9月2026

東京23区の築古ビルを企業本社へ。相川スリーエフが始める「第二の新築」再生事業(2026年09月21日)

BUILDING REGENERATION / TOKYO & METROPOLITAN AREA

築古ビルを、
企業の「本社」へ。
壊す前に、価値をつくり直す。

東京23区、そして首都圏に残る築古RC・S造ビル。
土地には価値がある。躯体もまだ使える。けれど、外観・窓・設備・使い方が古いことで、本来の価値を発揮できていない。

相川スリーエフは、不動産・建築・窓・カーテンウォール・外装ファサード・金属加工を一つの事業として組み合わせ、
古いビルを「もう一度選ばれる建築」へ再生します。

築古ビル取得
定期建物賃貸借
コンバージョン
RC再生
カーテンウォール
金属ファサード
企業本社

A QUESTION FOR TOKYO

築50年だから、
建物の価値はゼロなのでしょうか。

私たちは、そうは考えていません。

税務上の「法定耐用年数」は、建物の物理的な寿命そのものではありません。
構造躯体の状態、耐震性、劣化状況、立地、用途、改修後の収益性。
建物の価値は、本来それらを総合して考えるものです。

東京23区には、駅から近く、周辺の土地価格も高いにもかかわらず、
古い外観、単板ガラス、旧式のアルミサッシ、老朽化した設備によって、
十分な賃料や企業価値を生み出せていない中小規模ビルが残されています。

建て替えるには多額の資金が必要です。
解体すれば、長年使ってきた躯体もすべて失われます。

ならば、その躯体を使いながら、建物の商品価値だけを大胆につくり直す。

私たちは、それを「第二の新築」と呼んでいます。

BEFORE / AFTER

同じ建物でも、
ここまで変えられる。

下の2枚は、東京23区内・敷地約30坪・3階建てRCビルを想定した再生イメージです。
古い校舎のような外観を、躯体を活かしながら企業本社へコンバージョンする構想です。

BEFORE
改修前の築古3階建てRCビル
AFTER
カーテンウォールと外装パネルで再生した築古RCビル
改修前|古い塗装外壁、既存アルミサッシ、引戸のエントランスを持つ築古RCビルを想定
改修後|縦型カーテンウォール、白系外装パネル、サイン・デザインパネル、照明計画により企業本社へ再構成

※画像は事業構想を表現するイメージパースです。実際の改修可否・開口変更・構造補強等は現地調査、構造検討、法令確認に基づき判断します。

THE IDEA

「空き家再生」で実証された発想を、
東京の築古ビルへ。

この事業を考える上で、私たちが敬意を持って注目している先行事例の一つが、
日本経済新聞(2026年9月21日)でも紹介された株式会社ジェクトワン様の空き家活用サービス「アキサポ」です。

アキサポは、所有者から空き家を一定期間借り受け、
リノベーションを行い、利用者へ転貸することで、
古い建物を再び収益を生む資産へ変えてきました。
2025年には日本サービス大賞「国土交通大臣賞」も受賞しています。

「古いから壊す」ではなく、
「使い方と価値を設計し直す」。

私たちは、この優れた発想に強く共感しています。。

相川スリーエフが考えているのは築古住宅だけでなく、
東京23区・首都圏のRC・S造築古ビルを対象にした、より建築的で、より大規模な再生事業です。

そして、借り上げだけに限定しません。

FOUR ROUTES

借りるだけではない。
最も合理的なスキームを選ぶ。

建物によって、所有者によって、そして利用する企業によって正解は変わります。
最初から一つの契約方式に固定する必要はありません。

01 / LEASE
定期借家で
再生する
オーナーが所有を継続し、一定期間の利用権を事業側へ。改修・運用条件を事業収支から設計。
02 / PURCHASE
物件を
購入する
改修投資が大きい場合は、長期賃借より取得の方が合理的なケースもあります。
03 / COMPANY OWNED
入居企業が買い、
本社にする
古いビルを企業自身が取得し、相川スリーエフが一棟を専用本社へコンバージョン。
04 / JOINT PLAN
オーナーと
共同で考える
改修負担、賃料、期間、将来売却まで含め、一棟ごとに最適な形を検討します。

FOR BUSINESS OWNERS

中小企業だからこそ、
「一棟本社」は武器になる。

大企業のような巨大な本社は必要ない。
しかし、自社らしさを感じさせる本社は持ちたい。

東京23区の優良立地で新築ビルを一棟取得することは、簡単ではありません。
一方、築古ビルまで視野を広げれば、選択肢は変わります。

古いRCビルを取得し、ファサード、エントランス、窓、内装、照明、サインを一新する。
1階をショールーム、上階を執務室や会議室にする。
企業ロゴをデザインパネルへ組み込み、建物そのものをブランドにする。

「貸事務所に入る」のではなく、
「自社のための建築を持つ」。

その選択肢を、もっと現実的なものにしたいと考えています。

築古ビル再生後の企業本社オフィス内装イメージ

FROM OLD BUILDING TO HEADQUARTERS

外観だけではない。
企業の働き方までつくり直す。

01 / BRAND

企業の「顔」をつくる

エントランス、サイン、照明、ファサードを一体で設計。
建物そのものを企業のブランディングへつなげます。

02 / WORKPLACE

働く場所を再設計する

受付、会議室、執務スペース、ラウンジ、ショールーム。
一棟利用だからこそ、部署や来客動線まで含めて設計できます。

03 / PERFORMANCE

建物性能も更新する

高性能窓、Low-E複層ガラス、外皮、空調、照明などを検討し、
見た目だけではない再生を目指します。

FINANCING SIMULATION

では、3億円規模の事業を、
どうやって成立させるのか。

築古ビル再生を「建築」だけで考えると、大きな改修費に目が向きます。
しかし、本来は物件取得・自己資金・融資・利用方法まで含めた一つの事業です。

築古ビル再生の資金スキーム シミュレーション

※上図は、ビル購入2億円・改修1億円・諸費用2,000万円・総事業費3.2億円、自己資金8,000万円、銀行融資2.4億円、20年返済、年2.5%、元利均等返済を仮定した概算例です。

土地担保だけで考えて、最初から諦めない。

例えば30坪の土地があり、周辺相場を仮に坪500万円と置けば、
単純な土地価格イメージは1億5,000万円です。

しかし、金融機関が実際に評価する担保価格は、
公示価格、路線価、実勢価格、鑑定、流動性、接道条件などによって異なります。
「土地が1.5億円だから1.5億円融資される」という単純なものではありません。

一方で、金融機関が見るのは担保だけでもありません。
借入主体となる企業の財務内容、返済能力、取引実績、事業計画、
そして改修後にその建物が生み出す価値や収益性も重要です。

だからこそ、「築古だから融資は無理」と決める前に、
物件・企業・改修計画を一つの事業計画にして、まず金融機関と相談する。

私たちは、その相談から始めたいと考えています。

BANKABILITY

同じ建物でも、
「誰が使うか」で金融は変わる。

例えば、改修後の築古ビルを、
財務内容が安定した企業が長期にわたり本社として利用する。

あるいは、その企業自身が建物を取得する。

そうなれば、金融機関から見える事業像は変わります。

建物の担保評価だけではなく、
企業の信用力、キャッシュフロー、自己資金、事業の継続性、
不動産としての出口戦略まで含めて検討できるからです。

築古ビル再生は、不動産だけの話でも、建築だけの話でもありません。

不動産、金融、建築、企業経営。
この四つを同じテーブルに載せる必要があります。

FROM NEW BUILD TO EXISTING STOCK

国の政策も、
既存ストック活用へ動いている。

住宅・建築政策では、新築だけでなく、
既存住宅・既存建築物の性能向上、長寿命化、空き家活用、
省エネルギー改修を後押しする政策が拡大しています。

住宅金融支援機構にも、住宅セーフティネット、省エネ、耐震などを対象とした
賃貸住宅リフォーム融資が存在します。
また、2026年9月には、国土交通省が空き家等を改修して貸し出す事業者向けの
新たな融資制度を2027年度にも設ける方向で検討していると報道されています。

ただし、私たちがこの事業を考える理由は、
「補助金があるから」「公的融資があるから」ではありません。

まず、民間だけでも成立する再生事業をつくる。
そのうえで利用できる政策支援があれば、より良い再生へつなげる。

それが、持続可能な事業だと考えています。

WHY AIKAWA THREE F

なぜ、相川スリーエフが
この事業をやるのか。

私たちは、単なる不動産会社でも、単なる建設会社でもありません。
建物を探し、設計し、施工し、窓をつくり、外装をつくり、再び市場へ戻すための機能を、自社グループの中に持っています。

01 / RC CONSTRUCTION

RC建築を理解している。

相川スリーエフは、RC造・鉄骨造・木造を手掛ける総合建設会社です。
RC住宅をはじめ、店舗、集合住宅、工場など多様な建築に携わってきました。
東京建築賞の受賞案件施工をはじめ、建築専門誌掲載、グッドデザイン賞・LEED認証案件等にも関わってきた実績があります。

02 / WINDOW & CURTAIN WALL

窓とカーテンウォールを理解している。

創業以来、建築用サッシ・ガラス・開口部に携わってきました。
LIXIL製フロント・カーテンウォールに加え、
ドイツSchücoの高性能サッシ・ファサード製品にも対応する製作体制を整えています。

03 / KASHIWA TECHNICAL CENTER

外装部材を、自分たちでつくる。

柏テクニカルセンターでは、CNCサッシ加工機、アルミ形材切断機、
シャーリング、ベンディングマシン、パンチ・レーザ複合加工機などを整備。
外装パネル、幕板、窓回り金物、デザインパネルまで製造できる体制を構築します。

04 / RENOVATION AWARD

既存建物の改修を、技術として磨いている。

建材カンパニーは、一般社団法人建築開口部協会
「2025年度 第2回 優秀改装事業者コンテスト」において全国唯一の最優秀賞を受賞。
新築だけでなく、既存建築をどう生かすかにも長年取り組んできました。

FACADE AS CORPORATE IDENTITY

外壁は、修繕するだけではない。
企業のブランドにできる。

今回の再生イメージでは、古いRC躯体の前面に白系外装パネルを配置し、
既存の窓位置を活かしながら、縦方向にカーテンウォールのラインを通しています。

さらに、金属のデザインパネルへ企業名やロゴを組み込み、
ファサードそのものを企業のアイデンティティへ変える。

柏テクニカルセンターのパンチ・レーザ複合加工機を使えば、
文字、ロゴ、幾何学模様、自由形状などを金属板へ加工できます。

建物を単に新しく見せるのではなく、
「この会社だから、この建築になった」と感じられる外観へ。

それが、私たちが目指すファサード再生です。

WE ARE LOOKING FOR

二つの出会いを、探しています。

BUILDING OWNER

首都圏の築古ビルオーナー様

売却、賃貸、建て替え、改修。
どれが最善なのか分からない段階からご相談ください。

  • 東京23区・首都圏に築古RC・S造ビルを所有している
  • 空室や賃料低下が気になっている
  • 大規模修繕費をかけるべきか迷っている
  • 相続したが活用方法が決まっていない
  • 売却も含めて検討したい
  • 建物を残せるなら残したい

COMPANY OWNER / CEO

東京に「自社本社」を持ちたい企業様

完成したオフィスを探すだけでなく、
古いビルを購入するところから本社づくりを始める方法があります。

  • 毎月のオフィス賃料を資産形成へ振り替えたい
  • 23区内で一棟本社を持ちたい
  • ショールーム・店舗・オフィスを一体化したい
  • 企業ブランドを建築で表現したい
  • 中古ビル購入+コンバージョンを検討したい
  • 銀行融資を含め、まず事業可能性から相談したい

PROJECT FLOW

物件を見てから、
答えを決めます。

物件・希望条件を確認・宅建業者の当社が検証

所在地、築年数、構造、延床面積、現在の利用状況、希望する売却・賃貸条件、企業側の本社要件などを確認します。

建物・法規・市場性を調査

躯体、耐震、劣化、用途地域、容積率、既存不適格、用途変更の可能性、周辺賃料・売買価格等を調べます。

再生プランと概算事業費を作成

窓、外装、設備、内装、用途構成まで含め、改修後にどのような建物へ変えるかを検討します。

所有・賃借・売買スキームを比較

オーナー継続所有、定期借家、企業取得、第三者取得など、案件に応じて合理的な方法を比較します。

金融機関へ相談

自己資金、担保、企業信用、返済期間、改修後の事業計画を整理し、実際の融資可能性を金融機関と協議します。

設計・製造・施工へ

成立性を確認した上で、設計、製作、建築、ファサード、窓、内装を一体で進めます。

THE SECOND NEW BUILD

新築しなければ、
新しい建築はつくれないのか。

私たちは、その常識を変えたいと思っています。

50年前につくられたコンクリートの躯体。
今では同じコストではつくれない構造。
都市の中で長い時間を過ごしてきた建物。

それらをすべて壊すのではなく、
現代の窓、現代の外皮、現代の設備、現代のデザイン、
そして新しい企業の活動を重ねる。

古い建物に、
新しい会社が入り、
新しい時間が始まる。

その再生が経済的にも成立するなら、
建物にとっても、オーナーにとっても、企業にとっても、
そして都市にとっても、一つの合理的な選択肢になるはずです。

PROJECT CALL

東京の築古ビルに、
もう一度、価値を。

相川スリーエフは、東京23区を中心とする首都圏で、
築古ビル再生の可能性を一緒に検討していただける
ビルオーナー様、企業経営者様、不動産関係者様、金融機関様からのご相談をお待ちしています。

築古ビルを所有している方
売却・定借・改修・共同事業。何を選ぶか決める前の段階からご相談ください。
東京に本社を持ちたい企業
物件探し、購入検討、金融相談、コンバージョンまで一緒に事業可能性を検討します。

築古ビルに、第二の新築を。
AIKAWA THREE F

参考・関連情報
・相川スリーエフ「東京・首都圏の築古ビルに、第二の新築を。」
https://www.aikawafc.co.jp/column/8160/
・相川スリーエフ「柏支店移転のお知らせ/柏テクニカルセンター」
https://www.aikawafc.co.jp/blog/news/7995/
・ジェクトワン「アキサポ」空き家活用サービス
https://www.akisapo.jp/about/service/lessor/
・日本サービス大賞「アキサポ」国土交通大臣賞
https://service-award.jp/result_case05/traffic02.html
・住宅金融支援機構「賃貸住宅リフォーム融資」
https://www.jhf.go.jp/kanri/chintaireform_safety/index.html
※本記事は築古ビル再生事業の構想および検討例を示すものであり、特定物件に対する投資勧誘、融資保証、収益保証、税務・法務上の助言を目的とするものではありません。掲載する取得価格、改修費、土地価格、返済額等はすべて仮定によるシミュレーションです。実際の物件取得、用途変更、改修工事、融資については、建物状態、耐震性、法適合性、権利関係、金融機関審査、借入主体の財務内容等により条件が異なります。法定耐用年数は税務・会計上の基準であり、建物の物理的寿命を直接示すものではありません。

建材産業論|YKK AP統合報告書2026 × LIXIL × 流通再編(2026年09月20日)

建材産業論|YKK AP統合報告書2026 × LIXIL × 流通再編

YKK AP「統合報告書2026」を読み解く――「サッシ販売店」は消えるのか

YKKとLIXIL、100年の思想をたどると見えてくる。
メーカー、ホームセンター、施工会社が交差する「次の再編」

YKK APが2026年に発表した64ページの資料を読んで、サッシ販売店が複雑な感情を抱いた方々が多いのではないかと感じた。

怖いのは、YKK APが強くなるからではない。
メーカー、ホームセンター、販売店、工事店の境界線そのものが、これから大きく変わる可能性があるからだ。

2026年9月18日、YKK APは最新の「統合報告書2026」を公表した。

YKK AP「統合報告書2026」
全64ページ/2026年9月18日発行

 

この資料を単なる企業報告書として読むと、「リフォーム強化」「高断熱化」「海外展開」「DX」「人材改革」といった、大企業の経営方針が並んだ資料に見える。

しかし、YKKの創業から約90年、さらにトステム・LIXILの100年近い歴史まで遡って重ね合わせると、別の景色が見えてくる。

これは、YKK APという一社の成長戦略だけではない。


日本の窓・建材流通が、次にどのように再編されるのか。
その兆候が、この64ページに現れているのではないか。

今回の統合報告書2026では、長期ビジョン「Evolution 2030」、第7次中期経営計画、PHSとの戦略的パートナーシップ、新人事戦略「Architect HR」、一貫生産体制の高度化、スマートファクトリー、環境配慮型まちづくり、さらにコンプライアンス上の不適切事案とガバナンス再構築まで扱われている。

本稿では、この2026年資料を出発点にする。

しかし、2026年だけを見るのでは足りない。

なぜYKKはファスナー会社から建材へ進出したのか。

なぜYKK APという会社をつくったのか。

なぜYKKは上場しないのか。

なぜ今、パナソニック ハウジングソリューションズなのか。

そして一方、トステムはなぜ40年以上前から「住生活総合産業」を掲げ、販売店情報システム、ホームセンター、住宅FC、住設、ビルサッシ、カーテンウォール、施工会社まで取り込んできたのか。

この二つの歴史を重ねて初めて、「統合報告書2026」が示している本当の意味が見えてくる。

第1章 まず「統合報告書2026」から読む――YKK APは何を変えようとしているのか

今回の報告書で最も重要な言葉の一つが、
「収益構造の変革」
である。

YKK APの2025年度実績は、連結売上高5,576億円、営業利益120億円、営業利益率2.2%。

2026年度計画は、売上高6,158億円、営業利益173億円、営業利益率2.8%である。

5,576億円
2025年度 YKK APグループ売上高
120億円
2025年度 営業利益
2.2%
2025年度 営業利益率

巨大企業である。

しかし、売上高5,000億円を超えて営業利益率2%台という数字を見ると、課題も明確だ。

原材料価格、物流費、人件費、新築住宅着工の減少。

こうした環境下で従来通り「数量を増やす」だけでは、十分な利益を残しにくい。

YKK APが変えようとしているのは、商品だけではない。
「稼ぎ方」そのものである。

そのために国内では、新築中心からリフォーム・改装へ比重を移す。

製造では自動化、省人化、デジタル化を進める。

海外では成長余地の大きい市場へ進む。

そしてPHSとの連携によって、窓・ドアだけではなく、住宅一棟に提供できる価値を広げる。

この一連の流れを別々の施策として読むべきではない。

全部、収益構造を変えるための一本の戦略として読むべきだろう。

第2章 YKKはなぜ「窓」をつくる会社になったのか

YKK創業者 吉田忠雄
吉田忠雄
YKK創業者
吉田忠裕
吉田忠裕
1990年YKK AP社長、1993年YKK社長
魚津彰
魚津 彰
YKK AP代表取締役社長

YKKの原点は窓ではない。

1934年、吉田忠雄が東京・日本橋でサンエス商会を創業し、ファスナーの加工・販売を始めた。

戦後、黒部へ製造拠点を築き、ファスナーの品質を自ら支配するため、材料、機械、製造工程へと遡っていった。

YKKを説明するとき、象徴的に語られるのが「川上遡上」である。

完成品を買って組み立てるだけではない。

材料を自分でつくる。

設備を自分でつくる。

機械まで自分でつくる。

品質とコストを、工程の源流から握る。

1957年、吉田商事、現在のYKK APが設立された。

1959年、YKKはアルミ溶解・押出を開始。

1965年にビル用アルミサッシ、1966年に木造住宅用アルミサッシ、1975年にエクステリア、1982年には樹脂サッシへ進出している。

確認できる事実
YKK AP公式沿革では、1959年のアルミ溶解・押出開始から、1965年ビル用アルミサッシ、1966年住宅用アルミサッシ、1982年樹脂サッシへと展開した経緯が明記されている。YKKのAP事業は「窓市場が魅力的だから参入した」というより、自社が持った材料・押出・加工技術を建築へ展開した結果として成長したと読む方が実態に近い。

これは後のYKK APの企業文化を理解するうえで重要だ。

YKKはまず「売り場」から入った会社ではない。

技術から市場へ入った会社なのである。

「善の巡環」は、今も経営思想の中心にある

創業者・吉田忠雄の企業精神は、
「善の巡環」
である。

「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」。

顧客、取引先、社員、地域、社会と共に栄えることで、自社も持続的に発展するという思想だ。

2026年のYKK APサステナビリティデータブックでも、この「善の巡環」を原点として、ステークホルダーと持続可能な未来を共創する考え方が改めて明示されている。

つまり、少なくとも公式な企業思想として、吉田忠雄の考え方は現在も消えていない。

なぜYKKは上場しないのか

YKKとLIXILを比較する際、見落とせないのが資本構造である。

YKKは非上場企業だ。

吉田忠裕は「私の履歴書」の中で、創業者が株式を「事業への参加証」と考え、実際に会社で働く社員が株を持つべきだと考えていたことを説明している。

YKKの大株主には、従業員持株会であるYKK恒友会が存在する。

また吉田忠裕は、資金調達や信用力のために上場する必要性を感じない、という考えを示している。

ここで重要なこと
「非上場だから長期経営ができる」と単純化するべきではない。しかし、株式市場の短期的評価に相対的に左右されにくい資本構造は、長期研究、設備投資、一貫生産、海外投資、そしてPHSのような大型PMIを時間をかけて進めるうえで、一つの経営上の特徴になっていると考えられる。

1990年、「YKK AP」という社名が意味したもの

1990年、吉田商事は「YKKアーキテクチュラルプロダクツ株式会社」へ商号変更する。

略称がYKK APである。

ここで重要なのは、APが「Aluminum Products」ではないことだ。

APは、Architectural Products――建築用工業製品である。

つまり、会社名そのものが最初から「窓だけ」を意味していない。

YKK APは2002年にYKKの完全子会社となり、2003年にはYKK側の建材製造事業を統合し、YKKグループのAP事業を完全一体化した。

現在のYKK APも、パーパスとして「Architectural Productsで社会を幸せにする会社。」を掲げている。

PHS、BIPV、ランドスケープ、住宅建築、大規模修繕。

これらを「窓メーカーの多角化」と見ることもできる。

しかし別の見方をすれば、
YKK APが“AP”という言葉の本来の射程へ戻っている
とも言える。

第3章 トステムは、YKKとは逆の場所から始まった

潮田健次郎
潮田健次郎
トステムの前身・日本建具工業を1949年に設立
潮田洋一郎
潮田洋一郎
住生活グループ/LIXILの経営を担った
瀬戸欣哉
瀬戸欣哉
LIXIL代表執行役社長兼CEO

LIXILの源流の一つであるトステムは、YKKとは違う場所から始まっている。

1923年、潮田竹次郎が木製建具小売の妙見屋商店を創業。

1949年、潮田健次郎が日本建具工業を設立する。

つまりトステムの出自は、ファスナー製造でも、アルミ押出でもない。

建具を顧客へ売る商売である。


YKKは技術から市場へ向かった。
トステムは市場から技術と商品へ向かった。

この違いは、その後の二社の戦略にも驚くほど残っている。

潮田健次郎は「顧客」と「数字」を徹底的に見た

東京大学の新宅純二郎氏によるトステムのケース研究を読むと、潮田健次郎の経営観がよく分かる。

潮田は、財務、原価計算、IE、工程管理、品質管理、マーケティングを体系的に学び、品質を単なる製品精度ではなく、顧客へメリットをもたらすことと捉えた。

トーヨーサッシの経営理念は「品質主義・顧客主義・人間主義」。

どれほど会社が大きくなっても、顧客に近い場所から発想するという考え方が強かった。

YKKの「川上遡上」と対照的に、トステムの強さは
「川下掌握」
と表現すると分かりやすい。

1984年、すでに「サッシだけでは1兆円にならない」と考えていた

ここが、2026年のYKKとPHSを見るうえで極めて面白い。

1984年、トーヨーサッシは「TOSTEM宣言」を打ち出し、「住生活総合産業」を志向する。

研究資料によれば、1988年当時、住宅1戸当たりの売上は約80万円。

そこへユニットバス、システムキッチン、便器、インテリアなどを加え、1戸当たり約300万円へ引き上げ、売上1兆円を狙う構想があった。

約80万円
当時の住宅1戸当たり取扱高
約300万円
住設・内装へ広げた場合の取扱高構想
1兆円
「住生活総合産業」が見据えた売上規模

そして約40年後の2026年、YKKはPHSをグループへ迎えた。

歴史の繰り返しではない。

しかし、市場が成熟したとき、メーカーが「一棟当たりの提供価値」を増やす方向へ進むという意味では、非常に似ている。

筆者の解釈
YKKがLIXILを模倣したという意味ではない。新築住宅市場が成熟・縮小する環境では、単品販売から住宅一棟の価値提供へ広がることが、異なる企業でも合理的な経営戦略として収斂しやすい、という意味である。

第4章 トステムの本当の革命は「サッシ」ではなく「流通」だった

商品総合化と同じくらい重要なのが、販売店政策である。

1985年、トーヨーサッシは販売店向け情報システム「TOPICS」を導入した。

見積、粗利、受発注、在庫、納期、請求などを、販売店とメーカーのコンピューターでつないだ。

1989年には導入店が1,000店を超えたとされる。

いまならクラウド受発注、販売管理、ERPと呼ぶものだ。

しかし1980年代である。

当時のトステムは、住生活産業を「システム産業」「情報産業」として捉えていた。

メーカーが商品を卸すだけではない。

販売店の業務そのものを、メーカーの情報網へつなぐ。

後年のLIXILのショールーム、FC、施工サービス、デジタル化まで考えると、この思想には連続性がある。

足りない機能は買う――日鐵カーテンウォール

トステムはM&Aにも早かった。

ビルサッシ事業では1977年の参入後、苦戦が続いた。

そこで1985年、三井軽金属加工と日鐵カーテンウォールをグループへ加えた。

日鐵カーテンウォールは、超高層ビル用サッシやカーテンウォールで実績を持っていた。

歴史が示すこと
トステムは40年以上前から、単なるメーカーではなく、「製造+販売+施工」に必要な機能をM&Aで補完していた。後のLIXILにつながる「足りない機能は取り込む」という企業行動は、かなり早い時期から存在した。

第5章 LIXILはどのように誕生したのか

潮田竹次郎が木製建具小売の妙見屋商店を創業

潮田健次郎が日本建具工業を設立

住宅用アルミサッシ事業へ進出

ビル用サッシ、ホームセンター事業へ進出

住宅フランチャイズ事業へ進出

日鐵カーテンウォール等をグループ化、住生活総合産業へ

トステムとINAXが経営統合

新日軽、サンウエーブ工業を傘下へ

トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、東洋エクステリアの5社統合でLIXIL誕生

瀬戸欣哉が経営トップへ

2011年、LIXILは、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社統合によって誕生した。

つまりLIXILは、最初から単一の商品カテゴリーの会社ではない。

窓、サッシ、エクステリア、水回り、内装という複数の住生活事業を、一つの企業体へ統合した会社である。

その後、American Standard、GROHEなど海外企業も傘下へ加えた。

一方で、巨大化した事業ポートフォリオは整理も必要となった。

現在の瀬戸欣哉体制では、拡大そのものより、事業ポートフォリオ、収益性、生産性、機動性を重視する方向が強い。


LIXILは「広げた後に、統合し、絞り、磨く」段階にいる。
YKKは「深く掘った後に、横へ広げる」段階へ入った。

第6章 統合報告書2026最大の変化――PHSが加わった意味

2026年版を過去のYKK AP資料と比較すると、最大の構造変化は、パナソニック ハウジングソリューションズがYKKグループへ加わったことである。

2026年3月31日、YKKが設立したYKKインベストメントがPHS株式の80%を取得した。

残り20%はパナソニック ホールディングスが保有する。

PHSは、社名とPanasonicブランドを維持する。

つまりPHSがYKK APへ吸収されたのではない。

YKKグループの中に、ファスニング、AP、HSという新しい事業構造ができた。

YKK AP PHS 組み合わせたとき
窓、ドア、ファサード、カーテンウォール、エクステリア キッチン、バス、トイレ、洗面、内装建材、床、収納、住宅設備 建物の「外」と「内」の提案領域がつながる
建材流通店、MADOショップ、設計・施工のプロ市場 住宅設備・リフォームの顧客接点 相互送客、クロスセル、リフォーム大型化
アルミ、樹脂、ガラス、加工・製造技術 住設、制御、内装、設備技術 一棟単位の商品開発・技術提案の余地

「外」のYKK APと「内」のPHS。

両者を組み合わせれば、YKKグループは「窓を売る企業」から「住宅一棟の価値を扱う企業群」へ近づく。

ここで潮田健次郎の「1戸80万円から300万円へ」という構想を思い出すと面白い。

40年前のトステムが考えた「住生活総合産業」と、現在のYKKグループの方向性は、異なる歴史を歩みながら同じ市場原理へ近づいているように見える。

第7章 ここで「アルミ撤退」と読んではならない

YKK APの戦略を語るうえで、素材については特に慎重でなければならない。

2026年度経営方針でYKK APが示しているのは、
樹脂とアルミの素材構成を最適化すること
である。

これは「アルミから撤退する」という意味ではない。

住宅用の低断熱なアルミ単体窓を縮小すること。

アルミ樹脂複合窓を使うこと。

樹脂窓を使うこと。

高性能アルミをビルや高級住宅へ使うこと。

これらはすべて両立する。

ビルサッシ、カーテンウォールでは、アルミは依然として中核的な材料である。

しかもYKK APは、2026年にもリサイクルアルミ100%品「Re・AL R100」を展開するなど、アルミの低炭素化、再生利用を強化している。

YKK APが進めているのは「脱アルミ」ではない。
用途別の素材最適化と、アルミそのものの高性能化・低炭素化である。

住宅の量産市場では、樹脂窓、アルミ樹脂複合窓が伸びる。

一方、高級住宅、大型開口、ホテル、オフィス、ビル、カーテンウォールでは、高性能アルミシステムの価値が残る。

これはSchücoを見るうえでも重要だ。

高性能アルミは、単純な「昔のアルミサッシ」の延長ではない。

熱遮断、ガラス、気密、水密、構造、デザインを一体で考えるシステム商品である。

第8章 YKK APは、すでに「施工」に近づいている

ここから、販売店の未来を考える。

「メーカーが将来、工事会社そのものを持つのではないか」と考えると、実は一部はすでに始まっている。

YKK APは2013年にリフォーム会社イワブチをグループ化。

2014年には大規模修繕会社ラクシー。

2021年には大規模修繕会社日東。

2025年には住宅建築会社・四季工房もグループへ加わった。

さらにランドスケープ領域でも会社を取得している。

ここで重要なのは
YKK APが「メーカーをやめて工事会社になる」のではない。製造を核にしたまま、リフォーム、大規模修繕、住宅建築、ランドスケープなど、現場を完成させる機能を外側へ増やしている点である。

YKK APは1992年にYKK APグループ施工協力会を発足させている。

つまり、施工品質や施工ネットワークへの関与は最近始まった話でもない。

今、その関与がさらに重要になっている。

第9章 MADOショップは「販売店を守る仕組み」なのか

この議論で、MADOショップを無視してはいけない。

MADOショップは、YKK APと建材流通店がパートナーシップを結ぶ窓リフォーム専門店である。

約100店舗からスタートし、現在は約1,000店舗。

YKK APによれば、売上規模は15年間で約15倍に成長した。

この数字だけを見ると、「YKK APは販売店を守っている」と言える。

その通りである。

しかし、そのMADOショップの中身を見る必要がある。

相談を受ける。

現場を確認する。

採寸する。

提案する。

施工する。

補助金対応をする。

アフターサービスを行う。

これは、昔の意味での「サッシ販売店」ではない。
地域密着型の住宅改修工事会社である。

したがって、私はMADOショップを「販売店をそのまま残す仕組み」とは見ない。

むしろ、
販売店を工事会社・サービス会社へ進化させながら、メーカーとのパートナーシップを維持する仕組み
と見る方が実態に近いと思う。

第10章 ホームセンターは「窓屋」になるのか

ここからが最も重要な将来仮説である。

YKK APはリフォーム分野で、ホームセンターや家電量販店など大型リテールへの営業を強化している。

なぜホームセンターなのか。

理由は単純である。

エンドユーザーがいるからだ。

住宅新築では、建築会社、工務店、設計事務所が商品選定を主導する。

しかしリフォームでは、消費者本人が「寒い」「結露する」「防犯を強くしたい」「玄関を替えたい」と考えて動く。

そのとき、日常的に生活者が訪れるホームセンターは非常に強い。

すでにカインズでは、内窓工事をWEB、電話、店舗で受け付ける。

見積、契約、代金回収、補助金手続きまでカインズ側が行う。

施工は協力施工会社へ依頼する。

ここで重要なのは、職人が誰かではない。

顧客を誰が持っているかである。

2030年代への仮説
ホームセンターが全国の職人をすべて正社員として抱えるとは限らない。むしろ、集客、顧客情報、現調予約、採寸基準、見積、契約、決済、補助金、工程、保証、品質管理をホームセンター側が持ち、施工だけを地域の認定施工会社へ委託する「プラットフォーム型元請」の方が現実的である。

職人を雇わなくても、商流は握れる。

これは、既存のサッシ販売店にとって非常に大きい。

第11章 住宅系窓・ドア・エクステリアは、販売店の仕事ではなくなるのか

私は、すべてがホームセンターへ移るとは考えていない。

しかし、市場の一部は大きく変わる可能性がある。

市場 特徴 今後主導権を持ちやすい主体
標準化しやすい住宅改修
内窓、玄関ドア交換、戸建窓カバー工法、カーポート、フェンス
採寸や施工手順を標準化しやすい。見積のデジタル化が可能。消費者が比較しやすい。 ホームセンター、大型リテール、メーカー系列リフォーム、認定施工ネットワーク
地域総合リフォーム 複数工種、地域信用、住宅全体の判断が必要。 MADOショップ等から進化した地域施工会社、工務店、リフォーム会社
非標準・技術型工事
ビルサッシ、カーテンウォール、RC、大型開口、特殊納まり、漏水改修、ファサード
施工図、構造、防水、防火、製作、現場管理など専門技術への依存が大きい。 専門工事会社、ファサードエンジニアリング会社、設計施工会社

最も厳しくなるのは、何も持たない「中間流通」だろう。

顧客はホームセンターが持つ。

商品はメーカーが持つ。

見積はシステムが行う。

物流は効率化される。

施工は認定工事会社が行う。

このとき、「商品を仕入れて再販売する」という機能だけでは、存在理由を説明しにくい。

第12章 LIXILは、すでに「製品+施工+メンテナンス」を持っている

ここでLIXILを見ると、未来の一部がすでに現実になっている。

LIXILには100%子会社のLIXILトータルサービスがある。

販売、加工、施工、メンテナンス、設計、施工管理、請負まで行う。

さらに全国のパートナー施工会社と連携する。

メーカー → 営業 → 加工 → 施工 → メンテナンス → パートナーネットワーク

つまりLIXIL側では、「メーカーの商品を販売店へ卸すだけ」という構造を超えたサービス機能が、すでに大規模に存在する。

しかもトステムは1977年にホームセンター事業へ進出している。

後のビバホームである。

トステムの歴史を長く見ると、「メーカーと生活者の距離を縮める」という方向は一貫している。

第13章 YKKとLIXIL――似てきたが、思想は同じではない

YKK / YKK AP トステム / LIXIL
原点 ファスナー製造・加工 木製建具の小売・製造
象徴的思想 善の巡環/川上遡上/一貫生産 品質主義・顧客主義・人間主義/住生活総合産業
競争力の出発点 材料、設備、加工、製造品質 顧客、営業、販売店網、情報、物流
資本構造 非上場 上場
歴史的な成長方法 技術内製化、一貫生産、長期投資、選択的M&A 流通改革、商品総合化、積極的M&A
現在 深掘りした技術基盤から、PHSによって横へ拡張 広げた事業群を、収益性・機動性の観点で再構成

YKKは「技術の川上」から顧客へ向かってきた。
トステム・LIXILは「顧客の川下」から製造・技術・施工を取り込んできた。

2026年、その二つの軌道が以前より近づいている。

しかし、同じ会社になるわけではない。

YKKはPHSをYKK APへ完全統合せず、PHSの社名とPanasonicブランドを維持する。

これは現時点では、複数ブランド・複数事業会社を残しながらシナジーを出す「連邦型」に近い。

一方LIXILは、2011年に主要5社をLIXILブランドの下へ統合した。

この違いは今後の組織文化、販売政策、PMIに大きく影響する可能性がある。

第14章 統合報告書2026から透けて見える「YKK APの本音」

ここまで歴史を遡ったうえで、改めて統合報告書2026へ戻る。

すると、各施策が別々には見えなくなる。

新築から改修へ

国内の新築市場が長期的に縮小するなら、既存住宅・既存ビルを改修する市場へ移る必要がある。

単品から一棟へ

窓だけでなく、PHSとの連携で水回り、内装、外装まで提案領域を広げる。

人手から自動化へ

一貫生産体制を強みにしながら、スマートファクトリー、ロボット、自動化、省人化を進める。

社員管理から「Architect HR」へ

人材不足時代に、社員自身がキャリアを設計し、専門性を高める仕組みへ移る。

国内から海外へ

国内で収益性を高めながら、海外AP事業で成長を取りに行く。

メーカーから「建物価値提供企業」へ

BIPV、ランドスケープ、住宅建築、大規模修繕、PHS。

APという事業領域そのものを広げる。

つまり、統合報告書2026に書かれているのは、
「もっと窓を売る方法」ではない。「窓メーカーという事業モデルを、次の時代へどう変えるか」
である。

第15章 「販売店」は消えても、会社は消えなくてよい

ここで販売店側の話へ戻る。

会社が生き残る道は、むしろ明確だ。

現調できる。

採寸できる。

施工できる。

工程管理できる。

施工図が描ける。

建築基準法、防火、断熱、構造を理解する。

漏水や既存建物の問題を解決できる。

補助金に対応できる。

複数メーカーを組み合わせられる。

アフターサービスまで持つ。

ここまで来れば、その会社は「販売店」ではない。


専門工事会社であり、エンジニアリング会社であり、建築会社である。

特に、ビルサッシ、カーテンウォール、高級住宅、大型開口、RC、ホテル、集合住宅改修、既存ビル再生、板金、ファサード、特殊金属加工は、標準化やECだけでは完結しにくい。

標準商品が大型流通へ移るほど、非標準領域に技術者と施工力を持つ会社の価値は、逆に上がる可能性がある。

第16章 相川スリーエフはどこへ行くべきか

この文章は、YKKやLIXILを評論するためだけに書いているのではない。

私たち自身の話だからである。

相川スリーエフも長く、サッシ・建材販売を事業の中心に置いてきた。

しかし、販売機能だけで10年後を考えることは難しい。

建築。

RC。

リフォーム。

既存ビル再生。

Schüco。

高性能窓。

カーテンウォール。

板金。

ファサード。

CAD/CAM。

自社加工。

これらを「多角化」と見ることもできる。

しかし、今回のYKKとLIXILの歴史を踏まえると、別の見方ができる。


「商品を売る会社」から、
「建物を完成させる能力を持つ会社」へ変わろうとしている。

大企業と同じことをする必要はない。

大量生産、全国標準化、定型リフォームは、大企業や大型リテールが強い。

地域の中堅企業が狙うべきなのは、大企業が効率化しにくい領域だ。

小ロット。

特注。

高級住宅。

大型開口。

RC。

既存ビル。

設計事務所対応。

特殊納まり。

高性能アルミ。

ファサード。

特殊金属加工。

ここでは、価格表より図面が重要になる。

物流より施工管理が重要になる。

商品知識だけでなく、建築知識が重要になる。

総論 100年かけて「川上」と「川下」が交差した

YKKの創業者・吉田忠雄は、品質を支配するため川上へ遡った。

トステムの潮田健次郎は、顧客を理解し、流通を支配するため川下へ近づいた。

二つの会社は、長い間、違う方法で日本の住宅建材市場を競ってきた。

しかし2026年、YKKはPHSを迎え、住宅の内側へ広がった。

リフォーム会社、大規模修繕会社、住宅会社、ランドスケープ会社をグループへ加え、施工ネットワークを強化している。

大型リテールとの接点も増やす。

LIXILは、100年かけて広げてきた総合住生活事業を、瀬戸体制のもとで収益性と機動性を軸に再構成している。

施工・メンテナンス機能もすでに大規模に持つ。

YKKは「技術の川上」から顧客へ降りてきた。

トステム・LIXILは「顧客の川下」から製造・技術・施工を取り込んできた。

その二つの軌道が交差する場所に、私たち建材販売店がいる。

だから、次に再編されるのはメーカーだけではない。


メーカーと顧客の間にいる私たちの役割そのものが、再編される。

2030年代、「サッシ販売店」という看板は残っているかもしれない。

しかし、その中身は今とは違うだろう。

ある会社は、メーカーやホームセンターの施工パートナーになる。

ある会社は、地域リフォーム会社になる。

ある会社は、専門工事会社になる。

さらに一部は、設計・製造・施工を束ねるファサードエンジニアリング会社になる。

消えるのは、会社の名前ではない。


「売ること」だけで価値を生み出せた時代なのではないか。

YKK AP「統合報告書2026」を読み解いて見えてきたのは、YKK APの未来だけではなかった。

これは、窓を売ってきた私たち自身の未来の話である。

主な参照資料・一次情報

YKK AP「統合報告書2026」

https://www.ykkapglobal.com/ja/company/download/asset/data/report2026.pdf

YKK AP「財務情報」

https://www.ykkapglobal.com/ja/company/information/financial-information/

YKK AP「第7次中期経営計画」

https://www.ykkapglobal.com/ja/company/management/plan/

YKK AP「2026年度経営方針」

https://www.ykkapglobal.com/ja/newsroom/releases/20260305

YKK AP「PHS株式譲渡手続き完了」

https://www.ykkapglobal.com/ja/newsroom/releases/20260331_2

YKK AP「YKK APの歴史」

https://www.ykkapglobal.com/ja/company/information/history/

YKK AP「MADOショップ15年の歩み」

https://www.ykkapglobal.com/ja/stories/20260331

YKK「私の履歴書」

https://www.ykk.com/japanese/ykk/autobiography/01-02.html

YKK AP「サステナビリティデータブック2026」

https://www.ykkapglobal.com/ja/sustainability/activities-data/data/basic-information/

LIXIL「LIXILの歩み」

https://www.lixil.com/jp/about/history.html

新宅純二郎「トステムの企業成長と戦略」J-STAGE

https://www.jstage.jst.go.jp/article/amr/1/1/1_010103/_pdf

カインズ「内窓リフォーム」

https://reform.cainz.com/campaign/inner-window/index.html

東京・首都圏の築古ビルに、第二の新築を。――相川スリーエフ、柏から始めるビル再生事業(2026年09月19日)

NEW BUSINESS / BUILDING REGENERATION

築古ビルに、
第二の新築を。

相川スリーエフは、既存の躯体を生かしながら、
窓・ファサード・内装・設備・用途を再構築する
「既存ビル再生事業」への取り組みを始めます。

東京には、築後50年前後を迎えた中小規模のビルが数多く残されています。
外観は古く、断熱性や設備性能も現在の水準には届かない。
しかし、その建物が立つ場所には、現在も高い都市価値が残っていることがあります。

大規模再開発の区域から外れた日本橋浜町などの都心周辺部にも、
交通利便性や周辺環境に恵まれながら、
築年数だけで十分に活用されていない建物があります。

すべてを解体し、ゼロから建て替えることだけが答えなのでしょうか。

構造躯体を調査し、必要な耐震補強を行い、
高断熱の窓と新しいファサードを与える。
内部は現代の需要に合わせてコンバージョンし、
新しいテナントを迎えられる空間へ変える。

私たちが目指すのは、表面だけを整える改装ではありません。
古い建物の性能、印象、使い方、そして事業価値までつくり直すことです。

建物を壊して新しくするのではなく、
残すべきものを残し、古い建物に新しい価値を実装する。
それが、相川スリーエフの考える「第二の新築」です。

一棟の築古ビルは、ここまで変えられる。

下の画像は、角地に立つ5階建ての築古ビルを想定した再生イメージです。

茶色いタイルと古いアルミサッシで構成された昭和期の外観を、
マットブラックの断熱窓と金属幕板によって再構築。
さらに、建物を斜めに横断する立体的なデザインパネルを重ねることで、
南青山や銀座の商業建築を思わせるファサードへ転換しています。

BEFORE
茶色いタイルと古いアルミサッシで構成された改修前の5階建て築古ビル
改修前イメージ|築後約50年を想定した中小規模ビル
AFTER
カーテンウォール、金属幕板、デザインパネルで再生された5階建てビル
改修後イメージ|窓・外皮・意匠を一体化したファサード再生

※画像は既存ビル再生事業の構想を表現したイメージパースです。

窓を替えるだけでも、外壁を覆うだけでもない。

この事業の中心にあるのは、
窓、断熱窓やアルミカーテンウォール、金属幕板、デザインパネルを
別々の製品として扱うのではなく、
一つの「建物外皮」として設計・製造するという考え方です。

01

断熱性能を高める

高断熱の窓やカーテンウォール、Low-E複層ガラスなどを組み合わせ、
古い建物の弱点になりやすい開口部と外皮の性能向上を図ります。

02

都市の表情を変える

アルミやステンレスなどの金属幕板により外観を再構成。
素材、割付、陰影、光の反射まで含めて建物の印象を設計します。

03

建築に個性を与える

穿孔、切り抜き、折り曲げを組み合わせたデザインパネルによって、
一棟ごとに異なるファサードをつくります。

デザインパネルには、幾何学模様、企業名、ロゴ、文字、
地域に由来するモチーフなどを表現できます。

日中は金属の陰影が建物の立体感を強め、
夜間は室内照明や外部照明が切り抜き部分から漏れることで、
昼とは異なる表情をつくり出します。

これは外壁を隠すための化粧材ではありません。
建物の環境性能と都市に対するデザイン性を、
一つの外皮の中で成立させるための建築部材です。

KASHIWA TECHNICAL CENTER

そのデザインを、柏でつくる。

この事業を展開するための重要な製造拠点が、
相川スリーエフの柏テクニカルセンターです。

私たちは、断熱サッシ、カーテンウォール、金属幕板、
そしてデザイン性の高い建築パネルを製作するため、
製造設備とデジタル加工環境を刷新します。

WINDOW & FACADE

ドイツ製CNCサッシ加工機

CAD、CAMのデジタルデータに基づき、アルミ形材の穴あけや切削などを高精度に加工。
高性能窓やカーテンウォールの安定した製作を支えます。一つひとつのアルミ形材にはバーコードが発行され、切断から加工までを自動化します。

PRECISION CUTTING

ドイツ製アルミ形材切断機

サッシやファサードを構成するアルミ形材を正確に切断。
CNC加工と組み合わせ、設計データから製造工程への連携を進めます。

METAL FORMING

シャーリング・ベンディングマシン

金属板の切断と曲げ加工により、幕板、見切り材、
コーナー部材、立体的な外装パネルなどを製作します。

PUNCH & LASER

パンチ・レーザ複合加工機

パンチ加工とレーザ加工を組み合わせ、
金属板に文字、ロゴ、幾何学模様、自由形状などを表現。
建築に固有の表情を与えるデザインパネルを製作します。

図面から加工機へ。建築と製造を、直結させる。

高度な加工設備を導入するだけでは、
新しい建築は生まれません。

重要なのは、建築設計で描かれた意匠を、
製作可能な部材へ落とし込み、
施工可能な納まりとして現場へ届けることです。

相川スリーエフは、CAD・CAMと加工設備の連携を進め、
図面作成、製作図、加工データ、部材製造、現場施工までの流れを
一つにつなげていきます。

  1. 既存建物の
    調査・診断
  2. 用途・収益性・
    デザインの企画
  3. 設計・製作図・
    加工データ作成
  4. 窓・幕板・パネルの
    自社製造
  5. 施工・リーシング・
    再稼働

当社は、住宅建材、サッシ・カーテンウォール、
総合建設、不動産という複数の機能を持っています。

これまで個別に培ってきた力を一棟の再生プロジェクトに集約し、
必要に応じて構造設計、設備設計、耐震診断などの専門家とも連携する。
それによって、単なる外装改修ではなく、
建物の再稼働までを見据えた事業をつくります。

量産品を取り付けるだけでは、街の個性は生まれない。

既存ビルは、一棟ごとに条件が異なります。

躯体の状態、階高、窓の位置、敷地条件、周辺の街並み、
想定するテナント、必要な断熱性能、耐震性能、事業予算。
同じ答えをそのまま当てはめることはできません。

だからこそ、小ロット・多品種の加工に対応できる製造設備と、
建築全体を理解する設計・施工能力が必要になります。

一棟ごとに異なる建物を調査し、
一棟ごとに異なる外皮を考え、
一棟ごとに必要な部材をつくる。

柏テクニカルセンターは、
既製品を保管するだけの場所ではありません。
建築家やデザイナーの発想を、
実際の金属とガラスで建築へ変換する場所を目指します。

古い建物だからできない、ではなく。
古い建物だからこそ、
まだ引き出されていない価値がある。

大規模再開発とは違う、もう一つの都市再生。

東京の都市再生は、大手デベロッパーによる大規模開発だけで
成り立っているわけではありません。

100坪、200坪、300坪の敷地。
5階、6階、8階建ての中小規模ビル。
そうした一棟一棟も、街の景観と経済を構成しています。

大手企業の投資対象から外れる規模であっても、
立地が良く、躯体が活用でき、
新しい用途を与えることで再び収益を生み出せる建物があります。

私たちは、そうした建物を見つけ、
建築、製造、不動産、リーシングを組み合わせることで、
「取り壊されるまで待つ建物」から
「もう一度選ばれる建物」へ変えていきたいと考えています。

もちろん、すべての築古ビルを残すことが目的ではありません。
構造安全性、耐震性、法適合性、改修費、将来の収益性を確認し、
建て替えと再生のどちらが合理的かを判断する必要があります。

その上で、残す価値のある躯体には、
現代の性能と新しいデザインを与える。

相川スリーエフは、柏テクニカルセンターの新しい製造力を核として、
既存ビル再生という新たな事業領域へ踏み出します。

窓をつくる。
ファサードをつくる。
デザインパネルをつくる。
そして、建物の次の50年をつくる。

新築に負けない性能と、新築にはない時間の価値。

その二つを一つの建築にすることが、
私たちの新しい挑戦です。

木造か、RC造か、鉄骨造か。答えは一つではない。 美しく、非常時にも強い家をつくる。(2026年09月13日)

R-LABEL コンクリート住宅

AIKAWA THREE F / ARCHITECTURE & BUILDING MATERIALS

美しい家は、
非常時にも強い。

木造、RC造、鉄骨造、大開口、炎、電気、地下空間。
日常の豊かさと、もしもの時の強さを分けて考えない住宅へ。

住宅の防災というと、非常食、防災バッグ、懐中電灯、ポータブル電源などを思い浮かべる方が多いかもしれません。

もちろん、それらは大切です。

しかし相川スリーエフでは、住宅そのものについて、もう少し違う考え方があってもいいと思っています。

「非常時のためだけのもの」を増やすのではなく、
普段使っているものが、非常時にも役に立つ。

日常時と非常時を切り離さずに考える「フェーズフリー」という考え方があります。

私たちが興味を持ったのは認証マークそのものではありません。
住宅を構成する一つひとつのものに、日常と非常時の両方の価値を持たせることができないだろうか。
という発想です。

01 / STRUCTURE

木造か、RC造か、鉄骨造か。
答えは、一つではありません。

住宅について、「木造がいい」「RC造が強い」「鉄骨造がいい」といった比較が行われることがあります。

しかし、私たちは構造を優劣だけで考えません。

木造には木の柔らかさ、設計の自由度、合理性があります。
RC造には重量感、耐久性、遮音性、地下空間や大胆な造形を実現しやすいという魅力があります。
鉄骨造には、大スパンや大開口を実現しやすいという強みがあります。

大切なのは、先に構造を決めて住宅を当てはめるのではなく、
つくりたい空間と暮らしから、最も適した構造を選ぶこと。

One's Life Home 木造住宅の施工
One’s Life Home ― 木造住宅を支える職人の技術

だから、混構造という選択肢がある。

相川スリーエフでは、木造・RC造・鉄骨造、それぞれの建築に対応します。
さらに、必要に応じて複数の構造を組み合わせる「混構造」も選択肢になります。

例えば、地下空間はRC造。

地上の居住部分は木造。

大きなスパンや特殊な開口を必要とする部分には鉄骨を取り入れる。

一つの構造に住宅を合わせるのではなく、住宅のために構造を選ぶ。

02 / RC & UNDERGROUND

地下をつくるなら、RCという強さ。

R-LABEL RC住宅
R-LABEL ― RC住宅

地下空間では、土圧、地下水、防水、構造耐力など、地上とは異なる条件を考えなければなりません。
そのため、住宅の地下部分はRC造が中心になります。

しかし、地下室をつくったからといって、地上階まで必ずRC造にする必要はありません。

地下をRC造、地上を木造とすることもできます。
もちろん建物全体をRC造にするという選択肢もあります。

そして地下は、必ずしも「非常時専用のシェルター」である必要もありません。

ワインセラー。
ホームシアター。
書斎。
バー。
趣味室。
収納。

普段は人生を豊かにする場所として使い、その一角に水、食品、生活用品などを備蓄する。

それなら地下は、日常のための空間であると同時に、何かが起きた時に家族の生活を支える空間にもなります。


R-LABELを見る →

03 / LARGE OPENING

大開口は、景色をつくる。
そして非常時にも価値を失わない。

建築の印象を劇的に変えるものの一つが「開口」です。

壁一面のガラス。庭と室内を連続させる大きな引戸。空と建築をつなぐファサード。

相川スリーエフでは、LIXILをはじめとする国内建材に加え、ドイツSchücoの高性能アルミサッシ・カーテンウォールも扱います。

大開口の第一の目的は、もちろん防災ではありません。

光を取り込むこと。庭を見ること。風景と暮らすこと。

しかし、電気が止まった昼間でも自然光は入ります。
開閉できる開口であれば、外部との動線や自然換気という機能も残ります。

「防災窓」をつくるのではない。
美しい大開口が、非常時にも役割を失わない。


Schüco by 相川スリーエフ →

04 / FIRE

電気が消えても、本物の炎は残る。

R-LABELモデルハウスに設置されたEcoSmart Fire
R-LABELモデルハウス / EcoSmart Fire

相川スリーエフが提案しているもう一つの素材が、「炎」です。

EcoSmart Fireは、バイオエタノールを燃料とする暖炉です。
薪暖炉のような煙突を必要とせず、住空間の中に本物の炎を取り入れることができます。

本来は防災用品ではありません。

コンクリート、木、石、金属、ガラス。
そこに本物の炎が加わるだけで、住宅の表情は大きく変わります。

一方、バイオエタノール式の一部モデルは電気や都市ガスに依存せず炎を灯すことができます。
適切に燃料を備えておけば、停電時にも炎を使うことができます。

もちろんEcoSmart Fireを「非常用暖房」として扱うものではありません。
しかし、
普段楽しんでいる本物の炎が、停電した瞬間に無価値にならない。
ここに、住宅を考える上での面白さがあります。

大開口住宅とEcoSmart Fire

05 / ENERGY

太陽光も、蓄電池も、
「非常用」だけではありません。

太陽光発電も蓄電池も、普段から使う設備です。

日中につくった電気を家庭で使い、余剰電力を蓄電する。

そして停電時には、設備構成に応じて照明、通信、冷蔵庫など、暮らしに必要な電力の一部を支えることができます。

平常時の省エネルギーと、非常時のエネルギーレジリエンスを同じ設備で考える。

06 / WOODEN ARCHITECTURE

木造だからできる、豊かさもある。

One's Life Homeの注文住宅
One’s Life Home ― 建築家とつくる木造注文住宅

強い住宅という言葉から、RC造だけを連想する必要はありません。

木造住宅には、木造だからこそ実現できる軽やかさ、素材感、温かさがあります。

One’s Life Homeでは、建築家による設計と職人の技術を組み合わせ、デザイン性だけではなく、構造、安全性、住宅性能まで含めた家づくりを行っています。

地下はRC、地上は木造。
必要に応じて鉄骨を組み合わせる。
そうした発想も、相川スリーエフだから可能になります。


One’s Life Homeを見る →

07 / BUILDING MATERIALS

そして、空間を完成させる建具まで。

私たちは建物だけをつくる会社ではありません。

相川スリーエフには建材事業部があり、サッシ、ドア、金属建具、内装建材など、建築を構成する「部材」そのものにも携わっています。

既製品を選ぶだけではなく、建築やインテリアに合わせて建具そのものを考える。
入口、引戸、リビングドア、バーへの扉。
建具は壁の一部ではなく、空間の表情を決める重要な建築要素です。

オフィス入口 建具デザイン
OFFICE ENTRANCE — 空間の第一印象をつくる建具
和室引戸
JAPANESE ROOM — 和室引戸
隠れ家バー 建具
PRIVATE BAR — 隠れ家への入口
リビングドア
LIVING DOOR
リビングドア デザイン
LIVING DOOR — 建築と一体化する建具

建築会社と建材会社が、一つの会社の中にある。

設計者が考える空間を、建材側が理解し、製作側へつなぐ。
サッシも、ドアも、金属も、住宅も、別々の世界として扱わない。
これは相川スリーエフの大きな特徴の一つです。

OUR PHILOSOPHY

「防災住宅」に見えない、
強い住宅。

玄関を開けても、防災用品はほとんど見えない。

見えるのは、美しい建築、大きなガラス、木、コンクリート、家具、庭、そして炎。

しかし、その裏側では住宅そのものが暮らしを支えています。

構造を考える。
自然光を取り込む。
電気をつくる。
電気を蓄える。
電気に頼らない炎を持つ。
地下に生活を支える空間を持つ。
窓やドアまで建築の一部として設計する。

それらを一つずつ「防災設備」として足すのではなく、最初から一つの住宅として考える。

08 / AIKAWA THREE F

何造の家か、だけでは語れない家を。

相川スリーエフは、RC住宅だけをつくる会社ではありません。

木造だけの会社でも、鉄骨造だけの会社でもありません。

木造、RC造、鉄骨造。
そして、それらを適材適所で組み合わせる混構造。

さらに、Schücoをはじめとする大開口サッシ、EcoSmart Fire、住宅設備、建具、金属製品、地下空間まで。

建築と建材の両方を知っている会社だからこそ、一軒の家を「構造」「窓」「設備」「建具」と分断せず、全体で考えることができます。

普段は、美しく、快適に。
そして、何かが起きた時にも強い。

それが、これから私たちが考えていきたい住宅です。

AIKAWA THREE F / OUR BRANDS & TECHNOLOGY

DESIGN / CONSTRUCTION / BUILDING MATERIALS

家づくりのご相談

木造・RC造・鉄骨造・混構造、新築、地下室、大開口、住宅建材まで。
構想段階からお気軽にご相談ください。


お問い合わせ

※設備・構造・停電時の利用可能範囲等は、建築計画、製品仕様、設備構成、設置条件によって異なります。
EcoSmart Fireおよび燃料は、製品の取扱説明書・安全基準・保管条件を遵守してご使用ください。
日頃から食料、飲料、エタノール、医薬品、その他備品を備蓄しておくことをお勧めいたします。

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