マドリエとは 2024年4月更新
当社も加盟している、マドリエ(MADOLIER)とは何か、お客様から聞かれたので改めてご説明いたします。
マドリエとは、LIXIL唯一の直接仕入ルートを持つ全国展開するフランチャイズチェーンです。
マドリエ(MADOLIER)は、窓(MADO)+間取り(MADOLI)+住まい(LIVING)+家(IE)を掛け合わせた造語です。またLIER(リエ)には、フランス語で「つなぎあわせる」という意味を持ち、大きな仲間・夢・組織などを結びつけていくことをイメージしています。マドリエと名付けたのはLIXIL創業者、故 潮田健次郎氏の長男でLIXILグループの元会長 潮田洋一郎氏です。現在、潮田洋一郎氏はLIXILを退任しています。現在のCEOは、瀬戸欣哉氏です。
1973年に、TOSTEMのフランチャイズチェーン(TFC)として誕生し、500拠点を超えるまでに成長しました。
2011年に、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアが統合し、株式会社LIXILが誕生したとき、TFCはLIXILのフランチャイズチェーンとして、FC名をマドリエに変更しました。このときFC加盟基準が大きく変わり、FCに残れなかったTFC会員が多く出てしまい、FC内で混乱が起きました。
結果、マドリエとしてスタートした時の企業数は数を減らして350社、現在も1000社を目指して拡大中ですが、マドリエFCの後継者問題などもあり統廃合が進んでいます。2023年時点で320社を下回っています。(更新:2024年2月現在 全国278社)
TFC時代の2008年3月11日に、すべてのFCがポータルサイトを立ち上げました。これが、TFC-NETです。TFC -NETはマドリエ移行時に、サイト名をマドリエネットに変更し、現在も全国公開しています。
マドリエネットには、全国のFCメンバーが日々の施工例を毎日更新しており、その施工例の多さから、一般のお客様はもちろん、工務店や不動産業者などプロユーザーからも多くの支持をいただいています。
マドリエは、LIXILのディーラー、販売パートナーとして、LIXILグループの商品・サービスをトータルに提案し、地域のビルダー様と共に、“住まいに関わるすべての相談窓口“を三位一体となり運営しています。同時に、LIXILが運営するマド本舗にも複数のメンバーが会員となり、リフォームショップ、工務店、ハウスメーカーなどプロユーザーのお手伝いと、一般のお客様に対しても、様々なサービスを提供しています。
皆様から安心してご依頼いただくために、全てのマドリエメンバーは、毎月一度 LIXILの会計監査を受け、透明性のある月次決算をLIXILと共有、同時にマドリエ会員にも公開し、健全で安定した経営を行っています。
そして、毎月一度、エリア毎にFC社長会を実施して情報交換や、LIXIL社員と共に活発な意見交換を行い、年に一度7月には全国のFCが集まり、LIXIL CEO を交え、様々な意見交換を行っています。トステムと共に成長してきたTFCは今、マドリエとしてLIXILと共に成長し続けています。
取り扱い商品は、LIXIL商品ほぼ全てです。1973年からトステムと共に、窓、住設、外構エクステリア、内装建材、スーパーウォール工法パネルなど、専門性の高い技術を習得してきました。商品の販売だけではなく、高い技術を持つエンジニア集団で、設計や施工、メンテナンスサービスまで提供する、LIXILの正規ディーラーです。今のLIXILがあるのは、マドリエ(旧TFC)の存在があったからと言っても過言ではありません。
マドリエはLIXILとともに「協働の理念」を掲げ、今まで以上に、経営者の成長意欲、工事力、調達力、営業力があり、組織体制が整備された最強の流通店を目指します。
[協働の理念](トーヨーサッシ創業者潮田健次郎氏の理念)
独立した企業が互いに自主独立を尊重しながら同一の目標を持ちその完成の為に協力することで各自の成果を最大に高めること
[マドリエネット]
https://www.lixil-madolier.jp/madolier/pub/national/page/NationalTopPage.df
[全国のマドリエ店]2024年4月現在 全国265社
|北海道・東北|北関東・甲信越|東京・神奈川|千葉・埼玉|中部・北陸|関西|中国・四国|九州|
[参考]
LIXILの Purpose(存在意義)
MAKE BETTER HOMES A REALITY FOR EVERYONE, EVERYWHERE
世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現
LIXIL Behaviors(3つの行動)
・DO THE RIGHT THING 正しいことをする
・WORK WITH RESPECT 敬意を持って働く
・EXPERIMENT AND LEARN 実験し、学ぶ
[備考]
サッシ業務とは、サッシ業界で共通して使用される用語(職種)で、サッシを組み立てたり、配送したり、リフォームサッシや玄関ドアの取り替え工事など、サッシ関連の業務を行うスタッフのことです。トステムがTFC(トステムフランチャイズチェーン)を作ったときに使われた用語で。トステムが作った用語です。
住宅サッシ販売店と代理店の違いは明確ではありません。住宅サッシ取扱業者は、メーカーから規格製品を購入して配送することから、販売店と呼ばれます。今は少なくなりましたが、過去には硝子問屋(ガラスメーカーの子会社や施工店)が、サッシメーカーから大量に住宅サッシを安く仕入て、規模の小さいサッシ販売店に販売店していました。それらの硝子問屋を住宅サッシ代理店と位置付けていました。一方、ビルサッシ工事をゼネコンから請け負う企業は、自社で設計から施工を行い、まさにサッシメーカーの代理として請負工事を行なっているため現在でも代理店と呼ばれます。LIXILのビルサッシ代理店は、LB会(LIXILビル代理店会)として、現在も活躍しています。バブル期には、住宅サッシ販売店がビルサッシ工事を請け負い、サッシメーカーに設計施工を丸投げしていましたが、サッシメーカーが自社の生産性を高めるため大規模工事以外は引き受けなくなりました。そのため設計施工体制のない住宅サッシ販売店がビルサッシ工事を請け負うことが難しくなりました。現在、ビルサッシ販売店は消滅して、設計施工のスキルを持つ企業だけが代理店として残っているのです。これは、キッチンやユニットバスなど、住設についても同じことです。
[マド本舗について]
2019年にLIXILは「マド本舗」というVCを創設しました。窓に特化した集団です。LIXILは原則マドリエ全社を「マド本舗」に加盟するよう告知しましたが。「マド本舗」は一般のお客様へのサービスも行うため、プロユーザー専門で事業展開しているマドリエ会員は入会していません。マド本舗はこちらで説明しています。https://www.aikawafc.co.jp/コラム/4963/
2022年、マドリエ会員は「スーパー」「スペシャル」に区分されました。「スーパー」は新築向け住宅サッシをローコストで販売する体制を持つ、または目指す企業。「スペシャル」は、新築住宅サッシの販売は継続しますが、新築向け住宅サッシ事業では必要のない、工事機能や実測機能を強化して、リフォーム向けサッシ、ドア工事を主軸とする事業に舵を切ることや、一般のお客様向けサッシサービス、建築を絡めたリフォーム工事を目指すなど、住宅サッシ販売店の再編、改革を進める役割を担っています。自社がどちらに区分されるのか判らないまま区分されたエリアがあり、騒ぎになりました。先に希望を聞かれてから区分されたエリアがある一方、エリアを管轄するマドリエ担当のスーパーバイザー(LIXIL社員)の判断で区分されたエリアもありました。
[追記]2023年3月10日
マドリエはFC脱会、マドリエ内外の吸収合併などを繰り返し、加盟店数が減少しています。一方、マド本舗は、マドリエのような規約(LIXILと会計システムが連動しており毎月の月次決算を公開するることや、エリアの定例会議、LIXIL仕入比率など)がなく、入会のハードルが低いため、加盟者数が増え続けています。それぞれのホームページを比較しても、マドリエは価格の提示が禁止されており、マド本舗はお客様が簡単に見積もれる見積もりシステムが導入されています。一般顧客を相手にビジネスを展開するマドリエ店からすれば、マドリエのホームページの必要性がなくなっており、マド本舗のホームページへの施工例掲載を強化している店もあります。恐らく、一般ユーザーからしても、マド本舗のホームページの方が情報料や最新のトピックスが見られて、気になる価格も把握でき、見積もり計算したものをそのまま店舗に依頼することもできるためとても便利な構成になっています。尚、マドリエに加盟するには財務状況や社内組織の審査があり、それを継続しなければ退会となります。一方マド本舗にはありません。一般ユーザーが安心して依頼する基準として、間違いないのは、マドリエ加盟店のマド本舗店です。マドリエ加盟店は必ず「マドリエネット」のWEBサイトを持っていますので、Web検索する際は、“株式会社◯◯ マドリエ” と入力すれば、マドリエネットが出てきます。
[追記 2024年2月10日]
2024年も前年に続き、窓断熱の補助額が大きく、窓断熱リフォームの需要は高まるばかりです。各サッシメーカーは2023年、断熱窓リフォームの需要が予想を超えてしまい、生産が追いつかず納期遅延が発生していました。2023年途中から工場の生産ラインを増設したり、人員を増員して、2024年の需要に対する生産体制を整えた結果、納期遅延はほぼ解消しました。しかし、窓リフォームを実施するには、メーカーが製造するだけでは足りず、施工店の数、施工店に在籍する施工職人や実測担当者、設計者など、多くの技術者が必要です。しかし、ほとんどの施工店は高齢化が進むと同時に、技術力の継承が出来ていません。継承が難しい理由はいくつかあります。昭和から平成初期は、サッシ販売店が住宅サッシを規格サイズ(部材がバラバラの状態で箱詰めされたノックダウン商品)をメーカーから取り寄せ、自社工場で組み立てたり、切り詰め加工をしたり、網戸ネットを貼ったり、硝子を切断してサッシに嵌め入れる作業を行っていました。これらの作業には特殊な工具や機械を使う技術も必要でしたし、加工図を見たり、加工するための詳細な計算や加工図を書いていました。このような日々の作業が、作業員の技術を磨くことに繋がっていたのです。しかし今では、サッシメーカーの工場で完成品(硝子入りで完成したサッシ、網戸ネットも貼ってある)が入荷するため、サッシ販売店は運ぶことが主流になったのです。結果、教育の機会がなくなり、長い時間をかけないと技術を習得できない状態になりました。一人前のサッシ職人に育てるまで一般的に5年、プロと呼ばれるには、10年かかると言われています。
サッシメーカーの課題は、消費者に対する需要喚起と安定した共有です。TVコマーシャルやSNSで断熱窓の重要性を発信したり、サッシ販売店やリフォーム店への商品教育も行い、製造ラインも充実させていますが、課題は、実測、打ち合わせ、説明、施工を行う技術者があまりの足りないことです。LIXILでは、サッシ職人を育成するプロジェクトを開始しています。YKKapでも施工士の教育やサッシ販売店に在籍するセールス研修を強化しています。それでも日本国内の施工キャパは縮小傾向にあります。その問題解決に弊社は取り組んでいます。
具体的には、スタッフごとのタスクを明確に分ける方法です。営業専任、現場での実測および打ち合わせ専任、積算専任、設計専任、発注と納期管理専任、工場作業専任、配送および施工専任、大規模工事の施工職人は配送も行いません。このように、部位ごとのプロフェッショナルスタッフを揃えることで、確実に精度を高めることに成功しました。
株式会社相川スリーエフは、国土交通大臣許可の特定建設業者です。毎年、経営審査を受けており、サッシ(建具工事業)で、格付けランクは最高のAを取得しています。また、断熱窓リフォームを行う事で、温室効果ガスを削減して地球温暖化を少しでも回避すべきと考え、サッシに関係するスタッフの増員を積極的に行っています。ユーザーに窓リフォームを提案するセールスエンジニア以外に、設計、実測、積算、施工、施工管理、工程管理、発注及び製品納期コントロール、これらのスタッフがチームとなり、地球環境を改善するため日々努力しています。設計事務所、行政、建設会社、サッシメーカーとの連携も重視しています。また、窓リフォームだけでなく、住宅丸ごと断熱を推奨している弊社は、建設カンパニーを持ち、あらゆる断熱改修工事に対応する組織を構築しています。建築事業では、リフォーム工事にとどまらず、断熱性能の高い新築住宅の建築も行っています。
窓に限らず住宅の断熱リフォームが地球を救います。窓断熱リフォームを行って、快適環境を作ると同時に、環境を考えてみませんか?
未来の子供たちに住みやすい環境を残すことは、今を生きる私たちの使命だと思います。
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