災害に強い住宅。[構造について]

(2023年01月12日)

南海トラフ地震がいつ起こってもおかしくないことは知られていますが、南海トラフは日本列島の東西に分かれており、どちらか片側が発生すると言われていました。しかし、今年に入り、片側に大地震が発生いたあと3年以内に、残りの片側にも起こる確率が最大96%という研究結果が出ました。つまり太平洋側はかなりの範囲で大きな被害を受けることになるわけです。もちろん、東京、千葉、埼玉、神奈川など首都圏エリアも大きな被害が想定されれいます。東京湾でも大津波が発生する確率が高く気象庁でも予測値が発表されています。

気象庁津波発生時の高さ予測→こちら

南海トラフ地震は、マグニチュード8以上の地震が起こるとされれいます。震度ですと6以上、最大7です。最近の住宅は耐震性能が高いので倒壊は免れます。しかし、耐震基準を満たしていない住宅やビルは多く存在していて倒壊する恐れがあり、住宅密集地では倒壊した住宅が隣の住宅にもたれ掛かり倒壊が連鎖する恐れがあります。何より怖いのは火災が発生することです。仮に耐火性能が高い木造住宅でも外壁や躯体が大きく破損すると、耐火処理した被覆が剥がれて性能を失います。住宅密集地に新築する場合は周辺の建物を調査することが大切です。

 

[住宅密集地]

写真をご覧ください。住宅密集地です。ここで火災が起こると大変なことになります。国や自治体も非常に懸念しています。いづれ起こるであろう、地震、火災、津波。早めの備えが大切です。

新築するなら周辺状況を調査すべきです。高台で住宅が密集していない場所ならば木造住宅を含めどのような構造でも安心です。もし、密集しているエリアは最低限、耐火性能の高い住宅にすべきです。そして、周辺の住宅が古い場合、崖が近い場合、津波や河川氾濫危険エリアには、RC住宅をおすすめします。

 

[国交省の資料]

[津波で流される木造住宅]

[津波で骨組みだけになった重量鉄骨造]

[持ち堪えるRC造]

 

  • 津波、河川氾濫、洪水に耐えるにはWRC(壁式RC)住宅が最適。
  • 高台で敷地が広い場合は、どのような構造でも問題ありません。だからこそ資産価値の高い住宅を建てたいですね。弊社のおすすめ住宅は木造ならば自然素材や素材を活かしたり、軸組構造そのものにこだわる、世界にひとつだけの注文住宅。WRC造ならばコンクリートのデザインを活かし、照明やインテリアにもこだわるステータスの高い注文住宅です。
  • 海抜の低いエリア、河川氾濫危険エリアは、最低でも1階をRCにして2階から木造がおすすめ。1階をビルトインガレージにして、ガレージ入り口には水が侵入しないよう対策すべきです。
  • 上空から何かしらの飛来物が心配なエリア(例えば飛行ルート下・火山噴火危険エリアなど)は、屋根をコンクリートすると安心です。車道に接する角地や路地交差点角地なども車が衝突する恐れがあるので、頑丈なRC住宅がおすすめです。
  • あまり考えたくないことですが、最近では首相や官房長官が核シェルターに言及しており、自衛隊や地下鉄構内にシェルターを設置すると公言しています。そうなれば、自衛隊、米軍基地、防衛省や首相官邸の周辺の住宅には地下室にシェルターを作りたい、そんな時代になってしまいました。実際弊社でも相談件数が増えています。地下室を造るついでにシェルター化するという相談です。周辺にシェルターがある住宅は聞いたことありませんよね?それは極秘で建築されるからです。
  • 結論は、建築場所や周辺環境を考慮したうえで、RC造か木造、このどちらかがおすすめです。

ちなみに、木造住宅は軽いので地盤改良の費用が安く済む、というメリットがあります。しかし軽いが故に揺れやすい、水に流されやすい、というデメリットもあります。RC造はとにかく重たいので地盤改良をしっかり行う必要がありコストが高いというデメリットがあります。一方、とにかく重たいので揺れにくく流されにくいというメリットがあります。その中間の重鉄(重量鉄骨造)は骨組みは強いけど、その他は剥がれやすいというデメリットがあります。そもそも住宅に重量鉄骨はあまり効率的でなく費用対効果がよくありません。あえて言うなら工期が早いということです。ですから、収益を重視する賃貸マンションには最適です。また、中高層ビルの揺れに適した柔らかさと、高層建築の施工性に最も適した構造です。鉄の柱は揺れます。揺れないと高層ビルは折れてしまいますからね。そして木造やRCよりも施工効率がかなり良いのです。よく見るガラス張りのビルは、重量鉄骨造です。鉄骨を高層階まで一挙に組み立てて、そこにアルミ枠をぶら下げてガラスを入れたり、アルミパネルやタイルパネルをぶら下げるのです。これをカーテンウォール工法といいます。2階建や3階建の住宅にはスリムで強固な壁を使う方が有効的です。ちなみに、分譲マンションはRC造です。鉄骨造ではありません。防音性能も蓄熱性能もRCが優れています。

おすすめの木造、RCについて少し説明します。

木造は、在来の軸組工法と2×4が代表的です。どちらも高性能ですが、将来リフォームすることを想定すると、軸組工法が有利です。

災害に強い家はやはりRC住宅です。RCには高層マンション等で採用されるSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造、一般的なRC(鉄筋コンクリート・ラーメン構造)、WRC(壁式鉄筋コンクリート造)があります。低層住宅に最も適しているのはWRCです。分譲マンションなど高層マンションは、鉄筋コンクリートで柱や梁を作るラーメン構造ですが、部屋の隅や天井に出っぱりがありますね。それはコンクリートの柱や梁です。壁構造には壁や柱がなくスッキリしています。壁自体が耐力壁なので柱や梁が不要なのです。RCの仲間に、PC工法(プレキャストコンクリート)があります。効率性を考えてハウスメーカーが採用しています。PCは工場でコンクリートの大きな板をつくってトラックで現場に持ち込み、現場で組み立てる工法です。これも壁パネルで強度を取りますが、現場で繋ぎ合わせることになります。工場で作る分、現場での作業期間が短いのが最大のメリットです。当社は、現場でじっくりと、接合や隙間なくコンクリートを流し込み、全ての鉄筋がしっかりとコンクリートの中に埋め込まれるWRC造をお奨めします。ちなみにPC工法の施工には大型重機(クレーン等)を用います。道路が狭い敷地や狭小地では施工が難しく、場合によっては大通りから近隣住宅の上空をお借りしてクレーンでコンクリート板を搬入します。住宅の真上を数トンあるコンクリートパネルが通過するので、近隣住人様の了承を得るのが大変です。

当社は多くの建築家とお付き合いしています。建築家の先生方とお話すると、「木造」「WRC」を推奨します。それぞれに良さがあり、それぞれの構造をどう活かすか、それは、デザインや建物の形状、耐久性、そして建築場所によって決められます。

これから新築する方は、じっくり考えながら構造をお決めになると良いと思います。既に建築された方は、必要に応じて改修工事を行うことをおすすめします。

当社はこれからも、安心で安らげる住宅を建て続けたいと思います。

 

 

 

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