コラム

都心マンション価格に変化の兆し。今、土地付き戸建てへの住み替えが始まっている(2026年08月28日)

湾岸マンション市場に変化の兆し。在庫増加と価格調整が始まる

東京都心のマンション市場に、これまでとは少し違う動きが見え始めています。

長く続いてきたマンション価格の高騰。

「東京のマンション価格はまだ上がる」
「都心の不動産は下がらない」

そんな空気が続いてきましたが、2026年夏、その流れに少し変化が表れ始めました。

これは「マンション価格が暴落する」という話ではありません。
価格が大きく上昇した今だからこそ、自宅に生まれた含み益を次の住まいへ移すという、新しい住み替えの選択肢が現実味を帯びてきたという話です。

MARKET DATA

東京23区中古マンション、2カ月連続下落。
都心6区は3カ月連続下落

東京カンテイが2026年8月24日に公表した7月の中古マンション価格によると、70㎡換算の平均価格は、

東京23区
1億2,724万円
前月比 −0.1%
2カ月連続で下落
都心6区
1億8,195万円
前月比 −1.7%
3カ月連続で下落
首都圏
7,547万円
前月比 +1.2%
最高値を更新
東京23区、都心6区、首都圏の中古マンション価格推移
中古マンション価格の推移を示したイメージ。市場全体が一斉に下落しているのではなく、特に価格上昇が大きかった都心部で変化が見え始めています。

つまり、「首都圏のマンションが一斉に値下がりしている」という単純な話ではありません。

むしろ今起きているのは、これまで特に価格上昇が激しかった東京都心部で、買い手が価格についていけなくなり、売主側が価格を調整し始めたという変化だと考えた方がよいでしょう。

TOKYO BAY AREA

湾岸エリアでも見え始めた
「売り急ぎ」

その兆候が分かりやすく表れている場所のひとつが、晴海、勝どき、豊洲、有明などの湾岸エリアです。

湾岸エリアではここ数年、タワーマンションを中心に価格が急上昇しました。

特に新築・築浅マンションでは、購入時より数千万円単位で市場価格が上昇した住戸も珍しくありません。

しかし最近では、当初の売出価格から大きく価格を下げたり、「価格相談可能」として早期売却を優先したりする物件も見られるようになりました。

現場で実際に起きていること

湾岸エリアの大型マンションを投資・転売目的で取得していた法人から、実際に株式会社相川スリーエフに対して購入の打診が入っています。

具体的な会社名、マンション名、住戸、価格については控えますが、当初提示されていた販売価格から、最終的には約15%低い価格まで相談可能という内容でした。

金額にすると、決して小さな値下げではありません。

億単位のマンションにおける約15%の価格調整です。

「そんなに下がるのか」と驚く方もいるでしょう。

しかし、不動産を実需という視点から冷静に見れば、必ずしも不思議なことではありません。

むしろ私たちは、
その価格まで下げても、実需という観点から見れば、なお高いのではないか
と感じています。

マンション価格は、建築費だけで決まっているわけではありません。立地、希少性、眺望、ブランド、周辺開発への期待、金融環境、そして何より「次にもっと高く買ってくれる人がいる」という市場参加者の期待によって価格が形成されています。

PRICE BENCHMARK

一戸の値下げが
「そのマンションの価格」になる

ここにマンション特有の価格形成があります。

戸建住宅や土地は、一つひとつ条件が違います。道路付けも違えば、土地の形も、面積も、方角も違う。建物も違います。

ところがマンションは違います。

同じ建物の中に、同じような面積、同じような間取り、同じような方角、同じような階数という比較対象が大量に存在します。

一度でも値を下げた成約実績ができれば、
それが新しい「ベンチマーク」になります。

例えば、あるマンションの高層階住戸が、それまでの市場価格より15%低い価格で実際に成約したとします。

すると次の買主は当然こう考えます。

「同じマンションの、より条件の良い部屋がその価格で売れたのに、なぜこちらの部屋はそれより高いのか」

こうなると、それまでの高い売出価格を維持することが難しくなります。

そして、そのベンチマークを基準として同じマンションの他の住戸が見直され、さらに同じエリアの競合マンションにも影響が及びます。

なぜ今、売り急ぐのか

価格が上昇しているときには、売主は「もう少し待てばさらに高く売れる」と考えます。

特に投資や転売を目的として購入した所有者であれば、値上がりを待つこと自体が戦略になります。

ところが、同じマンション、同じ棟、似た面積・間取りの住戸が市場に増えてくると状況は変わります。

上昇相場

「もう少し待てば、さらに高く売れる」

転換局面

「他の売主が下げる前に、自分が先に売った方がよい」

ここが不動産市場の転換点です。

全員が同時に弱気になる必要はありません。最初の一人が価格を下げ、その価格で成約する。それを見た次の売主が下げる。そして価格が一段下がったところで、新しい相場が形成されます。

LIFESTYLE SHIFT

マンションを買えないから戸建て、ではない

興味深いのは、最近の戸建住宅への関心です。

東京23区ではマンション価格の高騰が続く一方、戸建住宅には相対的な割安感が生まれています。

しかし、私たちが注目しているのは、「マンションが買えないから戸建てにする」という動きだけではありません。

むしろ別の住み替えが始まっています。

マンション価格が現在のように高騰する以前に、自宅としてマンションを購入した方々です。

投資家ではありません。

普通に結婚し、家族で暮らすためにマンションを購入し、10年、15年、20年と生活してきた方々です。

そうした方の中には現在、
購入価格を大きく上回る含み益を持っているケースがあります。

例えば5,000万円で購入したマンションが現在8,000万円、あるいは1億円で売却できる。

住宅ローンの残債を差し引いても、まとまった自己資金が残ります。

そこで、「マンション価格が高い今のうちに一度売却しよう」という考え方が出てきます。

最近ではテレビの情報番組などでも、マンション価格が高騰する以前に購入した一般の方が、現在の含み益を確定し、土地付き戸建住宅へ住み替える動きが取り上げられるようになりました。

東京都心住宅地の土地
LAND VALUE

「建物」だけではなく
「土地を持つ」という考え方

マンションを所有している場合も、もちろん土地の共有持分はあります。

しかし戸建住宅の場合は、自分自身が土地を所有します。

建物は時間の経過とともに評価が変化しますが、土地は立地そのものに価値があります。

もちろん、土地なら何でも資産価値が安定するわけではありません。駅距離、道路付け、用途地域、容積率、建ぺい率、周辺環境、災害リスクなどによって価値は大きく異なります。

だからこそ、「マンションから戸建てへ移れば必ず得をする」という話ではありません。

大切なのは、現在所有しているマンションの価値と、これから購入する土地の価値を同時に見ることです。

庭を望む開放的な戸建住宅のリビング
NEXT LIFESTYLE

含み益を「次の住まい」に移す

これは投機ではありません。

これまで住んできた住宅の資産価値が上昇した結果、その含み益を次の住まいへ移すという考え方です。

仮にマンションを1億円で売却し、住宅ローンを3,000万円返済して7,000万円程度の資金が残ったとします。

その資金を頭金として土地付き戸建住宅を取得すれば、これまでとはまったく違う住宅選択が可能になります。

これからの住宅選びは「価格」だけではない

駅徒歩数分というマンションの利便性を少し譲る代わりに、戸建住宅だからこそ実現できる暮らしがあります。

より広いリビング
専用の庭
大型の収納
複数台の駐車スペース
書斎・趣味の部屋
ペットと暮らせる空間
ホームジム
大型キッチン

そして、上下階や隣戸を気にしなくてもよい生活。

マンションとは違う豊かさを手に入れることができます。

住宅は金融商品ではありません。毎日そこで暮らす場所です。

子供が成長する。仕事のスタイルが変わる。車を持つ。趣味が増える。親との同居を考える。ペットを飼う。そして自分自身も年齢を重ねていきます。

マンション価格は、本当にこれから下がるのか

ここは慎重に考える必要があります。

現在のデータだけを見て、「東京のマンション価格はこれから暴落する」と判断するのは早計です。

実際、首都圏全体では中古マンション価格が上昇している地域もあり、新築マンションでは高額物件の供給によって平均価格が大きく押し上げられるケースもあります。

したがって、東京のマンション全体が一斉に値下がりするとは限りません。

一方で、中古市場を見ると、東京23区は2カ月連続、都心6区は3カ月連続の下落。

さらに市場では売却物件が増え、価格を調整してでも売却しようとする動きも実際に出ています。

そして私たちのもとにも、これまでの価格から大幅に条件を下げた湾岸マンションの購入打診が届き始めています。

これは統計には少し遅れて表れる、市場の現場の空気です。

「マンション価格が上がるか、下がるか」だけを考える時期から、
「自分が持っている不動産をどう活用するか」
を考える時期へ移り始めているのかもしれません。

すでに十分な含み益があるのであれば、最後の1円まで値上がりを取りに行く必要があるのでしょうか。

最高値がどこなのかは、誰にも分かりません。

相場の天井は、下がった後で初めて分かります。

それならば、十分な含み益があるうちに利益を確定し、その資金を次の住宅、次の土地、そして家族のこれからの暮らしへ移す。それもまた、非常に現実的な選択です。

ONE STOP SUPPORT

「売る」と「買う」と「建てる」を
別々に考えない

マンションから戸建住宅への住み替えで難しいのは、売却と購入、そして建築を同時に考えなければならないことです。

現在のマンションはいくらで売れるのか。
住宅ローンはいくら残っているのか。
売却後に手元にいくら残るのか。
次に購入できる土地はいくらなのか。
その土地にどの程度の住宅を建てられるのか。
建築費はいくらになるのか。
住宅ローンはどの程度組めるのか。
売却と土地取得のタイミングをどう合わせるのか。

これらをバラバラに考えてしまうと、住み替えは非常に複雑になります。

不動産会社にマンション売却を依頼し、別の不動産会社に土地探しを依頼し、さらにハウスメーカーや工務店に住宅建築を依頼する。そのたびに同じ資金計画を説明し、それぞれの会社が別々の立場から提案する。これでは、本当に自分にとって最適な住み替えなのか判断することが難しくなります。

AIKAWA THREE-F

不動産と建築を、一つの計画として考える

株式会社相川スリーエフは、不動産だけの会社でも、住宅を建てるだけの会社でもありません。

私たちは創業以来、住宅・建築・建材に携わり、不動産事業と建設事業の双方を展開してきました。

STEP 01
現在所有しているマンションを売却したら、実際にいくら残るのか。
STEP 02
どのエリアで、どの程度の土地を購入できるのか。
STEP 03
その土地に、どのような戸建住宅を建築できるのか。

これらを一つの住み替え計画として考えることができます。

マンション価格が大きく上昇した今。

これまで住み続けてきたマンションの価値を一度確認し、その資産を次の暮らしへ移していく。

それは、投資目的ではない一般のご家庭にとっても、一つの合理的な選択肢になりつつあります。

マンションに住み続けることが正解の場合もあります。

売却することが正解の場合もあります。

そして、その資産を活用して土地付き戸建住宅へ住み替えることが、家族にとって最も良い選択になる場合もあります。

大切なのは、最初から
「売る」「買う」「建てる」を別々に考えないことです。

株式会社相川スリーエフは、現在お住まいのマンションの査定・売却のお手伝いから、次の土地探し、資金計画、設計、戸建住宅の建築まで、一気通貫でサポートいたします。

住まいを「売る」ことをゴールにするのではなく、
現在の資産を、これからの人生にふさわしい住まいへつなげていく。

それが、私たち相川スリーエフが考える住み替えです。

東京23区でRC中古住宅という選択肢[仲介〜リノベまで一気通貫](2026年08月14日)

東京都心の中古RC住宅リノベーション

AIKAWA THREE F / RC RENOVATION

東京都心の中古RC住宅という選択。

新築だけが「理想の邸宅」ではありません。





東京都心で、自分らしい邸宅に住みたい。

広いリビングがほしい。重厚感のある外観にしたい。車を大切にできるインナーガレージがほしい。道路から室内が簡単に見えないプライバシー性もほしい。音を気にせず音楽や映画を楽しみたい。そして、地震、火災、防犯についても安心できる住宅にしたい。

そう考えて住宅を探し始めると、一つの選択肢として浮かび上がってくるのが、
RC造、鉄筋コンクリート造の戸建住宅です。

しかし、東京都心で土地を探し、そこからRC住宅を新築するとなると、現在は相当な予算と時間が必要になります。

質の良い中古RC住宅を購入し、
自分のための邸宅へリノベーションする。

新築するのではなく、優れた建築を引き継いで再生する。東京都心だからこそ、この住宅取得方法には大きな可能性があります。

これは単に、「中古住宅を買って、きれいにリフォームしましょう」という話ではありません。

土地を選び、建物を見極め、残すべきものを残し、間取り、内装、設備、照明、空調、断熱、窓、玄関ドアまで再設計する。

既存の優れたRC躯体を活用しながら、住宅としての価値をもう一度つくり直す。

新築するのではなく、優れた建築を引き継いで再生する。

WHY NOW?

なぜ、いま「中古RC住宅」なのか

最大の理由の一つが、建築費の上昇です。

鉄筋。コンクリート。型枠。アルミ。ガラス。電線。設備機器。断熱材。内装材。さらに物流費、人件費、施工費。

建築を構成するさまざまなコストが上昇しています。

特にRC住宅は、木造住宅とは施工方法が大きく異なります。

基礎をつくる。鉄筋を組む。型枠をつくる。コンクリートを打設する。養生する。

さらに次の階でも同じ工程を繰り返し、躯体が完成してから、防水、サッシ、設備、内装へ進んでいきます。

そしてRC住宅を新築する際に必要なのは、建築費だけではありません。

「時間」という、もう一つの大きなコストがあります。

土地探しから始めれば、RC住宅の新築には2年以上

東京都心で理想のRC住宅を建築しようとした場合、まず土地探しから始まります。

希望するエリア。敷地面積。道路付け。土地の形状。高低差。用途地域。建ぺい率。容積率。高度地区。斜線制限。地下室をつくれるか。インナーガレージを配置できるか。

希望する邸宅が建築できる土地となれば、何でも良いわけではありません。

条件に合う土地を探すだけでも、半年程度かかることがあります。

土地が決まれば設計です。リビング、キッチン、浴室、ガレージ、中庭、地下室、収納、照明、空調、窓、外構。一つひとつ検討していきます。

さらにRC住宅では、意匠設計と並行して構造設計も非常に重要です。

01 土地探し 約6か月
02 設計・構造設計 約6か月
03 建築確認申請等 約4か月
04 着工から完成 約10か月
TOTAL
合計 約26か月
土地探しから完成まで、2年以上。

もちろん案件によって期間は異なります。しかしRC住宅は木造住宅とは異なり、計画から完成まで相応の時間を必要とする建築です。

だからこそ、「RC住宅に住みたい=土地を買って新築する」だけではないのです。

東京にはすでに、質の良いRC住宅が建っています。

THE VALUE OF TIME

20年前のRC住宅を、いま同じようにつくったらいくらになるのか

例えば、築20年のRC住宅を想像してみてください。

20年前にこの住宅を新築したオーナーは、土地を取得し、設計者と何度も打ち合わせを重ね、構造を考え、素材を選び、設備を選び、多額の費用をかけてRC住宅を完成させています。

特に東京都心で富裕層の方が建築されたRC住宅には、大きな吹き抜け、地下室、インナーガレージ、中庭、大空間のLDK、特注階段、大判石材、造作家具、大型浴室、屋上など、一般的な分譲住宅ではまず見ない空間が存在することがあります。

さらに、それらを成立させるために、構造そのものから特別に設計されている場合もあります。

その住宅には、20年前のオーナーが投入した
「予算」と「こだわり」が、建築として残っています。

20年前の「100」と、現在の「100」では建てられるものが違う

仮に、20年前の建築費を「100」と考えてみます。

現在、同じ規模、同じ構造、同程度の素材と設備を使い、同じ住宅をもう一度新築しようとしても、「100」でつくることは極めて難しいでしょう。

仕様や建物規模によっては、当時の建築費の2倍近く、あるいはそれ以上の費用になるケースも十分考えられます。

これは一律に「20年間で建築費が必ず2倍になった」という意味ではありません。

しかし、鉄筋、コンクリート、型枠、アルミ、ガラス、設備、人件費などが大幅に上昇している現在、過去につくられた高品質なRC建築を、現在まったく同じ条件で再現することは容易ではありません。

THE KEY POINT

「古い住宅を安く買う」のではありません。
過去に大きな予算を投じて建築された資産を、現在ゼロから新築するより有利な価格で取得する。

最も費用と時間がかかる「RC躯体」は、すでに完成している

RC住宅を新築するとき、大きな費用がかかるのは目に見える内装だけではありません。

地盤。場合によっては杭。基礎。鉄筋。型枠。コンクリート。構造壁。床。屋根。地下躯体。

こうした建物の骨格そのものに、多額の費用と長い工期が必要です。

中古RC住宅では、その構造体がすでに存在しています。

もちろん、その躯体が良好な状態であることが前提です。


高額な構造部分をゼロからつくらず、現代の性能とデザインを加える。

これは、中古RC住宅ならではの非常に合理的な考え方です。

RC住宅だからできる「建築資産の継承」

RC造住宅には、税務上の法定耐用年数として47年という期間が設定されています。

もちろん、法定耐用年数は建物そのものの寿命を意味する数字ではありません。

実際の耐久性は、設計、施工品質、立地、使用状況、防水、修繕、メンテナンスなどによって大きく変わります。

それでも、RC住宅が長期利用される建築として成立しやすいことは、中古RC住宅を考えるうえで重要です。

築20年を「もう20年」と見るか。
「20年前の建築資産が、まだここに残っている」と見るか。

富裕層が所有していたRC住宅には、質の良いものが少なくありません

東京都心で中古RC住宅を探すうえで、もう一つ注目したいことがあります。

富裕層の方が住まわれていたRC住宅には、比較的手入れが行き届いている住宅が見つかることがあります。

もちろん、富裕層が所有していたから無条件に良質という意味ではありません。建物ごとの確認は絶対に必要です。

しかし、高額な費用をかけて建築された邸宅では、建築後も専門業者によるメンテナンスを行い、外壁、屋上防水、バルコニー防水、設備、空調、給排水、外構などを定期的に修繕しているケースがあります。

さらに、建築当初から使われている素材そのものが良い場合があります。

天然石。無垢材。造作家具。特注金物。大型建具。造作階段。

現在同じものを製作すれば、かなりの費用がかかるものもあります。

前のオーナーが長い年月をかけて守ってきた
「建築資産」である。

富裕層から富裕層へ。住宅そのものを引き継ぐ

東京には、過去のオーナーが大きな予算と情熱を注いで建築したRC住宅が数多く存在します。

それを築年数だけで判断し、すべて壊してしまう。

もちろん建て替えるべき住宅もあります。しかし、すべてを壊す必要はありません。

良いRC躯体なら残す。良い石材なら残す。良い空間なら活かす。特徴ある中庭なら活かす。地下ガレージならその価値を利用する。

そして、現代に合わなくなった部分だけを再設計する。

富裕層から次の富裕層へ、住宅そのものを引き継ぐ。

土地だけを買うのではありません。

建物も含めて、前のオーナーがつくった価値を買う。

そして次のオーナーが、自分の時代に合った住宅へつくり直す。

これは成熟した都市だからこそ成立する住宅取得方法ではないでしょうか。

CURRENT PROJECT

当社も現在、目黒区でRC邸宅をリノベーションしています

これは単なるアイデアとしてお話ししているわけではありません。

現在、相川スリーエフでは目黒区に建つRC邸宅の大規模リノベーション工事を進めています。

ご依頼いただいているのは、超富裕層のお客様です。

既存のRC住宅が持っている躯体と空間を活かしながら、住宅全体を現在のライフスタイルに合わせて再構成しています。

単にクロスを張り替える、キッチンを交換する、そのような表層的なリフォームではありません。

素材。質感。色。光。空間。設備。家具。建具。細部の納まり。

一つひとつにこだわりながら工事を進めています。

石材一つを決めるにも、その色、柄、厚み、サイズ、周辺素材との取り合いまで考えます。

照明も、ただ明るくすれば良いのではありません。

どこを照らすのか。どこをあえて暗くするのか。壁を照らすのか。天井を照らすのか。素材を美しく見せるのか。夜の窓の外まで含めて考えるのか。


既存のRC住宅を使いながら、住まいとしてはまったく新しいものをつくる。

実際にこの工事を進めているからこそ、私たちはあらためて感じています。

質の良いRC住宅は、古くなったから壊すのではなく、もう一度大きな価値を与えることができる。

RC住宅が長く選ばれてきたのには理由があります

01 堅牢性

適切に設計・施工されたRC躯体は、重量感と剛性を持つ建築です。耐震性能は建築年代、構造計画、施工品質、地盤条件などによって異なるため、中古住宅では個別の確認が重要です。

02 耐火性

コンクリートは不燃材料です。建物が密集する東京都心では、火災への備えも住宅性能の大切な一部です。

03 遮音性

都心住宅では静けさも大きな価値です。重量のある壁・床に加え、窓を高性能化することで、外部騒音への対策も検討できます。

04 防犯性とプライバシー

道路側には閉じ、中庭や庭側へ大きく開く。「外には閉じ、内には開く」という設計は、東京都心のRC邸宅と非常に相性があります。

古いRC住宅も、手入れによって表情は大きく変わります

RC打ち放しの外壁は、経年によって汚れや雨だれが目立つことがあります。

しかし、それだけで建物自体が古くなったと判断する必要はありません。

外壁の状態を確認したうえで洗浄し、必要に応じて補修を行い、クリア塗装等で保護する。

それだけでも建物の印象は大きく変わります。

RC打ち放し住宅 外壁洗浄・クリア塗装イメージ
※画像はRC住宅再生のイメージです。実際の施工方法は既存外壁の状態を確認したうえで判断します。

古いから壊すのではなく、価値が残っているものは再生する。

中古RC住宅は「時間」まで購入できる

新築RC住宅と、中古RC住宅+リノベーション。

大きな違いは価格だけではありません。

時間です。

中古RC住宅には、土地があります。基礎があります。RC躯体があります。地下室やガレージがすでに存在していることもあります。

工事範囲が限定的であれば1か月程度、設備、内装、窓などを含めたリノベーションなら2?3か月程度で施工できるケースもあります。

もちろん、スケルトンに近い大規模改修や構造変更を伴えば、それ以上必要です。

人生において、2年という時間は短くありません。

住宅購入では、建築費だけでなく時間もコストです。

「中古だから妥協する」のではありません

中古RC住宅を選ぶ理由を、「新築より安いから」だけにしてしまうと、この住宅取得方法の本当の魅力は伝わりません。

考え方は逆です。

良い土地と良いRC躯体を先に取得し、自分に必要な部分へお金をかける。

キッチンは交換できます。浴室も交換できます。床も壁も変えられます。照明も再設計できます。空調も更新できます。窓も交換できます。玄関ドアも交換できます。

構造上可能であれば、間取りも再構成できます。

しかし、恵比寿、広尾、白金、麻布、青山、代官山、目黒、成城といった土地そのものを後からつくることはできません。

さらに、すでに存在する質の良いRC躯体を同じ価格で新築できるとも限りません。

「土地+建物価格」ではなく「完成後の価値」で考える

例えば、中古RC住宅の購入価格が2億円。

リノベーション費用が5,000万円。

合計2億5,000万円。

数字だけを見れば大きな金額です。

しかし、比較対象を間違えてはいけません。

比較すべきなのは、
同じ場所に土地を買い、同規模・同品質のRC住宅を現在新築するといくらになるか。
です。

土地取得費。設計費。構造設計。確認申請。地盤改良。杭。基礎。RC躯体。設備。内装。窓。外構。そして完成まで2年以上。

そこまで含めて比較する。

中古価格+リノベーション費用
VS
土地取得+新築完成価格

重要なのは「中古RCを買うこと」ではなく「良い中古RCを買うこと」

私たちは、すべての中古RC住宅をおすすめしているわけではありません。

安いから買う。RCだから買う。築20年だからまだ大丈夫だろう。

そのような判断は危険です。

構造。築年。確認済証。検査済証。増改築履歴。修繕履歴。雨漏り。屋上防水。バルコニー防水。外壁。コンクリートの状態。クラック。鉄筋腐食の可能性。給排水管。電気容量。空調設備。換気設備。窓。玄関ドア。地下防水。擁壁。

確認すべきことは数多くあります。

そして最も重要なのは、
「自分がやりたいリノベーションを、その建物で本当に実現できるのか」
を購入前に考えることです。

買ってからリフォーム会社を探す、では遅いことがあります

一般的な中古住宅購入では、物件を探し、内覧し、価格交渉し、契約し、引き渡しを受け、その後リフォーム会社を探すケースが多いと思います。

しかし、本格的なRC住宅のリノベーションでは、私たちはその順番をおすすめしません。

この壁を撤去したい。リビングを広くしたい。キッチンを移動したい。浴室を大型化したい。大きな窓をつくりたい。ガレージを変更したい。サウナをつくりたい。

そうした希望があるのであれば、
購入してから「できませんでした」では遅いからです。

中古RC住宅は、可能な限り不動産購入とリノベーション計画を同時に進める。

それが合理的です。

ONE STOP

相川スリーエフは、物件探しから完成まで考えます

相川スリーエフは、不動産仲介だけを行う会社でも、リノベーション工事だけを行う会社でもありません。

不動産
設計
建築
住宅設備
窓・サッシ

中古RC住宅を探す段階から、
「この住宅を買ったら、どんな家につくり変えられるか」
という視点で一緒に考えることができます。

物件探し。購入検討。建物調査。リノベーション計画。設計。見積。施工。住宅設備。窓。玄関ドア。完成。

できる限り一つの流れとして考える。

これは中古RC住宅の再生において、大きな意味があります。

古いRC住宅ほど「窓」を見てください

躯体は素晴らしい。外観にも重厚感がある。石材にも費用がかかっている。

しかし、窓だけが20年前、30年前のままという住宅があります。

古いアルミサッシや断熱性能の低いガラスが残っていれば、冬の寒さ、夏の日射熱、結露、外部騒音などの原因になります。

窓は設備ではなく、建築です。

庭に面した窓を大きくする。可能な範囲でフレームを細くする。テラスとLDKを視覚的につなぐ。窓を変えると、性能だけでなく建物の印象そのものが変わります。

2026年は、窓を変える大きなチャンス

2026年現在、既存住宅の断熱改修には国と東京都による大きな支援制度があります。

国:先進的窓リノベ2026事業
既存住宅の高性能な断熱窓への改修を支援。住宅は1戸あたり最大100万円。
東京都:既存住宅省エネ改修
高断熱窓・高断熱ドアは1住戸あたり上限200万円。一定の防犯性能を備えた対象高断熱窓を含む場合は上限300万円。

※補助・助成制度には対象製品、性能要件、申請時期、予算、契約時期、施工条件等があります。すべての工事が対象になるものではありません。制度内容は変更される場合があります。

だからこそ、購入後に制度を調べるのではなく、
住宅を購入する段階から、使える制度まで含めてリノベーション計画を考える
ことが重要です。

RC住宅と大開口。この組み合わせは美しい

RCには、コンクリート特有の重厚感があります。

その重い壁に、大きなガラスを組み合わせる。

「閉じたコンクリート」と「開かれたガラス」

道路側には閉じる。庭側へ大きく開く。

外から見るとプライベートな住宅なのに、室内へ入ると大きなガラスの向こうに庭や植栽が広がる。

東京都心のRC邸宅だからこそ魅力的な空間です。

キッチン、浴室、家具、照明。中身はすべて新しくできる

本格的なリノベーションであれば、住宅全体を一度整理してしまった方が美しくなる場合があります。

LDKを大空間化する。キッチンをアイランド型にする。床を天然石や大判タイルにする。間接照明を組み込む。建具を天井までのハイドアにする。

収納を造作する。洗面をホテルライクにする。浴室を大型化する。大型ウォークインクローゼットを設ける。ホームシアターをつくる。ワインセラーをつくる。サウナをつくる。

庭とリビングを大開口でつなぐ。

既存のRC躯体が同じでも、
住宅の中身はまったく別の邸宅にできます。

「新築そっくり」ではなく「新築ではつくれなかった家」へ

私たちが目指したいのは、中古住宅を単に新築のように見せることではありません。

せっかく質の良いRC住宅を引き継ぐなら、
「この土地と、この躯体があったからこそ完成した住宅」
にしたい。

20年前の設計者が考えた構造。前のオーナーがこだわった空間。現在では簡単につくれない地下室。大きなインナーガレージ。厚いコンクリート。独特な中庭。

それらを全部壊すのではなく、良いものは残す。

そこへ、現代の設備、高性能な窓、断熱、空調、キッチン、浴室、照明、スマートホーム、防犯設備、そして新しいオーナーのライフスタイルを加える。

過去の良い建築を、現在の技術で再編集する。

古いから安いのではない。「過去の建築資産」を買うということ

中古RC住宅とは、古くなった住宅を安く買うだけのものではありません。

20年前、30年前。その住宅を建てたオーナーが土地を選び、設計者を選び、間取りを考え、構造を考え、素材を選び、設備を選び、多額の建築費を投じて完成させた住宅です。

その建築資産を、現在の新築価格とは異なる中古不動産の価格で取得する。

そして、使えるものは使う。良いものは残す。古くなったものだけを交換する。住宅性能を上げる。デザインを自分好みに変える。

これは「新築を諦めた人の選択」ではありません。
現在の建築費を知っている人ほど、検討する価値のある合理的な選択です。

TOKYO RC RENOVATION

東京都心の良質な中古RC住宅を探します

相川スリーエフでは、東京都心を中心に中古RC戸建住宅のご相談を承ります。まだ物件を決めていない段階でも構いません。むしろ、ぜひ購入前にご相談ください。

不動産仲介から、建物の検討、リノベーションの設計・施工、住宅設備、窓・玄関ドアまで、一つの流れとして対応します。窓やドアについては、当社の建材部門が自社で設計・施工を担当します。

良いRC住宅を見つける。
建築資産を引き継ぐ。
良い躯体を残す。
性能を上げる。
そして、自分だけの邸宅へ。

あなたの理想の邸宅は、これから建てるのではなく、
すでに東京のどこかに建っているかもしれません。



TOKYO RC RESIDENCE

A Different Way to Own a Luxury RC Home in Central Tokyo

Building new is not the only way to create your ideal residence.

A spacious living room. A substantial architectural presence. An integrated garage. Privacy from the street. Quiet interiors. Security, fire resistance and a sense of structural solidity.

For buyers seeking these qualities in central Tokyo, reinforced concrete ? RC ? residences are a compelling option.

Yet purchasing land and constructing a new RC residence today requires both substantial capital and considerable time.

Acquire a high-quality existing RC residence,
then transform it into a home designed entirely around you.

This is not simply about buying an older home and making it look newer.

It is about identifying the right land and the right structure, preserving what deserves to remain, and redesigning the interiors, equipment, lighting, insulation, windows and entrance doors around the next owner.

Why Existing RC Homes Matter Now

Construction costs have risen significantly. Reinforcing steel, concrete, formwork, aluminium, glass, electrical materials, equipment, insulation, logistics and labour all contribute to the cost of a new building.

RC construction also requires a lengthy sequence of structural work: foundations, reinforcement, formwork, concrete placement, curing, waterproofing, windows, mechanical services and interior construction.

In addition to money, a new RC residence consumes another precious resource:
time.

From Land Search to Completion: More Than Two Years

In central Tokyo, finding the right parcel alone can take approximately six months.

Location, road access, site configuration, zoning, floor-area ratio, building coverage, height restrictions, underground construction and garage requirements all affect the feasibility of a project.

Once the land has been secured, architectural and structural design begins.

Land search: approximately 6 months
Architectural and structural design: approximately 6 months
Building approval procedures: approximately 4 months
Construction after groundbreaking: approximately 10 months
Approximately 26 months in total.

The actual period varies by project, but RC homes generally require substantially more time than conventional timber construction.

What Would a 20-Year-Old RC Residence Cost to Build Today?

Consider an RC residence completed twenty years ago.

Its original owner selected the land, commissioned architects and engineers, made countless design decisions and invested significant capital into creating a bespoke home.

Many high-end RC homes in Tokyo contain features rarely seen in conventional housing: double-height spaces, basements, internal garages, courtyards, large living areas, custom staircases, natural stone, bespoke furniture and unusual structural layouts.

The previous owner’s capital, taste and ambition
still exist within the architecture.

The Same Budget No Longer Builds the Same House

If the cost of construction twenty years ago is represented as 100, reconstructing the same residence today for the same 100 would be extremely difficult.

Depending on scale and specification, a comparable project today can approach twice the original construction cost and, in some cases, exceed it.

This does not mean that every building has literally doubled in cost.

The important point is that reproducing a high-quality RC residence built in the past has become far more expensive.

You are not simply buying an “old house at a discount.”
You may be acquiring a substantial architectural asset for far less than the cost of recreating it today.

The Most Expensive Part ? the RC Structure ? Already Exists

Groundwork, piles where required, foundations, reinforcement, formwork, concrete walls, floors, roofs and basement structures require enormous capital and time.

In an existing RC home, those major structural components already exist.

Provided the structure is in good condition, the owner can invest in modern performance, equipment and design instead of rebuilding the entire structure from zero.

Passing Architectural Assets from One Owner to the Next

High-end RC residences previously owned by affluent households are sometimes especially interesting because many have been maintained over the years by specialist contractors.

Natural stone, solid timber, bespoke joinery, custom metalwork, large doors and special staircases may still possess significant value today.

This is not merely an old property.
It can be an architectural asset preserved by its previous owner.

We Are Currently Renovating an RC Residence in Meguro

This concept is not theoretical for Aikawa Three F.

We are currently carrying out a major renovation of an RC residence in Meguro, Tokyo, commissioned by an ultra-high-net-worth client.

The project is not a superficial refurbishment.

Materials, texture, colour, lighting, spatial composition, equipment, furniture, joinery and construction details are all being reconsidered carefully.

By retaining the value of the existing RC structure while redesigning the living environment, the residence is being transformed into something entirely new.

Why RC Homes Continue to Be Chosen

Properly designed and constructed RC homes offer substantial structural mass, strong fire resistance, excellent potential for acoustic performance, and architectural freedom for privacy-oriented urban residences.

In central Tokyo, one of the most compelling design concepts is to remain private toward the street while opening dramatically toward an inner courtyard, garden or terrace.

Closed to the street. Open to the interior.

Even Exposed Concrete Can Be Renewed

Exposed concrete naturally develops staining and weather marks over time.

That does not necessarily mean that the building itself has lost its value.

Following an appropriate inspection, cleaning, repair and protective clear coating can dramatically refresh the appearance.

Exposed concrete residence before and after cleaning

Image shown for illustrative purposes. Appropriate treatment depends on the condition of the existing concrete.

An Existing RC Home Can Also Save Time

An existing home already has land, foundations and an RC structure.

It may already have a basement, garage, courtyard or other expensive architectural elements.

Depending on the scope, a limited renovation may take approximately one month, while more extensive upgrades involving interiors, equipment and windows may be completed within several months.

Major structural work naturally requires longer.

Two years of your life has value, too.

This Is Not a Compromise

Choosing an existing RC residence is not simply a way to spend less.

The real opportunity is to acquire the right land and the right structure first, then invest in the areas that matter most to you.

Kitchens can be replaced. Bathrooms can be redesigned. Floors, walls, lighting and air-conditioning can be renewed. Windows and entrance doors can be upgraded. Layouts can be reconfigured where structurally feasible.

But a location in Ebisu, Hiroo, Shirokane, Azabu, Aoyama, Daikanyama, Meguro or Seijo cannot simply be recreated.

Compare the Finished Value, Not Just the Purchase Price

Imagine an existing RC home purchased for JPY 200 million, followed by JPY 50 million of renovation work.

The total investment is JPY 250 million.

That may appear substantial, but the correct comparison is not with another used home.

The correct question is:
What would it cost to acquire comparable land and build a comparable RC residence from scratch today?

The Key Is Not Buying an Existing RC Home. It Is Buying the Right One.

We do not recommend every existing RC property.

The structure, construction documents, inspection records, repairs, waterproofing, concrete condition, cracking, plumbing, electrical capacity, air-conditioning, windows, basement waterproofing and retaining walls all require careful evaluation.

Most importantly, buyers should determine before purchase whether the renovation they want is realistically possible.

Do Not Wait Until After Purchase to Plan the Renovation

A conventional transaction often follows this sequence: search, viewing, negotiation, contract, handover, then renovation planning.

For a major RC renovation, that sequence can be risky.

Removing walls, enlarging living spaces, relocating kitchens, expanding bathrooms, installing large windows, changing garages or adding a sauna may all depend on structural and technical conditions.

The right approach is to evaluate acquisition and renovation together.

Aikawa Three F Considers the Entire Process

Aikawa Three F is not simply a real-estate brokerage firm, nor simply a renovation contractor.

Real Estate
Design
Construction
Residential Equipment
Windows & Facades

We can consider the property from the earliest stage with one question in mind:
What could this residence ultimately become?

Windows Can Transform the Entire Residence

Many older RC homes have excellent structures and expensive original materials but outdated windows.

Upgrading the openings can improve insulation, solar control, comfort, acoustic performance, security and architectural expression.

A window is not merely equipment. It is architecture.

Japan and Tokyo Offer Significant Support for Window Renovation in 2026

In 2026, national and Tokyo Metropolitan Government programmes provide substantial support for high-performance window and door renovation of existing homes.

Eligibility, product requirements, timing, budget availability and application procedures vary.

For this reason, subsidy planning should begin before contracts and construction wherever required.

RC and Large Glass Openings

One of the most powerful ways to transform an RC residence is to redesign its openings.

The visual contrast between substantial concrete walls and expansive glass can create extraordinary residential spaces.

Heavy concrete. Expansive glass.

The Interior Can Become an Entirely New Home

Large living spaces, island kitchens, natural stone flooring, integrated lighting, full-height doors, bespoke storage, hotel-like bathrooms, home theatres, wine rooms, saunas and garden-facing openings can all fundamentally change the experience of an existing structure.

The RC shell may remain, but the home itself can become entirely different.

You Are Buying an Architectural Asset from the Past

An existing RC residence should not simply be understood as an old home sold at a lower price.

It represents the land, design, structure, materials and capital invested by a previous owner.

Acquire what still has value. Retain what deserves to remain. Replace what is obsolete. Improve performance. Redesign the space around your own life.

This is not the choice of someone who gave up on building new.
It is a rational choice for someone who understands what high-quality construction costs today.
AIKAWA THREE F

We Search for High-Quality Existing RC Residences in Central Tokyo

Aikawa Three F can assist from the property-search stage through building assessment, architectural planning, renovation, residential equipment and window and entrance-door upgrades.

Even if you have not yet selected a property, we encourage you to consult us before purchasing. The right question is not only “Should I buy this property?” but “What could this residence ultimately become?”

Find the right RC residence.
Inherit its architectural value.
Preserve the structure.
Upgrade its performance.
Create a residence entirely your own.

Your ideal home may not need to be built from scratch.
It may already exist somewhere in Tokyo.

2026年8月更新 東京23区のマンション事情(2026年08月11日)

REAL ESTATE & ARCHITECTURE COLUMN
東京のマンションに、
いったい何が起きているのか
高騰する価格、重くなる維持費。
その一方で、築50年のマンションが人気になる時代へ。
東京のマンションはバブルなのか。まだ上がるのか。
湾岸のタワーマンションは10年後も価値を維持できるのか。
一方では管理費や修繕積立金が上昇し、管理会社から契約を断られるマンションまで現れています。
ところが築50年、60年のヴィンテージマンションには購入希望者が集まる。
一見矛盾しているように見える現在の市場を、不動産と建築の両面から考えます。

01 / MARKET
東京のマンション価格は、どこまで上がるのか

東京のマンション市場は、ここ数年で大きく変わりました。
以前なら特別な存在だった「億ション」が、東京23区では決して珍しいものではなくなっています。
都心では2億円、3億円という価格帯も増え、最上級住戸ではさらに高額な商品も登場しています。

しかし、この価格上昇をすべて投機だけで説明することはできません。
土地価格、鉄鋼、アルミ、ガラス、コンクリート、設備機器、物流費、人件費。
建築を構成するほぼすべてのコストが上昇しています。

さらに建設業界では職人不足が続き、ゼネコンも施工会社も以前と同じ価格では請け負えません。
つまり、マンションそのものを昔の価格でつくることが難しくなっています。

THE REAL QUESTION
いま考えるべきなのは「高いか、安いか」だけではありません。
その価格を、10年後・20年後にも支える理由が残っているか。

02 / PRICE
なぜ「マンションバブル」と簡単には言い切れないのか

現在の東京マンション市場には、値上がりを期待した購入や短期転売など、
投資的な動きが存在することは確かです。

一方で、東京の一等地にある高級マンションは、
ニューヨーク、ロンドン、香港、シンガポールなど世界の主要都市と比べれば、
富裕層から相対的に割安と評価される場面があります。

日本人にとって「3億円」は非常に高額です。
しかし世界の富裕層から見れば、東京の治安、交通、医療、食、都市インフラを考えれば、
十分に購入対象となる価格に見えることがあります。

また、建築原価自体が大幅に上昇しているため、
需要が弱くなったからといって新築価格が昔の水準へ簡単に戻るとは限りません。


「バブルだからすぐ暴落する」とも、「東京だから永遠に上がる」とも言い切れません。

これからは物件ごとの立地、希少性、管理力、供給量によって差が広がる可能性が高いと考えています。

03 / BAY AREA
湾岸・23区外周部は、いま最も判断が難しい
東京湾岸エリアのタワーマンション在庫
大規模開発が周辺相場を引き上げる一方、同質の住戸が大量に中古市場へ出る局面では価格競争も起こります。

現時点で特に判断が難しいと考えているのが、
東京23区の湾岸エリア、そして23区でも外側に位置するマンションです。

再開発が進み、タワーマンションが建設されると、
その周辺の中古相場まで押し上げられることがあります。
商業施設、道路、公園、教育環境、交通利便性まで向上すれば、
街そのものの魅力も高まります。

しかし、その価格が10年後にも維持できるかどうかは別問題です。

少なくとも現在建築中、あるいは販売中のマンションには、
マンション価格が史上最高値を更新していた時期に事業計画が始まったものが少なくありません。
そこへ建築資材と人件費の高騰が重なりました。

この二つの要因によって、都心だけでなく郊外でも驚くほど高額なマンションが登場しています。
最上級住戸では数億円、場所によっては5億円を超えるような価格まで見られるようになりました。

VIEWPOINT
湾岸だから危険、郊外だから危険、という単純な話ではありません。

重要なのは、10年後にも「そこに住みたい」と考える買い手がいる街かどうかです。

04 / OWNERSHIP COST
マンションは「買った後」に、想像以上のお金がかかる
マンションの管理費・修繕積立金と管理リスク

マンションを購入するとき、多くの方は販売価格と住宅ローン返済額を中心に考えます。
しかし、本当に注意したいのはその後です。

COST 01

管理費

COST 02

修繕積立金

COST 03

駐車場費

COST 04

固定資産税

そして築年数が進めば、修繕積立金や管理費が引き上げられるケースもあります。

ここで非常に重要なのが、
修繕工事の価格とマンションの資産価値は連動しない
という点です。

地方や郊外だからといって、
防水工事、外壁工事、足場、設備交換などが都心の半額になるわけではありません。
資材も職人も基本的には同じです。

IMPORTANT

都心のマンションでも、地方のマンションでも、
修繕工事そのものに必要な価格は大きく変わりません。

ところが、将来の売却価格には大きな差が生まれます。

これは資産価値の低い地域ほど、将来大きな問題になる可能性があります。
マンションの売却価格は低いのに、修繕に必要な費用は都心と大きく変わらないからです。

05 / MANAGEMENT
管理会社がマンションを選ぶ時代

最近では、小規模マンションを中心に、
管理会社から管理契約の解除を申し入れられる例まで報道されています。

管理会社側も、人件費上昇と人材不足に直面しています。
管理人、清掃員、フロント担当者、設備点検。
マンションの戸数が少なくても必要な業務は多数あります。

その結果、小規模物件では採算が取れないと判断される可能性が出てきています。

これまで管理会社は「マンション側が選ぶもの」でした。
これからは逆に、

管理会社から選ばれるマンションでなければならない

時代になるかもしれません。

06 / RENOVATION
数億円が動く大規模修繕という世界

マンションでは、十数年ごとに大規模修繕が行われます。
大型マンションになれば工事金額は数億円、
場合によってはそれ以上になります。

一方、管理組合の役員は建築工事の専門家とは限りません。
防水工事はいくらが適正なのか。
外壁補修数量は妥当なのか。
足場費用は適正なのか。

その情報格差を利用した談合や過大な見積もり、
特定業者への利益誘導が問題になることもあります。

ONE IMPORTANT IDEA

マンション一室を買うということは、部屋だけを購入することではありません。

建物全体を共同所有し、何十年にもわたり維持していく組織の一員になるということでもあります。

07 / VINTAGE
それでも築50年のマンションが人気になる理由
築50年以上でも人気を集めるヴィンテージマンション

一方で、築50年、60年を超えても購入希望者が集まるマンションがあります。

希少な立地、現在では再現しにくい広い住戸、特徴のある建築デザイン、
成熟した植栽、眺望。
そして何より、何十年にもわたって住民がきちんと修繕し、建物を守ってきたという実績があります。

ただ古いだけのマンションと、ヴィンテージマンションは違います。

VINTAGE VALUE
築何年なのかではなく、
その年月をどう守ってきた建物なのか。

同じ築50年でも、
「ぜひ買いたい」と言われるマンションと、
管理不全で売却が難しくなるマンションに大きく分かれていくでしょう。

これからのマンション市場で起こるのは、
単純な全面高騰や全面暴落ではなく、
猛烈な二極化なのかもしれません。

08 / LIFE PLAN
5〜10年後に戸建住宅を建てるなら、最初から戸建ても考える

一生住むことを前提にするのであれば、
将来の価格下落や売却のしにくさを理解したうえで、
郊外マンションを選ぶという考え方もあります。

売却しないのであれば、短期的な市場価格を過度に気にする必要はありません。

しかし、
「5〜10年後には土地を買って戸建住宅を建てたい」
と考えている方には、
郊外マンションを一度購入することを積極的にはおすすめしません。

マンションを一度購入

売却時に価格が下がっていれば売却損が発生する可能性があります。
さらに所有期間中、管理費と修繕積立金を払い続けます。

最初から戸建住宅

土地取得と建築費を、
将来住み続ける住宅そのものへ投入できます。
住み替えコストや売却リスクを減らせるケースがあります。

LIFE PLAN
住宅選びで最初に考えるべきなのは「何が値上がりするか」ではありません。

10年後、20年後に、自分たちはどこで、どのように暮らしていたいのか。

09 / CENTRAL TOKYO
都心マンションを検討するなら「購入後の余力」を見る

東京23区の中でも、特に希少性の高い都心マンションについては、
少し考え方が変わります。

例えば3億円という販売価格を見たとき、
それを無理して住宅ローンで購入するのではなく、
資産配分の一つとして無理なく購入できるだけの資金的余裕がある方です。

MONTHLY OWNERSHIP COST
住宅ローンのほかに、修繕積立金、管理費、駐車場、固定資産税などで、
月20万円程度の負担が発生しても無理がないか。

そのような購入層が集まる希少性の高い都心マンションであれば、
長期的にも需要が失われにくい可能性があります。

一等地、駅近、眺望、ブランド、建築デザイン、管理水準など、
「同じものをもう一度つくることが難しい」という希少性は、
長期的な資産価値を支える大きな要素です。

コンシェルジュサービス、ゲストルーム、フィットネス、ラウンジ、
さらにはホテルのようなルームサービスまで備えるマンションもあります。

そうした暮らしそのものに価値を感じ、
維持コストまで含めて負担できるのであれば、
マンションには戸建住宅にはない大きな魅力があります。

AIKAWA 3F
相川スリーエフは、住まい方から一緒に考えます
相川スリーエフでは、マンションか戸建住宅かを最初から決めつけてご提案することはありません。
お客様のライフスタイル、家族構成、資産計画、将来の住み替えまで含めて考えます。
REAL ESTATE
不動産部門

マンション、中古住宅、土地などを取り扱い、
お客様のライフスタイルや将来計画を考えながら住まいをご提案します。

ARCHITECTURE
建築部門

マンションのリノベーションから、
土地を活かした戸建住宅の設計・建築まで対応しています。

まずは相川スリーエフへお声がけください。

マンションを購入するべきか。
戸建住宅を建てるべきか。
中古マンションを購入してリノベーションするべきか。

まだ何も決まっていない段階でも構いません。
東京23区を中心に首都圏エリアの複数拠点から、
不動産と建築の両方の視点でご相談を承ります。

※本記事は住宅・不動産市場に関する一般的な考え方を紹介するものであり、
個別物件の将来価格、値上がり、値下がり等を保証するものではありません。
実際の不動産購入、売却、建築等にあたっては、
立地、建物、管理状況、資金計画その他の条件を個別にご確認ください。

住宅購入について考えてみた(2026年05月17日)

 

住宅購入を考えるすべての方へ

「家を買う」という決断の前に。
今、住宅購入を考えるすべての方へ

家は、単なる不動産ではありません。
家族の時間を育て、人生の景色をつくる場所です。
だからこそ、価格だけではなく、「どんな人生を送りたいのか」から住まいを考えていただきたいのです。

マンションと戸建ての住まい選びを考える家族のイラスト

東京の不動産価格は、なぜここまで上がったのか

ここ数年、東京の不動産価格は異常とも言える上昇を続けています。
特に都心部のマンション価格は、多くの方が「さすがに高すぎる」と感じているのではないでしょうか。

テレビや新聞では、「不動産バブル」「価格崩壊間近」「湾岸エリアは危険」など、さまざまな言葉が飛び交っています。
専門家の中にも、「そろそろ天井だ」と語る人が増えてきました。

確かに、湾岸エリアでは在庫が積み上がり始めています。
少し前までは、「出せば売れる」と言われていたタワーマンションも、現在は明らかに空気が変わってきています。

本当に住むために買った人と、利益目的で買った人。
その違いが、今後の相場を大きく左右していくのです。

「外国人が買い占めている」は半分正解で、半分誤解

最近よく聞く話があります。

「東京のマンションは外国人が買い占めている」

確かに、都心高級マンションでは外国籍オーナーは増えています。
しかし、実際に現場で見ている感覚で言えば、多くの外国人オーナーは“転売目的”ではありません。

来日した際の滞在用。
あるいは、ゲストルーム感覚で所有しているケースも多いのです。

つまり、「今すぐ売って利益を出さなければならない」という状況ではない。
だからこそ、価格が簡単には崩れないのです。

バブル崩壊は、誰か一人の売却から始まる

私は、不動産バブル崩壊というものは、ある日突然ニュースで始まるものではないと思っています。
静かに始まるのです。

新築時に適正価格で購入したファミリー層が売却する。
あるいは、利用頻度の低い外国人オーナーが損を気にせず売る。

そうした“急いでいない売却”が、新たな相場を作る。
そして、それが近隣マンション価格にも影響を与えていくのです。

湾岸エリアは、本当に「東京の中心」なのか

正直に申し上げます。
我々建築・不動産業界の人間から見ると、湾岸エリアのマンションは増えすぎました。

もちろん魅力はあります。
夜景も綺麗。街並みも新しい。SNS映えもする。

しかし、本質的な価値とは少し違う気もしています。
なぜなら、“カルチャー”が浅いのです。

本当の街の価値とは

明治から続く百貨店。
大正時代からある老舗。
昭和初期から残るヴィンテージ文化。

そうした長い歴史と文化の積み重ねが、
本当の「街の価値」をつくっています。

これから住宅を買う人は、何を選ぶべきか

湾岸マンションを待つ

  • 価格調整を待つ戦略
  • 広さを確保しやすい
  • ただし将来相場は不透明

都心を選ぶ

  • 資産価値を重視
  • 利便性とブランド性
  • 価格と維持費は高額

そしてもう一つ、大切な選択肢があります。

「東京23区にこだわらない」

千葉、埼玉、神奈川には、本当に良いマンションが数多くあります。
電車一本で都心30分。
そんなエリアも珍しくありません。

“平均価格”に騙されてはいけない

最近、「東京のマンション平均価格◯億円」というニュースをよく見ます。
しかし、不動産は平均では語れません。

本当に価値が落ちにくい都心マンションは、今や2億円を軽く超えます。
それでも広さは50〜65㎡程度。

便利です。
しかし、狭い。
そして維持費が高い。

管理費。
修繕積立金。
駐車場代。

都心高級マンションでは、毎月の固定費だけで驚く金額になります。

なぜ人は、結局戸建へ向かうのか

マンションから戸建へ移る人は非常に多いです。
特に、子供が生まれるタイミング、小学校へ上がるタイミング。

つまり、「家族」という現実が始まる瞬間です。

子供の足音。収納不足。ベビーカー。騒音への気遣い。
そこで多くの方が、「やはり庭付き戸建がいい」と感じ始めるのです。

ウッドショックを忘れてはいけない

覚えていますか?
ウッドショック。

「今は高いから、落ち着いたら買おう」
そう思った人は多かった。

しかし結果はどうだったでしょう。
落ち着くどころか、さらに高くなった。

木材だけではありません。
アルミ。ガラス。設備機器。断熱材。物流費。
すべてが上がっています。

今は高い。
しかし、数年後から見れば、今が安かった。

そうなる可能性は十分にあります。

戸建住宅は、実は合理的な選択

マンションは「駅近至上主義」と言われます。
しかし戸建は違います。

徒歩15分。
むしろ、そのくらい離れていた方が静かで住みやすいことも多い。

駐車場代不要。
2台置ける。
管理費不要。
修繕積立金不要。

中古リノベーションの可能性

今の中古住宅+リノベーションは、昔とはまったく違います。
断熱。窓。耐震。設備。デザイン。

「古い家を直す」ではなく、
「理想の住まいを再構築する」という時代です。

本当に必要なのは「不動産」と「建築」の一体提案

相川スリーエフには、毎日のように新築やリノベーションのお問い合わせをいただきます。

そこで非常に多いのが、
「土地にお金をかけすぎる」というケースです。

不動産会社が提示する建築費が安すぎる。
だから、土地に予算を使いすぎてしまう。

しかし実際には、性能、デザイン、収納、断熱など、
こだわり始めると建築費は上がっていきます。

本当に価値のある住宅を手に入れるには、
「不動産」と「建築」を一緒に考える必要があります。

相川スリーエフは、不動産会社でもあり、建築会社でもあります。
土地、建物、設計、性能、将来の資産価値まで、トータルで考えることができます。

最後に。焦らせたいわけではありません

「今すぐ買え」と煽りたいわけではありません。
住宅購入は人生最大級の決断です。

しかし、現場にいる人間として、正直に言います。
建てるなら、今です。
買うなら、今です。

家は、投資商品である前に、“人生の器”です。
家族で食事をする場所。
子供が育つ場所。
夫婦で歳を重ねる場所。


住まいの相談をする

【2026年最新】東京都心の中古マンションは「終わりの始まり」か、それとも「選別の時代」か(2026年04月04日)

東京タワーを望む東京都心の景色

【2026年最新】東京都心の中古マンションは「終わりの始まり」か、それとも「選別の時代」か ――データで読み解く市場の転換点と、相川スリーエフが提言する「100年住宅」という選択

2026年春、東京都心の中古マンション市場に、明確な変化の兆しが現れています。 これまでの数年間、「都心」「築浅」「タワー」といった条件が揃えば、高値でも売れていく局面が続いてきました。 しかし現在は、価格が依然として高い一方で、売れる物件と売れない物件の差が急速に広がり始めています。 つまり今の東京都心中古マンション市場は、単純な上昇相場でも、全面的な下落相場でもありません。 市場全体が「上がること」よりも、「何が選ばれるか」が問われる時代へと移りつつあるのです。

本稿では、東京都心の中古マンション市場に今何が起きているのかを整理しながら、 なぜ今、住まいの持ち方そのものを見直すべきなのか、 そしてなぜ私たち相川スリーエフが「土地」と「長く使える建物」という選択を提言するのかを、 建築・不動産・製造の視点からわかりやすくお伝えします。

東京タワーを望む東京都心の夜景

1.変わり始めた東京都心中古マンション市場の空気

今の東京都心中古マンション市場をひと言で表すなら、「高値圏のまま、選別が始まった市場」です。 ここ数年の東京では、新築マンションの供給減少と価格高騰を背景に、中古マンションにも大きな資金が流れ込みました。 新築が高すぎるから中古へ流れる。都心立地は希少だから多少高くても売れる。こうした構図が、東京都心の中古マンション価格を強く押し上げてきたのです。 しかし、2026年に入り、その空気に変化が見え始めました。 価格は依然として高い。それでも、すべての物件が強く売れるわけではない。 問い合わせが集まる物件と、価格調整を繰り返しても動かない物件の差が、以前より明らかに大きくなっています。 つまり、「都心だから大丈夫」「タワーだから安心」「中古でも上がる」といった単純な見方では語れない市場になってきたということです。 不動産市場では、相場が完全に崩れる前に、まず「違和感」が先に現れます。 売りたい価格と、買える価格のズレ。強気の売出価格と、慎重な買い手の温度差。 成約までの時間の伸び、在庫の滞留、価格改定の増加。 今の東京都心中古マンション市場には、まさにそうした“静かな変化”が表れ始めています。 ここで大切なのは、「暴落するかどうか」を煽ることではありません。 本当に重要なのは、これまでのように“相場全体が持ち上がる時代”から、“個別物件の質が厳しく問われる時代”へ移行しているという点です。 今後は立地、価格、管理状態、修繕計画、建物の競争力、将来の流通性まで含めて、より厳密に見極められる物件しか選ばれなくなっていくでしょう。
都市型モダン住宅の外観

2.価格を支えてきた構造に生じたひずみ

東京都心の中古マンション価格を支えてきたのは、実需だけではありません。 買取再販業者、短期転売を狙うプレイヤー、資産運用目的の購入層、相続・節税・海外資金など、さまざまな要素が重なり合って市場を押し上げてきました。 特にここ数年は、「今買っても、また上がるだろう」という期待が市場全体に広がり、価格を価格が支えるような構図も生まれていました。 ところが、その構造にひずみが出始めています。 まず大きいのは金利環境です。日本は長らく超低金利が続いてきましたが、2026年時点では、もはや“金利はほぼゼロ”という前提で住宅購入を考える時代ではなくなりました。 金利がわずかに上がるだけでも、住宅ローンの返済総額は大きく変わります。 同じ年収でも借入可能額は縮小し、買主が出せる予算上限も実質的に下がります。 もう一つは、建築費・改修費・人件費の上昇です。 中古マンション市場を支えてきた買取再販モデルは、「仕入れて、直して、利益をのせて売る」という仕組みです。 しかし、仕入れ価格が高く、工事費も高く、さらに売値も思うように伸びないとなれば、このモデルは急速に苦しくなります。 価格上昇が前提だったからこそ成立していた事業が、上がり方の鈍化によって急に成立しづらくなる。これは市場全体にとって見逃せない変化です。 さらに、買主側も以前より慎重になっています。 都心の中古マンション価格はすでに高額帯に達しており、少しの金利差や管理費・修繕積立金の上昇でも、総支払額は大きく膨らみます。 そのため、かつてのように「多少高くても都心なら買っておこう」という判断が通りにくくなっています。 市場を支えてきた価格上昇期待に、少しずつ現実が追いつき始めているのです。 つまり今の東京都心中古マンション市場は、「人気がなくなった」のではなく、「価格を支える前提条件が以前ほど強くなくなった」状態だと言えます。 こうした局面では、市場全体が一斉に崩れるより先に、まず個別物件ごとの格差が拡大します。 そして、その格差は一度広がると簡単には戻りません。

3.中古マンションの本質的なリスクとは何か

中古マンションを検討する際、多くの方は価格や立地、内装の見た目に注目します。 もちろんそれらも重要です。しかし、本当に重要なのは、その建物が将来にわたってどのように維持され、どのような負担が発生し、誰がその意思決定をするのか、という点です。 マンションの最大の特徴は、「専有部」と「共用部」が分かれていることです。 室内をいくら美しくリフォームしても、建物全体の価値はそれだけでは決まりません。 外壁、防水、給排水、共用廊下、エレベーター、機械設備、エントランス、駐車場。 こうした共用部は自分一人の意思では変えられず、管理組合の合意形成に左右されます。 ここに、中古マンション特有の難しさがあります。 築年数が進むほど、修繕の必要性は高まります。しかし所有者の年齢、経済状況、居住実態、価値観は一致しません。 自分はしっかり手を入れたいと思っていても、他の所有者が費用負担を望まなければ、計画は進まないことがあります。 逆に、必要な修繕が先送りされれば、建物全体の競争力は落ち、将来の売却や住み心地にも影響します。 また、マンションは土地を共有しているため、建替えも簡単ではありません。 立地が良く、建物が古くなったからといって、単純に「壊して建て替えればよい」というわけではないのです。 区分所有という仕組みは、短中期では合理的でも、長期になるほど合意形成の難しさを抱えやすくなります。 100年、200年といった時間軸で見たとき、集合住宅には構造的な制約がある。この事実は、実需で買う人ほど真剣に受け止めるべきです。 さらに、マンションでは管理費や修繕積立金が将来どうなるかも重要です。 購入時点で安く見えても、数年後、十数年後に大幅な見直しが入ることもあります。 都心物件は特に、設備の高度化や共用部のグレードが高い分、維持コストも高くなりやすい傾向があります。 住宅ローンだけを見て判断すると、住み始めてから「思った以上に維持費が重い」と感じるケースも珍しくありません。
木とガラスを生かした高級住宅の外観

4.それでも東京都心に住む価値は大きい

ここまで読むと、「では都心の中古マンションはもうやめた方がよいのか」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、私たちは東京都心に住む価値そのものを否定しているわけではありません。 むしろ、都心には依然として大きな魅力があります。 交通利便性、教育環境、医療インフラ、商業集積、文化的な厚み、資産流動性。 これらは郊外や地方では簡単に代替できません。 東京都心で暮らすこと自体には、今後も確かな価値があります。 問題は、「東京都心で暮らす」という目的と、「高値の中古マンションを買う」という手段が、必ずしも同じではないことです。 つまり今必要なのは、都心に住む価値を認めたうえで、どのような住まい方が本当に合理的なのかを考え直すことです。 マンションという形式が合う方も当然います。 しかし、予算があり、長期的な視点で資産性・自由度・継承性まで考えるなら、別の選択肢も真剣に検討すべき時代に入っているのです。 特に東京都心では、「土地を持つ」ということの価値が非常に大きい。 希少な立地を自分の意思でコントロールできる資産として持ち、その上に、自分たちの思想と生活に合った建物をつくる。 これは単なる贅沢ではなく、将来にわたる合理性を伴う住まいの持ち方です。ちなみに相川スリーエフでは中古マンションを購入するクライアントに対して、徹底的に相場を調べます。ここ最近の成約額の推移をエリアごとに、近隣マンションすべて、該当マンション、すべてです。その上で修繕計画、実績、修繕積立金の有無から、内装はもちろん共用部の状態まで調べます。そして購入の仲介を行い、必要に応じて最高級のリノベーションで新築を上回るグレードに仕上げて引き渡します。

5.相川スリーエフが提言する、もう一つの選択肢

私たち相川スリーエフが提言したいのは、「投資目的ではない土地」と、「長く使うことを前提とした建物」を持つという選択です。 これは単なる注文住宅のすすめではありません。 東京都心の不動産市場を実務の目線で見続けてきたからこそ、今あらためて強く感じる提案です。 マンションの価値は、管理や市場評価、将来の買主層など、外部要因に大きく左右されます。 一方で土地は、自分の意思で保全し、活用し、建物を更新できる資産です。 もちろん土地にも条件の見極めは必要です。しかし、建物と違って「所有者の意思で再構築できる余地」がある。 ここが、長期資産として非常に大きな違いです。 そして、その土地に建てる建物は、今後ますます「長く使えること」が重要になります。 日本は地震大国であり、建築基準は世界的に見ても厳しい水準にあります。 だからこそ、日本の住宅は本来、短命で終わるべきではありません。 強く、更新しやすく、長く使えるようにつくることで、100年、200年というスパンで価値を持ち続ける住宅を目指すべきだと私たちは考えます。 これからの日本では、スクラップ・アンド・ビルドの発想はますます非効率になります。 建築費は高騰し、人手不足も進み、資材の安定調達も以前ほど容易ではありません。 そのような時代だからこそ、最初から性能・耐久性・更新性を意識した建物をつくり、長く住み継ぐという思想が重要になります。
Schücoの大型フォールディングドアとプールのある住まい

大開口と庭、外部空間を一体化させる住まいの提案も、これからの都心住宅では重要な価値になります。

6.なぜ相川スリーエフなのか

ここで重要になるのが、「誰と住まいをつくるか」です。 相川スリーエフは、単なる建築会社ではありません。 一級建築士事務所として設計し、特定建設業として施工し、宅地建物取引業として不動産を見極め、さらに建築資材の商社であり、自社工場でサッシや外装パネルを製作する製造業でもあります。 この四位一体の体制があるからこそ、私たちは住まいを単なる“間取り”としてではなく、土地・構造・性能・施工・素材調達まで含めて総合的に考えることができます。 たとえば、東京都心の住宅では、敷地条件の厳しさ、採光計画、耐震性、断熱性、外観意匠、近隣との関係、将来の維持管理など、同時に考えるべき要素が非常に多くなります。 これを部分最適ではなく、全体最適で組み立てられるかどうかが、住まいの質を大きく左右します。 特に、窓・外装・開口部の品質は、住まいの価値を決定づける極めて重要な要素です。 採光、断熱、気密、眺望、デザイン、内外のつながり、暮らしの快適性。 それらすべてに開口部は関わっています。 相川スリーエフは、その開口部を“買う”だけでなく、“つくる”側の視点を持つ会社です。 ここに、一般的な不動産会社や設計事務所、工務店とは異なる大きな強みがあります。 不動産市況だけを見て住まいを語るのではなく、建物の本質まで踏み込んで提案できること。 そして、机上の理論だけでなく、現場の手触りを持っていること。 これこそが、東京都心で本当に強い住まいを求める方にとって、相川スリーエフがパートナーとなる理由です。
大開口窓のあるリビング空間
住まいは、数字だけで決めるものではありません。 朝の光の入り方、窓の先に広がる景色、家族との距離感、静けさ、安心感、季節の移ろい。 そうした体感の質まで含めて、住まいの価値は決まります。 東京都心のように土地が限られ、選択肢が少ないエリアほど、その価値設計には高い技術と深い経験が求められます。 相川スリーエフは、その価値設計を、不動産・建築・製造のすべてを横断して支えます。 ただ家を建てるのではなく、ただ中古物件を仲介するのでもなく、都心で長く誇れる住まいを実現するための全体構想を描く。 そこにこそ、私たちの存在意義があります。

7.結論――記号を買うか、本物を持つか

2026年の東京都心中古マンション市場は、決して単純ではありません。 暴落しているわけではない。けれど、どの物件でも安心して買える市場でもない。 だからこそ今、問われているのは「どれを買うか」以上に、「どのような住まいを持つのか」という視点です。 流行や価格上昇の期待だけを頼りに、記号としての不動産を買うのか。 それとも、土地を見極め、自分たちの思想に合う建物をつくり、100年先も誇れる本物の住まいを持つのか。 その選択は、これからの時代においてますます重要になります。 東京都心で住まいを考えるなら、表面的な価格や話題性だけで判断してはいけません。 不動産の価値、建物の質、将来の維持管理、そして暮らしそのものの豊かさまで含めて、総合的に判断する必要があります。 相川スリーエフは、一級建築士事務所、特定建設業、宅地建物取引業、そして製造業・商社として、その全てを横断しながら住まいを考えることができる会社です。 都心の中古マンションを買うか。土地を持って建てるか。 その判断に迷われたときこそ、ぜひ私たちにご相談ください。

市場の表層ではなく、本質を見て住まいを考える。 その先にある、本当に強い住まいづくりを、相川スリーエフが支えます。

大開口と木質感を生かした上質なインテリア
東京都心の住まい選びは、相川スリーエフへ

中古マンション購入前の見極めから、土地探し、設計、施工、開口部・外装まで。 東京都心で長く価値を持つ住まいを、総合力でご提案いたします。

一級建築士事務所 / 特定建設業 / 宅地建物取引業 / 資材製造・商社 株式会社 相川スリーエフ

樹脂製スケートリンク付き住宅の建築が現実になる | 都心の新たな選択肢(2025年12月18日)

庭に「樹脂スケートリンク」がある家。春も夏も滑れる“通年リンク住宅”という新しい贅沢

「冬のイベントで見かける街中リンク」が、いま静かに進化しています。氷ではなく、樹脂パネルで作る“合成(樹脂)スケートリンク”が増え、冷却設備なし・水なし・短工期で設置できることで、春も夏も滑れる時代へ。
そして次に起きるのは、商業施設だけではありません。“自宅の庭にリンク”――それも、リビングから直接眺め、扉を開ければすぐ練習が始まる住宅。そんな夢が、現実の設計テーマになり始めています。

リビングから見える庭の樹脂スケートリンク。春の緑の中で子どもたちが練習しているイメージ

※イメージ:春の庭でも滑れる「樹脂リンク付き住宅」。リビングとリンクが一体化した設計が“通年の特別”を日常に変えます。

1. 街中に広がる“冬の風景”の変化――樹脂スケートリンクの登場

ここ数年、都心の商業施設や公園で見かけるスケートリンクが変わってきました。従来の「氷リンク」は、下地の整備、水張り、凍結、冷却装置の稼働、削氷(整氷)と、運営の裏側に手間とエネルギーがかかります。もちろん“本物の氷”の魅力は揺らぎませんが、短期イベントとしてはコストと段取りが重いのも事実です。

そこで存在感を増しているのが、樹脂パネルを組み合わせて作る合成リンク。設置の主役は冷凍機ではなく、素材の滑走性能そのものです。パネルを組むだけでリンクの形ができ、撤去も比較的容易。結果として「イベントとして成立しやすい」ため、街の冬の風景に溶け込みました。

そして、ここが重要です。街中で普及が進むということは、「ノウハウと供給が整ってきた」ということ。つまり次は、住宅・別荘・ホテル・中庭など、半プライベート空間へ移っていくのが自然な流れです。

2. 合成アイスの素材と技術――UHMWPE(超高分子量ポリエチレン)とは

合成リンクの多くで中心素材となるのが、UHMWPE(Ultra High Molecular Weight Polyethylene:超高分子量ポリエチレン)です。分子鎖が非常に長く、耐摩耗性、耐衝撃性、低温環境での粘り強さ、そして滑りに関わる「摩擦特性」に優れます。

初期の合成リンクは「滑りが重い」「潤滑スプレーが必要」「転ぶと服が汚れる」などの課題がありました。ところが近年は、

  • 樹脂そのものの摩擦を下げる配合・成形
  • 潤滑剤を表面に塗るのではなく、樹脂内に“含浸・練り込み”してべたつきを抑える
  • パネルの接合(継ぎ目)を目立たせず、段差を出しにくいロック機構

といった改良が積み上がり、「氷と完全に同じ」ではなくとも、家庭練習・子ども・初心者が“楽しめる品質”として普及にアクセルがかかりました。

3. 世界の主要プレーヤーと「特許・独自技術」の考え方

ここは、誤解が生まれやすいので正直に書きます。合成リンクの技術は、ある1社の“単独特許だけ”で世界が動いているわけではありません。多くのメーカーが、次の要素で差別化しています。

  • 素材配合:滑走性と“エッジのかかり”のバランス(滑りすぎても危険、止まりすぎても練習にならない)
  • 表面構造:微細な表面テクスチャ、摩擦の方向性コントロール
  • 潤滑の考え方:塗布型/含浸型/メンテ頻度を減らす工夫
  • 接合機構:ロック形状、段差の出にくさ、施工性、耐久

3-1. 代表的ブランド(企業情報の要点)

住宅用途の検討で名前が挙がりやすいのは、概ね次の系統です(※ここでは“優劣”ではなく“特徴の方向性”として整理します)。

  • Glice(グライス):スイス拠点。環境負荷(冷却・水)を抑える思想を前面に、世界各地で設置実績を拡大。創業は2012年。創業のきっかけとして、CEOがBBCの番組で“エコな氷”開発者を知り共同で立ち上げた、というストーリーが公開されています。
  • Global Synthetic Ice(GSI):米国。1990年代後半に設立され、創業者が1980年代の“プラスチックスケート”体験から改良発明を重ねたという自社史を公開しています。
  • PolyGlide:米国。製品説明として、独自の滑走技術や接合形状について“特許”をうたう(例:Grip-Lock、滑走性のための技術表現)タイプで、DIY用途の情報が豊富です。
  • Xtraice:欧州系の合成リンクブランドとして、販売・レンタルを幅広く展開。製品ラインが複数あり、用途別選択がしやすいのが特徴です。

3-2. 「特許はどこのメーカー?」への答え方

合成リンクで“特許”と言う場合、多くは「パネル接合のロック形状」「滑走性を安定させるための層構造・含浸技術」など、製品ごとの工夫に紐づきます。たとえばPolyGlideは、製品仕様として“Patented”を明記し、接合(Grip-Lock)や滑走性に関わる技術表現をしています。Gliceも製品や公式情報で独自技術を打ち出し、会社資料には創業背景と開発思想が整理されています。

住宅計画として重要なのは、「どの特許か」よりも、①住宅環境(屋外・日射・雨)での耐久②メンテの現実性③安全設計④近隣配慮――この4点をクリアできる仕様選定です。ここを外すと“夢”が“苦情案件”になります。

4. 開発のきっかけ――なぜ“樹脂リンク”は生まれ、進化したのか

きっかけは大きく3つです。

  • コストと段取り:氷リンクは冷却・整氷・凍結工程が必要。短期イベントや移動型には重い。樹脂リンクはパネル施工で成立しやすい。
  • 環境負荷:冷却に電力、水の確保、管理の負担。環境視点・運営視点で“冷やさない”選択肢が求められた。
  • 体験価値の拡張:初心者・子どもが“転んでも冷たくない/濡れない”など、氷とは別種の価値が生まれた。

そして、ここが住宅とつながります。住宅も同じです。素材と技術の進歩は、贅沢を増やすためだけではなく、“日常をラクに、長く快適にする”ために存在する。高性能窓・断熱・外構・中庭計画も、まさに同じ思想の延長線上にあります。

5. 自宅に設置できる?――「実例」と「現実的な条件」

結論から言うと、自宅設置は可能です。実際に「家庭用」「自宅練習」向けのパネルやレンタルを案内している事業者も存在します。小さく始めるなら、ガレージや庭の一角に“練習サイズ”で設置するのが現実的です。

5-1. “できる家”の条件(ここを外すと失敗します)

  • 平滑性(フラット):パネルは「平らで固い下地」が前提。コンクリート土間、デッキ下地、合板下地などで確保します。
  • 排水計画:雨は必ず降る。水が溜まると汚れ・苔・転倒リスクが増える。外構の勾配と排水が命です。
  • 日射・熱:樹脂は熱で伸縮します。直射日光が強い場所は、パネル仕様・下地・逃げ寸法・周囲納まりの設計が必要。
  • 音・近隣:スティックの打音、滑走音、歓声。住宅地なら“壁・植栽・配置・利用時間”の設計が必要。
  • 安全:フェンス、緩衝帯、出入口、段差ゼロ、転倒時の逃げ、夜間照明。ここまでが住宅設計です。

5-2. “庭にリンク”を成功させるサイズ感

住宅で人気が出やすいのは、競技リンクをそのまま目指すのではなく、目的を決めて最適化したサイズです。

  • 練習特化(小):スケーティング基礎、ターン、ストップ、スティックハンドリング中心
  • 家族レジャー(中):親子で回遊できる、転倒しても安全に収まる
  • 別荘・中庭(中〜大):景観価値まで含めて“資産”化する

住宅は「敷地の余白」が限られる分、設計の勝負はサイズではなく納まりです。リビングのガラス越しにリンクが見えるだけで、家の価値は一段上がります。

6. 費用感をできるだけ具体的に――購入・施工・外構・メンテの全体像

消費者が一番知りたいのは、ここです。正直に言うと、費用は「リンク材」だけで決まりません。住宅の場合は外構工事(下地・排水・囲い・照明)が効きます。そこで、現実的な見積りの出し方に合わせて整理します。

6-1. 樹脂パネル(素材)費用の目安

海外では、パネルの単価が公開されている例もあります。例えば、家庭向け小型パネルが“1枚あたり数十ドル”、商業グレードの大型パネルが“1枚数百ドル”といった価格帯が見られます。日本で導入する場合は、輸送費・関税・代理店対応の有無で変動します。状況に応じてメーカーや施工方法を検討します。以下の価格はあくまで参考です。掘削や平らなコンクリート下地、リンク周辺の縁、電気工事、フェンス、オーニングなど付帯工事がかかります。

区分 想定 費用の考え方(目安)
家庭用(練習サイズ) ガレージ・庭の一角 パネル費:数十万〜200万円台(面積とグレードで大きく変動)+建築費900万円ほど。
※まずは「小さく始める」ほど失敗しにくい
住宅の“庭リンク”(しっかり) 景観・外構込み パネル費:400万〜800万円(面積・グレード)
外構(下地/排水/囲い/照明):800万〜1,590万円
合計:1400万〜2,390万円が“現実ライン”
別荘・中庭の“資産化リンク” 設計で価値をつくる 合計:2,500万〜5,500万円超も十分あり得る
(ガラス面の演出、照明計画、植栽、音対策、観客導線などを含む)

※上記は「相場の考え方」を掴むための目安です。実際は面積屋外か屋内か日射条件下地状況近隣配慮の必要度で大きく変わります。だからこそ、住宅会社が“外構まで一式”で見られるかが重要です。

6-2. 維持費・メンテは?(ここが“氷”との決定的な違い)

氷リンクは冷却運転が続く限りランニングが出ます。一方、樹脂リンクは冷却が不要な代わりに、清掃表面コンディションが質を左右します。

  • 日常:砂・土・葉を入れない(入ると滑走感が落ちる)→ 掃除機・モップで管理
  • 雨の後:乾燥、表面チェック、必要なら軽清掃
  • 長期:パネルの継ぎ目・端部の点検、日射で動いた箇所の調整

7. スケートリンク付き住宅は実現する――設計の要点(リビング連結/安全/近隣配慮)

「実現するのか?」への答えは、YESです。ただし満足するには“設計”が重要です。相川スリーエフは建物はもちろん、外構(お庭)の設計施工も得意としています。

7-1. リビングとリンクを“つなぐ”設計(人気が出る理由)

  • 大開口+段差ゼロ:リビングからフラットに出られる(練習の頻度が上がる)
  • 見える収納:スケート靴、ヘルメット、スティックを“片付く形で魅せる”
  • リンク脇のベンチ&温かい居場所:家族の観戦・休憩が日常化する
  • 夜の照明計画:リンクが“庭の主役”になる(資産価値の見え方が変わる)

こうなると、リンクは単なる遊び場ではなく、家の価値を引き上げる「景観装置」になります。春も夏も練習できるという機能性に、夜景という美しさが加わる。

7-2. 事故ゼロを目指す(住宅だからこそ)

スポーツ施設と住宅の違いは、日常の油断です。だから住宅リンクは、最初から“事故が起きない形”に寄せるべきです。

  • 外周フェンス:飛び出し防止+パック(ボール)対策
  • 端部の緩衝:当たっても怪我をしにくい素材・納まり
  • 滑走エリア外の防滑:出入口、ベンチ周り、通路は滑らない床
  • 夜間照度:暗いと転倒が増える。照明で事故を減らす

7-3. 近隣配慮で“勝つ”――静けさまで設計する

住宅地で本当に大切なのは、近隣との関係が壊れないこと。音の出方は配置で変わります。リンクを敷地の中央に寄せる、壁や植栽で遮音の方向を作る、利用時間を設計に組み込む。これは「外構の設計力」が必要な領域です。

8. RC・木造・鉄骨造、どれでも成立する――相川スリーエフが“丸ごと”受けられる理由

スケートリンク付き住宅は、「リンクだけ」の話ではありません。新築なら、建物の構造計画、断熱・窓計画、外構計画が一体です。ここで相川スリーエフの強みを実感いただきたいのです。

  • RC(鉄筋コンクリート):大開口の取り方、重厚感、外部空間の“作品化”に強い。中庭リンクとの相性が抜群。
  • 木造:庭との距離が近い暮らしを作りやすい。柔らかな素材感とリンクの対比が美しい。
  • 鉄骨造:大スパンやガレージ連動など、プランの自由度が出る。屋内練習スペースと相性が良い。

そして、窓が重要です。リンクが庭の主役になるほど、リビングの開口は「家の顔」になります。断熱性、結露対策、耐久、そして景色を切り取るフレームの美しさ。ここは建材のプロとして、相川スリーエフが本気で提案できる領域です。
“窓だけじゃない、スケートリンクまで樹脂に”――素材の進化が暮らしを変える。私たちは、その変化を住宅の価値へ変換します。

9. まとめ:リンクがある家は、贅沢ではなく「暮らしの資産」になる

樹脂リンクは、氷の代用品ではありません。冷却が不要で、春も夏も滑れるという時点で、体験の意味が変わります。子どもが毎日練習できる、家族がリビングから眺められる、夜は庭の主役になる。
それは“余暇”を増やすだけでなく、暮らしの質を上げ、家の価値を上げる「資産」になり得ます。

10. ご相談の入口:まずは「できる/できない」と概算から

スケートリンク付き住宅は実現可能です。ただし成功の鍵は、平滑な下地・排水・日射・安全・近隣配慮を最初から織り込むこと。ここは“外構まで一式”で見られる相川スリーエフにお任せいただいた方が、結果的に安く、早く、きれいにまとめます。

相川スリーエフにご相談ください(新築+外構+リンク計画を一手に)

「庭に樹脂リンクは置ける?」「リビングとつなぐならどんなプラン?」「RC/木造/鉄骨、どれが合う?」「まずは練習サイズで始めたい」――全部まとめて整理し、敷地条件から“成立する形”へ落とし込みます。
まずはお気軽に、敷地の状況(概略でOK)と、やりたいリンクのイメージ(大きさ・用途)をお聞かせください。概算の考え方から一緒に作ります。

スケートリンク付き住宅を相談する(まずは概算)

ご興味があればぜひ当社へ「スケートリンク付き住宅」「庭 スケートリンク」「樹脂スケートリンク 自宅」「合成アイスリンク 住宅」「RC住宅 中庭 スケートリンク」「リビングからリンクが見える家」「通年 スケート 練習 自宅」「自宅でアイスホッケー」「スケートリンクが欲しい」

船橋市に「最高7億円」タワマン|プレミストタワー船橋(2025年11月28日)

Column / Funabashi Tower Life

千葉県最高層タワー「プレミストタワー船橋」と、
船橋という街で叶える“駅前タワマン暮らし”のリアル

千葉県船橋市に、最高価格7億円超・地上51階建て・総戸数677戸という、
県内最高層のタワーマンション「プレミストタワー船橋」が誕生します。
「タワマンか、それとも戸建てか」。首都圏で住まいを考える多くの方にとって、
ひとつの“象徴的な選択肢”になりそうなプロジェクトです。

※本コラムは、相川スリーエフが物件を販売するものではなく、
地元・船橋の建設会社として、この街の変化と暮らし方の可能性を
客観的にご紹介するものです。
プレミストタワー船橋イメージ(船橋駅前の高層タワーと街並み)

1. 「最高7億円」タワマン誕生というニュース

「千葉県船橋市に、最高7億円超の住戸を含む地上51階建てタワーマンションが建つ」。
そんなニュースに、地元の方も、都内にお住まいの方も、思わず目を止めたのではないでしょうか。

プロジェクト名称は「プレミストタワー船橋」
JR総武線・総武快速線・東武アーバンパークラインが乗り入れる
「船橋」駅から徒歩2分、京成本線「京成船橋」駅へもペデストリアンデッキでつながる、
いわば船橋の“表玄関”そのものに計画された複合タワーマンションです。

総戸数は677戸。その半分以上が1億円を超える「億ション」になる予定で、
最上階51階のトップクラス住戸は7億円超の水準が見込まれています。
地方都市のイメージが強かった船橋に、これだけの価格帯のタワーが登場するという事実そのものが、
すでに「街のブランドの変化」を象徴していると言えるでしょう。

一方で、数字だけを見て「別世界の話」と感じる必要もありません。
船橋は、人口約65万人・中核市最大の人口を誇る“商都”であり、
東京駅へ直通約25分という高い交通利便性を持つ街です。
もともと「都心クオリティの暮らしを、少しゆとりある価格で手に入れたい」
というニーズが集まりやすいポジションにあります。

Point|新聞記事が伝える購入検討層
報道では、プレミストタワー船橋の想定購入層として、
・船橋や近隣エリアに自宅を持つ50代以上の地元富裕層
・都内在住で「駅近・広め・比較的手ごろなタワマン」を探す層
などが想定されていると紹介されています。
「都心のプレミアムタワーは手が届かないが、ライフスタイルは妥協したくない」――
そんな方が、現実的な選択肢として注目している印象です。

2. プレミストタワー船橋とは? 物件概要を整理

2-1. スケール感と基本スペック

まず、プレミストタワー船橋の概要を整理してみます。

  • 所在地:千葉県船橋市本町一丁目・七丁目(船橋駅南口ロータリー面)
  • 構造・規模:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 地上51階・地下1階
  • 総戸数:677戸(別途 管理事務室1戸)
  • 間取り:1LDK〜3LDK
  • 専有面積:おおよそ43m²台〜134m²台
  • 駐車場台数:タワーパーキング約200台(荷捌きスペース別途)
  • 竣工予定:2028年3月頃
  • 入居開始:2028年3月頃予定

50階超の新築分譲マンションは千葉県内でも唯一の存在とされており、
「千葉県最高層のタワーレジデンス」という位置づけになります。
街のシンボルとしての役割も担う、非常に象徴的なプロジェクトだと言えるでしょう。

2-2. 3つの住戸グレードと天井高

プレミストタワー船橋では、上層階になるほど天井高や仕様をグレードアップさせた
3つのゾーン構成が採用されています。

2-3. Top Suite(49〜51階)

最上層の「Top Suite」は、49〜51階のプレミアムフロア。
専有面積は約134m²前後のプランも想定され、
リビングダイニングの天井高は約3,200mmと、ホテルのスイートのような開放感です。

頭上の空間的なゆとりに加え、素材や設備もより上質なものが採用されるとされており、
まさに「船橋の頂き」にふさわしい住戸グレードです。

2-4. Upper Suite(41〜48階)/Superior(6〜40階)

「Upper Suite」(41〜48階)は、天井高約2,900mm。
都心タワーでも上位グレードに匹敵するゆとりあるスケール感で、
面積・間取りのバリエーションも豊富です。

「Superior」(6〜40階)は、天井高約2,600mm。
一般的なマンションよりもやや高めの設定で、日常のリビングでも
「縦のゆとり」を感じられるつくりになっています。

2-5. 共用施設とデザインコンセプト

外観デザインは、かつて船橋の海を行き交った「五大力船の帆」をモチーフにしたとされています。
白を基調としたファサードは、東京湾の光を受けてきらめき、低層部には木質感や格子意匠を取り入れ、
かつての宿場町の風景との連続性も意識されています。

共用部には、2層吹き抜けのグランドエントランスホールをはじめ、
ラウンジ、パーティールーム、フィットネスルーム、ゲストルーム、ワークスペースなど
多彩な空間が計画されています。
海や森など船橋周辺の自然に着想を得たインテリアデザインで、
タワーの中にいながら“オーガニックなやすらぎ”を感じられるのがコンセプトです。

環境性能・安全性にも配慮
ZEH-M(ゼッチ・マンション)レベルの断熱・省エネ性能や、
災害時の非常用電源・備蓄倉庫など、タワーならではの防災面にも配慮した仕様が想定されています。
「駅前でありながら、災害リスクも意識した暮らしをしたい」――。
そんな方にとっても注目すべきポイントです。

3. 船橋駅南口エリアを歩く ― 商都の顔と“山口横丁”

プレミストタワー船橋の日常風景をイメージするには、
船橋駅南口エリアの街の表情を知ることが一番の近道です。

3-1. 「商都・船橋」を象徴する駅前商業

船橋は、古くから「千葉の商都」と呼ばれてきました。
駅前には、

  • 駅直結のシャポー船橋(食品・ファッション・日常品まで揃うエキナカ商業施設)
  • 東武百貨店 船橋店(百貨店ならではのブランド・グルメ・ギフトが充実)
  • オフィスや市役所出張所も入る船橋フェイス
  • 大型スーパーと専門店が集まるイトーヨーカドー船橋店

といった商業施設が歩いて数分の範囲に凝縮しています。

プレミストタワー船橋に住むと、「雨の日でも、ほぼ傘なしで生活が完結する」
というのが大きな魅力です。仕事帰りに駅で食材とワインを買い、
そのままデッキで自宅へ。週末はデパ地下でちょっと贅沢なお惣菜を選んで、
上層階のリビングで夜景を眺めながらゆっくり晩酌――。
そんなライフスタイルが、ごく自然な日常になります。

3-2. 山口横丁に残る「昔ながらの船橋」

そして、駅南口の魅力を語るうえで外せないのが「山口横丁」周辺です。
細い路地に古い建物が連なり、立ち飲み屋や大衆酒場がぎゅっと集まった一角は、
かつて宿場町として、また漁師町として栄えた船橋の歴史を色濃く映し出しています。

山口横丁は、夏見・金杉方面の農村と、湊町方面の漁師町を結ぶ重要な通りとして
多くの商家が並んでいた歴史を持ちます。今でも、昭和の雰囲気を残す店構えの酒場や、
古民家を活かした新しい居酒屋が立ち並び、仕事帰りの会社員から
地元の常連さんまで、幅広い年代が集う“大人の遊び場”として愛されています。

プレミストタワー船橋に住めば、
「平日は百貨店の惣菜と自宅のキッチン」
「週末は山口横丁でちょっと一杯」といった、
モダンとレトロが同居した暮らしを楽しめます。
駅前のネオンと、古い路地の提灯が同じ視界に入る――
それは、都心の新興タワー街にはない、船橋ならではの魅力かもしれません。

4. ベイサイドの開放感 ― ららぽーと・IKEA・三番瀬の海

4-1. ららぽーとTOKYO-BAYという“日常のテーマパーク”

船橋南部の顔といえば、やはり「ららぽーとTOKYO-BAY」
約440店舗が集まる日本有数のショッピングモールで、
ファッションから雑貨、映画館、レストラン、子どもの遊び場まで、
まさに「一日いても飽きない」規模感です。

プレミストタワー船橋からは、電車でもバスでもアクセスしやすく、
休日にふらっと映画とショッピング、ランチを楽しむのにぴったり。
「表参道や銀座に出なくても、十分に満足できる」という声も多い、
船橋の“第二のリビング”のような存在です。

4-2. IKEA Tokyo-Bayと、“暮らしを作る楽しさ”

ららぽーとと並ぶアイコンが、IKEA Tokyo-Bay
日本で最初にオープンしたIKEAストアであり、
船橋は「北欧デザインのインテリア文化が根付いた街」とも言えます。

新しいタワーマンションで暮らすなら、家具・照明・テキスタイルにもこだわりたいところ。
IKEAや周辺のインテリアショップを回りながら、
自分だけのリビングコーディネートを考える時間は、
タワーライフの大きな楽しみのひとつです。

4-3. 三番瀬海浜公園で、東京湾の海と遊ぶ

さらに南へ足を伸ばすと、「ふなばし三番瀬海浜公園」があります。
潮干狩りやバーベキューが楽しめる海辺の公園で、
テニスコートや野球場、広い芝生広場、展望デッキなども備わっています。

タワーマンションの高層階から東京湾を眺め、
週末には実際に海辺まで出かけて潮風を感じる――。
「空と海の両方を近くに感じる暮らし」が叶うのは、
ベイサイド都市である船橋ならではの豊かさです。

5. 医療・教育の安心感 ― 「暮らしのインフラ」としての船橋

5-1. 中核市最大の人口を支える医療体制

船橋市は、人口約65万人と、全国の中核市の中でも最大規模の人口を抱えています。
それを支えるために、医療体制も充実しています。

  • 船橋市立医療センター(約449床の地域中核病院・地域医療支援病院)
  • JCHO船橋中央病院(地域包括ケアや周産期医療も担う基幹病院)
  • その他、クリニック・専門病院も市内各所に点在

急性期医療からリハビリ、在宅医療までカバーする体制が整えられており、
「いざという時に頼れる病院が近くにある」ことは、
特にご高齢の方や小さなお子様がいるご家庭にとって大きな安心材料になります。

5-2. 小中高校の数と、教育環境の選択肢

教育面でも、船橋市は選択肢の多さが特徴です。
市内には、

  • 市立小学校:56校
  • 市立中学校:27校
  • 高等学校:15校

と、多数の学校があり、進学率や教育環境に関するデータも安定しています。
公立高校では、県立船橋高校が千葉県トップクラスで、お隣のJR東船橋駅から徒歩。市立船橋高校もスポーツや音楽で有名ですが同じく東船橋駅から徒歩です。プレミストタワー船橋からは自転車通学も余裕です。私立では、歴史ある東葉高等学校など、多様な教育方針の学校も選べます。

プレミストタワー船橋のような駅前タワーに住む場合、
通学のしやすさは大きなメリットです。総武線・東武線・京成線を使えば、
船橋市内だけでなく、都内・千葉市方面の学校へもアクセスしやすく、
「子どもの成長に合わせて学校の選択肢を広げられる」ことも、
この立地ならではの価値といえます。

6. 「北の顔」ふなばしアンデルセン公園という全国区の公園

ここまで南部の海側を中心にご紹介してきましたが、
船橋の魅力は北側エリアにも広がっています。
代表的な存在が、「ふなばしアンデルセン公園」です。

東京ドーム約7個分という広さを誇るこの公園は、
世界最大級の旅行口コミサイトのランキングで日本のテーマパーク部門上位に選ばれたこともある、
全国的にも評価の高いスポットです。

園内には、

  • フィールドアスレチックやじゃぶじゃぶ池などの子どもの遊び場
  • 動物たちと触れ合える牧場エリア
  • クラフト体験ができるワークショップ・美術館
  • デンマーク風の街並みや風車などのフォトジェニックな風景

が広がり、家族で一日過ごしても遊び尽くせないほど。

船橋駅前のタワーマンションに暮らしながら、
休日には車やバスでアンデルセン公園へ――。
「都市の便利さ」と「郊外の自然遊び」の両方を
無理なく楽しめるのは、船橋という街の大きな魅力です。

7. 不動産価格と資産価値 ― タワマン誕生が街にもたらすもの

7-1. 駅前再開発と“街の格”

プレミストタワー船橋は、単なる住宅棟ではなく、
駅前ペデストリアンデッキの新設や緑豊かな広場などを含む複合開発の一部でもあります。
駅と街とタワーが立体的に結びつくことで、
船橋駅前の回遊性や安全性が高まり、「街の玄関口」としての印象も大きく変わっていきます。

その結果、船橋という街全体のブランドイメージが引き上げられ、
既存のマンションや戸建てにとっても、資産価値の底上げにつながる可能性があります。

7-2. 周辺マンション価格への波及

一般論として、駅前に大型の高級タワーマンションが誕生すると、
その周辺エリアのマンション価格にも「タワー効果」があらわれるケースが多く見られます。

  • エリア全体の注目度が高まり、投資家や一次取得者の関心が集まる
  • 新しい飲食店・サービス店舗が増え、街としての魅力が高まる
  • 再開発で歩行者動線や景観が改善され、住み心地自体が向上する

こうした要素が重なることで、既存マンションの取引価格がじわじわと上昇する
例は、首都圏の各エリアで見られます。
船橋でも、同様の動きが今後数年〜10年スパンで現れてくる可能性は十分にあるでしょう。

7-3. 「タワマンを買う」以外の戦略

ただし、タワーマンションの最上階や大きな専有面積の住戸を買うことが、
すべての方にとってベストな選択とは限りません。

「駅前タワーが建つ街の一等地に、戸建てを構える」という選択肢もあります。
土地+建物を総合的に計画することで、同じ総予算帯でも、
「専用ガレージ」「庭」「趣味の部屋」など、タワーマンションとは違う価値を手に入れることも可能です。

8. タワマンか、戸建てか。船橋で叶うもうひとつの選択肢

プレミストタワー船橋は、間違いなく船橋のランドマークになるタワーマンションです。
駅徒歩2分という圧倒的な利便性、充実した共用施設、千葉県最高層というステータス――
それらに価値を見出す方にとって、非常に魅力的な選択肢になるでしょう。

一方で、

  • 「家族でゆったり暮らせる専用庭やガレージがほしい」
  • 「RC住宅や本物の木の家など、構造や素材にこだわりたい」
  • 「将来の相続や資産承継まで見据えた土地活用を考えたい」

といった想いがあるなら、
船橋市内の一等地に高級住宅を建てるという選択肢も、
同じくらい検討する価値があります。

相川スリーエフからのささやかなご提案
私たち相川スリーエフは、船橋市に本社を置き、
RC住宅(R-LABEL)や本物志向の木造注文住宅(One’s Life Home)、
マンション・ビルの建築や窓改修などを手がけてきた建設会社です。・プレミストタワー船橋のような駅前の超高級タワマンに住む
船橋の土地に超絶高級戸建てを建てる。その“答え”は、年齢・家族構成・仕事・資産背景によって大きく変わります。
どちらかを無理におすすめするのではなく、
「タワマン」「戸建て」「賃貸」「収益物件」など複数の選択肢を並べて、
お客様と一緒に整理していくのが、地元工務店である私たちの役割だと考えています。

「タワマンか戸建てか」で迷ったら、一度ご相談ください。

プレミストタワー船橋をきっかけに、船橋市の不動産に関心を持たれた方へ。
「この予算なら、どのくらいのタワマンに住めるのか」
「同じ予算で、どのくらいの土地と戸建てが現実的なのか」
といった“比べてみないと分からないところ”を、数字とプランで丁寧にお見せします。

船橋という街のポテンシャルを最大限に活かした住まいづくりを、
ぜひ一緒に考えてみませんか。

 

しかし。プレミストタワー船橋、魅力的なマンションです。完成が楽しみです。興味がある方は早めにご予約することをお勧めします。51階は競争が激しいでしょう。

エントリーはこちらのサイトから。

https://www.daiwahouse.co.jp/mansion/kanto/chiba/funabashi51/index.html

※本コラムは、プレミストタワー船橋の販売を行うものではありません。
物件の最新情報・販売条件については、必ず公式サイト・販売会社の資料をご確認ください。

【コラム】なぜいま、YKKがパナソニックハウジングソリューションズを買収したのか。(2025年11月17日)

なぜいま、YKKがパナソニックハウジングソリューションズを買収したのか。ここに至るまでのYKKとLIXILの歩みと、それぞれの戦略を振り返る。

ーーー

昭和のアルミサッシ

建売住宅がまだ「文化住宅」と呼ばれ、木製建具の隙間風が当たり前だった昭和時代。
現場に新しい素材が上棟され始める。銀色に光るアルミサッシ。

その主役は、トーヨーサッシから始まりトステムへと変貌していく潮田家の会社と、ファスナーから世界企業になったYKKが立ち上げた建材部門――のちのYKK APだった。

当時の大工のあいだで、こんな言い方がされることもあった。

「トステムのサッシは薄くてペラペラだ」

アルミ形材の肉厚を必要最小限に抑え、コストと施工性を追い込んだトステムのサッシは、保守的な職人からすれば「軽すぎる」存在だった。
その一方で、建売業者やハウスメーカーにとっては「安い・早い・揃っている」新しい武器でもあった。

現場監督が図面に赤鉛筆を走らせながらつぶやく。

「でも、結局トステムしか間に合わないんだよな」

薄いサッシ、厚い執念。
ここから、YKK vs トステム、のちのYKK AP vs LIXILという、日本の窓をめぐる長い競争が始まる。

「薄いサッシ」を補う「商品企画」

潮田健次郎氏、そして長男の潮田洋一郎氏。
創業家二代にわたって、トステムは「新商品の投入」で勝負してきた。

・住宅サッシを規格化して在庫を営業所に置く
・大量生産と全国物流網
・サッシと玄関ドア、面格子、エクステリア、キッチンから始まった住設、そして構造パネルをまとめた提案。それを「総合化」と称して売りまくったのだ。

その頃のトステム営業マンは、サニトラ、ダットラというトラックが営業車だった。腕まくりして、販売店と一緒に現場に荷物を運んでいた。

昭和後期から平成初期にかけて、YKKが握っていたサッシシェアは、こうした仕組みと営業力の前にじわじわと侵食されていく。

シェアを取り始めると、会社が大きくなり、高学歴社員の採用が始まる。
会社の雰囲気も大企業のようになり、乗る車も荷物が積めないアルトやミラに変わっていった。

元々は余裕ぶっていたYKKの営業マンからは余裕がなくなる。
あのYKKが、汗だくになりながらトラックでサッシ梱包を運ぶ営業マンも現れた。

そのとき、トステムの社員はショールームで施主にプランボードを説明していた。
サッシよりも水回り商品や構造パネルを売った方が業績も上がることを覚えた。
工務店に水回り商品を売るために、女性のキャンバサー制度を導入して、さらには、カタログを配布をするアソシエと言う女性スタッフも活躍し始めた。
振り返ると、この頃からトステム社員の服装もおしゃれになったように思う。

それを見た創業者の潮田健次郎氏はフランチャイズチェーンの全国大会で、「トステム社員が大企業病になってしまった」と繰り返し口にしていた。それは裏返せば、すでに「勝者の疲れ」が見え始めていた証だったのかもしれない。

それでも結果として、トステムはYKKを抜き、サッシ市場のトップを走り続けていた。
これが「第1ラウンド」の市場構図だった。

YKKは「サッシ」をやめて「窓」を名乗った

反撃のとき、YKKは言葉から変えた。

「サッシを売る会社」ではなく、「窓を考える会社」。

そう名乗り、テレビCMで猫と窓辺の物語を流し始める。
2014年から続く「窓と猫の物語」シリーズだ。窓辺に現れる猫と子どもたちの小さなドラマを、映画のようなトーンで描くブランドCM。

そこに映っているのは、性能値や価格ではない。
窓からこぼれる光、外と内のあいだに生まれる情緒――「開口部の情緒価値」そのものだった。

一方トステムは、アイドルをCMに採用していた。
今思えば、タイミングや社会的な出来事に左右される難しさもあった。未成年タレントの喫煙トラブルや薬物問題などで、せっかくのCMが予定通りに展開できなかったケースもあった。

LIXIL(トステム)は高い費用を払ってチャレンジを続けたが、YKKは猫。
猫は大きなトラブルを起こすこともなく、ロングランのクリエイティブとして浸透していった。
当時は、「あの猫の世界観にやられた」と複数のLIXIL社員から聞いたものだ。

そして、YKK APはもうひとつ、静かだが本質的な賭けに出る。
樹脂窓だ。

日本の住宅は長くアルミサッシが標準だったが、北海道・東北からじわじわと樹脂窓の波が押し寄せる。
断熱性に優れた樹脂サッシは、寒冷地でこそ力を発揮する。YKK APはAPWシリーズなど樹脂窓ラインを拡充し、いまや住宅用樹脂窓の国内市場で出荷数量No.1、シェア7割といった数字も紹介される存在になった。

業界関係者の間では、かつて潮田洋一郎氏が記者会見の場で「樹脂サッシってものはチープだ。欧州ではチープで知られている。うちも樹脂を作って思い切り価格を下げて終わらせてもいい。」と語ったと伝えられている。
強気な潮田氏は、安価でチープな窓より、アルミ+複合の高級路線――その美学がLIXILを動かし、樹脂窓への本格参入を相対的に遅らせた、と見る向きも少なくない。

YKKが「窓から始まる物語」を描いているあいだ、LIXILは「アルミの王者」としての自負を離さなかった。
やがて、その差は数字となって現れる。
窓、とりわけ樹脂窓のシェアはYKK APが優位に立ち、LIXILはかつての本丸でシェア争いで苦戦する局面を迎えるようになる。

トステムが巨大生物「LIXIL」になるまで

2011年、サッシ屋だったトステムは、すでに別の生き物になっていた。

・トステム(サッシ・建材・ウォールエクステリア・構造パネル・住宅設備)
・INAX(衛生陶器・住宅設備)
・新日軽(アルミ建材)
・サンウェーブ(住宅設備)
・東洋エクステリア(外構エクステリア)

※ここで言う住宅設備とは、システムキッチン、ユニットバス、洗面化粧台など。

この5社を束ね、「LIXIL」という新ブランドが誕生する。
潮田家の会社は、日本最大級の総合住宅設備メーカーへと変貌を遂げた。

しかし、創業家だけではこの巨大生物を世界に連れ出せないと潮田洋一郎氏は考えた。
そこで招かれたのが、「プロ経営者」藤森義明氏である。

藤森氏は日商岩井を経てGE本社の上席副社長まで上り詰めた、筋金入りのグローバル経営者だった。
2011年8月、LIXIL社長兼CEOに就任すると、彼は攻めに出る。

印象的だったのは、FC全国大会の最初の挨拶で、「日本におけるエネルギー事情は、、」から挨拶が始まったことだ。
今までは、国内の住宅着工数とか、新たな製品のことなど、身近な話題だったので、「エネルギー事情」と言われた時は、LIXILは我々の知っているトステムとは違うステージに進もうとしているのだと気付かされた。

GE仕込みの男、藤森義明氏 ― 栄光と課題

藤森氏が最初にやったのは、海外M&Aのアクセルを床まで踏み込むことだった。

・2013年 米ASD Americas Holding(American Standard Brands)を約531億円で買収。北米の衛生陶器・浴槽メーカーを傘下に収める。
・同年 ドイツの水栓金具大手GROHEグループを約4000億円規模で共同買収。欧州のプレミアム水栓ブランドを取りに行く。

総額5000億円に迫る大型M&A。LIXILの売上高は1.5倍となり、海外売上比率も1割未満から3割近くまで一気に押し上げたと報じられている。

しかし、その華やかな軌跡の陰で、見えない穴が空いていた。
中国の関連会社「ジョウユウ(Joyou)」の会計情報が十分に把握できていなかった問題だ。

グローエ側がかつて出資していたこの中国企業の破綻により、LIXILは巨額の損失を計上。
「M&Aで拡大した売上」と「不透明な子会社リスク」という二面性が、やがて藤森体制を揺さぶる。

2015年末、藤森氏の退任が発表される。
公式には任期満了に近い形で語られたが、実態としては不正会計問題が退任の背景のひとつになったと分析されている。

創業家が招いたプロ経営者は、世界地図の上では成果を残しながらも、コントロールが難しいリスクに直面し、バトンを次の経営陣へと渡すことになった。

モノタロウ創業者・瀬戸欣哉氏の「スリム化革命」

藤森氏の次に、LIXILの舵を握ることになる男もまた、外部から来た。
ネット通販「MonotaRO」の創業者として知られる瀬戸欣哉氏。創業魂を持つ敏腕経営者だ。

彼が持ち込んだのは、
・本社機能のスリム化
・固定費削減
・サプライチェーンの再構築

いわば「スリムで回転の速いLIXIL」への脱皮だった。
兎にも角にも合理的だ。それは今も変わらない。

一方、創業家・潮田洋一郎氏の頭の中には別のビジョンがあった。

「LIXILは建材を軸にした総合住宅企業として、さらに大きくなるべきだ」

規模と支配力を志向する創業家と、無駄な事業を捨ててでも収益性を高めようとするプロ経営者。
二つの思想の衝突は、やがて日本企業には珍しい「株主総会での全面的な意見対立」に発展する。

2019年の株主総会。
創業家が推す取締役案と、瀬戸側を支持する海外投資家・旧INAX創業家などが推す案が激しくぶつかり合った。

結果は周知のとおりだ。
瀬戸氏が勝ち、CEOに返り咲く。潮田氏は会長を退き、経営の前線からは一歩距離を置くことになった。

日本の上場企業で、創業家とプロ経営者の考え方の違いがここまで表面化し、最終的に経営体制が大きく切り替わったケースとして、「LIXIL経営騒動」は今もガバナンスの議論で引き合いに出される。

安定化したLIXIL ― それでも残る大きなテーマ

瀬戸体制のもとで、LIXILは

・不採算事業の整理
・ブランド体系の再構築
・デジタル戦略の推進
・利益率の回復

を進め、見事なまでに財務体質を立て直していく。

その一角に、スマートホームサービス「Life Assist2」がある。
AWS IoT Coreをベースに、クラウドネイティブなIoTプラットフォームを構築し、ドアやシャッター、エアコンなどをアプリや音声で制御できる仕組みだ。

2024年にはAmazonのAlexa連携認証も取得し、スマートスピーカーとの連動も本格化している。

さらに、リサイクルアルミ「PremiAL(プレミアル)」シリーズを立ち上げ、リサイクル比率70%のR70、100%のR100を展開。CO₂排出を最大75%削減する低炭素型アルミ形材として、2023年以降順次サッシやカーテンウォールに適用し始めた。

そして、ドイツの高性能アルミサッシメーカーSchücoと組み、日本向けに高断熱アルミサッシやカーテンウォールを展開する合弁会社「シューコー・ジャパン」を強化する方針も打ち出している。

――つまり、LIXILは「アルミ×リサイクル×高性能×IoT」という、自前の進化軸を手にしつつある。

それでも、どうしても向き合わざるを得ないテーマがある。
それが、窓シェアでの変化だ。

樹脂窓で勝負に出たYKK APに対し、アルミ優位にこだわったLIXILは、国内の窓市場での存在感をかつてほど示せなくなっている。

YKKは「窓」、LIXILは「総合建材」。
それぞれの強みを伸ばした結果、窓という一点では、現在は首位の座をYKK APに譲っている。そして、表舞台の裏側では、LIXILから多くの人材がYKK APに流れ込んだことはあまり知られていない。

そして2025年11月17日 ― YKKの「次の一手」

2025年11月17日。
日経や通信社の記事が立て続けに配信される。

「YKK、パナソニック ハウジングソリューションズ(PHS)株式の80%取得」
「YKKグループがPHSを子会社化、事業規模1兆円へ」

YKKは、自社100%子会社の中間持株会社を設立し、その配下にYKK APとPHSを並べる構造とする。PHS株の80%をこの中間持株会社が持ち、残り20%はパナソニックホールディングスが持ち続ける。

株は大きく譲渡する。だが、完全には手放さない――20%を握り続けるこの構図は、「単なる売却」でも「単なる連携」でもないことを物語っている。

PHSは、トイレ「アラウーノ」、キッチン、バス、内装建材、宅配ボックスや雨樋、そしてテクノストラクチャー工法など、「家の中と外」をほぼ一式揃えられる住宅設備メーカーだ。2025年3月期の売上高は約4,795億円、従業員は1万人超を抱える。

YKK APは、窓・ドア・玄関まわりとカーテンウォールに強い。2024年度売上高は約5,616億円、2030年度までに1兆円規模を目標としてきた。

この2社が束ねられることで、「建築物に必要な建材の大部分をカバーできる1兆円企業」が生まれるとYKKは説明している。

新築に強いYKK APと、リフォームに強いパナソニック。
営業ルートはほとんど重ならず、「住宅まるごと」提案が一気に現実味を帯びる。

会見場で語られなかった“本当の狙い”

堀会長(YKK)、山田社長(PHS)が並んだ記者会見。
質疑応答の中で、堀氏は「IoTは自社の得意分野ではない。パナソニックの強みを活かせる」と語った。

一方、山田氏は「だからこそ20%をパナソニックに残した」と言う。
パナソニックHDにとってPHSは「事業構造改革の一環として売却される事業」でありながら、完全な切り離しではなく「戦略的パートナー」として残る選択をしたわけだ。

ここに、三者の思惑が交差する。

パナソニックHDの狙い
・リフォーム市場への参入をYKKに頼る
・事業ポートフォリオの整理
・収益性の低い事業の切り出し
・それでも、住宅・建材という「暮らし」に関わる領域の種は残したい

YKKの狙い
・窓偏重だった事業構造から、「家まるごと」へ
・国内新設住宅着工の減少に対応し、リフォーム・リノベ市場への本格参入
・樹脂サッシメーカー「エクセルシャノン」と真空断熱ガラス「Glavenir」、そして将来のペロブスカイト発電ガラスなど、PHSが持つ先端ガラス・窓技術を獲得すること

PHSの狙い
・人員整理なし、ブランド継続という前提で、建材全体で勝てるフィールドに移る
・パナソニックのIoT・エレクトロニクスと、YKK APの開口部技術の両方を活用できる立場を維持する

表向きには「重複は少ない」「人員整理は行わない」と説明されているが、裏側ではもっと骨太な構図が動いている。

YKKは、この一手で 「窓の会社」から「包む会社」 へと変わろうとしている。
建物を包むガラス、サッシ、外装材、内装材、そして発電とIoT。
開口部は、断熱と採光だけでなく、「発電」と「データ」を担うインターフェースへと進化していく。外回りと内回り、全てを網羅する企業となる。

エクセルシャノンと真空断熱ガラス「Glavenir」

今回の買収で、現場感覚のある人間が最もざわついたのは、
「YKKがエクセルシャノンを手に入れる」
ということかもしれない。

エクセルシャノンは、PHS傘下の樹脂窓メーカーとして、高性能樹脂サッシ市場で存在感を放ってきた。
2021年にはパナソニックと共同で真空断熱ガラス「Glavenir」を採用し、国内最高クラスの断熱性能をうたう樹脂窓を発売している。

Glavenirは、プラズマディスプレイで培った真空技術を応用し、厚さ約6mm程度でトリプルガラス相当の断熱性能を実現する真空断熱ガラスだ。欧州ではAGCと組み、住宅改修用途としても展開が進んでいる。

YKK APの樹脂窓技術と、エクセルシャノン+Glavenirが組み合わさると何が起きるか。

・樹脂窓の断熱性能が一段と底上げされる
・内窓(二重窓)や大開口サッシに真空断熱ガラスを組み合わせた「ハイエンド窓商品」が生まれる
・既存住宅の窓リフォーム市場で、YKK+パナソニックのネットワークを通じた提案が可能になる

LIXILがアルミとリサイクル素材で「環境価値の高い窓」を追求する一方で、
YKK+PHS連合は「断熱性能と発電機能を備えた窓」を磨いていく可能性がある。

発電するガラスと、窓が握るエネルギー

パナソニックは、真空断熱ガラスだけでは終わらない。

2025年には、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の開発でグリーンイノベーション基金の支援事業に採択され、ガラス一体型太陽電池の建材応用を本格化させると発表している。

ガラスそのものが発電し、外装材としても機能する――
窓・手すり・カーテンウォールが「発電デバイス」に変身する未来像だ。

これに、YKK APのカーテンウォール技術とサッシのノウハウが加わる。
開口部は、

・断熱
・採光
・防犯
・換気

に加えて、

・発電
・データ取得(IoTセンサー)

という役割を兼ねるインフラに変わっていく。

LIXILもまた、Life Assist2を通じて窓・シャッター・施錠をクラウドにつなぎ、住宅の状態をセンシングし始めている。

YKK+PHS vs LIXIL。
かつて「アルミか樹脂か」を争っていた戦場は、今や

・どちらがより多くの開口部を押さえるか
・どちらがより多くのデータと電力を建物の外皮から取り出せるか

という次元へと移りつつある。

LIXILはどう対抗するのか ― アルミの逆襲

YKKが樹脂窓とPHSのテクノロジーを武器に「発電する窓」へ歩を進めるなら、LIXILはどこで戦うのか。

ヒントは、PremiALとSchücoの2枚看板にある。

PremiAL R70/R100は、リサイクルアルミを70%、100%使用しつつ、CO₂排出を最大75%削減する低炭素型アルミ形材だ。

・アルミの強度・剛性
・スリムな見付け
・大開口カーテンウォールへの適合性

を維持しながら、エンボディドカーボンを抑えられる。
Schücoとの合弁会社は、このPremiALを武器に、LCA(ライフサイクルアセスメント)対応の高断熱アルミサッシとカーテンウォールの本格展開を2026年前後から進めると報じられている。

YKK+PHSが「ガラスそのものを発電・断熱デバイスにする」方向で攻めるなら、
LIXILは「アルミフレーム側でCO₂を極限まで削る」方向に振っている。

つまり、
・YKK連合:ガラス中心のイノベーション(真空断熱、ペロブスカイト、樹脂窓)
・LIXIL:フレーム中心のイノベーション(リサイクルアルミ、高性能アルミフレーム、Schücoテクノロジー)

という構図だ。

この差は、将来の建築トレンドと補助金制度の設計によって、どちらがより優位になるかが変わりうる。
窓改修補助(先進的窓リノベなど)ではガラス性能が重視されるが、LCAやZEB/ZEHの評価では、使用建材のCO₂排出量そのものが問われるようになっていく。

開口部の未来は、ガラスとフレーム、そしてIoTとエネルギーの多次元ゲームになりつつある。

住宅現場から見た「YKK+PHS vs LIXIL」のリアル

机上の戦略だけではなく、住宅やビルの現場に立ってみると、今回の買収の意味はよりクリアに見えてくる。

1. 戸建住宅の新築

・LIXIL系ビルダー
→ サッシ、ドア、キッチン、バス、トイレ、外壁、エクステリアまで、ほぼLIXILで完結できる。
・YKK系ビルダー
→ 窓と玄関ドアはYKK APだが、水回りや内装材は他社を組み合わせる必要があった。

ここに、PHSが入る。

YKK APの窓+PHSのキッチン・バス・トイレ・内装建材・宅配ボックス・エクステリア。
「LIXIL型のフルライン提案」が、YKK側でも可能になる。

一方で、YKK APにはTDYとのパートナーシップという、慎重な調整が必要なテーマもある。LIXILに対抗すべく、自社にない水回り(住宅設備)をTOTO、内装建材をダイケンと組んでいる。両社からみれば、パナソニックハウジングソリューションズは重要な競合とも言える。今日の会見で堀氏は「この2社にはまだ話をしていない。これから協議にはいる。今まで通りの関係でいたい。」と話した。

2. リフォーム市場

リフォームでは、パナソニックの水回り交換が強いポジションを持てるはずが、十分に軌道に乗り切れていない面もあった。新築主体のビジネスモデルだったからだ。

一方でYKK APは、窓やドアのリフォーム商材を持っているが、リフォームの華型である水回りを持っていないため、物足りなさも感じていた。

ここで、両社の思惑は合致した。
「窓+内窓+水回り+IoT」の総合リフォーム提案が一社グループで完結できる。

3. ビル・大型施設

LIXIL+Schüco連合は、
・高層ビル用アルミカーテンウォール
・PremiAL採用によるLCA対応

という武器で、ゼネコン・デベロッパー向けに強力なカードを持つ。

YKK+PHSは、
・YKK APのビルサッシ・カーテンウォール
・パナソニックの発電ガラス・真空断熱ガラス

を束ねることで、「発電と断熱」を前面に出した外装提案が可能になる。

現場レベルでは、工務店・ビルダー・ゼネコンが
「どのメーカーと組めば補助金が取りやすく、LCA的にも有利で、デザイン性も高いか」
をシビアに見ていく時代になる。

YKK+PHSの連合は、まさにその“選ばれる条件”を一気に揃えにきた一手といえる。

物語は、ふたたび窓から始まる

昭和の大工が「ペラペラだ」と笑ったアルミサッシから、半世紀。
窓は、いまや

・光と風を通す穴

から

・熱と音を制御し
・電力を生み
・住まいのデータを集める

――そんな「インフラ」へと変わろうとしている。

YKKは、猫と子どもたちのCMで「窓がある。物語が生まれる。」と語ってきた。
LIXILは、アルミを循環させるPremiALで「無駄にしない未来」を描き、Life Assist2で「窓と暮らしをクラウドにつなぐ」構想を進めている。

そしてパナソニックは、ガラスそのものを発電させ、真空断熱で極限まで熱の出入りを抑えようとしている。

2025年11月17日。
YKKがPHSの80%を手に入れると発表したこの日は、日本の住宅・建材業界にとって、「窓の物語」が次の章へ進む合図でもある。

これからの10年、
・YKK+PHS連合が、樹脂窓・発電ガラス・内窓・IoTを軸にどこまで伸びるのか。
・LIXILが、PremiALとSchüco、Life Assist2でどこまで巻き返すのか。

その行き先は、現場で図面を引く設計者と、納まりを考える施工者と、窓辺で猫をなでる生活者が決めていく。

ここで両社がどれだけ巨大企業になったのか子会社や関連会社を並べてみる。

(YKK/PHS側)

■ 国内関係会社(日本)
	•	株式会社YKK AP沖縄
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	株式会社プロス
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	株式会社イワブチ
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	株式会社YKK APラクシー
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	株式会社日東
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	YKK APヘルスケア株式会社
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	琉球YKK AP工業株式会社
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	YKK AP LANDSCAPE株式会社
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	株式会社テラヤマ
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	四季工房株式会社
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/

⸻

■ 海外関係会社(海外子会社)
	•	YKK AP AMERICA INC.(アメリカ)
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	ERIE ARCHITECTURAL PRODUCTS INC.(カナダ)
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	YKK AP (CHINA) INVESTMENT CO., LTD.(中国・上海)
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	YKK AP (SUZHOU) CO., LTD.(中国・蘇州)
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	YKK AP VIETNAM COMPANY LIMITED(ベトナム)
https://www.ykkapglobal.com/ja/company/locations/affiliated/
	•	上記以外にも、マレーシア・インドネシア・タイ・香港・台湾などに複数社あり

・パナソニック リビング株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・首都圏・関東社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・ホームエンジニアリング社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック リビング北海道・東北株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック リビング中部株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック リビング近畿株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック リビング中四国・九州株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック住宅設備株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック内装建材株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック エレベーター株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・パナソニック AWエンジニアリング株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・株式会社エクセルシャノン https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・ケイミュー株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/
・ケイミューシポレックス株式会社 https://panasonic.co.jp/phs/profile/

LIXIL側

株式会社LIXILトータルサービス https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
株式会社ダイナワン https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
株式会社テムズ https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
祖父江工業株式会社 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
株式会社LIXILトータル販売 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
Gテリア株式会社 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
株式会社LIXILトーヨーサッシ商事 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
株式会社クワタ https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
大分トステム株式会社 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
西九州トステム株式会社 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
株式会社LIXIL TEPCOスマートパートナーズ https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
株式会社LIXILリニューアル https://www.lixil.com/policy/list.html
株式会社LIXIL住生活ソリューション https://www.lixil.com/policy/list.html
株式会社LIXIL住宅研究所 https://www.lixil.com/policy/list.html
株式会社LIXILリアルティ https://www.lixil-realty.com/about/
株式会社LIXILイーアールエージャパン https://www.erajapan.co.jp/
福山トステム株式会社 https://www.fukuyama-tostem.co.jp/

旭トステム外装株式会社 https://www.asahitostem.co.jp/company/outline.php

アイフルホームカンパニー https://www.jfa-fc.or.jp/fc-g-misc/pdf/4-1.pdf
フィアスホームカンパニー https://www.fiace.jp/
ジーエルホームカンパニー https://www.glhome.lixil-jk.co.jp/
サンヨーホームズ株式会社 https://www.sanyohomes.co.jp/

LIXIL Europe S.à r.l.(ルクセンブルク) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
Grohe AG(ドイツ) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
ASD Holding Corp.(米国) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
A-S CHINA PLUMBING PRODUCTS Ltd.(ケイマン諸島) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
A-S (China) Co., Ltd.(中国・上海市) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
LIXIL Vietnam Corporation(ベトナム・ハノイ) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
驪住(中国)投資有限公司 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
驪住科技(蘇州)有限公司 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
驪住衛生潔具(蘇州)有限公司 https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
台湾驪住設備股分有限公司(台湾) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
LIXIL India Sanitaryware Private Limited(インド) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
LIXIL AFRICA HOLDINGS (Pty) Ltd.(南アフリカ) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
LIXIL INTERNATIONAL Pte. Ltd.(シンガポール) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
TOSTEM THAI Co., Ltd.(タイ) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
驪住通世泰建材(大連)有限公司(中国・大連) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
LIXIL GLOBAL MANUFACTURING VIETNAM Co., Ltd.(ベトナム・ドンナイ) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
PT. LIXIL ALUMINIUM INDONESIA(インドネシア) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html
LIXIL WINDOW SYSTEMS PRIVATE LIMITED(インド・ハリヤナ州) https://www.lixil.com/jp/about/structure.html

静かながら熾烈な「窓戦争」の第2幕は、もう始まっている。

静かながら熾烈な「窓戦争」の第2幕は、もう始まっている。
その舞台の中心に、今日のYKKとパナソニックの決断がある。

相川スリーエフもまた、新築市場からストック住宅市場へと軸を移しつつ、都心の商圏ならではの新築需要をしっかりと取り込みながら成長を続けていく。

そして、サッシ/窓の代理店として、設計施工体制をさらに強化。
新築向けはビルサッシ工事に注力しつつ、戸建住宅やマンションの断熱サッシリフォームにも注力する。
同時に各種サッシや幕板、板金の製作も工場を移転して強化して行く。

またRC/木造住宅建築の建設会社として、都心の高級住宅を建て替えていきつつ、リフォーム、リノベーションにも注力する。

日本の住宅市場はまだまだ大きな可能性を秘めている。

これからも、この2つの大企業が国内の建材業界を牽引しながら、海外で大活躍して欲しいと願う。

会見で使用されたメディア向け資料のイメージ

会見で使用されたメディア向けの資料はこちらのメディア企業のWEBサイトから閲覧できます。

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2063937.html

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IoT住宅とは何か。何が便利で、どう設計し、いくらかかるのか。(2025年11月21日)

Smart Home / IoT House

IoT住宅とは何か。何が便利で、どう設計し、いくらかかるのか。

最近よく耳にする「IoT住宅」。
でも実際は、何ができて、何が変わって、どんな家がベストなのか。
ここでは、家づくりを本気で考える人が“そのまま判断材料にできるレベル”で、
仕組み・メリット・設計の考え方・新築/リフォームの違い・費用感まで、まるごと整理します。

  • 便利さ
  • 安心
  • 省エネ
  • 設計思想
  • 新築/リフォーム
  • 費用目安
IoT住宅のイメージ。家全体がネットワークでつながり、鍵や照明、空調、エネルギーを一括で管理・自動化できる様子
IoT住宅は「便利」を超えて、安心・省エネ・快適を一体にする“家のOS”です。

1. IoT住宅とは?

まず、IoTとは Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)=モノのインターネット の略です。

言い換えると、
家の設備や家電がインターネットにつながり、賢く動く家
それが IoT住宅です。

エアコン、照明、給湯器、太陽光・蓄電池、玄関ドア、窓シャッター、防犯カメラ、センサー、掃除ロボット――
こうした“家の中のモノ”がつながり、スマホやAIで制御できるようになることで、暮らしの質が一段上がります。

2. IoT住宅でできること(便利さの正体)

LIXIL ライフアシスト2の紹介画像
写真:LIXILのスマートホーム統合システム「ライフアシスト2」イメージ

■ 外出先から家を操作できる

帰宅前にエアコンをONにしたり、雨風の予報に合わせてシャッターを閉めたり、
外出中に照明や鍵の状態を確認したり――スマホ一つで家全体をコントロールできます。

■ 家が自動で動く(シーン/ルール)

IoT住宅の真価は「自動化」にあります。
例えば、

  • 朝:決まった時間にシャッターが開き、照明が点き、給湯器が動く
  • 外出:玄関の施錠に合わせて冷暖房・照明が省エネモードに
  • 就寝:照明が消え、シャッターが閉まり、玄関が施錠される
  • 温湿度や人感センサーで、自動換気・自動空調・自動照明

“何もしなくても、生活が整う”。これがIoT住宅の体験価値です。

■ 見守りと防犯

玄関の開閉履歴、カメラ、窓センサーなどが家族を守ります。
共働き家庭の防犯ニーズや、子ども・高齢の家族・ペットの見守りにも役立ちます。

■ 電気の“見える化”と省エネ

HEMS(ヘムス)というエネルギー管理システムで、太陽光・蓄電池・エアコン・給湯器を賢く運用。
光熱費の削減はもちろん、停電時にも電力を最適配分できるため、災害にも強い家になります。

3. IoT住宅は何を目指しているのか(目的)

IoT住宅の本質は 「家のOS化」 にあります。
単なる便利家電の寄せ集めではなく、家そのものが“暮らしに合わせて振る舞う”よう設計していく考え方です。

  1. 生活操作の手間をなくす(毎日の小さな自動化が積み重なる)
  2. 安心・安全の強化(防犯・見守り・異常検知)
  3. 光熱費の最適化(見える化と自動制御)
  4. 災害に強い家づくり(太陽光×蓄電池×HEMS)
  5. 家族にフィットした住環境の自動調整(温熱・生活リズム・健康)

つまり、IoT住宅とは “人に合わせて動く家” をつくる技術です。

4. 国の施策・補助金はあるのか

IoT住宅そのものへの単独補助金は多くありません。
しかし、IoTと一体で進む ZEH/HEMS/太陽光/蓄電池/断熱強化 などには強い支援があります。

国としては、
「エネルギーを賢く使える家=IoT+省エネ+高断熱」
を本命として推進していると考えると、全体像が掴みやすいでしょう。

5. 仕組みの全体像(道路・車・交通管制)

IoT住宅がややこしく感じるのは、規格(道路)と機器(車)と制御(管制)が別レイヤーだからです。
ここを押さえると、メーカーの違いに振り回されなくなります。

■ 道路=通信規格

  • ECHONET Lite(エコーネットライト)
    日本の住宅設備・エネルギー機器をメーカー横断でつなぐ標準規格。
    エアコン・給湯・太陽光・蓄電池など“家の骨格”を束ねる道路です。
  • Matter(マター)
    Apple/Google/Amazonなどが推進する世界標準規格。
    照明やロック、センサーなど“暮らしのガジェット”を横断接続する道路です。

いまの時代は、
エネルギー設備はECHONET Lite、生活ガジェットはMatter
と使い分けて考えると整理しやすいです。

■ 車=IoT機器・住宅設備

LIXIL、パナソニック、ダイキン、三菱電機、太陽光・蓄電池メーカー、海外スマートデバイス各社…。
車メーカーはバラバラですが、“道路(規格)”が共通なら連携できます。

■ 交通管制センター=ハブ/アプリ

HEMSコントローラ、住宅メーカーの専用アプリ、Google Home/Alexa/Apple Homeなどが、
道路を走る車たちをまとめて動かす“管制センター”の役割を担います。

6. ハウスメーカーは何を売りにしているか

主要ハウスメーカーは皆、IoTを「家の付属品」ではなく、
暮らしのOS(統合システム)として提案し始めています。

共通しているのは、
「エネルギー × 防犯/見守り × 快適性」
をセットでワンアプリ化する方向性です。

つまり“便利さだけ”ではなく、家そのものの価値(安心・省エネ・健康)を底上げする戦いが起きています。

7. メーカー同士の組み合わせ方

一番大事な実務ポイントは、「規格で合わせる」ことです。

■ 組み合わせの原則

  • 住宅設備・エネルギー設備(空調/給湯/太陽光/蓄電池など)→ ECHONET Lite対応機器を優先
  • 照明/ロボット掃除機/センサーなどの生活ガジェット → Matter対応を優先

こうしておけば、メーカーが違っても一つの家として連携でき、将来の拡張もラクになります。

ライフアシスト2のIoT部品・機器イメージ
写真:ライフアシスト2が用意しているIoT用部品・デバイスの例

8. 新築の最適設計

新築は、配線や設備選びの自由度が最大です。
ここで思想が決まると、後の暮らしが一生ラクになります。

■ 設計の順番(鉄板)

  1. 目的を決める(省エネ/防犯/家事自動化/見守りなど)
  2. ネットワークを設計(Wi-Fi/有線LAN位置・容量)
  3. HEMS・スマートホームの基盤を決める
  4. 連携できる設備を選ぶ(空調・給湯・太陽光・蓄電池・鍵・シャッターなど)
  5. “誰でも使えるシーン”を設計(朝/外出/帰宅/就寝/災害時)

IoTは後付けでもできますが、
新築段階で仕込むほど、スマートで美しく、使い勝手も格段に上がります。

9. リフォームの最適設計

リフォームの場合は「全部をいきなりスマート化しない」ほうが成功します。
壊さず、配線を増やさず、部分最適から始める。
これが鉄則です。

■ 後付けで効果が大きい順

  1. スマートロック/電気錠(体感価値が大きい)
  2. 見守り・防犯(カメラ/窓・人感センサー)
  3. スマートリモコン(赤外線家電の統合)
  4. 照明・空調のIoT化
  5. HEMS(可能なら分電盤更新とセットで)

部分導入でも生活のストレスは驚くほど減ります。
まず“困りごと解決”から始めて、必要に応じて広げていくのが最短ルートです。

10. 費用の目安

■ ライトなIoT化(リフォーム向け)

  • スマートロック:3〜10万円+工事
  • カメラ/センサー:1〜5万円/台
  • スマートリモコン:1〜2万円
  • IoT照明・スイッチ:数千円〜数万円/回路

→ 合計5〜30万円で“生活が変わるレベル”まで到達可能です。

■ エネルギーまで本格統合(新築/大規模改修)

  • HEMS(本体+工事):15〜25万円〜
  • ネットワーク専用設計(Wi-Fi/有線LAN):5〜20万円
  • 鍵・シャッター等の電動設備:数十万円〜
  • 太陽光+蓄電池:200〜400万円規模
  • ZEH仕様上乗せ(断熱/高効率設備含む):数十万〜数百万円

→ フルIoT×ZEHを狙う場合、追加300〜600万円級が目安。
ただし補助金や光熱費削減、資産価値上昇と合わせて回収設計が可能です。

※当然のことですが、全窓に高級電動シャッターを設置したり、照明器具や空調設備のグレードを上げるなど、IoTのデバイスではなく、設備そのものをグレードアップすれば、その費用は加算されます。じっくり、ゆっくり決めましょう。

11. 相川スリーエフが考える「IoT × デザイン」の家づくり

当社はLIXILの代理店です。LIXILのIOTを主軸に当社が住宅全体をサポートします。新築、リノベーション、どちらにも対応します。
LIXILのスマートホーム統合システム「ライフアシスト2」公式ページはこちら:
https://www.lixil.co.jp/lineup/smarthome/lifeassist2/

IoT住宅は、便利さだけを追求すると“機械的で味気ない家”になりがちです。
でも本来、IoTの役割は 「家族らしい暮らしを、自然な形で支えること」 にあります。

相川スリーエフでは、

  • RC住宅・木造住宅の高い設計力
  • 自然素材やデザイン性の高い内装計画
  • 断熱・窓・空調の専門知識
  • IoT設備の最適な組み合わせ提案

これらを一体で扱えるため、
“美しく、合理的で、賢い家” を、お客様の暮らし方に合わせてつくることができます。

IoTは“後付けの便利機能”ではありません。
家の性能・暮らし方・デザインと一緒に考えることで初めて、
「ひとつの完成した住まい」として機能します。

相川スリーエフは、
IoT・デザイン・断熱・窓・家全体の性能を一体で設計し、
お客様ごとに最も合ったIoT住宅をご提案します。

メーカーの枠に縛られず、必要な設備だけを適切に組み合わせる。
そのうえで、ムダがなく使いやすく、美しくまとまった家をつくる。
これが、当社が考える“合理的なIoT住宅”の姿です。

12. まとめ

IoT住宅は、単なる“家のハイテク化”ではありません。

  • 家事がラクになり
  • 防犯が強化され
  • エネルギーが最適化され
  • 家族が快適に暮らし
  • 災害にも強くなる

そして何より、
家があなたの生活に自然に寄り添って動くようになる。

それを本当の意味で実現できるのは、設備だけでなく家づくり全体を理解した工務店・設計会社です。
相川スリーエフは、世田谷区を中心とした東京都、首都圏エリア全域で、高性能住宅・IoT・デザインを掛け合わせ、
「未来の当たり前」を先取りした住まいをご提案します。


LIXIL ライフアシスト2 YouTubeサムネイル

▲クリックするとLIXIL公式動画(ライフアシスト2)が開きます

 

渋谷区の傾斜地:RC × 木造 混構造で描く、夢の邸宅(2025年11月12日)

傾斜地を生かす、建築という芸術。

渋谷区には傾斜地が多い

 

― RC × 木造 混構造で描く、夢の邸宅 ―

傾斜地を不利と考える人は多い。だが私たちはそこに“美しい余白”を見る。地形に抗わず、むしろ抱きかかえるように建てることで、住宅は自然と一体となり、街の中で静かに浮かび上がる。今、私たちが構想しているこの邸宅は、そんな思想をもとに生まれつつある。低い位置にはRC造のガレージを設け、その奥を半地下空間として活用する。地中の静けさを味方にした趣味の部屋、ワインセラー、あるいは映像の世界に沈み込むシアター——その使い方は住まう人の感性次第だ。半地下の奥からは直接住宅へと入ることができ、雨の日でも傘を差さずにリビングへとつながる。この動線の合理さと美しさが、まさに邸宅の品格を形づくる。ガレージの上に重なる2階部分は木造で、空へと伸びるような軽やかさを纏う。1階RCと2階木造の混構造。強さと柔らかさ、硬質と温もり——この二律背反の調和こそ、私たちが追い求める理想のかたちである。

計画段階のスケッチはすでに息づいている。コンクリートの陰影と樹々の緑が交わり、光と影が移ろうたびに表情を変える外観。無駄を削ぎ落とした直線の構成美が、周囲の街並みに静かな緊張感を与える。分譲住宅が“量産の合理”を体現するものならば、この家は“個の表現”として生まれる。土地の傾斜がそのままデザインの起点となり、建築が地形と呼応して完成していく。設計の打ち合わせでは、どの窓からどんな風景を切り取るか、どの時間帯の光を室内に招き入れるか——そんな会話が続く。間取りを決めるというより、人生を描くような時間だ。ひとつひとつの線が、未来の記憶になるように。私たちは図面を重ねるたびに、住まいの輪郭の中に“人の物語”を見出していく。

そして私たちは確信している。傾斜地を生かした住宅こそ、最も自由で、最も美しい建築の舞台である。1階をRCで支え、上階を木造で包むことで、地震や豪雨に強く、季節の光や風を柔らかく受け止める。堅牢さと詩情、構造と感性が響き合う家。その姿は単なる「豪邸」ではなく、人生を包み込む作品そのものだ。私たちが描くのは、土地の制約を超え、住む人の心の風景に寄り添う邸宅である。
傾斜地という舞台に、ひときわ静かに、確かな存在感を放つ家。
それは、夢を語るように生まれ、語り継がれていく建築である。

この邸宅はクライアントと上記の内容を語り合い、少しづつ理想のカタチに近づけている段階。

これから更に理想の邸宅が描かれて、実施設計に入ることになる。

土地から探すクライアントには、土地探しから関わらせていただきたい。

なぜなら、土地には様々な制限がある。それを知った上で設計に入れるから。

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