
2026年9月更新
マドリエとは?
LIXILの流通FCと「マド本舗」の違い
当社、株式会社相川スリーエフも加盟している
「マドリエ(MADOLIER)」とは何か。
以前、お客様からご質問をいただいたことをきっかけに、
この記事を公開しました。
その後、窓リフォーム市場の拡大、国による大規模な断熱窓補助制度、
そしてLIXILが展開する
「PATTOリクシル マド本舗」の急成長など、
私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。
そこで2026年9月、LIXIL公式サイトに掲載されている全国のマドリエ加盟店を
改めて調査し、店舗数と運営企業数を一店ずつ集計しました。
293店舗
全国267社が運営
約597店舗
全国47都道府県へ拡大
店舗数・企業数が緩やかに集約されています。
一方、一般のお客様向けに窓・玄関ドアリフォームを提供する
「マド本舗」は急速に店舗網を拡大し、
現在ではマドリエのおよそ2倍の店舗規模となっています。
マドリエとは
マドリエは、住宅用サッシや住宅建材を取り扱う地域の建築資材販売会社によって
構成される、LIXILの流通販売店向けフランチャイズチェーンです。
LIXIL公式サイトでは現在、マドリエを、
住宅用アルミサッシの施工・販売を主とする
全国約300社の建築資材販売会社が加盟するネットワークと説明しています。
窓、玄関ドア、エクステリア、インテリア建材、キッチン、浴室、
トイレなど、LIXILが取り扱う幅広い住宅関連商品を、
地域の工務店、建設会社、リフォーム会社、
そして一般のお客様へ供給する役割を担っています。
単純な「窓屋さん」ではありません。
商品知識、積算、設計、施工、現場管理、配送、メンテナンスなど、
地域の住宅建材流通を支える専門企業のネットワークです。
「マドリエ」という名前の意味
MADOLIERという名称は、
「MADO(窓)」「MADOLI(間取り)」「LIVING(住まい)」
「IE(家)」などを組み合わせた名称です。
また「LIER(リエ)」には、フランス語で
「つなぐ」「結びつける」という意味があります。
地域の住宅会社、お客様、メーカー、施工店などをつなぎ、
住まいに関わる大きなネットワークを形成していくという考えが
込められています。
始まりは1973年。「TFC」から50年以上
マドリエの前身は、1973年にスタートした
「TFC=トステムフランチャイズチェーン」です。
当時のトーヨーサッシ、後のトステムが、
地域のサッシ販売店とともに全国の住宅サッシ流通網を構築しました。
当時の住宅サッシ販売店は、メーカーから規格製品を仕入れるだけではなく、
自社工場でサッシを組み立て、ガラスを切断し、
網戸を製作し、加工した商品を現場まで配送して施工していました。
現在の完成品物流とは大きく異なり、
サッシ販売店には加工・製造・施工まで非常に幅広い技術が求められていました。
TFCはその後、500拠点を超える全国ネットワークへと成長していきます。
2011年、LIXILが誕生
2011年、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、
東洋エクステリアなどの事業が統合され、LIXILが誕生しました。
これに伴い、従来のTFCもLIXILの新しい流通フランチャイズへ再編され、
2012年には「LIXIL FC マドリエ」として新たなスタートを切りました。
全国約350店から、現在293店舗へ
マドリエは、企業統合、事業承継、後継者問題、
加盟企業同士のM&A、地域流通の再編などによって
店舗数と企業数が変化してきました。
| 時点 | 企業数 | 店舗数 |
|---|---|---|
| 2012年 マドリエ本格スタート | 約350 | 約350 |
| 2025年5月 | 280社 | 305店舗 |
| 2026年9月 当社調査 | 267社 | 293店舗 |
2025年5月から2026年9月までで見ると、
企業数は280社から267社へ13社減少、
店舗数は305店舗から293店舗へ12店舗減少しました。
率にすると、
企業数は約4.6%減、店舗数は約3.9%減です。
しかし、この数字だけを見て
「マドリエが衰退している」と考えるのは適切ではありません。
実際には、同一企業が複数店舗を運営するケースや、
マドリエ企業同士の統合によって1社当たりの規模が拡大しているケースもあります。
今回の全国調査でも、
1社で2店舗、3店舗、さらには5店舗を運営している企業が確認できました。
つまり、マドリエでは店舗・企業数の集約とともに、
加盟企業の大型化・広域化も進んでいると考えることができます。
マドリエNETとは
マドリエには、全国加盟企業が情報を発信する
「マドリエNET」があります。
各加盟店がそれぞれ自社ページを持ち、
施工事例、商品情報、地域情報、リフォーム情報などを公開しています。
地域の工務店、建設会社、不動産会社などのプロユーザーにとっても、
地域のサッシ・住宅建材会社を探すための情報源として長年利用されてきました。
マドリエは「紹介サイト」ではなく流通FC
マドリエとマド本舗の違いを理解する上で、
最も重要なのがこの点です。
マドリエは単に
「LIXILの商品を扱っています」という会社を集めた
販売店検索サイトではありません。
LIXILと地域の住宅建材流通会社が連携する
フランチャイズ組織です。
マドリエ企業は一般のお客様への販売だけではなく、
地域の工務店、住宅会社、リフォーム会社、建設会社などへ
商品を供給する「流通店」として重要な役割を担っています。
- 住宅用サッシ
- 玄関ドア
- エクステリア
- インテリア建材
- キッチン
- ユニットバス
- トイレ
- 各種住宅設備
- リフォーム商材
など、LIXILの商品を幅広く扱います。
急拡大している「PATTOリクシル マド本舗」
一方、LIXILは2019年から、
窓・玄関ドアリフォームの専門店ネットワーク
「PATTOリクシル マド本舗」を展開しています。
マドリエとマド本舗は、同じLIXILのネットワークですが、
目的は大きく異なります。
マドリエが地域の建築会社や工務店など
プロユーザーへの商品流通を重要な役割としているのに対し、
マド本舗は、
地域密着型の専門店ネットワーク
という性格が強くなっています。
マド本舗は506店舗から約597店舗へ
ここ数年、マド本舗の拡大スピードは非常に速くなっています。
マドリエ
305店舗
マド本舗
506店舗
マドリエ
293店舗
マド本舗
約597店舗
2025年5月時点で、マド本舗はすでに506店舗ありました。
その後も加盟店舗を増やし、
2026年には全国約597店舗規模まで拡大しています。
2025年時点ではマド本舗の店舗数は
マドリエの約1.7倍でした。
現在では、
マド本舗の店舗網はマドリエのおよそ2倍
の規模になっています。
マドリエが長い歴史を持つ流通FCとして一定規模を維持する一方、
一般のお客様向けの窓リフォーム専門ネットワークが
急速に拡大していることが分かります。
なぜマド本舗が急増しているのか
大きな理由の一つは、日本の住宅市場が
「新築中心」から
「既存住宅の性能向上・リフォーム」
へ変化していることです。
特に2023年から始まった国による大規模な窓断熱補助制度によって、
内窓、外窓交換、カバー工法、玄関ドア交換などの需要が
急速に拡大しました。
LIXILも「インプラス」「リプラス」「リシェント」などを中心に、
窓・玄関ドアリフォーム市場へ積極的に商品を投入しています。
その地域の相談・施工拠点となるのがマド本舗です。
また、マド本舗のWEBサイトでは、
- 地域店舗検索
- 施工事例
- お客様の声
- 補助金情報
- 商品情報
- 自動見積シミュレーション
- WEB問い合わせ
など、一般のお客様が直接利用しやすい仕組みが整えられています。
マドリエとマド本舗は競合するものではありません
マドリエとマド本舗は、
「どちらが上か」
「どちらか一方に加盟する」
という関係ではありません。
役割が異なります。
マドリエ
LIXIL商品を地域へ供給する、
流通・施工・技術のネットワーク。
マド本舗
一般のお客様へ窓・玄関ドアリフォームを提供する
専門店ネットワーク。
実際、多くのマドリエ加盟企業が、
マド本舗にも加盟しています。
つまり、
「マドリエ+マド本舗」
という会社も数多く存在します。
「マドリエ+マド本舗」という組み合わせ
当社、株式会社相川スリーエフも、
LIXIL FC マドリエ加盟企業であり、
PATTOリクシル マド本舗加盟企業です。
マドリエとして長年培ってきた、
- 商品調達
- サッシ技術
- 建材流通
- 工務店対応
- 設計・積算
- 施工
- メンテナンス
という機能に加え、マド本舗として、
- 一般のお客様への提案
- 現地調査
- 実測
- 窓リフォーム
- 玄関ドアリフォーム
- 補助金対応
などの機能を強化することができます。
新築サッシから「窓リフォーム」へ
住宅サッシ業界そのものも、大きく変化しています。
昭和から平成初期まで、サッシ販売店はメーカーから
バラバラの部材、いわゆるノックダウン商品を仕入れ、
自社工場でサッシを組み立てていました。
- サッシ組立
- 切詰加工
- ガラス切断
- ガラス組込み
- 網戸製作
といった日常的な加工業務そのものが、
サッシ技術者を育成する教育の場でもありました。
現在はメーカー完成品が増え、
販売店側で加工する機会は以前より大きく減少しています。
一方、リフォームでは既存建物に合わせた
実測、納まり判断、加工、施工が必要です。
そのため、
新築サッシの物流は合理化された一方で、
リフォームを担う高度な現場技術者が不足する
という新しい課題が生まれています。
商品があっても、施工能力がなければ工事はできません
窓リフォームは、メーカーが商品を製造するだけでは完成しません。
- 現地調査
- 実測
- 商品選定
- 納まり確認
- 見積
- 発注
- 工程管理
- 搬入
- 施工
- 補助金申請
までを正確に行える人材が必要です。
特に既存住宅は、一軒一軒、
窓の寸法も建物の状態も異なります。
窓リフォーム市場が拡大すればするほど、
施工技術者、実測担当者、施工管理者の育成が重要になります。
株式会社相川スリーエフの取り組み
株式会社相川スリーエフでは、
サッシ業務を一人の担当者だけに依存せず、
業務を専門化しています。
- 営業
- 現地調査・実測
- 積算
- 設計
- 発注
- 納期管理
- 工場加工
- 配送
- 施工
- 施工管理
- 工程管理
- 補助金対応
それぞれのスタッフが専門性を高め、
チームとして一つの工事を完成させます。
当社は国土交通大臣許可の特定建設業者として、
住宅サッシだけでなく、ビルサッシ、住宅リフォーム、
RC建築、木造建築、不動産まで幅広く事業を行っています。
窓だけを交換する工事から、
住宅全体の断熱改修、新築住宅まで対応できる組織を構築しています。
2026年、マドリエとマド本舗はどう変わったのか
50年以上の歴史を持つTFC・マドリエ。
そして2019年に始まり、
急速に全国へ広がったPATTOリクシル マド本舗。
今回、全国の加盟状況を改めて調査すると、
二つのネットワークがそれぞれ異なる方向へ進化していることが
はっきりと見えてきました。
マドリエ
267社・293店舗
地域の建材流通、施工、プロユーザー対応を担う
LIXILの流通FC。
マド本舗
全国約600店舗
一般のお客様を中心に、
窓・玄関ドアリフォームを提供する専門店ネットワーク。
マドリエは企業数や店舗数だけを追い求めるネットワークではなく、
企業統合や大型化を伴いながら、
地域の住宅建材流通を担う専門企業集団として存在しています。
その一方でマド本舗は、
窓リフォーム市場の拡大に合わせて、
全国の相談・施工拠点を急速に増やしています。
この二つが重なることで、
+
「調査・提案・施工までできる会社」
という地域ネットワークが形成されています。
全国のマドリエを探す
全国のマド本舗を探す
https://www.pattolixil-madohonpo.jp/shop/search
全国のLIXIL公式掲載情報をもとに株式会社相川スリーエフが独自集計しました。
マドリエは同一企業が複数店舗を運営するケースがあるため、
「企業数」と「店舗数」を分けて集計しています。
加盟店は随時増減するため、最新情報はLIXIL公式サイトをご確認ください。
マドリエの原点「協働の理念」
トーヨーサッシ創業者、潮田健次郎氏が掲げた
「協働の理念」。
同一の目標を持ち、
その完成のために協力することで、
各自の成果を最大に高めること。
メーカーと地域企業が単なる売り手・買い手ではなく、
お互いが独立した企業として協力しながら市場をつくる。
1973年に始まったTFCから50年以上。
会社名も、商品も、市場も、住宅も大きく変わりました。
しかし、この考え方は現在のマドリエにも受け継がれています。









