鉄(重量鉄骨造)は骨組みは強いけど、その他は剥がれやすいというデメリットがあります。そもそも住宅に重量鉄骨はあまり効率的でなく費用対効果がよくありません。あえて言うなら工期が早いということです。ですから、収益を重視する賃貸マンションには最適です。また、中高層ビルの揺れに適した柔らかさと、高層建築の施工性に最も適した構造です。鉄の柱は揺れます。揺れないと高層ビルは折れてしまいますからね。そして木造やRCよりも施工効率がかなり良いのです。よく見るガラス張りのビルは、重量鉄骨造です。鉄骨を高層階まで一挙に組み立てて、そこにアルミ枠をぶら下げてガラスを入れたり、アルミパネルやタイルパネルをぶら下げるのです。これをカーテンウォール工法といいます。2階建や3階建の住宅にはスリムで強固な壁を使う方が有効的です。ちなみに、分譲マンションはRC造です。鉄骨造ではありません。防音性能も蓄熱性能もRCが優れています。

おすすめの木造、RCについて少し説明します。

木造は、在来の軸組工法と2×4が代表的です。どちらも高性能ですが、将来リフォームすることを想定すると、軸組工法が有利です。

災害に強い家はやはりRC住宅です。RCには高層マンション等で採用されるSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造、一般的なRC(鉄筋コンクリート・ラーメン構造)、WRC(壁式鉄筋コンクリート造)があります。低層住宅に最も適しているのはWRCです。分譲マンションなど高層マンションは、鉄筋コンクリートで柱や梁を作るラーメン構造ですが、部屋の隅や天井に出っぱりがありますね。それはコンクリートの柱や梁です。壁構造には壁や柱がなくスッキリしています。壁自体が耐力壁なので柱や梁が不要なのです。RCの仲間に、PC工法(プレキャストコンクリート)があります。効率性を考えてハウスメーカーが採用しています。PCは工場でコンクリートの大きな板をつくってトラックで現場に持ち込み、現場で組み立てる工法です。これも壁パネルで強度を取りますが、現場で繋ぎ合わせることになります。工場で作る分、現場での作業期間が短いのが最大のメリットです。当社は、現場でじっくりと、接合や隙間なくコンクリートを流し込み、全ての鉄筋がしっかりとコンクリートの中に埋め込まれるWRC造をお奨めします。ちなみにPC工法の施工には大型重機(クレーン等)を用います。道路が狭い敷地や狭小地では施工が難しく、場合によっては大通りから近隣住宅の上空をお借りしてクレーンでコンクリート板を搬入します。住宅の真上を数トンあるコンクリートパネルが通過するので、近隣住人様の了承を得るのが大変です。

当社は多くの建築家とお付き合いしています。建築家の先生方とお話すると、「木造」「WRC」を推奨します。それぞれに良さがあり、それぞれの構造をどう活かすか、それは、デザインや建物の形状、耐久性、そして建築場所によって決められます。

これから新築する方は、じっくり考えながら構造をお決めになると良いと思います。既に建築された方は、必要に応じて改修工事を行うことをおすすめします。

当社はこれからも、安心で安らげる住宅を建て続けたいと思います。

 

 

 

こだわるべき内装仕上げ[塗装・漆喰・珪藻土・タイル](2023年01月10日)

内装仕上げは奥が深い。それにより空気感が変わる。

「できる限り自然素材を使いたい。」それは本物を使うことでもあり、人に無害という安心もある。例えば壁の仕上げ、普通の住宅ではビニールクロスを貼る。弊社が建築する住宅は塗装仕上げが多い。普通より上級を。それは当社のこだわりだ。一般的な塗料は害はない。しかし化学物質過敏性のお客様には特別な塗料を使う。塗料には種類があり人に優しい塗料があるのだ。壁だけでなく室内建具にも同じ塗料を使う。その場合、建具は無塗装のまま施工させる。

一般的に自然塗料と呼ばれるものは、「F☆☆☆☆」の認定を受けたもので、ホルムアルデヒドの放散量が少ないものが基準とされている。しかし、シックハウス症候群、アレルギー体質の方々は少量の化学物質で反応が出ることがある。完全に無害な塗料はドイツ製に多い。ドイツと日本では審査基準が違うが明らかにドイツの製品が優れている。デュプロンの塗料はその代表格である。

https://www.toryo.or.jp/jp/anzen/formaldehyde/f-info/about.html

 

塗装仕上げ

 

あえて塗装しない仕上げも推奨している。コストはかかるが壁面や室内建具を木の素材で仕上げる。すると木に包まれた柔らかい空間が生まれる。

優しさに包まれた木の香り漂う空間

塗装の魅力はたくさんある。塗料によって質感が大きく変わる。ムラを付けて表情を変えたり、オリジナルのカラーを作ることも可能だ。照明があたることで昼と夜のイメージも変わる。奥が深い仕上げ材である。

塗料のほかに、漆喰と珪藻土についても触れておきたい。漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)、珪藻土は珪藻(川や湖に生息するプランクトンの一種で珪藻の殻が蓄積された土が珪藻土)の殻の化石を原料にしたものである。漆喰の質はカルシウム純度で測られる。一般的には純度40%から60%が多いが、スイス製の漆喰は純度95%以上という高品質なものが存在する。

漆喰は独特の表情を持つ高質な仕上げ材である。加えて調湿性能を有している。また、消臭や抗菌効果もあり耐火にも優れている。

珪藻土も同じく調湿性能を持つ。調湿性能だけを比べれば漆喰を上回る。呼吸する壁と言われるほどだ。デメリットは防カビ性能が劣っていることと水に弱いこと、自ら固まらないことだ。だから外壁には使えない。

これら塗り壁は凹凸を付けることが可能で、光の陰影を演出することもできる。和室にも洋室にも合い、幻想的な空間が生まれる。

漆喰と珪藻土、どちらも似たような素材だが、価格は漆喰の方が少し安い。ただ、漆喰は施工が難しく職人が少ないことが難点である。

室内で調湿性能を重視するなら珪藻土を選ぶべきだが、総合的に判断すると漆喰に軍配があがりそうだ。ちなみに同じ機能を持つデザイン性豊かな内装タイルもある。

漆喰仕上げ

外壁にも使用できる

珪藻土仕上げ

柔らかい印象がでる

弊社はRC住宅[R−LABEL]と木造住宅[One‘sLifeHome]、2つの住宅ブランドを持つ。One‘sLifeHomeの住宅は自然素材あふれる住宅だが、R−LABELRC住宅でも、塗装はもちろん、木に包まれる部屋や漆喰の部屋をつくれる。構造体が「木造かRCか」だけの問題である。

ビニールクロス仕上げと比較すれば、コストはかかるが、塗装、珪藻土、漆喰、内装タイルなど部屋ごとに使い分けても良い。

LIXILのエコカラットは様々なデザインやカラーがある

せっかくの新築、リノベーション。壁や扉だけでなく、照明器具、スイッチ類、コンセント類、エアコンの色、階段の手摺、窓やドア、家具や暖炉、様々な部位にこだわりたい。

木造の魅力・RCの魅力(2022年12月22日)

木造住宅とRC住宅、それぞれの魅力

ほとんどのお客様は住宅と言えば木造住宅を想像すると思います。現に日本の住宅のほとんどが木造住宅です。分譲建売住宅でRCを見かけることはありません。今回は「住宅は木造」の概念を取り払い、それぞれの良さを考えてみたいと思います。

[RC住宅]

RCならではのコンクリート打ち放し。木造ではつくれません。コンクリートに囲まれた空気感は独特で、高級感や何か特別なステータスを感じます。RCならではの貫禄です。
(RCでも室内を自然素材で仕上げることは可能です。)

RC住宅のなかでも壁構造のWRCの特徴は、マンションでよく見る「柱や梁の凹凸」がなく、シャープなディテールを可能にします。そして何より耐震性や耐久性がどの構造よりも優れています。RCは地中の基礎からゆっくり上に向けてコンクリートを流し込んで壁をつくります。当然ながら隙間がありません。つまり究極の気密性能ということです。更に、高性能な断熱材で覆いますので断熱性能も高いのです。RCのイメージが「寒い、冷たい、結露する。」と思われる方が結構いらっしゃいますが、それは戦後の団地のイメージが残っているためです。話は変わります。あまり知られていないRCの魅力に「蓄熱体」があります。コンクリートは熱を溜め込む蓄熱体なのです。室内にRC打ち放しの壁をつくると、コンクリート躯体そのものが熱を溜めてくれます。その後ゆっくりと熱を放出しますので暖かさを保つことが可能なのです。反対に夏は冷んやりさせてくれます。

 

[木造住宅]

皆さまが口にする「木の温もり。優しさ。」まさにその雰囲気を持つ施工事例です。木の香りが漂う空間は爽やかで、とても気持ちが良いです。そして木に包まれる安心があります。
(デザインを重視した木造住宅の施工事例です。)

木造の魅力はやはり「木でつくる」ことだと思います。自然素材に囲まれた空間は実はRCでも可能で、例えばマンションの一室をスケルトン状態にしてから、自然素材で仕上げれば木の香り漂う部屋が出来上がります。本物の木造にしかできないことは、大きな梁を見せることや、真壁納まりの和室(※1)をつくるなど、柱や梁など、躯体そのものをデザインに使えるということです。何より、全てが「木」で構成されているという「木」が好きな方にはたまらない住宅です。少し残念に思うのは、分譲建売住宅などコストを抑えた木造は、その良さがなく、和室も大壁納まり(※2)のビニールクロス貼りの壁なのです。一般のお客様は本物の和室と区別がつかないかも知れません。せっかく木造を作るなら、木造の良さをいかに引き出すか。是非考えたいところです。

(※1)真壁納まり・・とは、端的に言えば柱を見せる和室です。本物の和室は、長押(なげし)、鴨居(かもい)があり、床の間(とこのま)や和障子にもこだわります。

(※2)大壁納まり・・マンションの和室をイメージしてください。四隅に柱が見えません。柱や躯体を覆い被せてつくる壁を大壁と言います。分譲建売住宅はせっかく木造なのに大壁にしています。その理由は柱や梁を「見せる」ためには、質の良い木材を使う必要があり、建築コストが上がってしまうためです。

どちらが良いかはジャッジできませんが、お好み、費用、防火や耐震性能、建築場所、様々な要件やご希望からしっかりとご提案いたします。

[よくある質問]

●住宅の坪単価とは何ですか? → 定義はありません。総費用を単純に床面積(坪)で割っただけです。実際は、建物本体価格のほかに、地盤改良工事、外構工事、電気ガス引き込み工事、様々な費用がかかります。安い坪単価を提示している住宅会社は建物本体だけの価格です。エアコンやカーテンレール、網戸、照明器具もオプションで、追加の場合が多いので確認が必要です。坪単価はあまり参考にしない方が良いと言えます。
●木造住宅で同じ面積なのに価格が大きく異なる理由は何ですか? → 一般的な住宅の面積は1階と2階合わせて30坪くらいです。格安住宅メーカーですと、2,500万円で建築できます。これを基に考えてみましょう。キッチンをグレードアップすると、プラス100万円、ユニットバスを高級ゾーンにすると、プラス200万円、内壁を塗装仕上げにすると、プラス100万円、室内建具を天然木にすると、プラス100万円、電動シャッターを複数付けると、プラス100万円、外壁をタイル仕上げにすると、プラス400万円、これだけで1000万円の追加です。これがいわゆる一般的な注文住宅のグレードです。更に、造作家具、内壁タイル、無垢材のフロア、オーダー階段、高断熱サッシ、デザインウォール、間接照明、デザイン性の高い建物形状、など、こだわりを入れていくと、5,000万円を超えることになります。
●ハウスメーカーには35年や60年保証がありますが対応していますか? →  それらの保証は、「定期的に有料メンテナンスを当社で行うこと」が必ず付く条件です。その定期メンテナンスがとにかく高いので、途中で保証契約を解除する方が多くいます。結局、どのような住宅でも、分譲マンションでも。10年から12年に一度は、外壁や防水のメンテナンスは必要で、しっかりとメンテナンスをすれば、保証などなくても心配はいりません。保証というより、高価なメンテナンスパックを契約するようなものですから、その契約をしてくださるなら、弊社も保証を付けることが可能です。しかし、長期保証のメンテナンス費用は2倍近くと高いことや、例えば20年後に壁をくり抜いてドアを付けるリフォームはNGとされており断られます。長期保証、もったいない。意味のないことです。
●RC住宅は高いですよね? → 一般的な木造住宅と比較すると高いです。高級木造注文住宅と比較するとRC住宅の方が安い場合も多々あります。ただ、木造は軽いので地盤改良の必要が不要な場合があります。一方、RCはずっしり重たいので地盤改良が必要になることがほとんどです。そのため、地盤改良で150万円から400万円(杭工事が必要な場合)ほど費用が必要になる場合があります。本音を言えば軽い木造でも、本当の本当に地盤の良いところを除けば、地盤改良はすべきだと思うのですけどね。
●RC住宅のZEHってありますか? → 性能はZEHですが、100万円の補助金対象にはなりません。WRCは初めから様々な性能が高すぎるのですが、国は木造のZEHをとにかく推奨しています。経済効果も考えて国産材を使いたいという考えもあるようです。木造の場合、木の柱や梁を組み立てて壁を貼ります。そのため、最初は隙間だらけです。その隙間を如何に埋めて小さくするか、その基準が設けられているのです。その数値が良くなれば高気密住宅と認定されるわけです。RC住宅の場合、コンクリートを連続して打設するので、そもそも隙間がありません。よって、隙間を減らすための基準や数値がありません。最初から高気密住宅なのです。加えて高性能な断熱材を使用すると、究極の高気密高断熱住宅になります。参考までに耐震性能、耐久性も究極に強く、洪水や津波にも耐えられることが実証されています。ZEHはゼロエネルギーハウスの略です。高気密高断熱にして熱を逃がさない、と同時に太陽光パネルなどで電気をつくり、自分で使います。ですから、電気やガスを買わない住宅という意味で、ZEHなのです。ゼロと言っても、まだまだ蓄電池の問題があり、エネルギーを貯めることができません。実際にゼロにするのは今のところ難しいのです。微妙なのは、木造の場合、地震を繰り返すと、柱や梁が歪んで、隙間ができることと、隙間を埋めている断熱パネルの気密ゴムが劣化すると、隙間ができてしまうことです。10年後に気密測定を行なって、ZEHを保っているか検査すべきですが、今はその義務はありません。多少の隙間ができたところで、木造の良さは変わりません。新築時の性能は永久的では無いことを認識するべきかと思います。ZEHにはやらなければならないルールが複数あり、デザインの邪魔になります。あまり補助金に影響されずに、資産価値の高い、50年後も古さを感じない、ステータスのある住宅を建築すべきと考えます。
●木造住宅で4階建はつくれますか? → つくれます。CLT(Cross Laminated Timber)(直交集成板)という、特殊な加工を施した木材を使います。CLTを使えば高層ビルも建築が可能です。一般的な火災を前提にすれば耐火性能にも優れており注目されています。但し、非現実的でありますが、何かしらの飛来物が直撃して、CLTを破壊したときはその限りではありません。少なくても戦闘地域では堅牢なRC住宅がよいとされており、日本国内でも、最近では地下室を造るお客様が増えています。

木造でもRCでも、お客様の感覚や相性、イメージに合う建築家と一緒に設計してみませんか。上記の施工例も素敵な建築家と一緒につくり上げた住宅です。両方が得意な当社が、それぞれのメリットデメリットを本音でご説明いたします。100年住宅を建築します。お任せください。

目指すのは・・・本物の家。本物の素材。憧れられる邸宅。古さを感じないデザイン。流行り物は使わない。工業製品は極力使わない。コストを抑えても信念を変えずにアートな富裕層仕様を実現。高い性能は当然のこと。量産できる住宅はつくりません。一品ものを丁寧に手作りします。

 

“The Charm of Wooden and RC (Reinforced Concrete) Houses

Most people imagine wooden houses when thinking of homes. Indeed, most houses in Japan are wooden. You rarely see RC houses in the pre-built homes market. This time, we want to break away from the ‘houses are wooden’ concept and consider the merits of each.

[RC Houses]
RC houses boast unique exposed concrete, something you cannot achieve with wood. The feel of being surrounded by concrete is distinctive, evoking a sense of luxury and a special status. This is the grandeur unique to RC. Even in RC houses, it’s possible to finish interiors with natural materials.

A feature of RC houses, especially WRC wall structures, is the absence of ‘protruding columns and beams’ often seen in apartments, allowing for sharp details. Above all, their seismic and durability are superior to other structures. RC houses are built by pouring concrete from the foundation upwards, creating seamless walls. This means ultimate airtightness. Moreover, they are covered with high-performance insulation material, ensuring great thermal insulation. Some may associate RC with being ‘cold, harsh, and prone to condensation,’ but this is an outdated image from post-war housing complexes. On a different note, a lesser-known charm of RC is its ‘thermal storage.’ Concrete is a thermal mass. If you create an exposed concrete wall inside, the concrete structure itself stores heat, later releasing it slowly, helping maintain warmth. Conversely, it can keep things cool in summer.

[Wooden Houses]
The ‘warmth and comfort of wood’ that everyone talks about is precisely the atmosphere of our construction examples. Spaces filled with the scent of wood are refreshing and very comforting. There’s a sense of security in being enveloped by wood.

The charm of wooden houses, I believe, lies in being ‘made of wood.’ Spaces surrounded by natural materials are achievable even in RC, for example, by stripping an apartment room down to its skeleton and finishing it with natural materials. What can only be done with real wooden houses is utilizing large beams or creating traditional Japanese rooms with visible column and beam structures as design elements. Above all, houses entirely made of wood are irresistible for those who love wood. Unfortunately, the charm is often lost in cost-effective, pre-built wooden houses, with synthetic-wallpapered rooms instead of authentic Japanese rooms. General customers might not distinguish the difference. When building a wooden house, it’s worth considering how to maximize its appeal.

Both structures have their merits and demerits. We offer honest advice based on your preferences, budget, fire and earthquake resistance, construction site, and other requirements.

[Frequently Asked Questions]

• What is the price per ‘tsubo’ (3.3 square meters) for houses? → There’s no definitive answer. It’s simply the total cost divided by the floor area (tsubo). In reality, besides the building’s base price, costs include ground improvement, exterior works, utilities installation, and more. Companies offering low per-tsubo prices usually quote only for the building. Items like air conditioning, curtain rails, screen doors, and light fixtures often cost extra. It’s better not to rely too much on per-tsubo pricing.
• Why do prices vary greatly for wooden houses of the same size? → A typical house size is about 30 tsubo for both floors. Budget housing companies might build it for 25 million yen. Let’s consider this as a base. Upgrading the kitchen adds 1 million yen, a high-end bath 2 million yen, painted interior walls 1 million yen, natural wood interior doors 1 million yen, multiple electric shutters 1 million yen, and a tiled exterior 4 million yen – an additional 10 million yen in total. This is roughly the grade of a typical custom-built house. Adding custom furniture, interior tiles, solid wood flooring, custom staircases, high-insulation windows, design walls, indirect lighting, and uniquely shaped buildings can push the cost over 50 million yen.
• Do you offer long-term warranties like 35 or 60 years, as some house builders do? → Those warranties always come with a condition: ‘regular, paid maintenance with our company.’ This maintenance is very expensive, leading many to cancel their warranty agreements. In reality, all houses and even condominiums need maintenance every 10 to 12 years for exteriors and waterproofing. Proper maintenance means no worries, even without a warranty. Essentially, you’re signing up for an expensive maintenance package, so we can offer warranties if you agree to that contract. However, be aware of the high cost of long-term maintenance, which is almost double, and certain restrictions, like being unable to add a door by breaking a wall after 20 years. The long-term warranty is costly and often unnecessary.
• Aren’t RC houses expensive? → They’re pricier compared to average wooden houses but can be cheaper than high-end wooden

マド本舗とは。LIXIL運営マド本舗の加盟店数。2024年2月更新。増え続けるLIXILマド本舗。(2022年12月11日)

マド本舗とは、2019年5月 7日に開設したLIXILが運営するボランタリーチェーンで、正式名称は「PATTOリクシル マド本舗」、日本の窓を考えるサッシやドアのプロ集団です。
ーーー「健康・快適は窓から」を理念として、窓・ドアの開口部リフォームを通じて、全国のみなさまに豊かな住まい環境づくりを提供してまいります。ーーーこの理念を掲げてサイトオープンし、LIXILFCマドリエ(マドリエについてはコチラをご参照ください。)を中心に加盟店を増やしています。マドリエだけでなく、工事機能を持つサッシ販売店を含め拡大中です。LIXILのサッシ系の正規代理店、販売店は、マドリエとマド本舗、両方に加盟していることが殆どです。これは、LIXILと深い絆で結ばれている証です。特にマドリエに加盟している企業は、LIXILの会計システムが導入されており、財務基盤も安定しています。マドリエとマド本舗に加盟している企業は安心できると判断してください。是非、お住まいのエリアの「マドリエとマド本舗」、両方加盟している企業を探してみてください。

ちなみに、マドリエは地域の工務店様の最大のパートナーです。マド本舗もリフォーム店様と協業しています。人手不足の現代、窓屋は、工務店様やリフォーム店様、あるいはホームセンター様のお手伝いを行いながら、一般のお客様のお仕事も請け負う業態になりました。国から大きな断熱サッシの補助金が出ており、元請企業様だけでは手が足りない状態となっています。

マド本舗トップページはこちらからどうぞ。https://www.pattolixil-madohonpo.jp

2024年2月10日現在、加盟社数は398。その内訳は、北海道地方(20)、東北地方(34)、甲信越・北陸(25)、関東地方(122)、東海地方(51)、近畿地方(53)、中国地方(23)、四国地方(16)、九州地方(54)、沖縄県が(0)です。毎月増え続けています。

LIXILマド本舗加盟数が398社に対し、LIXILFCマドリエ加盟数は278社であり、マドリエの加盟数を超えて急増していることが分かります。

LIXILは、環境の変化を見据えた中期方針を掲げており「新築からリフォームへの市場の移行」を重要課題に挙げています。そして、従来の製品主導型からエンドユーザーアプローチへシフトし、国内の新たな住宅リフォーム 需要を喚起するため「リクシル PATTOリフォーム」を展開しました。その後カーボンニュートラル(2020年10月に、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指すことを宣言)に賛同、CO2削減を加速させる取り組みを始めました。そして、国内全ての住宅の窓(サッシ及び硝子)を高性能化するために、「マド本舗」を正式に立ち上げました。家庭部門の温室効果ガス(2013年度比)66%削減を実現するためには、新築・既存住宅共に窓を高性能化する必要があり、LIXILは国内売上高トップ、最大手のサッシメーカーとして、国と協議を重ねながらカーボンニュートラルの実現を目指しています。

2022年に、一般社団法人 住宅開口部グリーン化推進協議会の設立を主導して、多くの会員が加盟、環境省、経産省、国交省もこの取り組みに賛同しており、窓の高性能リフォームを補助金で後押ししています。この取り組みにより、これから日本の住宅は既設住宅も新築住宅も窓を中心に高性能化することは間違いないでしょう。今では全てのサッシメーカーが参入していますが、国による窓の補助金事業は、環境を考えるLIXILの熱意により実現したものです。

話は変わりますが、LIXILと共に成長してきた「LIXILFCマドリエ」は大きく2つに分かれて行くと思われます。一つは、新築住宅向けサッシを主軸に窓を販売するFC、もう一つは、リフォーム店や工務店から窓の取り替え工事を請け負いながら、一般ユーザーに対しては、高性能 窓リフォームの認知活動を積極的に行ない、高性能サッシ・断熱硝子への取り替え工事を展開するFCです。多くのマドリエFCは後者(※)に該当するでしょう。マドリエは、徐々に「マド本舗」へと活躍の場を移行すると考えられます。(※後者の中でも一般ユーザー向けビジネスは行わないと宣言しているFCも存在しています。マド本舗には加盟していません。)

今後、サッシ販売店、施工店に求められるミッションは、サッシ取り替え工事に対する適切な提案力、積算力、実測力、施工力、それらの組織体制と機動力、そして一般のお客様に対するきめ細やかなサービスと保証です。

現在マド本舗加盟店は、LIXILによる商品研修、施工研修を行いながら、施工職人にランクを付ける活動を行なっています。同時にマナー研修、サービス向上の研修も行ない、店舗ごとにCS認証制度を設けるようになりました。全国のお客様が安心して「マド本舗」に窓リフォームをご依頼いただけるよう、加盟店全社の技術力やサービスの均一化にむけて、「LIXIL」と「マド本舗に加盟しているマドリエ」が中心となり、技術強化、サービス強化に取り組んでいます。

なお、「マド本舗」に加盟している「LIXILFCマドリエ店」は、LIXILの会計システムが導入されており、LIXILと毎月1度から2度の協働会議を開催、研修や施工職人の評価制度を既に導入しているため、現時点でも安心してお任せいただけます。

今後、日本全国の窓リフォームを担うであろう「マド本舗」。なかでも、「マド本舗に加盟しているLIXIL正規FCマドリエ」が日本の環境を変えていくと思います。引き続き、LIXIL、マドリエ、マド本舗にご注目ください。

マド本舗 相川スリーエフ https://www.pattolixil-madohonpo.jp/shop/chiba/mh000057

補助金関連(国交省)  https://www.env.go.jp/press/press_00774.html

※窓を主軸としたVC組織は、LIXILでは「マドリエ」「マド本舗」、YKKapでは「MADOショップ(https://www.madoshop.jp)」が存在します。国内のサッシメーカーは、LIXIL、YKKap、がシェアトップを争っており、三協アルミが3位、不二サッシは4位ですが大きく水をあけられています。なお、LIXILにはビルサッシ代理店会があり、LB会(HPはありません。)としてLIXILと毎月協働会議を開催しています。

※株式会社相川スリーエフは、マドリエ、マド本舗、LB会(LIXILビルサッシ正規代理店)、リフォームネットの加盟店です。

 

マド本舗へリンク

 

 

 

「家を建てる。」このひと言は実に重たい。[木造住宅](2022年11月27日)

「家を建てる。」このひと言は実に重たい。
建築の仕事に携わらない施主は家を知る機会がない。
木造、RC、鉄骨。構造も実に様々で特徴が違う。
なかでも木造は価値や価格の巾があまりに広い。
違いは何か。新築するならば後悔しないよう知るべきだろう。

こう語るのは弊社の住宅を幾つも設計している建築家です。
確かに同じ木造住宅でも、一般的な大きさの2階建住宅(延床面積30坪)の場合、建売住宅は建物本体価格が2,000万円という破格の値段で売り出されています。

一方、同じ大きさでも3,000万円から5,000万円の注文住宅もあります。

[One’s Lifeホームブランドの木造住宅]

[一般的な建売住宅]

 

●何が違うのでしょうか。

[住宅のコンセプトつくり]
建売住宅は販売会社が売れる住宅のコンセプトを考えます。住宅会社が売り出している「○○シリーズ」は最新のトレンドや年代別アンケートから、多くのお客様に満遍なく受け入れてもらえる内容が一般的です。一方、注文住宅は建築家が建築主からライフスタイルや希望のイメージを聞き取り、フルオーダーを前提に、奥深く考えてクライアントのためだけの住宅を設計します。

[デザイン]
建売住宅は出来るだけデザインを簡素、シンプルにします。わかりやすく言えば凹凸を出来る限り減らして、作業工程を簡略化するのです。設計図面のページ数も非常に少なく済みます。そうする事で現場監督が多くの指示を出さなくても、大工と下請業者が中心になりスムーズに工事を進めることが可能なのです。人件費や労務費、運送費を徹底的にコストカットします。現場経験が少ない監督でも、大工が主導して工事が進むことが多いのでスピーディーに工事が進みます。一方、注文住宅は、「ひと手間・ふた手間」を惜しみません。細部のディティールにこだわり、デザインの妥協を許しません。そのため、大工、左官職人、塗装職人、造作職人たちは、技術力が高く、「匠」らしい仕事をします。匠だから高いのではなく、こだわるだけに作業工程が多くなり、結果として労務費がかかるのです。(※あまり知られていませんが、建売専門の大工、基礎工事業者、電気・設備会社が存在します。)

[使用材料]
建売住宅は全てが工業製品です。外壁は大量に仕入れたサイディングを2色に貼り分けてメリハリを付けます。ですから分譲住宅には同じ色の住宅が多いのです。内壁、室内建具、床、造作材、これらはメーカーが製造する量産品で、本物の「木」ではなく、木目シート印刷のビニールやペーパーをラッピング仕上げしたものです。また、柱や梁は全て石膏ボードで隠してビニールクロスで覆います。
一方、注文住宅は、外壁にもこだわります。ときには左官でコテ仕上げしたのちに塗装、ときには木の板を張り巡らせたり、お洒落な板金を一枚一枚折り曲げて丁寧に釘打ちしたり拘ります。窯業系サイディングも使いますが彫りの深い厚みのあるものを選びます。外壁色は建物の形状で充分すぎるほど見栄えが良いので単色が多いです。内装材は、無垢(本物)の「木」を使った建具、造作材、床だったり、何より違うのは、構造材そのものが、化粧用の柱や梁をふんだんに使うことです。見せる「木」「構造材」こそが違いの象徴部位です。
なお、コストのかかる造り付け家具(造作家具)は建売では見かけません。注文住宅は住宅コンセプトに合わせた素材で家具職人が設計図通りに作るのでとても魅力的です。

[性能]
性能については、様々な基準がありますので、建売でも建築条件付き住宅でも一定の基準を満たしています。

[その他]
参考に、お風呂、キッチン、洗面化粧台、トイレなど水回り商品は、注文住宅ならば自由に選ぶことができますが、そうでない場合は、ほとんどが「この中から選んでください。色は選択可能です。それ以外はオプションです。」と言うことになります。そうは言っても、そこそこの商品を製造メーカーとの交渉で大量に安く仕入れますので、限定されるにしても中級グレードの割に安いです。弊社の場合は、ユニットバスではなくホテルのような在来工法の浴室を造ることも可能です。

 

弊社はバイオエタノール暖炉(エコスマート)の正規代理店です。
このように炎を見ながら寛ぐ、安らぎの空間作りも得意としています。

R−LABELブランド(RC住宅)の在来浴室。ホテルライクの浴室です。

 

時間とともに愛着が増していく住宅を資産として持つべきだと私たちは考えています。

そのような住宅を一緒につくりませんか? 私たちにお任せください。

住宅の価値を考え直してみたい[長文コラム](2022年11月15日)

長文のコラムです。住宅に興味のある方は是非お読みください。参考になれば幸いです。

[住宅の魅力と価値]

日本の中古住宅はなぜ価値が低く、すぐに解体されてしまうのでしょうか。住宅は使い捨てる「モノ」ではない。親から子へ、子から孫へ、弊社が理想とする住宅は、代々受け継がれる大切な資産です。

価値が低下する理由。それは、歴史、災害、気候、建築基準法、そして熱しやすく冷めやすい日本人の気質、色々な要素が関係しているようです。

終戦後、焼け野原になった土地に多くの住宅を供給するには、簡易的な木造住宅や長屋、鉄筋コンクリート造の団地を早急に建築する必要がありました。富裕層は個人邸を建築しましたが「最小限住宅」と言われる小さな木造2階建が主流でした。どれも断熱のことなど考えない劣悪な環境の住宅でした。

少し豊かになると自分の家を持つ人が増えてきます。この頃は今よりも借地(地主さんが土地を貸す)が多くあり、借地に家を建てることも一般的でした。借地権を得て住宅を建てるのですが、借地はいづれ更地で地主さんに返す、という決まりがあります。しかし、借地借家法は借りる側が保護される法律です。地主さんが自分の気分で「返してくれ。」と言うこと出来ず、唯一主張できるのは、建物が地震で壊れたり、火事になって住宅が崩壊したときくらいです。ですから、地主からすると頑丈な家を建てられると一生戻ってこないのでは?という気持ちになり、「頑丈な家を建てるなら貸さない。」という契約をしてから土地を貸すことが一般的になりました。驚くべきは今でもその風習が続いており、借地に鉄筋コンクリート造など、頑丈な住宅を建築することはほぼありません。また、借りる側も自分の土地ではない場所に家を建てるので、予算を出来るだけ下げて建築するという考えになります。こうなると、資産価値のある住宅は控えますよね。ただ、いまは地主さんが高齢となり、相続時に賃借人に土地を売却することも多くなりました。少しづつ状況が変わっています。

話を少し戻します。高度成長期に入ると、自己所有の住宅が盛んに販売されるようになります。この頃も団地の建築は続いていましたが、昭和40年代になると、ステンレスの流し台、バランス釜(給湯器)、ユニットバスが導入されて、「憧れの団地」と言われるようになりました。見た目や機能は良くても、コンクリート躯体の断熱処理が無いので、夏は暑いし冬は寒い、そして壁が硝子が結露するのです。「鉄筋コンクリートは寒いし結露する。」の印象は、この頃のなごりでしょう。今では最も性能高い構造となり、富裕層がRC住宅を建築するようになりました。最近のマンションもとても心地よいです。

一方、一戸建て住宅はどのように増えたかと言えば、大手不動産会社が大型分譲地を造成して、建売住宅を数多く建築しました。他にも地元の不動産会社や建設会社が続々と建売住宅を建築しました。とにかく自分で家を持つことが大きな夢でしたから、性能よりも見た目や価格が重視され、お洒落で安価な住宅がどんどん増えました。この頃の住宅は、壁内結露を起こしやすく、シロアリが発生したり、断熱処理も施されていないため、寒くて暑い、そんな住宅がほとんどでした。当時、断熱性能が良いとされたのは、ツーバイフォー住宅くらいでした。と言いましても、窓はペアガラスでもなく、換気装置もないため、現在の住宅と比較すれば決して良い住宅ではありませんでした。

この頃の住宅ローンは、頭金2割以上で、金利は驚きの5%7%、高いですね。なんと今の10倍です。ですから、短い期間でなるべく早く返済しようと一生懸命でした。親の退職金を頭金にしてローンを組む人も多かったですね。そして「早く返済して、息子の代で建て替えだ!」こんな会話をよく聞きました。「いづれ建て替える。」という考え方が定着していたのですね。物価も上がりましたが、収入も上げり続けていましたから、ポジティブな人も多い時代でした。

その後も、バブルが崩壊するまで土地の価格が上がり続け、建物に予算をかけられない状態が続きました。この頃から「建物は価値が無くなるから良い土地を買うべき。」と言われるようになります。今もその考えを引きずっているのですが、平成に入ってから徐々に環境問題がクローズアップされることになります。そして政府は住宅の性能を上げてCO2を削減することや、長期優良住宅を建築するよう促すようになったのです。しかし、過去の質の悪い住宅に対する考え方が定着しているためか、未だに最低限の性能を有した安価な建売住宅が数多く存在しています。振り返ると、日本は戦後から積み重ねてきた、「建物の質は悪い。いづれ壊して建て替えだ。」の考えが定着しているのかも知れません。ちなみに、戦前からあった古民家は今でも魅力的で立派に残っています。戦前からある古民家は材木の質にこだわり、大工の腕にこだわり、住宅というのは代々受け継がれるものだと考えられていましたからね。

さて、話は変わりますが、現在の住宅は新築してから何年で取り壊すかご存じでしょうか。国土交通省のデータによれば、英国では約80年、米国では約60年です。我が日本は40年にも満たない状況です。このデータは全戸の平均です。日本国内で流通されている住宅、つまり空家などは除き、売りに出された物件だけなら、恐らく「築20年を超えれば解体」となることが多いはずです。土地はは更地にして売り出した方が売りやすいのです。建設業者も常に更地を探しています。もちろん建売業社や建築主がそれを求めているからです。古い家は買わない、この考え方はまさに住宅の価値が無いことを証明していますよね。

とは言え、自分好みの魅力ある住宅を建築したい気持ちはとても解ります。ですから、これから新築する住宅は資産価値の高い、魅力的で高性能な住宅を建てるべきだと思うのです。そうすることで欧州のように中古住宅の価値が上がる、そんな時代に変化して行くのだと思います。

[建物の価値(見た目や仕上げ材について)

欧州の住宅は200年以上の住宅が多く存在します。メンテナンスを繰り返すことで魅力が増し、資産価値も上がります。一方日本の住宅は残念なことに年数が経過とともに資産価値が減少します。その理由は先に書いた通りですが、他にもいくつか理由があります。日本は災害大国です。例えば、1987年の宮城県沖地震により多くの家屋が倒壊しました。これにより、建築基準法が大きく改正されたのです。昭和56年(1981年)6月1日、建築基準法施行令で新耐震基準が強化されました。つまり、昭和56年を境に、それ以前の住宅は旧耐震で危険な住宅である、と法律が定めたことになります。耐震のほかにも、耐火基準、気密断熱基準など、平成から令和にかけて様々な基準が改正されました。

これはまるで、毎年バージョンアップされるパソコンのよう。古いものは価値がなくなり、常に新しいものが欲しくなります。

実際は、もっと細かいことが常に改正されています。

(国土交通省HPから最近の改正が確認できます)

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000096.html

令和に入り、大きな改正はほぼ済みました。今後あるとすれば、太陽光パネル、蓄電池の設置など、後からリフォームできるものかと思います。新耐震基準は震度7以上に耐えられます。震度7を超える地震はまずありません。いま怖いのは、ミサイルや核兵器、河川氾濫や気候変動による予期せぬ大型台風などですが、これを解決する住宅を弊社はご提案しています。

性能以外にも、住宅の価値を下げている理由があります。それは、せっかく建築基準法に適合させたのに、とても残念な住宅が多いことです。流行りを過剰に採り入れて設計された同じ形の木造住宅が昭和の時代から始まり、今なお続いています。その多くが分譲地の建売住宅に見られます。多くの分譲地内の住宅は20年も建つと「あのとき流行った懐かしくも古い家」の集まりに見えてしまう、そう思ったことはありませんか? そして、そのなかの1区画が売却されて建て替えられると、残された他の住宅がより古さを感じるようになります。その結果、ドミノのように、次から次へと建て替えが始まるのです。分譲地の解体比率が高い理由が判ります。40年前の分譲地を見ると殆どが建て替えられているのは必然なのでしょう。新築時は新しいものに飛びつき、時が経つと飽きる。まさに、熱しやすく冷めやすい、これは日本人のよくない部分なのかも知れません。

富裕層向けの高級分譲住宅は別ですが、建物価格が2,000万円前後の分譲住宅の外観は、価格を抑えた材料で、とにかく見た目を重視しています。そうは言っても、綺麗に仕上がっているので一般の方々には区別が付かないでしょう。外壁は流行りの色や柄、そして2色の組み合わせ、まさに流行りの代表です。そして、流行りの屋根形状、とにかく高い天井、最新モデルの玄関ドア。内装の仕上げ材は、天然木材を模倣した工業製品がほとんどです。例えば「木の扉」は、木目のシートを貼り付けた商品、フローリングもそうです。いま挙げたものは素材でなく、量産された工業製品です。特徴は色ムラがなく、輝きを放つ綺麗さが、ずっと続きます。味わい深い経年変化が無いのです。綺麗なことは良いことですが、50年以上使い続けることを考えれば、出来る限り自然素材を採用すべきだと弊社は考えています。木材で言えば一品物の自然素材です。自然素材ゆえに、ムラもあり、不揃いです。しかし、年月と共に馴染み、素材色も変化します。このように経年変化を起こしながら味わいが深まるのです。良くも悪くも工業製品はシートのラッピングなので経年変化が起こりません。実はこれが20年経つと、古さや不自然さを感じる大きな原因なのです。そして、屋根形状やサッシのデザインも流行りを追いかけないことが大切です。自動車は流行りの形や色がモデルチェンジごとに変わります。だから10年前の車は古く感じるわけです。住宅も同じです。車ほど流行りのサイクルは早くありませんが「流行りの家」は20年後くらいから古さを感じます。約35年前に「憧れの白い出窓」が流行しました。憧れだった出窓、かわいそうな事に、今は迷惑な窓になっています。古さを感じるだけでなく、出窓の天井や底板からは冷気が入り結露します。なにより寒いと悩む方が多いのです。いまの住宅基準とはほど遠い低断熱です。ちなみに古民家は全てが自然素材です。経年変化で茶褐色となった柱や梁は再現することの出来ない魅力です。工業製品がない時代はそれが当たり前だったのです。当然その頃の住宅は耐震、耐火、断熱、気密性能がまったくありません。弊社は自然素材をふんだんに使いながら、今の基準に適合した心地よい住宅を建築しています。大手建売分譲会社の影響から、安価な工業製品が大量生産され、さらにそれらが価格競争で安くなり、より使われるようになっています。妥当な価格の自然素材が高価に感じられるのが非常に残念です。

先ほどから分譲建売住宅の悪いところばかり挙げてしまい、分譲住宅にお住まいの方は気分を害されたかも知れません。でも、古い分譲建売住宅は、土地を安く購入できたので、駅に近いとか、商業施設や病院があるとか、接道が広くて大きな公園があるなど、ロケーションが良い場所が多いです。40年前に購入した土地の資産家価値は、首都圏エリアならば5倍から10倍になっているのではないでしょうか。資産価値が高まった土地を思えば、良い時代に良い買い物をしたのだと思います。

40年前にも自然素材をふんだんに使った住宅は存在ます。40年後の現在、拝見しますと、経年変化でなんとも言えない素敵な雰囲気を醸し出しています。リフォームも水回り交換や外壁塗装、防水、配管関連だけで済みます。無垢の床材、天井材、建具などは勿体無くて壊せません。一方で一般的な建売住宅はそうではありません。もし、これからリノベーションするならば、自然素材を使うことをおすすめします。弊社は建築家を交えて、奥深く考えた設計をします。ずっと先まで心地よく過ごしていただける、価値ある家をつくります。ちなみに弊社は建築家の先生方から依頼を受けて、建築家の自邸(新築やリノベーション)を複数お任せいただきます。やはり建築家の先生方は工業製品は使いません。室内ドアも床も内壁も自然素材、本物にこだわります。

リフォーム、リノベーションを検討されている方に少しだけアドバイスします。価格優先の「新築に蘇るリフォームパック。丸ごと一式○○万円。」というPR情報を多くのリフォーム店やホームセンターで見かけます。この場合、仕上げ材はほぼ全てが工業製品で固められたプランだということを認識されると良いと思います。当然、木の香り、柔らかさはありません。

[建物の価値(構造について)

さて、ここまでは、仕上げ材や建物の形についてでした。実は最も深刻なのは、「構造」です。日本の住宅は木造が多いのですが、日本の夏は高温多湿、冬は低温低湿という過酷な気候です。欧州で生まれ育って日本に移住、最近まで中古住宅に住んでいた外国の知人は、「なぜ日本の住宅はこんなに寒くて暑いんだ。」と驚いていました。その賃貸住宅は築30年で、壁や天井、床の断熱や窓の断熱を考えていない住宅でした。薄い断熱材が柱の中に、申し訳なさそうに、ヒラヒラと貼り付けてある程度で、その断熱材には結露水が染み込み、重くなり、垂れ下がり、断熱どころでなく、木材を腐食させる原因になっていました。そして窓ガラスは単板(ペアガラスではない)、サッシの性能も悪く隙間風が入る、いわゆる典型的な昭和の日本住宅でした。日本人は我慢強く慣れているので何も言いませんが、良い住宅で生まれ育った欧州の方々は耐えられないようです。欧州の住宅は断熱性能がとても良くて、トリプルガラスも当たり前です。ですからオイルヒーターだけで十分暖かいのです。その方は、断熱と強度を重視して、RC(鉄筋コンクリート)住宅を新築しました。リビングに暖炉を備え付けたのですが、コンクリートの壁が温まると、暖炉の熱だけで暖かさを保ちます。参考ですが、コンクリートは蓄熱体と言われており、熱を溜め込んでくれるのです。夏は冷やすと涼しさを放出してくれます。

日本でもようやく高断熱高気密の住宅が義務化されました。高気密なので換気システムも義務化されました。綺麗な空気を循環させるためです。

一般的な木造住宅は柱や梁の間に断熱材を詰め込み、外壁は工業製品のサイディング。、内側は石膏ボードを貼り付けます。そうすると、木の構造材(柱や梁)は完全に隠れてしまうのです。完全に構造材が密閉され、木が呼吸できません。今は通気ができるよう様々な工夫がなされていますが、全ての柱や梁が通気されているかと言えば実は今でも限界があります。

本当ならば、室内側は構造材を見せるような設計にして、構造材が呼吸できるようにすることが理想です。それにより、いつでも構造材の様子もわかります。

ただ、防火地域では建築基準法の規制がかかり、燃える木の構造材は隠さなければなりません。防火地域は東京都内の住宅密集や駅近などにとても多いです。

防火地域の場合、弊社はRC(鉄筋コンクリート造)をお勧めしています。鉄骨造も木造と同じように、鉄の柱や梁が隠れています。もちろん、鉄骨工場で錆止め処理は施されていますが、もし雨漏りした場合、その部分から錆が発生しても、見つけることは困難です。これが鉄骨造の一番怖いところです。軽量鉄骨も重鉄も同じことです。参考ですが、木材でも耐火性能に優れたものがあります。木造構造ビルなどに使われる「CLT」という材料です。CLT(Cross Laminated Timber)集成材(木材を交互に重ねて作る部材)は、コンクリートに比べ軽いため、地盤が悪い場所には最適ですが、価格が非常に高いため現実はRC住宅をおすすめしています。

少し、RC住宅について触れたいと思います。RC住宅は鉄筋コンクリートで壁や床を造ります。当たり前ですが、鉄筋は、コンクリートの中にあります。鉄筋は錆びないのか?と、心配になりますが、サビは酸性の状態で発生します。コンクリートはアルカリ性なので、錆が起こらないのです。驚きですよね。余談ですが、鉄筋とコンクリートは、サビを防ぐほか、圧縮や引っ張り強度を互いに補うという奇跡のコラボで、最強の構造と言われています。木造は耐震等級の認定をもらうため、一生懸命計算して認定を目指しますが、コンクリートは黙っていても強固です。鉄筋コンクリートの欠点は、外壁や防水のメンテナンスを行わないと、外壁にヒビが入ったとき、雨水がコンクリート内に侵入して錆を起こしてしまうことです。木造も同じですが、10年から12年に一度はメンテナンスが必要です。

RC住宅は外側に断熱材を貼る外断熱工法と、内側に貼る内断熱工法があります。外壁のクラック(ヒビ)を目視するには、内断熱工法しかありません。専門家の間で、内外どちらが良いかという議論がなされますが、断熱性能だけで比較すると外断熱の方が断熱効果が高いと言われています。しかし、クラックを目視することが出来ないというデメリットがありますし、外観はRCらしさを出せません。議論は分かれるところです。

[住み心地]

住み心地は人それぞれです。お客様からよく言われるのは、木に包まれた住宅、木の香りがする住宅、です。木はとても安らぎます。ここで注意すべきは、皆さんがイメージしている「木」は自然素材の「木」だと言うことです。先に書いた通り、工業製品ですと、柔らかさや香りはありません。ですから、木造でも工業製品で仕上げられた部屋は理想とはかけ離れています。注文住宅以外は工業製品と考えた方が良いと思います。

ちなみに、RC住宅は室内を自然素材で仕上げることが可能です。そうすると、最高レベルの強度や性能を持ちながら、「木」の香りと柔らかさを兼ね備えた理想の住宅になります。

参考に、マンションも同じことです。新築マンションは工業製品だらけです。リノベーションするときに、自然素材をふんだんに使用することをお勧めします。但しマンションの場合、管理規約により床材の遮音性能値が指定されていることがあります。その場合、床材だけは自然素材の無垢フローリングが使えませんが、質の良い床材がありますのでご安心ください。

お客様から聞かれるなかで多いのは、高断熱高気密に関することです。光熱費が気になりますからね。これは、どこまで求めるかによりますが、究極は「壁式のRC住宅(鉄筋コンクリート住宅)」です。なぜRC住宅なのかと言えば、イメージですが3Dプリンターのように、隙間なくコンクリートをゆっくりと流し込んで造るからです。型枠を作ってコンクリートを下から上へ徐々にゆっくりと流し込むので、小さな蟻(アリ)が通る隙間もありません。当然ながら超高気密になります。断熱も分厚いコンクリートに分厚い断熱材ですから究極です。RC住宅というと、かなり多くの方々に「冷たく寒く結露するのでは?」と聞かれます。それは昔むかしの団地のお話です。

そもそも、木造や鉄骨の住宅も基礎(住宅を支える土台)は鉄筋コンクリートです。なぜなら腐食せずに強度もある、そしてシロアリ対策もです。イメージしやすく言いますと、RC住宅はその優秀な基礎をそのまま上に伸ばして壁にしている住宅だと言うことです。

ちなみに弊社は木造建築も得意としており、多くの受賞実績があります。弊社の建築する木造は、柱や梁を組み立てたのち、ビッシリと断熱材を張り巡らせますので高気密高断熱ですそして、何より自然素材にこだわります。多分、「今まで見てきた家と何か違うんだよなぁ。」と感じてくれるはずです。デザインも香りも、柔らかさも、室内に入った瞬間に感じていただけます。

そして、弊社の建築するRC住宅は、性能や強度が良いのは大前提として、お客様の好みによって内装をデザインします。木に包まれたい方はそのように。逆にアートのようにコンクリートを剥き出しにして、斬新なデザインを好まれるお客様にはそのように。

弊社は、RC住宅、木造住宅、どちらも資産価値がある住宅を建築します。

参考までに性能の高い住宅はどれか。以下は性能の高い順です。

※ここで挙げる住宅は3階建以下の建築物です。

地震(耐震性)   

壁式鉄筋コンクリート造重量鉄骨造木造=軽量鉄骨造

火災(耐火性能)

壁式鉄筋コンクリート造重量鉄骨造木造(耐火仕様)軽量鉄骨造木造

静かさ(遮音性)

壁式鉄筋コンクリート造重量鉄骨造木造軽量鉄骨造

台風(耐風性)

壁式鉄筋コンクリート造重量鉄骨造木造=軽量鉄骨造

洪水・津波(耐水圧性)

壁式鉄筋コンクリート造は津波にも耐えられる駆体です。

重量鉄骨造は外壁材によりますが耐えられます。ALC材も強固です。

木造は床上浸水程度なら耐えられますが河川氾濫や津波では流されます。

軽量鉄骨造も木造とほぼ同じです。

価格(安い順に記載)

木造(建売仕様)→軽量鉄骨造(安価仕様)→木造(一般的な注文住宅)→木造(弊社の高級注文住宅)→RC造(弊社仕様)=軽量鉄骨造(ハウスメーカー仕様)→重量鉄骨造(ハウスメーカー仕様)=RC造(弊社のこだわり仕様)

[耐用年数]

耐用年数は正式には法定耐用年数と言います。端的にいうと資産価値を示すものです。年数が長いほど資産家価値が高いということです。国税庁のホームページに詳しく掲載されています。

https://www.keisan.nta.go.jp/h29yokuaru/aoiroshinkoku/hitsuyokeihi/genkashokyakuhi/taiyonensutatemono.html

住宅の場合、木造22年、軽量鉄骨造27年、重量鉄骨造34年、RC(鉄筋コンクリート造)47年です。

耐用年数は住宅ローンにも影響します。

[まとめ]

上記の性能では木造が下のランクになっていますが、弊社が建築する住宅は国の基準をクリアした高性能住宅なのでご安心ください。弊社の木造住宅は耐用年数を見直してもらいたいほど価値の高い建築物です。

弊社はお客様から様々な条件をお聞きして最適な住宅(構造から仕上げ材、デザインまで)をご提案いたします。その一部が次の内容です。

1、建築場所(防火エリアか否か、災害マップ、地盤状況、接道状況、人通り、近隣施設など)

2、予算

例えば、土地(エリア)が非防火地域で建物予算を抑えるなら木造。少し予算に余裕があって非防火地域でRC造が希望でも地盤が悪ければ木造。RC造希望で地盤が悪くて地盤改良や杭を打つ必要があり数百万円の加算が出来るならばRC造。予算の有無に関わらず防火地域ならばRC造。河川氾濫地域ならRC造。どの地域でも木造建築に拘りを持つなら自信を持って最高級の弊社の木造住宅、など、ケースバイケースで決めるべきだと考えています。

3、デザイン性

外部に木部をたくさん見せたい、RC打ち放し、古民家のようなたたずまい、屋上緑化を希望、寄棟の屋根、壁面をアールにしたい、ビルドインガレージ、など、お客様の求める内容から設計します。

4、各種性能を重視するか否か

スタジオやテナントにしたいので遮音性が必須、避難場所に選ばれるような頑丈な家が良い、とにかく断熱、ZEHなど。

5、補助金

使える補助金は全て使いたい場合は、補助金が摘要される仕様に合わせた設計となります。

6、工期

とにかく急ぐ場合は建売住宅しかありません。注文住宅の場合、延床面積40坪程度だとして、設計図が完成して建築確認申請が受理されてから、木造ならば4ヶ月から6ヶ月、鉄骨は6ヶ月から10ヶ月、RCは9ヶ月から12ヶ月程度です。

住宅建築は奥が深いので、じっくり話し合いながらプランを進めるべきです。建売住宅もきちんと選べば良い建築物があります。他社物件でも、弊社が見極めることも可能です。首都圏エリアならば費用はいただきませんのでご安心ください。土地からお探しの場合は総予算を考えて土地の値段と建物に値段を振り分けましょう。最後に、弊社の得意としている住宅は、RC造と木造です。鉄骨も建築していますが、住宅の場合はお勧めしていません。また、店舗併用住宅、店舗兼用住宅、2世帯住宅もお任せください。その場合は内外共に遮音性の高いRC造がおすすめです。お気軽にご相談ください。

R−LABEL   株式会社相川スリーエフ 株式会社One’s Life ホーム

 

[木造住宅]

[RC住宅]

 

[参考]

※RC住宅は大きく3つの種類があります。コンクリート住宅、RC住宅、とひとまとめにされますが、実はまったく違うので、是非ご理解いただくべきだと思います。

1、WRC 壁式鉄筋コンクリート(壁で強度を保つ) 特徴は低層の中では最強の性能を持ちます。とにかく頑丈なので台風でも揺れません。マンションのような壁の隅、天井に凹凸がなくスッキリしています。

2、RC 鉄筋コンクリート(ラーメン構造) 鉄筋コンクリートで柱や梁を造り、その間にコンクリートの壁を造る工法です。地震のときは、あえて揺れを起こして力を分散させます。高層に向いている構造です。マンションがそうです。部屋の隅に柱の出っ張りがあるのが特徴です。低層住宅には不向きです。

3、PC (プレキャストコンクリート)工場でコンクリートの壁をピースで造ります。それを大型トラックで現場に運び、レッカーで吊り上げて、1ピースごとに並べて繋ぎ合わせます。ハウスメーカーのコンクリート住宅がPC工法です。繋ぎ目が多い工法なのはデメリットで、工期が早いのがメリットです。

核シェルターはどこに頼めば良いのか。当社のYouTubeチャンネルをご覧ください。(2022年11月03日)

こんにちは。WEB担当の佐藤凛です。今日は朝からJアラートのことで大変でした。東京にいた私でさえ不安だったのですから、実際にJアラートが発令された、宮城県、山形県、新潟県の皆様はどうして良いかわからなかった事と思います。

今まで、ミサイルや戦争はなど遠い他国のことだと思っていましたが、そうは言っていられない状況になってきたようです。考えてみれば日本の周辺には核兵器を保有する国が3つもあります。

岸田文雄首相は2022年10月17日の衆院予算委員会で核攻撃を想定した核シェルターの設置について「現実的に対策を講じていく必要がある、という問題意識は持っている。」と述べました
改めて、有事の際はどうすべきなのか、考えるときが来たのかもしれません。明らかに今までと違う事態になっています。これから先、どうすれば良いのでしょうか。

内閣官房のホームページにその対策が書かれています。
https://www.kokuminhogo.go.jp/kokuminaction/qa.html

その中から一部抜粋します。内閣官房のホームページによれば、「どのような建物などに避難すれば良いのでしょうか。」に対して、「近くの建物(できればコンクリート造り等頑丈な建物)の中又は地下街、地下駅舎などの地下施設に避難してください。」とあります。しかし、日本の住宅の殆どが木造住宅です。飛来物が落下すれば屋根、天井を突き破ります。

また、自宅にいる場合はどうしたらよいでしょうか。に対しては、「すぐに避難できるところに、より頑丈な建物や地下(地下街、地下駅舎などの地下施設)があれば直ちにそちらに避難してください。それができない場合は、自宅で、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。」とあります。

やはり、私たちが考えるべきは、「自分の身は自分で守る。」しかないようです。
そして、自宅を安全な場所にするしか無いように思えます。

ここ最近。鉄筋コンクリートの家(RC住宅)のお問い合わせと、核シェルターのお問い合わせが増えています。他にも木造住宅の地下をシェルター化できないか、という質問もいただきました。やはり皆さんもテレビやニュースをご覧になって、不安に思っていることが判ります。ちなみに、RC造住宅、木造住宅、鉄骨造住宅、すべて、地下にシェルターを造ることは可能です。

核シェルターについては、
当社のYouTubeチャンネルでも説明しています。

https://www.youtube.com/channel/UCoRQFM-xEfe1bG7x4-5mRew

地下の核シェルターは普段は多目的ルームとして活用できますので、シェルターという考えを持つ必要はございません。快適に過ごせるスペースです。

「核シェルターはどこに頼めば良いのか。」地下核シェルターはもちろん一級建築士事務所・特定建設業の建設会社が安心です。ユニット型の核シェルターも室内に置く場合は建物の強度計算(構造計算)が必要ですし、外部(敷地内)に置くにも確認申請が必要なので同じだと考えてください。

弊社は一級建築士事務所・特定建設業を持つ建設会社で、RC住宅、木造住宅を得意としており、地下室の建築もお任せいただけます。

世界中で戦争や紛争が絶えないどころか増えています。緊張状態が続いていますが、早く安心して暮らせる日がくることを祈るばかりです。

 

家具や家電も一緒に、これはとても大切なこと。(2022年10月25日)

新築やリノベーションをご提案するとき、ご希望があれば、家具やカーテン、照明や暖炉まで一緒に提案いたします。もちろん販売もしています。そして、大手家電商社と取引しているので冷蔵庫やエアコンなども一緒に提案可能です。例えば冷蔵庫はキッチンデザイン設計でとても重要です。以下の写真をご覧ください。冷蔵庫が溶け込んでいると思います。設計段階で決めることをお勧めします。

 

もし住宅ローンやリフォームローンをご検討ならば、トータルのお見積書を作成いたします。家具や家電など、思いのほか費用がかかるので、同時に予算を組むことが大切になります。

外構工事もご提案します。門扉、フェンスをどうするか、オープンガーデンにするか、そして植栽をどうするか、カーポートは建蔽率を考えて設置可能かどうか、外構も建築の一部だと思います。

台風から家を守るために。(2022年09月20日)

戸建て住宅にお住まいの皆様の台風対策は重要ですよね。
風で飛ばされないよう庭やベランダの置物を室内に入れたり、移動できない物は確実に固定したり。カーポートがある場合は、補強柱をセットしたり、洪水が心配なエリアでは土のうも必要になります。それはそれとして、長い目で見たとき、根本的に見直すべき問題もあります。

例えば木造住宅の場合、思いのほか簡単に屋根が吹き飛ばされるんですよ。瓦やコロニアルなど表面だけでなく、写真のように屋根丸ごと飛ばされるのです。

このような状態になる理由はいくつかあります。一つは軒の出幅が大きくて、軒の下から巻き込んだ強風が屋根を持ち上げる場合。古い建物では、補強をすることや屋根の形状を改修する必要があります。

もう一つは、窓の耐風圧性能が低く、窓が外れたり、硝子が割れることで、室内に強風が入り天井を突き上げることで、屋根が丸ごと吹き飛ばされるという現象が起こります。

外壁、屋根、サッシの状態の確認と適正な診断、計画的なリフォーム、改修工事が必要となりますね。

具体的にどのようなリフォームを行うべきなのでしょうか。当社が提案するリフォームをご紹介します。

※高断熱高性能住宅の場合は、築年数が浅いので、窓にシャッターを付けることをご提案。2階にシャッターがない場合が多いので、足場を架ける外壁塗装と一緒に行うと良いです。

※築20年以上経過している住宅は、ご予算にもよりますが、補助金を使って「住宅を丸ごと断熱する工事」と一緒に、シャッター付きの高性能サッシに取り替えること。軒の出が大きい場合は形状を見直す。大掛かりですがお勧めします。

※これから新築をお考えの方には、建築場所のハザードマップを見ながら、木造住宅にすべきか、RC住宅にすべきかを検討すると良いと思います。参考ですが台風の多い沖縄ではRC住宅が主流です。店舗には袖看板がありません。看板は風で飛ばされるので壁面にペンキで書き込むんですよ。

どこまで考えるかは難しいところですが、地震、台風、竜巻、突風、河川氾濫、土砂崩れ、ゲリラ豪雨、洪水、挙げるとキリがないほど日本は災害が多いです。「災害から身を守る安全な住宅」をご提案します。新築もリフォームもお任せください。

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